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2006/08/19
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


フィールド内のアイナは完全に意識を取り戻していた

「あれ?足が痛くない…」

アイナはそう言って右足で数回地面を踏みつける
そして痛みがまったくない事を確認してアンテクラに攻撃を仕掛ける
アンテクラはまったく身を守る事が出来ずにただアイナの攻撃を喰らう
それどころかアイナの居ない所に攻撃を仕掛けようとしている

「よし!支援!」


アルテミスとモネはまたアイナに支援魔法をかける

「ちゅうことは…暴走ではなく…覚醒…って事ね」

ジャルデウがそう言う

「とりあえず…今回はね…」

焔がそう苦笑いで答える

「っていうか…あれってシャドウ?」

モネがフィールドを指差してそう言う

「あれは…シャドウと言うより…残像…かな ^^;」

悲魔がひきつった笑顔でそう答えた時
アイナが24体目を倒す
焔は悲魔に目で合図する


「やってみるか…」

悲魔はそうつぶやいて藁人形に耳打ちをする
藁人形は残りの6冊を全部アイナのフィールドに投げ入れる
その光景を見たマギックが一瞬呆然とする
そしてマギックも残った3冊を投げ入れる



モネが笑顔をひきつらせてそう言う

「いや…私にもそう見えたりする… ^^;」

アルテミスもそうつぶやく
ハイネの方はスタミナ切れなのかうまく4体のアンテクラをまとめられずに悪戦苦闘している

「分身…しちゃってるね…」

ジャルデウは思わずそうつぶやく

「ここまでとはね…思ってもみなかったよ…覚醒してくれて助かったかもなwww」

焔は笑いながらそう言う
そしてハイネが何とか1体沈めた時にアイナのフィールドでアンテクラが3体沈む

「追いついちゃったね~w」

焔がそうマギックに言ってニヤッと笑う

「ハイネ!」

マギックは拳を震わせてそう叫ぶ
一瞬ハイネがその声を聞きビクッとする

「…もう嫌だ!…俺は…俺は…もう卑怯な手段は使わない!」

ハイネはマギックにそう叫ぶ

「クッ…この小僧!何をいまさら!」

マギックはそう叫んで持っていた杖を地面に叩き付ける

「勝負…あったな…」

焔がそうつぶやく…
次の瞬間アイナが残ったアンテクラ3体を轟沈させる…
それを見たハイネがニコッと笑い攻撃をやめて目を閉じる
3体のアンテクラが一気にハイネに襲い掛かる

「あいつ…アホや…」

ジャルデウが思わずそうつぶやく
全員が一瞬目を背ける
大きな爆発音が辺りに響く…
アンテクラの斧より先に焔の魔法が3体のアンテクラを撃沈させたのだった
ハイネはその場にヘナヘナと座り込み
マギックもまた崩れ落ちるようにその場にひざまづく

こうして…SSDの勝利でこの戦いは幕を下ろした
そしてアイナはその場にゆっくりと前のめりに倒れる

「あ、アイナちゃん!」

アルテミスがそう叫んでアイナの元に駆け寄る
そして残ったSSDの全員もアイナに駆け寄る

「さて…勝負はこっちの勝ちやね♪」

ジャルデウがひざまずいたマギックを上から見下ろしてそう言う

「えらく…卑怯な手段使ってくれて…お仕置きが必要だね~」

焔もそう言ってニヤッと笑う

「ヒマコン!アイナさんは?」

ジャルデウが悲魔にさう叫んで聞く

「大丈夫…息はある…」

悲魔はそう答える

「ほんじゃ…こっちの後始末つけるんで速やかに撤収って事で♪」

焔はそう悲魔に言った
悲魔は黙ってうなずく

「せやね、とりあえず…出すもんは全部出しなよ♪」

ジャルデウがそう言う
マギックは懐から倉庫の契約書を差し出す
その手はとても弱々しいものだった
ジャルデウはその契約書を悲魔に渡し
悲魔はアイナを背負う

「じゃあ…程々に…」

悲魔は笑いながら焔にそう言う

「あぁ…きっちりお仕置きしておくんで♪…そうだ!モネちゃん、そこのアレ…俺のアジトに連れてっておいてくんないかな?」

焔はそう言ってフィールドで座り込んでいるハイネを指差す

「あいお♪」

モネはそう言ってハイネを引き起こし連れて行く

そしてSSDのメンバーがみんなアジトに戻って行く

「さて…お仕置きタイムだね♪」

焔はそう言って並べたマッドピエロのメンバーを見てニヤッと笑う
そして懐からチャットを取り出しマエルに連絡する

「おぅ…こっちは無事に終わった…で…エンタまで俺ら全員飛ばして欲しいんよ…そそ♪できれば一番奥がイイかな…ほんじゃ頼むね♪」

焔はそう言ってチャットをしまう

「それじゃ…お前ら全員マエルにワン切りして♪」

焔はそう言ってニヤッと笑う
そして…全員がエンタイスの森の一番奥に転送される

「どないしてくれるかね、えらくなめた真似してくれちゃってさ♪」

ジャルデウがマギック達を見下ろしてそう言う

「ジャルちゃん…気持ちは解るが、ここから先は俺に任せてくれない?例え理由はどうであれ殺しは殺し、こんなくだらん事でケチは付けさせたくはないんでね…」

焔はジャルデウにそう言う

「せやけどね…」

ジャルデウは不服そうにそう言う

「きっちりケジメは取るからさ♪…入り口で待っててくんないかな?」

焔はそう言ってジャルデウの肩を叩く
ジャルデウはしばらく考えた後
大きくため息をついてその場から消える

「さて…ここならそんなに人目につかないしね、死体の1つや2つ転がってても不思議じゃない…ただね、俺も鬼や悪魔じゃないんでね…心を入れ替えて生き残るチャンスを選ぶか…俺に殺されるかの2つに1つ…どうする?」

焔はマギック達にそう言ってニヤッと笑う

「選択肢はもう一つあるのでは?我々があなたを倒して自由を手にする…」

マギックはジャルデウが消えたのをいい事に含み笑いでそう言う

「残念だけど、それは選択できないのよ…あんたらじゃ俺には勝てないからな」

焔は持っている刀で肩を叩きながらマギック達にそう言う

「みくびってもらっては困りますね…私達もそれなりの修羅場を超えて来たんでね…」

マギック達はそう言って立ち上がり身構える

「なるほど…どうあっても俺に殺される方を選ぶんだ…じゃあ仕方ないね、ホントなら小指1本で足りるんだけど…そんな器用な事も出来ないんで特別に片手で相手してやるよ♪」

焔はそう言ってニヤッと笑うと右腕を頭上に突き立てる
焔を中心に周囲の温度が急激に下がったような錯覚を起こす寒気がマュドピエロの全員を襲う
マッドピエロの面々は身構える

「はぁぁぁぁあああ!」

焔が突然そんな叫び声を上げる
その瞬間、焔の右腕の筋肉が膨れ上がり肌の色が徐々に褐色に変わるそして五指の爪が長く鋭く伸びる

「な、なんなの?あんた…何者よぉ!」

マギックがそう叫び硬直する

「もう1度だけ聞く…ここで俺に狩られるか…数%の生き残れる方法に賭けるか…だ」

焔はそう言ってニヤッと笑う

ジャルデウがエンタイスの入り口についてから数分後…
そこに焔が現われる

「もう終わったん?」

ジャルデウが焔にそう聞く

「ちょっと奴らとゲームをね♪」

焔がそうジャルデウに言う

「ゲーム?」

ジャルデウは焔にそう聞き返す

「あぁ…さっきの場所からここまで制限時間内に戻ってこれたら命は助ける…ってね♪」

焔はそう答えて彼らが装備していたであろう装備品をジャルデウの足元に投げ置く

「何コレ?」

ジャルデウがそう聞く

「すべての資産を賭けたわけだからね♪」

焔がそう言って笑いながらタバコに火をつける

「うはぁ…悪党やね…装備無しでこの森抜けるんはきびしくない? ^^;」

ジャルデウが苦笑いでそう言う

「まぁ…制限時間は日没までとったしね」

焔はそう言って笑う

「日没までって…あと数時間やで?短くないん?っていうか…ハラ減ったし、待つのはイヤだな…」

そうジャルデウが苦笑いで言う
焔はタバコをふかしながらただ笑う

「あ、せや…なんだったかな…ほれ役人が言ってた物」

ジャルデウが焔にそう言う

「あぁ…コレね♪」

焔はそう言って懐からクリスタルを取り出す

「なにそれ?」

ジャルデウはクリスタルを見てそう言う
焔は「さぁ?」と身振りで返事をする

「そう言えば…なんであんなんを助けたん?」

ジャルデウが焔にハイネを助けた事を聞く

「まぁ…気まぐれかな?アレはアレで…最初に出会った奴を間違えただけだからね…」

焔はそうつぶやくように言う
ジャルデウはなるほど…とうなずく
その時…

「ひ、ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

エンタイスの森にそんな絶叫がこだまする

「ほな戻りますか…どう考えても無理でしょ ^^;」

ジャルデウはそう苦笑いで言う

「やっぱ…無理か…いじるとおもしろい男だったのにな…マギック」

焔は森の方を見て残念そうにそうつぶやく

そしてジャルデウがエンタイスから消え
焔もその後を追うように羽織をひるがえして消える

そして、街のゲートに二人が現れる

「じじい…悪かったな♪」

焔がマエルにそう言う
マエルはただ首を横に振る

「ジャルちゃん…俺はアジトに寄ってから顔を出すって悲魔ちゃんに伝えて♪」

焔がジャルデウにそう言ってウインクする
ジャルデウは「了解」と手で合図をしてSSDのアジトへ向かう


『ホテル・ラピス』

「なんで…俺を助けたんですか?」

ベットに座ったハイネが入ってきた焔にそう聞く

「最初のボタンを掛け違えちまったら…最後のボタンは絶対にかけられないのよ…人生も一緒♪でも、お前は途中でボタンを掛け違えた事に気が付いた…だろ?」

焔は棚から買い置きの新しいタバコをおろして咥えながらそう言う
ハイネはただうなずく

「気が付いたなら…もう1回ボタンを全部外して、最初からかけ直せばいいんよ…そうすれば最後のボタンは掛けられる」

焔はそう言って笑いながら言い…タバコに火をつけてハイネにタバコを差し出す
ハイネも1本タバコを抜き口に咥える
焔はハイネのタバコに火をつける

「しばらくは外に出ない方がいい…手伝って欲しいこともあるしな♪」

焔はそう言って笑う
ハイネもつられて笑う

「じゃあ…俺はSSDの方に行って来るわ♪」

焔はそう言ってまた出て行く

「変わった人だな…もっと早くあんな人に出会いたかったな…」

ハイネは焔の出て行った扉を見つめてそうつぶやいた

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2006/08/19 07:44:09 PM
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