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昨日は、「日本人の海外居住者数」の外務省統計を見た。
ブラジル以外は、ほぼ増加傾向である。
日本人のブラジル居住者は減少しており、女性の比率が増えている。
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ブラジルに移民団として渡ったときは、皆若かったと思うが、
プランテーションでの大家族労働の後に
成功したものでも、年齢構成は高齢化が進んでいよう。
女性の比率が高いのは、高齢者の生存率でも女性が高い
ことだけ?かもしれない。
★
ブラジル民主化の中で、その移民団の子孫達が
日本の労働力人口不足時に
逆に出稼ぎに来ていたが
どうなったであろうか。
自動車工場の下請けなどには、当時多く見られた。
・・・
日本の「デカセギ」数の統計を2010年末( 括弧内2014年末 )でみると、
全体の213万人( 212万人 )の内訳は、中国が69万人( 65万人 )、
朝鮮半島が57万人( 50万人 )、ブラジルが23万人( 17.5万人 )、
フィリピンが21万人( 21.8万人 )、ペルー5万人( 4.8万人 )と
米国5万人( 5.1万人 )、その他が33万人( 47.8万人;
ベトナムが約10万人と急増、
ネパール4.2万人、台湾4万人と急増している
全体の数字は2008年214.5万人をピークに、
2009年212.6万人、2010年208.7万人、2011年204.7万人、
2012年203.4万人、と減少したが、2013年206.6万人、から
増加に転じて、2014年は212.2万人まで回復している。
<法務省:在留外国人数の推移:H27版>
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ブラジル人のピークの年は2007年で31.4万人であった。
2008年のリーマンショックで30.9万人、
2009年は26.5万人と帰国支援制度もあって、減少に転じ、
2010年22.9万人、2011年20.9万人、2012年19.1万人、
2013年18.1万人、2014年17.5万人で、
全体のシェアも2004年の15%から2014年には8.3%に落ちた。
ブラジル人の日本滞在の県別人口は2010年で、
全体の23万人のうち、愛知が5.8万人、静岡が3.6万人、
三重が1.6万人、岐阜が1.4万人、群馬が1.3万人、
神奈川が1.1万人、埼玉が1万人、の順である。
栃木、茨城、長野、滋賀グループ(5千人以上)が之に次ぐ。
さらに、千葉、東京、山梨、大阪、兵庫、広島グループ(3千人以上)が
之に次ぐ。
ブラジル人「デカセギ」23万人のなかで、永住者は11.8万人で
51%を占める(日本は単一国籍主義なのだが、ブラジル政府は
国籍離脱を禁止している。ために、日本の永住権を取得しても、
ブラジルではブラジル人の儘であり続ける)。
日本の中で特徴的なブラジル人の町は群馬県邑楽郡大泉町
でブラジル店舗100軒、8教会があり、人口4万人の約1割が
日系ブラジル人である。
・・・
・・・
今、日本では言葉の通じない東南アジアなどの
若者を職業訓練として受け入れながら
労働力として活用している。
言葉の通じるブラジルの日本人には、
高学歴者もいるから彼等を通じて、ブラジルの
日本人移民の子孫を職業訓練した方が安心なのではなかろうか。
苦労を掛けた日本人移民団への恩返しにも成ると思う。
★
呆けの小生は若いときにメキシコに約1ヶ月滞在したが、
そこでは「 明日は明日の風が吹く 」ような陽気さ、
「 黒いマリヤ様 」に祈れば生存のための小さな罪は許して貰えるなどの、
日本にはない節倹・道徳などの考えの違いが、
貧困な日常生活を支えていた。
・・・
ブラジルにもブラジルの生活習慣があるであろう。
しかし、日本には節倹・道徳・礼儀などで異なるものがある。
移民のなかには幸い、高齢者が日本の伝統を伝えているものが
残っている可能性がある。
日本に入れば日本のDNAが入っている以上は
日本の文化の受け入れも容易であろう。
そのように、呆けは思ったが、現実には似通った部分が
あるために、反って比較の対象にされてしまい、本人の
自意識が日本独自の競争社会に適用できないでいるらしい。
競争社会の日本では、ほぼ年齢に見合う教育水準を鎬を削って
吸収していくのであるが、ブラジルでの実力に見合っただけの
教育制度しか受けていない日系ブラジル人には
「日本の学校制度」にも馴染められないようである。
ブラジルに渡った移民一世の
勤勉な労働態度を、デカセギ者およびその子孫に求めることは
不可能なのだろうか。
移民の精神が蘇れば、学校くらいは追いつけると思うのであるが、
日本側が義務教育の年齢を移民に対しては、
もう少し幅を持たせるようなことが出来れば
彼等も追随できよう。
★
呆けの小生には判らないが、
ブラジルの日本人移民100年史(「漫画」)を翻訳した
宇治見氏あたりには、何処かの国のように
「 過去の(短時間の)歴史 」
に拘らず、 未来志向 で、「ブラジルの日本人移民子孫」の
「現地ブラジルでの移民の高齢化対策」、
及び、
「その子孫の高度介護・高齢者医療などの分野への日本の受け入れ」
などを考察願いたいものである。
また、子供の保護者についても、
3K労働条件の仕事や差別賃金などの劣悪な場合のみを
彼等に宛がうのでなく
互いに、質の良い労働を求めていくことが大切ではなかろうか。
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現地高齢者については、
Webを見ると「ブラジル在住高齢者移民」目黒謙一著
(2,800円+税)などがありそう。
日本国内へのデカセギ者・およびその家族問題については
適当な解決法が見当たらない(*)。
★
呆けは、自分で考えることが出来ないから、他人任せである。
専門外の問題であり、疲れたから・・・少し休みたい。
★
(*)参考資料:
「 日系人の日本での就労問題~ブラジルからの視点~ 」
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2003_11/brazil_01.html
独立行政法人労働政策研究・研修機構
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