草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2016年12月09日
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           第 百十 回 目


 私は「遊ぶ事」、play することが人生をエンジョイする、最良の方法と考えている者

であります、自分自身の体験から推して。

 一見、或いは、当面「嫌なこと」、「辛いこと」、「退屈な事」などを、前向きに捉えて

楽しい、嬉しい、好ましい、に変換してしまう。出来れば心から愉快に、楽しんでしまう。

これこそが、人生で最大のマジックの極意( ― 少なくとも、その一つ)であると、私は

草加の爺は声を大にして、申し上げたい。

 所で、全く関係ないことを挿入させて頂きますよ。

 全く、本当に久し振りに「浜ちゃん」にお会いしました。いや、いや、テレビで拝見しました、



又、例の自慢話か…、と顔を顰められるかもしれませんが、現在の私は「無名の、貧乏な、

市井の一老人」にしか過ぎません。天下のNHKでさえ、民放や劇場映画並にCMやお知らせ

等を恥も外聞もなく たれ流している ご時世であります。よく言えば、自己宣伝全盛の時代

でありますから、私も崇高な目的達成の為になるならば、自己のスタイルを少々曲げてでも、

世の中のお役に立ちたい。その様に愚考致して居りますものですから…。)

 それで、話を元に戻しましょう―、ダウンタウンの「浜ちゃん」ともテレビの番組で共演させ

て頂いた(?!)経験がある私ですが(これも、嘘ではありません)、今は浜畑賢吉氏のお話で

あります。思い出しますが、私がプロデューサーとして本当の駆け出しの頃、TBSのゴールデン

のテレビドラマのお仕事で、ご一緒させて頂き、お酒なども一緒に飲んだ記憶があります、はい。

 広告代理店の大手・電通との共同企画で、東京放送に持ち込み企画として成立した「新

平四郎危機一髪」と言う、痛快サスペンスアクションもの。当初は映画俳優の宝田 明主演で



舞台で有名になり、テレビドラマなどにも出演を始めた新進気鋭のフレッシュスターを、急遽

起用したのでした。当時の私は、生意気盛りでしたし、生きの良い大スターばかりと毎日

接しておりましたので、この新人を「余り魅力的でない」と腹の中で思っていたのですが、

いま当時のビデオなどで出演作品を拝見すると、さすが勢いのある、魅力溢れるスター振り、

だと感心致します、実際。



以前にもブログで書いた覚えがあるのですが、少し詳しく御話いたしましょう。

 彼とは不思議な御縁がありまして、私がプロデューサー補で吉田啓一郎監督が新人の助監督

の時代から、啓一郎さんの兄さんが私の先輩プロデューサーで、私を大変に可愛がって下さって

いた関係もあって、撮影所での仕事や、個人的な飲み食いの方面で、非常に昵懇な間柄でした。

その吉田監督と、ロケーション撮影の合間にある店に偶然入って、ビールなども飲みながら

食事をしたのです。とても美味しく、感じの良いお店でしたが、そのお店の中年の店主婦人が

阿部 寛氏の叔母さんだった。

 そして、その後しばらくしてから、渡辺 謙さん主演の「仕掛け人 藤枝梅安」シリーズ

の際に、共演者の中村橋之助さんが舞台公演の都合で、途中降板せざるを得ない窮地に追い込まれ

てしまった。その時に私は、何故か例の叔母さんの言葉を思い出したのです。偶々、事務所の

代表が私が以前から懇意にさせて頂いていた、良心的なマネージャーだったので、直ちに出演

交渉がまとまった。主演者の渡辺さんが自分より身長の高い共演者を迎える事に、珍しく強硬

に反対した。話を端折りますが、結局、わたしの 巧みな 説得が功を奏して、無事に決着

を見た。

 所が、まだ問題が残っていました。それは時代劇に付き物の「殺陣」であります。阿部さんは

モデル業界の超大物で、早くからスター的な存在でしたが、芝居は余り達者ではなく、剣捌き

に至っては、全くの初めて。チャンバラさえ経験の無い御方でした。マネージャーさんと

相談の上、撮影スケジュールの他に、殺陣の特訓を入れることにしました。これは少なくとも

テレビドラマでは余り類例を見ない、特殊な事象でした、確かに。―― 兎に角、この様な

困難限りない山や谷を乗り越えての、役者入れ替え作業でした。

 さて、嘗て東洋一美しいと映画関係者の間で評判だった新東宝の、世田谷砧の撮影所も246・

世田谷通りに面した半分を日大商学部に売却し、テレビドラマ専門撮影所として稼働していたの

ですが、老朽化と時代の波の影響で、東京メディアシティー・TMCスタディオとして再生した

後の事。或るとき、あまり会社に留まらず、あちこち出歩くことの多かった私に、アルバイトの

新人事務員の女性が、「古屋さんて、とてもお偉い御方なのですね…」と声を掛けて来ました。

「何故?」と私が訊くと、「だって、あの阿部 寛さんが、うちのスタジオに仕事で見えると、

先ず最初に、誰よりも先に、古屋さんのお席にご挨拶にお見えになるではありませんか」と

答えたので、私は思わず苦笑してしまいました。当時の私は超多忙なスケジュールをこなす為

に、自分の会社の席を暖める暇も無く、一年中、都心のキイ局や、京都や地方でのロケーション

などに同行する、目の回るような忙しさでした。実直な阿部さんは、TMCスタジオでの仕事

が入った際には、マネージャー経由で私の居場所を確認し、私が会社に居る時間に合わせて、

事務棟の二階にある私の席まで、わざわざ足を運んで来てくれたのでした。

 この様に自慢話めいたことを縷々書き連ねたのは、「芸事には完成が無い」ということを、

申し上げたかったからに外なりません。人生も又、同様です。これで良い、もう完成した

と言える時が、無いのであります。俳優修行は、人生修行に通じている、とも申します。

 新人の花、素人の佳さ、中堅としての魅力、青年や壮年の花、成長している時代の輝き、

そして円熟期や老年の花、更には、終焉の際の匂い・艶・あでやかさ…。願わくは、思い出の

中で、永遠に輝く、匂い立つ花と化して欲しい、是非とも。








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最終更新日  2016年12月09日 08時38分32秒
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