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2006/09/23
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


アリーナの終わった翌日
アイナ達は倉庫に来ていた

「ここも寂しくなったなぁ」

藁人形が空いた棚を見てそう言う

「元の状態に戻っただけさ」

悲魔がそう言う

「よぉ!なにシケたツラしてんだw」



「やぁ」

悲魔がいつものようにそう挨拶する

「棚が寂しくなったね…と話してたの」

アルテミスが焔にそう言う

「そりゃそうだな、すげーお宝ばっかだったもんな」

焔も空になった棚を見てそう言う

「そういやぁ…露店はどうだった?」

藁人形がそう聞く

「おかげさまで完売だね…まぁ予測通りだが」

焔はそう言って大笑いする

「いくらの売り上げなんだろ…」



「20は一応キープで単品売れが164本、セット売れが108…141.2Gってところかなw」

焔はそう答えた

「金額のでかさがわからねぇ」

藁人形がそうつぶやく
アルテミスも横でうなずく



焔はそうサラッと言った

「50G…ジャルさんにご馳走してもらおうかな♪」

アルテミスがそうつぶやいた

「そりゃぁ難しいんじゃないか…なんか店をやるとかって言ってたんで」

焔がそう言う

「ええ!ジャルさんがお店?…想像できない^^;」

アルテミスがそうつぶやく
藁人形も横で大きくうなずく

「ところで…タムファー本気で買うのか?」

藁人形がそう焔に聞く

「おう!そろそろこの村正も飽きたしなw」

焔は笑いながらそう言う

「そんな理由かよ…」

藁人形がそうつぶやく

「うんじゃ…悲魔ちゃんこいつもらってくけど…OK?」

焔はタムファーの魂の入ったオーブを手にとってそう言う

「いいけど…いくらにすればいいんだろ…相場とか調べないとなぁ」

悲魔がそうつぶやく

「じゃあよ…この前キープした包丁20本と交換ってのはどうよw」

焔はそう悲魔に言う

「いや…まだ買う人が居るか聞いてないし…その魂はギルドの資産だから個人的には決められない…それに1本400Mなら普通に売った方がいいんじゃないの?」

悲魔は焔にそう言う

「まぁそれはそうなんだが…実は最初からあの20本は一般に売る気はなくてね…っていうか売れないんだわw」

焔は笑いながらそう悲魔に言う

「どういう意味?」

悲魔はそう焔に聞く

「実はさ露店で売った物とはじいた20本とでは補正がまったく違うんよ」

焔はそう悲魔に言う

「え?」

その言葉を聞き真っ先にアルテミスが反応する

「露店で売ったやつはALLステ+2、ALLスキル+2、+10%デスマスターって補正なんだわ」

焔がそう言う

「なるほど…2つ装備で2倍としてそれがプラスされるならまずまずか」

悲魔は補正の内容を聞きそうつぶやいてうなずく

「ところがよ…最後の方で作った20本だけまったく別の補正が付いちまってな…」

焔がそう言いながら頭をかく

「どんな補正が付いたの?」

アルテミスが目を輝かせてそう聞く

「ALLステ+5、ALLスキル+5、+15クリティカルヒット、+15%エリートマスター」

焔は小声でそう言う

「まったく別物だね…確かに売ったら問題になるか」

悲魔はそうつぶやく

「だろ?もしも売るとしても口の堅い身内にしか売れないべ」

焔はそう言って苦笑いを浮べる

「私は欲しいな…その包丁」

アルテミスはそうつぶやきながら悲魔を見る

「焔は本当にそれでいいの?」

悲魔は焔にそう確認する
焔はうなずいてそれに答える

「じゃあ…その20本うちで引き取るよ」

悲魔はそう焔に言う

「交渉成立!さっそくこいつをタムに換えてこなきゃなw」

焔はそう言って魂のオーブを手に取る

「しかし…タムを装備した魔法職か…想像できんな」

藁人形が焔を見ながらそうつぶやく

「まぁ…まだ試してはいないけどちょっとおもろい事を思いついたしねw」

焔はそう言ってニヤッと笑う

「ところで…アルさんはいつ挑戦するの?そのバゥルさんの完全体っていうのに」

アイナがそうアルに質問する

「実は今夜辺り…って考えてるんだけど…^^」

アルテミスがそうアイナに言う

「うむ…そしたら人集めて応援に行きますか!」

それを聞いた藁人形がそう言う
隣で悲魔もうなずく

「ええええ…いいよ…ダメだった時恥ずかしいし^^;」

アルテミスがつぶやくようにそう言う

「ほんじゃぁ俺も便乗しますかw」

そう焔が笑いながらアルテミスの肩を叩く

「おいおい今日交換して今夜挑戦は無理だろ^^;」

藁人形が苦笑いでそう言う

「そうそう2つ必要だしね」

悲魔もそう言う

「あぁそれなら問題なし!包丁の素材集めてる時にね…1つ拾ってるんよw」

焔はそう言って笑う
悲魔と藁人形とアルテミスがそれを聞いて唖然とする

「ちゅう事で…俺は役人のとこに行ってくるわ」

焔はそう言って倉庫の出口に向かう

「じゃあ…これからどうする?」

悲魔がそう全員に聞く

「私はアイナちゃんと狩りに行くの…ねぇ♪」

アルテミスはアイナの方を見てそう言う
アイナはニコニコしながらうなずく

「俺は…何か用が無ければ白狐に付き合うかな…」

藁人形は悲魔の方を見てそう言う

「うん…ギルドの方はこれといって用は無いかな…俺もパンクスのとこに寄ったら狩りに出るしね」

悲魔は藁人形にそう答える
その時…

「あぁ!思い出した!」

倉庫の出口に向かっていた焔がそう大声を上げて戻ってくる
全員が焔の方を見る

「あのさ…悲魔ちゃんと藁さんあとでカイラのとこに行ってくんないかな」

焔は悲魔と藁人形の方を見てそう言う

「いいけど…なんで?」

悲魔はカイラと聞き、ちょっと嫌そうにそう聞き返す

「実はさ…カイラに白狐ちゃんの装備を頼んでおいたんよ」

焔はそう答える

「それは…確かに考えてはいたけど…アジトの件がかたつくまでは支払いできないよ」

悲魔は焔にそう答える

「あぁ…支払いの件は心配しなくていい…俺が前金で払ってあるから」

焔は悲魔にそう答える

「うーん…」

悲魔はそう言って藁人形と顔を見合わせる

「まぁ、難しく考えんでよw…俺は悲魔ちゃんとの今後の付き合いを考えての事だし…カイラも自分の力試しと宣伝の為と言って値引きしてくれたしねw」

焔はそう言って笑う

「わかった…そういう事ならありがたく受け取るよ」

悲魔はそう言って頭を軽く下げる

「うんじゃヨロシク♪」

焔はそう言って倉庫を出て行った

「いずれカイラのとこに頼みに行こうとは思ってたからね…それにしても、ああいう駆け引きは…奴の右に出るものは居ないかもね」

悲魔はそうつぶやく

「うむ…この前のギルド戦もそうだが、ある意味敵に回したくないタイプだな」

藁人形もそうつぶやく
その後、アルテミスとアイナは狩りに出かけ
悲魔と藁人形は白狐を連れてカイラの元に向かった

「待ってたよ!…この子だねお前達のとこに入ったちっこいのってのは」

カイラは無愛想にそう悲魔達に言う

「申し訳ない…」

悲魔はそう言ってカイラに頭を下げる

「いいさ…こっちも商売だからね…そのかわり装備を渡すに当たりいくつか条件がある」

カイラはそう悲魔達に言う
悲魔と藁人形は思わず生唾を飲み込む

「この防具はプロトタイプだからね…今後も改修していくからちょくちょくこの子ごと借りるよ…それが条件の一つ」

カイラはそう言って白狐をチラッと見る
悲魔達はただうなずく

「この防具を身に付けたこの子は、いわば私の歩く広告塔になる…だから大切にする事!狩り場で広告塔がボロボロになるような事は困るからね」

カイラはきつい口調でそう言う
悲魔達はまただまってうなずく

「あとは…そうね…とにかく私の商売の手助けをする…と、まぁこんなとこかしら」

カイラは少し考えつつそう言う

「つまり…具体的には?」

悲魔がそうカイラに聞く

「そうねぇ緊急の素材探しくらいは手伝ってもらうかもね…シェリルに頼むとだいぶふっかけてくるからね…」

カイラは悲魔達にそう言う

「なるほど…その辺は何とかしよう」

悲魔はカイラにそう言う

「ちょっといいか?」

藁人形がカイラにそう言う

「何?」

カイラは表情も変えずにそう返事をする

「さっき…こいつの防具を改修するとかって言ったけどよ…しばらくは面倒見てくれるのか?」

藁人形は白狐の頭を撫でながらそうカイラに聞く

「でないと困るでしょ?…それに焔からはそれなりに受け取ったしね…まぁ、その時に必要な物くらいは要求するかもしれないけど…」

カイラは藁人形にそう答える
藁人形はそれを聞いてうなずく

「もう聞きたい事は無いかしら?…無いなら防具の最終調整をしたいんでしばらくこの子を預かるわよ…1時間位したらまた来てちょうだい」

カイラはそう言って白狐を手招きする
悲魔達と藁人形は疑う事無くカイラにうなずいて返事をし白狐を預け…歩き出した

「あぁそうだ…もう1つ条件…もし街中で私の事を悪く言う奴がいたら…その辺に埋めておいてちょうだい!」

カイラは立ち去ろうとする悲魔達にそう言って白狐の手を引き家の中に消える
悲魔と藁人形は思わず立ち止まり苦笑いを浮べる

「なぁ…悪く言う奴がいたら埋めろって言ってたけどよ、そしたらこの大陸のほとんど全ての冒険者を埋める事になるな」

藁人形は悲魔にそう言う
悲魔は黙ってうなずく
そして2人は建設中のアジトに向かって歩き出した

「でもよ…あの程度の要求で済んで良かったな」

藁人形は悲魔にそう言う

「だな…だが小間使いのように扱われるのだけは勘弁だね」

悲魔はそう藁人形に言う
藁人形もうなずく


「カイラの家」

「ゴメンね…白狐ちゃんびっくりしたでしょ^^」

カイラはそう言って白狐の顔を覗き込み優しく微笑む
白狐はうなずいて返事をする

「私もね…立場上きつく言っておかないと示しが付かないからね」

カイラはそう言ってため息をつく

「僕はカイラさんが優しいのを知ってるです♪」

白狐はそう言ってニコッと笑う

「ありがとう…白狐ちゃんだけだわ…私の思いをわかってくれるのは…」

カイラはそう言って白狐を抱きしめる
突然の出来事に白狐はバタバタと暴れる

「はい、じゃあ装備の確認をするんで脱ぎましょうね~♪」

カイラはそう言って白狐を脱がし始める

「じ、自分でできるです^^;」

そう言って白狐は服を自分で脱ぎ始める


「SSDのアジト」

「おぉ!もう使えそうなくらいできてるなぁ…しかも今度は2階建てですか」

藁人形はそう言ってアジトを見上げる

「うむ、これならメンバーが増えても困らないな」

悲魔もそう言ってうなずく
2人に気が付いたパンクスがアジトから出てくる

「すまないね、だいぶ無理させてるみたいで」

悲魔はパンクスにそう言って頭を下げる

「こっちもこれが仕事じゃけぇ気にする事は無いけぇのぉ」

パンクスはそう言って笑う

「今日も暑いんで…何か冷たい物でも差し入れようか?」

悲魔がそうパンクスに言う
すると仕事をしていた廣島一家のメンバーが思わず仕事の手を止めて悲魔の方を見る

「エエねぇ…今日は暑いけぇねぇ…冷たいカレーでも頼もうかのぉ」

パンクスがそう悲魔に言う

「Σ(´ロ`;)」

それを聞いた廣島一家のメンバー達がいっせいにものすごく嫌そうな顔をする
中には思わず自分の手を金槌で叩く者や足場から落ちそうになる者もいた

「豪さん…いくら嬉しくても自分の手を叩いたらいかんじゃろぉw」

パンクスはそう言って大笑いをする
その光景を見た悲魔と藁人形は苦笑いを浮べる
今年一番というくらい暑い日の午後の出来事であった

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2006/09/23 08:10:57 PM
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