喜べば喜びが喜んで喜び集めて喜びに来る

Aug 24, 2005
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私たちは「人の縁」の中に浮かんでいる。

香取は大学入試に失敗して浪人を覚悟していた。
一校補欠で合格していたが諦めていた。
その大学で二十名の不正入学が発覚したため、幸運にも入学できた。
香取は不正をして入学を取り消された顔も知らない学生に感謝した。

就職する時もそうだった。
学生時代から続けていたバイト先から
「社員として入社しないか」と誘いがあり入社した。
入社した翌年から新しい商品が立て続けにヒットし、

香取はわずか入社二年で係長に昇進した。

アルバイトの仕事ぶりを見ていて、
香取を買ってくれていた人がいたのだ。
社長か部長かはわからないが香取はその人に感謝した。

マイホームを買う時もそうだった。
駅で前を歩いている人がハンカチを取り出して汗をふいた。
ひらひらと落ちたものがある。切符である。
香取は拾って「落ちましたよ」と声をかけた。
新幹線の切符だった。
その人は何度も頭を下げた。

銀行の住宅ローンの手続きに行くと、

支店長だった。好条件で融資をしてくれた。
自分は何と運がいいんだろうと思った。

『袖の振り合わせも他生の縁』(尾張・上方かるた)
運はお金を出せば買えるものではない。
では、自然にわいてくるものか。

どれも答えは否である。
運は人が持ってきてくれるもの。
よって、ふだん何気なく接している人すべてが、
自分の人生に関わりを持っていると思うこと。

袖を触れ合っただけの人であっても、
いつどこで自分に関わってくるかわからない。

私たちは個人中心主義になりすぎている。
人のためにつくすことをいやがる。
人に対する関心すら失っている。

「自分さえよければいい」

患っている人 に幸運は訪れない。

香取は、自分が人との緑で、
恵まれた人生が送れていることを実感していた。
そのため、客を心から大切にしたし、
部下の面倒をよく見た。

するとその人々がまた香取の力になってくれた。
社長になった現在、香取は社員にいつも、

「世の中は人の縁で成り立っているんだ。
 だから近い人だけでなく遠い人も誰でも、
 たとえ袖が触れただけの見知らぬ人でも、
 損得抜きで大事にしなさい」

と言っている。







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Last updated  Aug 24, 2005 08:10:58 PM
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Comments

attsu@ Re:「誇り」とは何か ~自分自身の根っこづくり~(09/24) 20代の者です。 最近講演会で今の日本人は…
とうも@ Re:「誇り」とは何か ~自分自身の根っこづくり~(09/24) ふらふらと生きてきた自分によく聞かせた…
auly@ Re:「誇り」とは何か ~自分自身の根っこづくり~(09/24) こんにちは。 「誇り」で検索してこちらに…
ななし@ Re:「誇り」とは何か ~自分自身の根っこづくり~(09/24) この少年の誇りがどれ程 試されているか、…
通りすがりの人@ いやはや 訳あって「誇り」を検索したら、この少年…

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