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イム・ヴァインゲルグ・グリューナー・フェルトリーナ-[2004] 【ニコライ・ホーフ】オーストリア
オーストリーの辛口白ワインです。ガイヤーホフにハマって、 ぱんだしゅりけん さん のご指導もあって、ますます深みにはまっています。
分かってきた事は私が以前(20年以上前)に飲んでいたオーストリーワインとは全く別物だと言う事です。
オーストリーは洋菓子の製造販売を長年やっていた関係もあって、若いころ何度もウイーンに行きました。音楽家の留学生とよく、ホイリゲに新酒を飲みにいったりしました。ワイン産地で有名なブルゲンランドの市長さんに気に入られて何度も市庁舎の地下セラーでワインを飲んだのを覚えています。
ウイーンでも多くのオーストリーワインを飲みましたが、当時は辛口は非常に少なく、多くがドイツワイン的な甘口ワインと貴腐ワインやアウスレーゼでした。赤もロゼの様に軽く、豪華なディナーにはフランスワインが当然の様に供されていました。
その後1985年にジエチレン・グリコールの混入事件があってオーストリーワインを飲む事も無くなりました。この事件は自動車に使う不凍液をワインに入れると言う、信じられない愚行ですが、入れるとエキス分が高まりグリスの乗ったねっとり感が出るそうです。日本にも多くのワインが訪問販売で有名なインポーターの「ピーロート・ジャパン」経由で輸入されていて大騒ぎになりました。原料ワインとしても輸入されていて国産ワインからも検出されて大変でした。
その事件以降オーストリーワインを飲む事は無くなったのですが、数日前にガイヤーホフを飲んで新しいオーストリーワインが生まれている事を知りました。
今日飲んだニコライホーフもそうですが、非常にミネラル感が強く、アルザスとは一味違った独特な世界を持っています。そして驚いたのは長命な事です。この04のスソモノでも全くヒネていません。当分ヒネそうにもありません。非常に強いエキス分の抽出に成功していると言う事です。葡萄もビオの様ですし、丁寧な作りを感じます。
先日のニコライホーフのリースリングは15.5度と言う非常に高いアルコール度数でしたが、これは11.5度と低めの度数です。当然ヒネを僅かに感じるワインだろうと思って空けたのですが、違いました。凄い事だと思います。
アルザスとは違った癒し系白ワインです。白ワインを飲む楽しみが一つ増えました。
ローヌのコンドリューやエルミタージュ・ブラン、ロワールのサンセール、アルザスのゲヴェルツと言ったシャルドネ以外の高級ワインと肩を並べるワインですね。
グリューナー・フェルトリーナーと言う舌を噛みそうな名前が最大の欠点ですが、フローラルな香り、綺麗な酸、余韻に残る僅かな甘み、強いミネラル感、微妙な苦み、素晴らしいワインです。後2年位はこの状態をキープしそうな力を感じます。良いですよ。
下記販売店資料より
オーストリア・ヴァッハウ地区マウテルンに醸造所と22haの葡萄畑を持つオーストリア最古の醸造所。
985年建造の聖ニコライ修道院を100年前にサース家が買取りワイン作りを開始した。
葡萄栽培はルドルフ シュタイナーの流れを汲むビオディナミで、1971年にはいち早くビオディナミ認証団体demeterの認証を受けている。
パーカーのBY'sガイドのドメーヌ評価は4ッ星(秀逸)にランク!!
470年には知られたオーストリア最古の畑、イム ヴァインゲビルゲでグリューナー・フェルトリーナー種からつくられたワイン。ナチュラルな果実の風味と口当たりの良さが特徴。
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