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April 3, 2016
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カテゴリ: 教授の読書日記
 ひゃー、春休みも終わってもうた〜。

 今日は名古屋に戻る日。私の春休みも今日でおしまいでございます。やだね〜、また新学期かい。わたしゃ、働かないのがいいよ。早く定年になりたい。

 さてさて、今日は夕食を御馳走になってから名古屋に帰る予定なのですが、午後はちょいと暇。ということで、家の近くにある「コーチャン・フォー」という巨大書店に行って本を眺めてきました。

 で、嵐山光三郎氏が書いた『漂流怪人・きだみのる』という本を立ち読み。ふむふむ、なかなか面白そう。あと開高健がきだみのる等と対談した『人とこの世界』(ちくま文庫)もなかなか。きだみのるってのは、なかなか面白い人なんですけどね。あと荻原魚雷氏の『本と怠け者』(ちくま文庫)は・・・うーん、私が買うほんじゃないか。その他、あれこれ物色して楽しみました。

 それから文房具売り場ではパイロットのキャップレス万年筆を試し書き。ほほう、これはなかなかよろしいぞ。これなら気軽に使えそうだし、書き味も滑らか。私が使うとすれば太字・・・かな。

 ってなわけで、本の売り場と文房具売り場を右往左往して大分楽しんだのでした。結局、何一つ買わなかったけどね!

 さ、そろそろ名古屋に帰る支度でも始めますかな。いや、その前に「昭和の男』シリーズ、今日の分を書いちゃおうっと。



 高校時代、やはりラジオはよく聴いていましたけど、今とは違って当時の私は馬鹿みたいに早寝の人だったので、深夜ラジオに対する思い入れってのはあんまりないんだなあ。特に当時の若者なら誰でも聴いていたはずの「オールナイトニッポン」はほとんど聴いたことがないという。文化放送の「セイ!ヤング」にもあまり愛着はなく、強いて言えばTBSの「パックインミュージック」を少々、ってな感じ。野沢那智と白石冬美の「ナッチャコ・コンビ」、小島一慶、林美雄あたりのをたまに聴くくらい。

 後期昭和史を書くに当たって、深夜ラジオのことにこれだけ無知ってのもすごいよね! でも、私の趣味じゃなかったので、仕方ありません。いつも言いますけど、多くの人が聴いているものは、基本、聴かないのよ、私は。天の邪鬼だから。



 私がラジオを聴いていたのは、やはり音楽を聴くためというところがあって、前にビリー・ジョエルのことを書きましたけれども、私の中学・高校時代ではもう一人・・・というかもう一組、「アバ」の大衆的な人気がすごかった、ということを覚えております。もう、出す曲出す曲全部ヒットというね。だから、後年、アバのヒット曲で構成された『マンマ・ミーア』というミュージカルが出た時、アバの曲が染み付いている私たちの世代は、一斉に「その手で来たか! やられた!」と思ったんじゃないでしょうかね。

 1970年代半ばから後半にかけて、と言うと、後はイーグルスとかドゥービー・ブラザースあたりのカリフォルニア・サウンドが思い出されるかなと。私はどっちかというと、ドゥービー派ですが。マイケル・マクドナルドの、ちょっとくぐもったような声が好きなのよ。あ、それからシカゴとか。ピーター・セテラがボーカルだった頃のシカゴはすごかったからね。あとは、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとか? 

 そう考えると、この時期、豪華な豪華な「アメリカ版GS時代」ってのがあったわけですな。

 だけど、この辺りで超弩級の出来事が。

 そう、1980年の冬、12月8日ですか。ジョン・レノン殺害。

 1980年、私は高校2年生でしたけど、ちょうどこの時、クラス合宿というのがあって、私のクラスは1週間ほど学校内の寮に泊まり込んでいたんですな。何のための合宿なのか、よく思い出せませんが。

 で、誰だったかがジョン・レノンの死のニュースを聞きつけて、皆でリラックスしてしゃべっていたところに駆け込んできた。クラスの中には熱狂的なビートルズ・ファンとかもいましたから、えらい騒ぎで。

 ま、私は例によって人が大事だ、大事だ、と騒いでいると、逆に白けるタイプなので、騒ぐ友人たちから少し離れて眺めているだけでしたけれども、小学生の時からのビートルズ・ファンとしては、内心、あの奇跡の四人組が一堂に会することはもはや物理的にありえないのかと、いささか残念な気持になったことだけは覚えております。

 とにかく、ジョン・レノンの死は、1970年代の終わりを告げる出来事ではありましたな。

 実際、1980年代に入ると、音作りにしてもシンセサイザー全盛の時代になってくるしね。

 その一つの象徴がYMOの登場。『ライディーン』とか、流行りました。



 そして「ひょうきん族」なんかも始まって、「楽しくなければテレビじゃない」を標榜したフジテレビの「軽チャー路線」が始まるのもこの頃。なんか、日本文化のタガが外れてしまったような時代として、1980年代がスタートするわけですよ。

 それが良くなかった、と言うつもりはないけれども、勤勉と教養重視の世界観が強固な芯としてまずあって、他方、そういうものを批判し、それに対して真っ向からぶつかっていくようなカウンター・カルチャーがあって、という図式で進んできた1970年代が終わり、その双方に対して揶揄的というか、「そんなに真面目にならないで、もっと軽いノリで楽しもうよ」という立場が出てきたな、という感じはしましたね。

 で、私はというと、年齢の割に古い考え方をする方なもので、どちらかというと、「カルチャーvsカウンター・カルチャー」という図式の上で生きていたい人なんですな。そういう真剣勝負が好きなの。だから、そういう真剣勝負を笑い飛ばすような「軽チャー」路線に乗る人たちに対してむしろ違和感っていう。

 だから、漫才ブームとか、全然興味なかった。「ひょうきん族」も一度も見たこと無いし。

 そういう意味で、1980年代、私にとっては、とっても生き難い時代だったなと。でも、巡り合わせとあれば仕方が無い。自分の感性とちょっと違う世界が主流をなしつつある中、私はそこに突入しなくてはならない年齢だったのであります。





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Last updated  April 3, 2016 04:18:15 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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