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白のたぬきち

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2026.10.13
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カテゴリ: 【その他】
どうもこん○○わ。
白たぬです。

年金の受給開始年齢を考えるとき、
「65歳で受け取るべきか、それとも70歳まで繰り下げるべきか」
という話題はよく見かけます。

その際によく出てくるのが、
損益分岐点
という考え方です。

簡単に言うと、
「65歳から受給した人の累計受給額」と 「70歳から受給した人の累計受給額」


一般的には80歳前後や82歳前後などと言われています。

ただ、ここでひとつの疑問を持ちました。
その計算、本当に現実的なのでしょうか?


■よくある損益分岐点の計算

白たぬの場合、
65歳時点の年金見込み額は
年額1,870,903円
となっています。

一方、70歳まで繰り下げると
年額2,656,682円
です。

増加率は約42%。
繰り下げ受給のメリットは大きく見えます。

一般的な計算では、毎年同じ年金額を受け取る前提で累計額を比較します。


これを単純に積み上げて比較すると、
損益分岐点はおよそ82歳前後 になります。


■しかし現実の年金は毎年変わる

実際の公的年金は固定額ではありません。
物価や賃金の変化に応じて改定されます。

さらに日本の年金制度には
マクロ経済スライド


この制度は、現役世代の減少や平均寿命の伸びを反映して、年金の増額幅を抑制する仕組みです。

つまり、インフレ率が2%だったとしても、年金は2%そのまま増えるわけではありません。


■今回の計算条件

今回は以下の条件で試算してみました。
項目 条件
インフレ率 2.0%
年金改定率(マクロ経済スライド後) 1.2%
実質購買力減少率 0.8%

ポイントは、
物価が毎年2%上昇しても、年金は1.2%しか増えない
という点です。

その結果、
実質的な購買力は毎年0.8%ずつ低下
していきます。


■結果はどうなったのか?

計算結果は意外でした。

マクロ経済スライドを考慮しない場合

損益分岐点: 約82.5歳

マクロ経済スライドを考慮した場合

損益分岐点: 約84.5歳

なんと、
約2年も後ろにずれました。


■なぜ損益分岐点が遅くなるのか?

理由は単純です。
繰り下げ受給者は受給開始時点の年金額そのものが高いからです。

65歳受給者も70歳受給者も同じ1.2%で増額されるため、元々大きい年金額を持つ70歳受給者の方が増額効果も大きくなります。

例えば、187万円が1.2%増えるのと、265万円が1.2%増えるのでは、毎年の増額金額に差が出ます。
その差が長期間積み重なることで、損益分岐点が82.5歳から84.5歳へと後ろに移動するのです。


■さらに気になる繰上げ受給の場合

白たぬの場合、61歳8か月で受給を開始すると、
年額1,571,559円
となります。
65歳との損益分岐点はこちら。
一般的な損益分岐点:約76歳
マクロ経済スライド考慮後:約77~78歳

また、公的年金控除や住民税非課税世帯の条件を意識して受給額を調整するという考え方もあります。
この場合、単純な受給総額だけでなく、税金や社会保険料まで含めて考えないと本当の損益分岐点は見えてきません。


■今回の試算で感じたこと

年金の繰上げ・繰下げ受給は、つい「何歳で元が取れるか」に注目しがちです。
しかし本当に重要なのは、将来のお金の価値をどう考えるかです。
インフレが続く時代では、額面の年金額だけを比較しても意味がありません。
さらに、マクロ経済スライドによって年金の増加率は抑えられます。
その結果、一般的に言われる82歳前後という損益分岐点は、
実際には84歳や85歳近くになる可能性があります。

まとめ

今回の試算結果をまとめると、

65歳受給額:1,870,903円/年
70歳受給額:2,656,682円/年
一般的な損益分岐点:約82.5歳
マクロ経済スライド考慮後:約84.5歳
その差は約2年

という結果になりました。

年金の受給開始年齢を考えるとき、「何歳まで生きるか」だけではありません。
インフレやマクロ経済スライドによって、将来の年金の実質価値がどのように変化するのか。
そこまで考えることで、より現実的な判断ができるのではないかと思います。

皆さんの投資の第一歩の助力となりましたら、嬉しいです。


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Last updated  2026.10.13 06:00:04
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