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2026.09.11
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リドリー・スコット「ラスト・サバイバー」109シネマズ・ハット 2026年 も 9月 になりました。いくらなんでも、そろそろ涼しい季節を期待していますが、やっぱり、暑いですね。で、暑い日差しの中、今日は リドリー・スコット の名前に惹かれて、久しぶりに 109ハット です。見たのは リドリー・スコット監督 の最新作 「ラスト・サバイバー」 でした。
面白かった!ですね(笑)。
 理由はわかりませんが、廃墟になっている デンバーの飛行場 に セスナ でやってくるのが 青年ヒッグ君 と 愛犬ジャスパー君 です。誰もいないにもかかわらず、自動的に維持されているかの巨大都市でガソリンとか、食糧とか、医療品とか調達して回るシーンに鷲摑みでした。まあ、マンガ的なんですけど、​
ボク、こういうの好き!
​ そういう作品でしたね。
 何が起こったのかを映画は、具体的には説明しませんが、見ているこっちとしては 「コロナ後の世界」 をストレートに想起させる展開で、​
うまいなあ!
​でした。
 たとえば、 セスナ で ロッキー山脈 の峻険な谷あいに舞い上がりながら、なんと、エンジンを切って 漂流飛行 です。山々のどこかにぶつかれば墜落です。でも、善意であれ、悪意であれ、疑うことが習慣づけられた他者、他の人間はどこにもいません。
 まあ、最初は ワンちゃん がいるのですが、夢のような ひとりぼっちの世界 です。コロナ騒ぎの最中、結局マスクをしなかった徘徊老人は、人込みが復活した、今、なんだか嘘くさい人ごみを避けて歩くことが習慣になっています。 ヒッグ君の孤独な漂流 を、どこか、 共感とあこがれ を感じながら見てしまうのですね。
 主人公の青年、 ヒッグ君(ジェイコブ・エロルディ) だけが生き残っているのかと思いきや、相棒の バングリーさん(ジョシュ・ブローリン) と二人です。 コロラド あたりですから ロッキーの山の中 です。
ヒッグ君 は 元整備士 、 バングリーさん は 元軍人 という取り合わせが、いってしまえば ご都合主義 ですが、山の中の小さな飛行場を 要塞化 して暮らしているという設定が 二人と一匹の平和 の リアリティー を支えています。こういう、マンガ的な所も好きです。
 何故、彼らがそこで生き延びているのか、理由はわかりませんが、山の中の小さな集落で 子どたちを守り育てている人々 も登場します。 ​
「モルモンの連中。」
​  バグリーさん アメリカ的な差別感 がひびきますが、 ヒッグ君 は否定します。世界を覆う災厄を避けて隠れ住んでいる 「仲間」 なんですね。
 やっぱり正体不明ですが 「敵」 もいます。 略奪と破壊を象徴化したかの奇怪な集団 として描かれていますが、その正体不明さが妙にリアルでした。
 で、 主人公 が愛犬を失ってしまうところから リドリー・スコット でした。
原題 が 「The Dog Stars」 です。 大犬座、小犬座 という 星座 がありますが、あれです。
 恐らく、この映画が描く世界に至る、ここ数年の異常事態の中で ヒッグ君 が体験した絶望経験を支えていた、愛犬、 ジャスパー君の死 。というわけで、物語はここから始まるのですね。
 はたして、 ヒッグ君 は 希望 を取り戻すことができるのでしょうか?
シーマ(マーガレット・クアリー) という 女性 と その父 との出会い、 グランド・ジャンクション とかでの戦い、最後は ジャスパー座 を眺める 二人の男女 。 拍手!拍手! 
 いや、ホント、ホッとしました(笑)。愛する妻と生まれてくるはずの子供を失い、その上愛犬まで失ってしまった ヒッグ君 が、もう一度、この世界で生きる気持ちを取り戻したシーンを、 満天の星空 、 永遠に輝き続ける ジャスパー座 を、共に 「生きる」 こと選んだ二人、 ヒッグ君 と シーマさん が寝転んで眺める姿で描いているのが、何だか、とても嬉しかったですね。

88歳 の リドリー・スコット が、​人間が地球という小さな惑星で生きていること、生死を越えた永遠の時間の中、自然のかけらのように存在していることを思い出すところに、もう一度 「希望」 が生まれるこ​を静かにうったえている作品だと思いました。 拍手!
 最近、街を歩いていて人出が増えたことを実感します。若いカップルのお人形ファッションとか、お子さんをスマホ付きのバギーに乗せて電車に乗ってこられるスマホ世代のご夫婦、まだマスク姿の方たち、どなたを眺めていても、 なんとなくな違和感 を感じながら、浮かんでくるのは 「コロナ後の世界」 という言葉です。
 コロナの最中、人がほとんどいなくなった映画館がとても居心地がよくて、以来、映画館徘徊が毎日のルーティーンになって数年たつのですが、何かが変わりましたね。
 なにをうしない、何が横行しているのかはわかりませんが、 この作品 がたどり着いたところに 思い出すべきことがある と感じました。
 老いたる リドリー・スコット に 拍手!
監督・製作 リドリー・スコット
製作 マイケル・プラス マーク・L・スミス クリフ・ロバーツ
原作 ピーター・ヘラー
脚本 マーク・L・スミス
撮影 エリック・メッサーシュミット
編集 サム・レスティボ クレア・シンプソン
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
キャスト
ジェイコブ・エロルディ(ヒッグ)
ジョシュ・ブローリン(バングリー)
マーガレット・クアリー(シーマ)
ガイ・ピアース(ジャック)
アリソン・ジャネイ
ベネディクト・ウォン
2026年・119分・PG12・アメリカ
原題「The Dog Stars」 
配給 ディズニー
2026・09・02・no163・109シネマズ・ハットno86



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最終更新日  2026.09.11 10:53:50
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