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2026.08.21
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 松井稔「日本鬼子(リーベン・クイズ) 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白」元町映画館
「私たち日本人にとって戦争とは何か」 という特集を 2026年 の 8月15日 から1週間、日替わりで 5本 の映画を 元町映画館 が上映しています。 元町映画館 、 開館16周年記念 の特別企画だそうです。
 ラインアップされている作品を眺めていて 小林正樹 の 「東京裁判」 とか、 原和夫 の 「ゆきゆきて、神軍」 とか、50年ほど前に見た、 被告席の東条英機の姿 とか、 荒れ狂う奥崎謙三の雄姿 とかの記憶が浮かんでは来るのですが、 もう一度! という元気な気分にはなれないまま、​
これは!
​と思ったのが 松井稔監督 の 「日本鬼子」 でした。中国語読みだと 「リーベン・クイズ」 、意味は、文字通り 「日本の鬼!」 、英語にすると JAPANESE DEVILS ですね。
 ボクは初めて見るのですが、今から 25年前 に作られた ドキュメンタリィー ですね。登場される 元日本軍の兵士だった方 は 1945年 の時点で 20代の後半の方たち です。
 当時の名称でいえば 中華民国 です。その中国本土への 侵略 の始まりである 満州事変 が 1931年 、その後、全面侵略の始まりが 1937年 、所謂、 支那事変 のはじまりですね。その後、 1945年の敗戦 に至る 15年戦争 に、 大日本帝国軍、皇軍兵士 として従軍し、 2000年に存命だった方たち の 証言集 でした。
日本 から来た 「鬼子」 だった 14名の方たち の、実に淡々とした証言です。​
ふるえました。
 戦後、復員、結婚して、数十年の平和な歳月を暮らし、結果、 20代の頃の自らの所業 を文章にして発表したのを見た配偶者の方が​
「なぜ? 黙っていれば、誰にも知られずにすむのに!」
​ とおっしゃたことが語られますが、この映画に登場するどなたもが、​
「なぜ?」
​については一言もおっしゃらないのが このドキュメンタリィーの凄さ だと思いました。
製作されて25年 、 英語版のビデオ はあるそうですが、 日本での公開 は 2019年 に 劇場公開 されて以来の リバイバル上映 だそうです。おそらく、 証言者 の多くも、もう、御存命ではないでしょうね。そこにも、胸うたれました。
証言を残された方たち はもちろんですが、 映画を製作し、記録として残した 松井稔家督 をはじめ、 製作者の方々 に、上映してくれた 元町映画館 にも 拍手! でした。 1950年代に生まれ育ったボクのような世代 にとって、ここで 証言されている方たち は 父親やオジサンたちの世代 です。
ボク自身 についていえば、 伯父 の 一人 は 大陸で戦死 。もう一人の 伯父 は シベリア抑留 の後、無事帰国して、晩年、自らの戦争体験を若い人たちに語り継ぐ集まりに参加する余生を送ったのち、数年前に亡くなりました。ザンネンながら、ボク自身はその オジサンの話 を聴くことができなかったのですが、​
聴いておけばよかった!
​と、映画を見ながら思い出しました。
 もう一つ思い出したのは​
中国に 兵なりし日の五ケ年を しみじみと思ふ 戦争は悪だ  宮柊二
​​という歌です。 井上俊夫 ​ 「初めて人を殺す」 ​(岩波現代文庫) という本の案内で紹介したことがありますが、 戦争は悪です 。
監督・製作 松井稔
製作 撮影 小栗謙一
音楽 佐藤良介
ナレーション 久野綾希子
制作補 花井ひろみ
英語版字幕 リンダ・ホーグランド
キャスト
土屋芳雄
篠塚良雄
永富博道
船生退助
絵鳩毅
榎本正代
金子安次
鈴木良雄
小山一郎
鹿田正夫
富永正三
久保田哲二
小林武司
湯浅憲
2001年・160分・日本
英題「JAPANESE DEVILS」
2026・08・20・no153・元町映画館no389



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最終更新日  2026.08.23 11:29:05
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