みかんの木を育てる-四季の変化

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2024年01月26日
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​みかんの収穫は、あと残り2本​

小田原・早川のみかん園ですが、収獲はいよいよ大詰めです。
1月24日も3人の援農の方が来てくれて、収獲がすすみました。
残りは、あと2本のところまで来ました。



今季の収穫は、4人の援農の方が、毎週来てくれました。
2023年の1月から支援していただいてるんですが。
もしもこの協力がなかったら、いったいどうなっていたか、
それを考えるとぞっとしてきます。

草刈りと収獲ですが、ひとりでショボショボとやっていたら、
なにしろ対象となる畑が広いですから、やけっぱちになっていたと思います。
もともと、農家の手の及ばなくなりつつ畑を引き受けたんですが、
問題の箇所を手当てするのは、そこだけなら簡単なんですが、
もともとの畑を手当てしたうえで、その全体にその箇所を手当てするとなると、
これは、たいへんなことになるわけです。

草刈りだけでもへとへとになりますが、それでも刈りきれない。
草刈りが弱いから、肥料は雑草のために撒いているような始末になる。
農家は12月のうちに収穫を終えているのに、1月の末になってもまだ残っている。

これじゃあ、木もくたびれてしまって、次々に枯れていってしまいます。

園主さんからは、「あんたに任せたら、次々に木が枯れていく。がっかりしちゃう。
草刈りが甘いし、収穫するのが遅い」と、率直な気持ちと注意がとびます。

こちらとしても、ギリギリ頑張ってるんですが。
しかし私だって、寄る年並みで体にあちこちにガタがでてきている。
しかし、全体は私にたいする援農のもとめというのは、まわりを見たときに増えているんです。
エスカレーターは下っているのに、援助の必要性は高まっている。ピンチだったんです。

​そんな絶体絶命におかれていた時に、
援農を援農してくれる人たちがあらわれた​

これは奇跡ですね。
今季は初めてのことですが、4名の援農の方が現れたんです。この変化があったんです。もしもこの支援がなかったら、はるかに悲惨なことに、惨惨に事態になっていたでしょう。
ふり返ってみれば、考えるとぞっとしてきます。


わかったんですが、援農の、協力してくれる人の力があるとないとでは、
みかん農家にとっては、天と地のちがいになります。
だいたい、今の農家は高齢者が1人か2人で、ギリギリの手入れをしているんですから。
それで現状を維持しているんですから。手が回らなくなるのも当然です。

早川では全体の30パーセントが耕作放棄地になっている
みかん農家の方が教えてくれたんですが。
小田原・早川のみかん畑は、全盛期にくらべて、30パーセントのみかん畑が耕作放棄地になっている。
行政だって、農協だってそれは、当然知っているわけです。
みかん畑というのは、半年でも手当てをしないと、クズやヤブカラシ、センダン草におおわれてしまい、
みかんの木は陽も当たらなくなり、その畑は消失していきます。放棄地というのはそれです。

誰も好き好んで、怠けていて、そうなるんじゃありません。
農家は、高齢者の体力のギリギリの力で畑を守っているわけです。
それでもやむを得なくなった、その結果が放棄地の広がりです。


「わかっちゃいるけど、やめられない」
正確には「わかっちゃいるけど、対策も、手立てもとれていない」ということです。
この事態というのは、みかんに関係する人たちは、分かっているんです。
しかし、それに対する有効な社会的な政治的な支援はないんです。とられてないんです。
「自己責任でやれ、それがあたりまえなんだ」、「そんなことまで知らないよ」、

​​『技術指導は試験場がやることになっている』『新規就農者への制度がある』とか、
何もしてないわけではないんですが、肝腎なことはザルになってるわけです。

これって、早川の農家の問題だけでなく、根本に国の農政の問題ですね。
今回の震災に対してもそうですが、農家支援も、実のあることがやられてないんですね。
そんなことよりも、パティ―券で金儲けすることに全力を注いでいたわけです。
「国民のために」なんてことは、この人たちには方便でしかないんですね。
実態も明らかにせず、反省の実もなく、派閥解散で目くらまししようとしている。

農家の人たちは、自分のところが大変なんです。
他の人のことまでかまってられない、へたをすると国や市どころじゃないんです。
だからうまい言葉と印象に、すぐにまかせちゃうんです。
まぁ、これが今の日本の地域社会の姿です。

そんな中で、援農の方との出会いがありました
援農者の力を得ると、力が1+1が3にも4にもなるんですよ。
普段は静かな畑に、人の会話が聞こえるだけでも、疲れが癒されるんですよ。
そのおかげで、みかんの収穫も大詰めまで来れた次第です。
これまでには無かった、そんなさいわいな、この一年だったんです。
ここに一つの希望を感じますね。

刻々と冷気が近づいてます
つぎは、1月23日の富士山です。



大寒の寒気が降りてきています。霜も降りるようになってきています。​​​

この寒さにあたると、みかんは味も質も低下していきます。
だから、早く果実をおろしてやらなければならないんです。
そして、木を休ませなければならないんです。



もうすこし、あと最後の、ひと踏ん張りです。






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Last updated  2024年01月27日 07時29分03秒
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