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2015.01.22
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「プルートゥ PLUTO」は、全8巻で完結したSFコミックで、「20世紀少年」や「YAWARA」などを生んだ天才漫画家浦沢直樹が手塚治虫の『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」の巻を大幅に焼き直した超大作だった。我が家に全巻揃っている。

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何とっ!?
これをイスラエル留学から帰国した森山未來の主演で舞台化したものが渋谷シアターコクーンで上演開始されたという。一体どうやって舞台演出するのか?と思い、観てきた。
森山未來はシアタークリエで上演されたミュージカル「RENT」でマーク役を演じたときに見たのだがとてもフレッシュでエネルギッシュで素晴らしかった。このとき、ロジャー役を演じたのは関根麻里と結婚したKだったが、彼の歌は本当に素晴らしく、声も良かった。田中ロウマの演技も素晴らしかった。。
ところで舞台版の「プルートゥ PLUTO」であるが、プロジェクションマッピングを多用した演出が新鮮で未来的で物語と合致していた。また映像を舞台装置として使うと、ともすれば安上がりに仕上げようとした意図が見えてしまう事があるが、この舞台はむしろ計算されてお金を掛けている感があった。コミックの絵を流す事で観客にストーリーを思い出させる効果もあり、上手い演出だった。。何よりも手塚治虫と浦沢直樹を尊敬していて、漫画、コミックへの憧憬を意図した大道具を使うなどの演出の細かさが感じられた。
演者は、人間以外の、例えば魔女や幽霊、妖精を演ずることは良くあるが、、ロボットを演ずるのはあまり無い事でとても難しいと思う。森山未來は、留学から帰って来てから、自分は俳優やダンサーという範囲に属さない『表現者』などと言っている。確かに身体の柔軟性とダンスの能力は高いが、ダンスで食べている方々よりは劣るわけで、何か独特のものが無ければ表現者と言うのはおこがましい。。舞台では彼が演ずるアトムと大型ロボットとの戦いは随所に工夫され上手く表現されていて素晴らしかった。重要な役回りのロボット4体達の動きはアンサンブルの方々が手動で行うのだが、細かい動きまで練習した跡があった。
演者で最も上手く感じたのは永作博美だ。ヘレンというゲジヒトの妻とウランという子供のロボット二役だったが、ロボットが人間みたいな感情を持ってゆく様が実に素晴らしく表現されたっ!。寺脇康文は、大阪で観た春野寿美礼と共演したミュージカル『マルグリット』での、オットー大佐役では大根役者振りを大いに露呈して思わず失笑させられたものだった。プルートゥではゲジヒトというロボット役なので、いつもの棒読みと大袈裟な演技が却ってロボットっぽく見えるという、つまりとんでもなく恥ずかしい効果が現れ嵌っていた。これを計算に入れて配役を決めたとするとプロデューサーは天才かっ!?
松重さんはロボットのアブラー役で、激情して叫ぶだけの演技だったが、テレビでもそういうキャラだからとても合っていた。。柄本明の配役は、悪くはないがもう少しマッドな感じの人でも良かったと思う。

残念なのは。いくら人気公演だからといっても8000円も出して二階の最後列だったのはやや辛いものがあった。。シアターコクーンはやっぱりコクーンシートがお得だ。。

鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:森山未來 永作博美 柄本明 吉見一豊 松重豊 寺脇康文 他
東京公演:2015年1月9日(金)~2月1日(日)Bunkamuraシアターコクーン

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最終更新日  2015.01.22 23:22:46 コメントを書く
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