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正統派のクラシックポルシェ愛好家の邸宅にお邪魔しました。お住まいには5台の車庫がありますが、全てコレクション用に充てて、日常の足は別の駐車場を使っておられるという生粋のポルシェパラノイアです。何度も雑誌に取り上げられた有名人なので、ご存知の方も多いでしょう。少年時代から御父上の親友だったポルシェクラブ会長から大きな影響を受け、元々は997カレラに乗っておられましたが、疾走する73カレラRSの後ろ姿に娘さんから檄を飛ばされ、何と今はミツワから国内販売された73カレラRS 13台のうちの第1号車と第2号車をお持ちです。さらにクラシックポルシェを保有することは歴史を引き継ぐことだという確固たる信念の下、67年911S、58年の365スピードスター、52年の365プリAと歴史的価値の高いコレクションを揃えておられます。厳しいお仕事に長年従事されてきたにも関わらず、気さくでとても親しみやすい方ですが、ポルシェのスポーツカーとしてのエレガンスと日常の使用に耐える上質感を大切にされ、その点に関しての妥協はありません。ミントコンディションの73カレラRSの国内販売第1号車(右)と第2号車(左)です。当時、ミツワによって正規輸入された73カレラRSは13台で、全てツーリングモデル(M472)でした。73カレラRSはこの角度も美しく、うっとりします。見つめているうちに私も昔乗っていた73カレラRSライトウェイトバージョンを思い出して、おセンチになってしまいました。このすっきりした外観だけでオーラを発散しています。パテにまみれた安物レプリカが氾濫していますが、一目見ただけで分かります。ドア前部のチリがこんなに狭い個体を見たのも久しぶりです。あの小林彰太郎編集長の試乗レポートが懐かしいカーグラに掲載された実車そのものです。ヘッドライトレンズは上縁が透明なオリジナルレアパーツで、レンズ持病の黄ばみも全くありません。「タイヤ圧」と日本語表示の純正オリジナルラベル。初めて見ました。懐かしの8トラックプレーヤー付ラジオ。純正本体の稼働状況もさることながら、テープが伸びていない8トラックのカセットを探すだけでも大変そう。73カレラRSの国内販売第2号車は珍しい純正色アーバジン(紫)ですが、オファーを受けた時はオリジナルの2.7Lエンジンからスイスの有名なチューナーによる3.4Lのコンプリートエンジンに換装され、2.7Lエンジンは同色のアーバジンにリペイントされた同じオーナーのナロー911Eに搭載されていました。しかし、紆余曲折の末、現在は元の鞘に収まっています。この復元は相手があることなので、オーナーの情熱と努力、執念の賜物であり、ほんとに敬服します。ただ、ロールケージなど、それ以外の改造箇所はこの個体の歴史を引き継ぐ意味でそのまま保有されている点にオーナーのこだわりを感じます。居心地がよさそうなオリジナルの2.7エンジン。よくぞ、帰って来たね!こちらも日本語の「タイヤ圧」表示ラベルが残っています。67年の911Sバハマイエローと58年の356スピードスターです。73カレラRSを探しても簡単に手に入るはずもなく、オーナーは当初69年の911タルガに乗っていたそうですが、それが結果的にクラシックポルシェの事始めになりました。余談になりますが、「69年の911タルガ」と言えば、あの生沢徹がヨーロッパ転戦中に現地で購入して乗っていて、帰国後、売却したのを10年ほど前に買い戻してドイツのポルシェAGでレストアした伝説のモデルですね。私が乗り継いだポルシェは3台とも白でしたが、こうしてみると、純正色のバハマイエローやスピードスターブルーも飽きの来ない味わいがあります。67年の911Sバハマイエローも雑誌の表紙を飾ったミントコンディションのコレクションです。58年のスピードスターブルーに彩られた356スピードスター。有名な前オーナーが火災で焼失させてしまい、自分の気に入った仕様で復元した個体をそのままの姿で乗っておられます。まさに歴史を引き継いでいるクラシックポルシェです。別稿で紹介した「六甲展望台サンデーミート」にも気楽に参加されるオーナーです。カルフォルニアを思わせる素晴らしいスピードスターと気さくなオーナーの人柄がよくお似合いです。オーナーと愛車が紹介された雑誌ENGINEです。あの鈴木編集長だったころでしょうか。ENGINEに掲載された当時の52年356プリAとまだお若い頃のオーナー。中央が折れたV字型のフロントウィンドウが特徴的ですが、現在、修理入院中でお邪魔した時はお目に掛かれませんでした。オーナーが国際相場を知るために常にウォッチされている、European CollectiblesやClassic Driverなどのサイトも教えていただきました。大変、丁寧に歓待いただき、どうも有難うございました。厚かましくも、またお伺いいたします。
2024.05.07
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フェラーリ・・・唯一無二の魅力にカーマニアの方なら誰もが憧れるクルマです。いつかは手に入れたいと車種を決めて考えておられる方もいらっしゃるでしょう。私は今まで308GTBQVに始まって現在の488ピスタ、296GTBアセットフィオラノに至るまで計10台のフェラーリを乗ってきましたが、308、512BB、F355の3台はいわゆる並行輸入車でした。308と512BBは正確にはCORNESが正規輸入を始めていなかったのでディーラー車でなかったというほうが正確かも知れません。マフラー、ホイール、サスペンションなどの社外品を付けた改造車は一度も乗ったことがありません。今に至るまで随分色々なことを勉強してきたので、その経験が皆さまのお役に立てばうれしいです。CORNESが正規輸入を始めたのは512BBの後半からで、私の買った512BBは1977年式米国仕様の輸入車でした。F355は1997年式の並行輸入車でしたが、バブル景気で法外なプライスが付いたまま2年間未登録になっていてバブル崩壊で投げ売りされた出モノを買ったものです。このころは程度優先でお買い得であればディーラー車にこだわる必要はないと思っていました。512BBのOH、メンテなどはCORNESの元メカニックが経営するショップでやってくれましたし、細かいレストアパーツはCORNESで直接分けていただくこともできたからです。また、F355を買った頃から、CORNESも並行輸入車のメンテを受け付けてくれるようになり、新車だったこともあって、全てお願いすることができました。この話を聞けば、フェラーリは高いので、並行輸入車を買ってディーラーのOBメカニックがいるショップでメンテしてもらえば維持費も安く付いていいと考える方もおられると思います。古いビンテージフェラーリを買うならそれもいいかも知れません。もちろん、当時の本来の性能を再現するほどのレストア、メンテをするにはどこに頼むであれ、相当の出費を覚悟する必要はあります。512BBは40数台乗ってきた中で、レストア、メンテ費用が購入価格を上回った唯一のクルマです。別稿でも詳しく書いていますが、金遣いの荒い美魔女をパパ活したと思って下さい。個人的見解ですが、購入後も1000万円ほどの余裕資金をお持ちでない方が手を出していいビンテージフェラーリの限界はF355までと思っています。そういうF355でも、先日、熱心なオーナーに「ぜひ乗って下さい」と言われて乗りましたが、弱点のタペット音が耳元でかなり鳴っていて、吸気のタイミングが完全に合っていないのかトルクが出ていませんでした。まあ、フルパワーでも370NmでRomaの760Nmの半分以下ですから無理もないと言えばないですが・・・。また、左リアのダンバーが抜けているようで、右コーナーでアンダーが強く出ていました。エアコンも効いていないので弱点のECU基板劣化でパーツが出ればいいですが、モジュール交換が必要と思います。オーナーはあまり詳しくないようで、「いいでしょ?」と私に聞かれて正直返答に窮しました。いくら名車だったとは言え、狼の皮を被った羊に乗っているのが実態であり、動けばいいというのではなく、フェラーリと言える狼に戻すには大変だと内心同情してしまいました。また、不人気車を掘り出しモノだと思い込んだり、フェラーリという名前が付いていれば我慢しきれずに買ってしまう方がおられますが、リセールバリューが高くなければ、いくら1000万円を出しても普通の低年式中古車と考えたほうがいいです。人気車であろうと不人気車であろうと掛かる維持費やパーツ代、レストア費用は同じです。ここも見落としがちな重要なポイントです。すでにお持ちの方を思うと心苦しく具体的車名を書くのがつらいですが、F355以降に限っても456、488、612、360モデナ、FF、カリフォルニアなどには眼もくれず、もう一声じっと我慢して貯金するのが正解です。リセール価格の高い車種を買えば、次のグレードの人気車種への買替えに進める「フェラーリ独自の上昇気流」に乗ることができます。逆に安い不人気車に手を出すと、売ろうとしても安くしか売れず、結局長く乗ってしまって維持費等の出費が増えて、次の人気車への乗り換えができずに失速してしまいます。本題に戻りますが、2011年に劇的な変化が起こります。それはフェラーリが458を手始めに電子制御を本格導入したこと、それとディーラーが新車購入から7年間のメンテナンスプログラムを始めたことです。それまでも430でデフの電子制御が始まっていましたが、458になってエンジン、デュアルクラッチ、デフ、サスペンションに至るまで電子制御されるようになり、専用テスターがなければ十分なメンテが困難になったのです。その一方でフェラーリ本社も品質管理レベルが段違いに向上し、品質保証に自信を持ったのだと思います。各個体はシャーシ番号とディーラーでオーナーが登録管理され、本社もディーラーでの修理履歴データをオンラインで把握できるようになり、各パーツはシャーシ番号なしには調達できなくなりました。さらに偶然気づいたのですが、最近になってeurosparesやMaranello Classic Partsなどの部品サプライヤーの検索画面からパーツのイラストが全く見れなくなりました(後出画面写真参照)。アセンブリーで発注する場合を除き、個々の必要パーツを部品名だけで識別することは非常に困難です。また、CORNESの責任者からお聞きしたところによると、最近ベンツやBMWはメーカーの専用テスター以外の汎用テスターを車体に接続すると車載のECUが故障するような排他的機能が追加されたそうで他の高級車メーカーにも波及しそうなの情勢です。フェラーリはメカニカルチューニングができる最後の車種であるF355くらいまでは純正の専用テスター「SD-2」や「SD-3」を外販していましたが、その後の新機種の提供は止めているようです。専門ショップで愛車のメンテを受けている方はぜひ、専用テスターの保有機種を聞いてみてください。以上のように、部品供給と専用の故障診断テスターの提供の両面からフェラーリの締め付けは強くなっているので、ディーラー以外の街のスペシャルショップや外車修理工場でのメンテは益々困難になっていると思います。確かに入庫車種を見ると、テスタ、512TR、F348、F355、F450などが多く、最近の電子制御車種は見かけなくなっています。7年メンテナンスプログラムは従来の3年間の新車保証に加え、定期的な点検・整備費用をパッケージで提供するシステムで毎年の定期点検と、所定の時期に達したときのエアコンフィルター、エンジンオイル&フィルター、ブレーキオイル、ドライブベルト、エアエレメントの交換を無償とするものです。走行距離に関係なく、例えサーキット走行していても、ディーラーのイベントがあるくらいですから、問題ありません。但し、マフラー、ホイール、サスペンション、フロントリフターなどの社外品を付けた改造車は適用を受けられません。そう言えば、社外マフラーが全盛だったのはF355まででした。メンテナンスプログラムの7年間が終了しても、支払い額の追加によって8年目から12年目まで、このサービスを延長することができる「メインパワー」というシステムがあり、さらに13年目から15年目まで延長できる「メインパワー15」というプログラムもあります。これは新車保証の実質的延長にもなります。このプログラムの効果は絶大で、私のピスタの場合ですと先日2回目の車検を受けましたが、添付のように法定点検と諸費用のみの125,000円で済みました。アウディTTクーペの車検費用より安かったです。部品サプライヤーの検索画面ですが、昨年ころまでは左側にパーツのイラストイメージが掲載され、パーツ番号と容易に紐づけできるようになっていました。画面には「COMING SOON」とありますが、更新はありません。要はディーラー車であれば、所定のメンテナンスをきっちり受けている(受けられる)ので、最初は高いと思っても結局は売却まで考えると安く上がるということなんです。購入価格で考えるのではなく、買ってから将来売却するまでの売買差額で考えるのが正解です。リセールバリューの高いフェラーリだからこそ、言えることかも知れませんが、ともかく目先の安さに踊らされては後で大きな後悔をします。どうか、ご注意下さい。GOOD LUCK!
2024.03.30
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先日、アストンマーチンのご縁で本当のセレブと言えるご夫婦に招待いただき、素晴らしい豪邸で豪華な会食、歓談を楽しんできました。物腰の穏やかな品格あるご夫婦で本業の傍らで殺処分ゼロを目指す動物愛護団体を主宰され、獣医師、行政、ボランティアなどが協働して猫の無料不妊手術や多頭飼育救済、犬猫の団体譲渡事業支援などの活動を行っておられます。幸せとお金の関係は単純じゃない。幸せは心の中にある、人はパンのみにて生きるにあらず、窮すれば鈍する、衣食足って礼節を知る・・この歳になって、どれも正しいと思います。色々な方々との交流を通じて幅広く勉強させていただき、自分の人生の幅を広げられればと思います。なお、今回お邪魔したオーナー様ご夫婦は別に自慢されるようなこともなく、水平目線でお付き合いいただける知的で爽やかな方であることを付け加えておきます。成熟社会では、そうでなければ、こうはならないということかも知れません。1100坪の広大な敷地は谷を降りた小川に及び、本宅とゲストハウスが並んで配置されています。こちらは造りもさることながら、手入れの素晴らしさに感動したプールです。皆さん、ご想像の通り、少しでも放置すると落ち葉と苔まみれになります。素晴らしい眺望を楽しみながら、プールや入浴を楽しめるようになっています。何となく、マリーナベイサンズ に来ているような。このお風呂、最高でしょうね。誰かから見られるような環境ではありませんが、一応左右と後方側にカーテンが降ろせるようになっています。柵は敷地の境界ではなく、あくまで愛犬用の柵で、敷地は柵を越えて谷を流れる川までとのこと。谷のほうにはミニハイキングコースが色々設定されていました。トホホ・・・ゲストハウスは1階にホールやサロン、オープンキッチンがあり、2階に書斎、寝室、浴室、サウナを完備しています。今回、招待客で会食をしたホールです。ホストのオーナーはご夫婦で色々気遣いされていました。感謝。皆さんの淡々としたお話の内容は色々なクラシックカーの愛車談義のほか、19億円のプライベートジェットを羽田に駐機やヘリコプターで移動、大型クルーザーを日本とモナコに係留とか、スケールが大きすぎて夢を見ているような気分でした。ゆったりした歓談を楽しめたサロンスペース。ゆったり感が最高です。ゲストハウス前はさくらの広場になっています。空間って大切ですね。さくらの広場で談笑。ポルシェ、フェラーリ、マセラティ、フィアットなど、1940-1960年代の超高級クラシックカーのオナー談義に花が咲き、スマホ写真や動画を拝見しながらお聞きしているだけで圧倒されました。また、海外クルマイベントへの参加に関連して、「マイレージで最近、ファーストクラスが取りにくくなった」とか、「ビジネスクラスを正規料金でまず買って、アップグレードでマイレージを使うといい」とか、「ニューヨークから東京に正規料金で帰ったら、一人300万円強掛かった」とか、普通では聞けない新鮮な話題でした。淡路牛のA5シャトーブリアンをご馳走になりました。ミディアムレアのステーキは厚味もあり、ヤマワサビなどとも合って非常に美味しかったです。フィンガーフードも色々な味覚が楽しめてかなり凝っていました。有名な芦屋のレストランから料理教室も主宰するフランス仕込みの女性マスター、スタッフによる本格的なケータリングサービスがありました。今回ご招待を受けたのはクルマ仲間に、このマセラティ―の1953年製のクラシックレーシングカー「OSACA MT4 1450 FRUA スパイダー」のレストア、車検完了と有名なカリフォルニアのペブルビーチ・コンクールデレガンスで入賞したお披露目が目的でした。当時ビル・デイビットのドライブで活躍したままの姿に見事に復元され、神々しい雰囲気を漂わせていました。ビル・デイビットが乗っていた当時の写真です。レストアはイタリアのコーチビルダーとして有名なビエトロ・フルアが行いました。エンジンフード先端のイタリア、アメリカ国旗はハンドペイントで、ネジ1本も含め、全て当時のパーツが使われています。レストアの過程はこのように製本化して残されています。この個体はマセラティ好きでクラシックカーイベントにも盛んに参加している、あの堺正章さんが赤色で所有していましたが、レストアに当たりオリジナルのブルーに戻されました。1400CCとは思えない凝ったエンジン。これを1953年に作ったマセラティ兄弟の情熱が伝わってきます。キャブはWEBERで現在、国内で見る最小口径は40パイですが、それ以下かも知れません。横からの流麗なスタイルも素晴らしい。ゼッケンも当時の「9」で復元。詳しい社歴やレストアの状況はこのQRコードのサイトでご覧いただけます。ともかく、滝に打たれて修行してきたような一日でした。どうもありがとうございました。
2024.04.07
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別稿「買わなかった2台の名車」のトヨタ2000GTやアルピーヌA110ほど、長期に亘って悩む続け、Reborn Modelまで追いかけました訳ではありませんが、それでも結構「欲しい、買いたい」と悩んだ名車も数多くあります。今回は「買わなかった名車」の続編を書いてみます。1. フェラーリ ディノ240gtディーノ・・・沢山のフェラーリファンを悩ました名車ではないでしょうか。エンツオ・フェラーリが夭折した息子の名前を冠したとか、ピリンファリーナに在籍していた天才フィオラバンティ―の最初の作品だとか、興味をそそる逸話に事欠きません。日本でもヒゲの作家 故保富康午さんの遺族から寄贈され、長くフェラーリ博物館に展示してあったディーノ240gtを閉館に際して松田芳穂オーナーからレーサーの太田哲也さんが譲ってもらった逸話があります。太田さんはその後、1998年のFISCOでの全日本GT選手権レースで重篤の火傷を負い、レストアが中断していましたが、10年の歳月を経て完成したことが話題になりました。非常にインパクトのある美しいデザインです。ずっと気になっていましたが、昔、湘南海岸の材木座にあったベルリネッタ・モータースで偶然観た個体の仕上がりの綺麗さに感動して、故 宇津喜代表と交渉し、試走させてもらいました。ところが、途中でドアが閉まらなくなったり、ワイパーが動かないなど、トラブルが続発し、思わず「サーキットの狼」の池沢早人師さんのクルマ遍歴書に出ていた「トラブル続きでドライブに行っても無事に帰れないことが何度かあって、泣く泣く手放した。」という一節が浮かんで来て、急遽断念しました。その後もキャッスルインターナショナルの鞍代表に旧車イベントでの展示車を含め何台か見せてもらいました。写真左の完璧にレストアされたシルバーの246GTにもかなり心を動かされましたが、テスタのような現行車に比べるとかなり華奢で非力に感じたため購入に踏み切れず、代わりに同じフィオラバンティのデザインでより現代的な308GTBを買うことになったのです。初めて買ったフェラーリは308GTBQVでしたが、あのレオナルド・フィオラバンティがぴ人ファリーナに在籍して最初の作品がディーノで、本人も「自分の作品の中では一番好き」と言っています。ただ、実際にオーナーとして乗ったのは、この写真の308GTBのFRPボディで、しかも彼の持論である「エッジの効いたキャラクターラインが最も美しく映るのはシルバー系」と言う通り、ロッソコルサは選択していませn。この308GTBの実車は日本人が本人から直接譲り受けて、日本にあるようです。2016年のフィオラバンティ来日に合わせて開催された名古屋でのイベントでも展示されていました。2. ランボルギーニ・ミウラ2024/3/13に惜しくも鬼才マルチェロ・ガンディーニは亡くなりましたが、彼のデザインしたクルマの中ではカウンタックやストラトスのような直線でエッジの効いたデザインよりも、ふくよかで女性的な曲線を織り込んだミウラが好きでした。ミウラで最初の衝撃を受けたのは、ナタリードロン(アランドロンの元妻)主演の1968年のフランス映画「個人授業」でした。この映画の中でナタリーのレーシングドライバーであるご主人が乗っていたのがミウラSVであまりのカッコよさにしびれてしまいました。映画のポスターでは黄色く見えますが、オレンジ色でインパクトがありました。今も、そのオレンジ色のミウラSVのミニカーを手許に置いて楽しんでいますが、20年ほど前に購入を真剣に検討する機会がありました。それは512BBのエンジンOHをお願いしていた川崎のきくちエンジニアリングで、菊地代表から作業中の別エンジンに関して「何のエンジンか、分かりますか?」と聞かれて、横置きV12だったので即座にミウラと答えました。それを契機にクラッチの重さに耐えかねて次のオーナーを探しているという商談が飛び込んできて、OH後に乗せてもらいましたが、急な話で資金面で苦しかったことに加え、ステアリングが膝に当たる窮屈さと耳元のエンジン音、WEBERトリプルの吸気音の凄まじさに躊躇し、結局購入を断念しました。そのまま512BBを乗っていて大変な出費を強いられましたが、仮に512BBを引き取ってもらってミウラに乗換えていたら、それも地獄だったと思います。512BBはまだ各種イベントに自走で参加していますが、ミウラはその後も公道を走っているのを見たことがありませんので(笑)。3. ACシェルビーコブラ427 レプリカオリジナルはとても手が出ないので、元々レプリカ前提で憧れていましたが、2000年にとしまえんで開催されたCGデーに展示されていたスーパーフォマンス社のレプリカが気に入って、Back Draft社など他社モデルとも比較しながら、購入を検討しました。実際乗ってみると、1t未満のボディを7LのV8で引っ張るわけですから想像通り、暴力的加速で迫力満点でしたが、アメ車特有の直進ONLYのトラクションで、荒れた路面では飛び跳ねていて、路面の轍にハンドルを取られるのは気になりました。また、ほとんど雨天を想定していない仕様であるため、トノカバーを付けて我慢するのが現実的と思える点が決断のブレーキになりました。4. シェルビーマスタングGT350R レプリカこれもオリジナルはとても手が出ないので、元々レプリカ前提で憧れていましたが、約25年前に神奈川県足柄のマルホランドオートがレプリカをアメリカから4-5台輸入したことを知って、訪問したところ、すでに完売していましたが、鯵坂代表から「いずれ戻ってくる個体もあるからその時は連絡する。」と言われました。それから約3年後、突然連絡があり、販売車を試乗することができました。レプリカとは言え、かなり忠実な作りで想像以上にスパルタンでした。5点シートベルトを付けて10Kmほど走りましたが、回転を上げるとサイドマフラーからドロドロというアメ車特有のエクゾーストサウンドが響き渡り、ものすごい迫力でした。ただ、サスペンションは固いばかりでロードホールディングは最悪、スピードを出すと簡易舗装路を跳ねまわるので怖いほどでした。価格は350万円とかなり譲歩いただきましたが、余りにスパルタンで日常的には走れないことが分かり、結局1週間後にお断りの返事をしました。昔の数少ない資料や写真を探して、今後も更新しますので、よろしくお願いいたします。
2024.05.27
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イタリア語堪能、生粋のイタリア通でいらっしゃる、これぞマニアの隠れ家にお邪魔しました。普段は専門性の高い仕事でご多忙にも関わらず、クルマ、バイク、自転車、ボート、ミニカー、鉄道模型、専門書籍など、幅広い趣味を存分に楽しんでおられるアクティブな方で、ここまで徹底すれば清々しい印象。「趣味はリタイアしてから」という方が一般に多いでしょうが、お話ししていて、気力、体力、集中力、行動力がみなぎっている現役時代こそ、無理に詰め込んでも楽しむべきかと考えてしまいました。特にモノを集めるだけでなく、国際的にイベント等で交流を深め、コトを深く味わっておられる姿を拝見するとそう痛感しました。皆さんはどう思われますか。これからもお付き合いできることが楽しみです。「男のオモチャ箱」と言いたくなるガレージの素晴らしい景色。Vespa以外の車名が分かる方は相当のマニアです。ここに居たら、中々出れそうにないです。356の左にあるのは、「ジャブル」という1949年頃のクラシックレーシングカーのようです。ナンバープレートが付いていることに違和感を感じるクルマはそうないですね。アメリカではありません。日本の光景とはとても思えない夢心地のガレージ。左の2台はアルファロメオ ジュリエッタSVとサーブ92のようです。ベンツやベントレーでないのが渋い。旧車で知らないことが多くて、間違っていたら、ゴメンなさい。愛車のフェラーリF166MMスパイダー。エンツオ・フェラーリの伝記やフェラーリ社の歴史本に必ず登場する1948年製の名車で、1949年にスパ24時間レースで優勝、1950年のミッレミリアでも優勝しているようです。フェラーリ博物館以外では世界に2台しかなく、もう1台はあのラルフローレンがオーナーだそうです。レベル感が違いすぎて、私にはどうも実感が湧きません。それに、この写真はANAの羽田格納庫を使ったイベントでのスナップだそうですが、よくANAが部外者の入場、使用を許諾したとはとても信じられません。服装もクラシコ・イタリアで統一されて、何事もすごい!イタリアのクラシックカーのドロミテラリーでの走行シーン。総合2位に入賞されたと聞いて驚きましたが、表彰式の動画を拝見していて、壇上に呼ばれるとイタリア語で流暢に会話されているので、二度ビックリ。お客様参加が多い中、本気で参加されているのですから、ただ感心、感動。ミッレミリアの正会員でもあり、日本人は2名だけだそうです。クラシックカーには全く無知な私ですが、お聞きしたところによると、「OM665」というミッレミリア入賞車で、サンタクララの有名ショップでのフルレストアが終わり、この2024年6月上旬には日本に納車予定とのことです。見せていただいた走行動画からの画像です。1929年のミッレミリア出場時の写真です。なお、ミッレミリアは1927年から始まりました。オークションの写真ですが、ゼッケン「2」なのでこの個体のようです。ポルシェ356。私は詳しくないので、A1300、A1300スーパー、A1600、A1600スーパーの区別も付きませんが、三角窓が付いていて、完璧な外観のすっかり感とドアの開閉音からしてただモノでないオーラがありました。壁に貼られたプレート類も見慣れないこだわりモノばかりです。あのハイドロニューマチックで賛否両論のシトロエンDSです。私などは見ているだけで酔いそうです。あのコーチビルダー、ザガードが製作したドライブシミュレーターです。日本に2台しかないそうで、様々の車種を選択してドライブ体験ができます。見事なアルミフレームと想像力を掻き立てる省略ボディ、深みのあるペイント仕上がりにうっとりしました。ホンダが優勝するまではマン島の常勝マシンだったモンディアル。バイクマニアとしては、これだけでも1日語り合いたい気分です。鈍く光るアルミの地肌が何とも美しい1台。モンディアルはご存じない方が多いかも知れませんが、マン島レーサーがホンダのコレクションホールにも敬意をこめて展示されている伝統あるメーカーです。映画「男と女」でジャンルイ・トワイティニアンがアネーク・エメからの電報を見て、深夜にモナコからドーヴィルに帰る途中、マスタングに給油したガソリンスタンドのオマージュをイタリアの職人のオジサンに作ってもらったそうです。何気なく置かれた看板、ネオン、錆びたガソリン携行缶、オイル缶なども全て現地の当時モノだそうで、手間と時間とお金を掛けた熱意にただ感心。天井からぶら下がっているビンテージ自転車も現役で、この5月のEROICA(イタリア語で英雄)JAPAN伊豆半島ツアーに参加されるそうです。映画「男と女」の中で、このシーンの前の真夜中にSHELLのSSで給油しています。そのあと、ヘッドライトに浮かぶパリへの案内板が映し出されて、この走行シーンになります。アパートに居なくてドーヴイルの海岸で見つけた時のあのパッシング!これだけでフランシス・レイのボサノバが浮かんできませんか。それにしても、過去と現在を巧みに織り交ぜながら、計算され尽くしたアングルで子気味よくストーリー展開させるクロードルルーシュって天才ですね。この時、彼はわずか29歳。ビンテージバイクによるEROICA 伊豆半島ツアーの2023年写真。毎年恒例の国際的なイベントです。皆さん、ご存知でしたか?人生にはこんな楽しみ方もあるのかと感じた次第です。鉄道模型仲間と「専用の作業机が欲しいね。」と喋っていましたが、ここにありました!何と、ROLEX社の時計職人用作業机と同じ仕様の机を特注したそうです。中央で突起した机に、楽そうなひじ掛けと便利な引き出し、照明付きの拡大鏡・・思わず生唾を飲み込みました。書斎もこの通り。フローリングの奥には年代モノのスロットレーシングのコースが敷かれています。また、写真を撮るのを忘れましたが、他の部屋にはOゲージやGゲージ(1/22.5の最大ゲージ)の線路が敷かれて機関車がソファーの周りを走り回っていました。ただ圧倒されるコレクションの数々。ひとつずつ、内容と入手の経緯を説明してくださるので、記憶力の良さにも驚きました。ガレージに何の気なしに置かれた模型はイタリア製のFIAT工場モデルで内部も作り込まれています。世界有数のスクラッチモデルビルダーの作品です。0.2mmくらいの真鍮線で作られたと思われる完璧なワイヤーホイールを見ているだけでも美の世界に惹き込まれそうです。一番右側のモデルはこれでもスロットレーシンガーだそうです。壊れそうでまだ走らせたことはないとか。ガレージに保管された愛艇に合わせて特注された模型です。ワイヤーワークの250GTOはフェラーリ美術館の松田芳穂オーナーからだそうです。素敵な回廊型の本棚には洋書の蔵書がぎっしり。同じ鉄道模型マニアとして、初めて見たときは眼が点になりました。実際に現地で乗った思い出を胸にイタリア製の車両、ストラクチャーの模型で揃えられました。ドイツ製のメルクリンでもかなりリッチな印象ですが、さらにそれを越えるとは。実車の写真や行先案内板など、何気ない演出グッズも半端ではありません。テラコッタのレンガ、タイル色や糸巻き杉が雰囲気を醸し出しています。道路を走るパトカーは路面に埋めた電線で制御されて走ります。動的なアクセントが入るとジオラマはさらにリアル感が増します。さらに紹介されるまま、ビデオで世界最大の鉄道模型レイアウトであるミニチュア・ワンダーランド・ハンブルグを鑑賞し、そのすごさに感動しました。大宮の鉄道博物館などのジオラマの比ではありません。ぜひ、ユーチューブで下の写真のようなMiniatur Wunderland Hamburgを覗いてみては!以上、色々なコレクションを拝見して、頭の中がパニックになりました。中々お目に掛かれない貴重なお宝の数々を拝見できて、どうも有難うございました。
2024.05.06
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北海道編が好評のようで沢山閲覧いただいているので、今まで日本列島を走りまわった中で印象に残っている痛快ロードをまとめてみたいと思います。写真や資料の整理があるので、五月雨式に更新追加していきますので、よろしくお願いいたします。まずは南の九州から順に始めて北上しましょう。■日南フェニックスロード宮崎県の日向灘沿いを都井岬から日南市を経由して宮崎まで続いていますが、特に青島以北の宮崎市寄りではヤシの並木になっていて南国ムードがたまらないです。■阿蘇パノラマライン北海道以外で惚れ惚れする雄大な景色を楽しめるのは阿蘇山くらいではないでしょうか。阿蘇カルデラの中岳火口までは西側、北側、南側から3ルートでアプローチでき、それぞれが草原あり、ワインディングありで異なる赴きが堪能できます。■えびのスカイライン宮崎と鹿児島にまたがるえびの高原を通る山岳道路で霧島連山を走り抜ける爽快さが印象的。■湯布院日田往還道路別府と湯布院を結ぶ県道11号線で風光明媚なワインディングが続きます。■桜島展望道路錦江湾を横目で見ながら桜島御岳を正面に見据えて走る登山ロードで噴火口に向かって一直線の道路が最高に気持ちいい。終点からはフェリーで鹿児島市内に入れます。■やまなみハイウェイくじゅう連山を駆け抜ける痛快ロードです。久住山が正面にそびえるストレートもいいし、豊かな森を抜けて湯布院に至る終盤下りのコースはしっとり癒されて九州No1ではないかと感じます。■大山環状道路大山環状道路という1本道があるわけでなく、走りやすいスカイラインとハードで怪しげな森林道路が幾重にも繋がって、大山の色々な表情を堪能できます。ガス欠注意。■しまなみ海道言わずと知れた定番コースで遠くから眺めると圧倒的なスケール感がありますが、橋を渡っている最中は橋桁が高くて海面が見下ろせるわけではないので、自転車で走るような爽快感はありません。何度か途中でクルマから降りて、雄大な景色を楽しみたい。■鷹羽山スカイライン瀬戸内海や工場群を見渡せる観光道路で、鷹羽山公園への20kmほどの登り道として現在は無料化されています。峠道ならではのアップダウンや豊かなカーブが続き、走りは走りでそれなりに楽しいですが、展望台から水島コンビナートの夜景や瀬戸内海の絶景を満喫する目的でゆったりドライブする価値があります。■祖谷渓谷県道32号線大歩危、小歩危で有名な深い谷間を走る山岳コースです。昔、平家の落人がよくここまで逃げ延びたかと驚くほどの深い谷と急な斜面の山間に部落が見えます。急坂にクルマを停めることが多いのでドアの開閉に気を付けて下さい。■伊吹山ドライブウェイ名神高速 関ケ原ICから約2kmの有料道路起点から標高1260mの山頂駐車場まで標高差1000mを一気に駆け上がるダイナミックなワインディングコース。山頂からの琵琶湖を眺める眺望も最高です。ただ、11月下旬から4月下旬まで積雪凍結による閉鎖期間が長いのと、秋の紅葉シーズンなどは観光客が多いので、事前に計画を立てて走り込みに行きたいです。年に2-3回は行く。走る醍醐味を味わえる関西ではベストコースのひとつです。■伊勢志摩パールロード正確には伊勢パールロードと伊勢志摩スカイラインに分かれますが、リアス式の入り組んだ海岸線を走るワインディングコースと朝熊山の頂上近くまで駆け上がる山岳道路の両面を楽しめます。新名神から接続する伊勢道路は覆面パトが多いのでご注意。一度、サービスエリアに入って、また追いかけてくるなど、芸が細かい(笑)。■三方五湖レインボーライン伊勢志摩と同じくリアス式海岸の美しい景観を楽しめますが、山頂公園がある観光道路で家族連れのクルマも多いので、走るには早朝を狙いたい。■京都周山街道昔、若狭で獲れた鯖などの魚介類を京都まで運んだ鯖街道と言われた歴史ある街道で道幅も広くないので優雅な里山ドライブを楽しみたいです。ワインディングロードを抜ける途中で歴史的建造物として保存されている茅葺き屋根の集落もあり、長い山路が終わって小浜の日本海が見えるとほっとします。■大台ケ原ドライブウェイ山深い和歌山の標高1400-1600mのワインディングロードで、深い森林地帯を切り進む雰囲気がなんとも言えません。途中、山際が切れて視界が広がり大峰山脈のパノラマが楽しめます。ただ、雨が多くて有名な地域なので天気予報を余り当てにせず、朝早めに行って早めに帰るのが賢明。■信貴生駒スカイライン手軽に楽しめる尾根伝いのワインディングロードですが、道幅が基本的に狭いので対向バイクのセンターラインオーバーに注意したい。調子に乗ると思わぬ冷や汗をかくことがあります。■青山高原道路風力発電の風車が林立する、風変わりな景観を楽しめる高原道路ですが、三重県のど真ん中にあって、アクセスが悪いので時間にゆとりを持って訪れたい。県道512号線を東に進んで行くと、やがて狭く険しい舗装林道になるのでスポーツカーはUターンしたほうがよいでしょう。■高野龍神スカイライン関西最高のハイスピードワインディングコースで、ヘアピン、高速コーナー、逆バンク、アップダウンなど多彩なコースが含まれる40数kmのロングドライブは走りごたえが十分。年に4-5回は行く。終点の龍神温泉での日帰り入浴も楽しみ。中間地点にある「ごまさん(護摩山)スカイタワー」の駐車場で休憩して、集中力が落ちないようにしたい。鹿やタヌキの飛び出し、落石、枝折れも稀にあり、事故を起こすとJAFが来てくれるまで2時間以上、大病院まで3時間は掛かります。クルマかバイクに跳ねられて死んでいた鹿。掲載するか、迷いましたが、彼らの領域に割り込んでドライブを楽しんでいることを自戒し、皆さまにもご理解を深めていただくために敢えて掲載しました。この鹿は道路管理事務所に電話して引き上げていただきました。合掌。■鈴鹿スカイライン滋賀県と三重県を鈴鹿山脈を越えて結ぶ山岳道路で、関西では龍神スカイラインに次ぐベストコース。滋賀県側が緩やかな登りの高速コーナーであるのに対し、三重県側は傾斜の激しいワインディングコースで、全く違った走りを楽しめる点が特に素晴らしく、さらに上り下りでは大きく走行感が異なるので、ぜひ往復することをお薦めします。11月に入ると里山は紅葉シーズンなのに、コース最高地点の標高800mの武平峠トンネルでは積雪のこともあるので注意。時間の余裕を持って鈴鹿サーキット走行前後に立ち寄るのもよく、走り切ったあとは湯の山温泉の日帰り入浴が楽しみ。■御嶽スカイラインあまり知られていませんが、信仰登山で有名な標高3067mの御嶽山7合目まで一気に駆け上がれるコーナリング天国です。御岳湖湖畔から中高速コーナーが始まり、王滝村を通過して標高が上がり始めると路面が整備された道幅の広いコーナーが増えてさらにダイナミックな走行が楽しめます。最後にスキー場が見えるとタイトコーナーの連続になります。走りごたえは十分で、疲れたら途中の滝や修験道などで、ひと休み。■八ヶ岳高原ライン牧歌的な風景が広がる八ヶ岳南麓を走る爽やかな高原コースで、起伏が少なく見通しの効く中高速コーナー中心なので、走りやすいです。時折、サルも見かけ、野辺山や清里ものどかな雰囲気に浸れます。■白山ホワイトロード(旧白山スーパー林道)中部日本で間違いなく、No1の極上山岳ロード。岐阜県と石川県を跨いで標高600-1450mを通過する総延長約30kmのコースで山肌を縫うようにタイトコーナーの連続を走ります。アップダウンもあるので緊張感があり、雄大な景色はクルマを停めて眺めるほかありませんが、バイク通行禁止のため、対向に余り気を使わなくてもよいのが何より嬉しい。豪雪地帯のため、通行期間が6月から11月初めとかなり限定されますが、絶対お勧めします。■飛騨せせらぎ街道高山から郡山に向かう標高差700mの山岳道路ですが、全体にゆっくり山を渓流に沿って下っていく感じで、まさに「せせらぎの道」がピッタリ。紅葉の名所でもあるので秋の観光シーズンに行くなら早朝を狙いたいです。■南アルプスエコーライン(しらびそ峠)日本秘境百選にも選ばれている飯田から南信濃に至る遠山郷の下栗の里が出発点。しらびそ高原までの標高800-1000mの林道です。道幅は狭いですが路面状況はそれほど悪くないので、458でも走破できました。しらびそ高原のロッジで「これで来られたんですか!」とかなり驚かれましたが。■志賀草津道路長野と群馬を繋ぐ山岳コースで、途中には日本国道最高地点2,172mもあり、中部日本で3本の指に入ると断言できます。活火山の白根山の活動で枝道は通行制限がありますが、全体的には爽快に走れる中高速コースでTVCFに何度も登場する素晴らしい景色を楽しめます。■ビーナスライン茅野から美ヶ原、白樺湖、霧ヶ峰に至る20kmの標高1400-2000mを通る観光道路で、中低速のコーナーが連続するので多彩なコーナリングが味わえます。運がよければ、美ヶ原高原で雲海を楽しめるかも。■富士山スカイライン富士山の南麓を走る山岳道路で、富士宮市から森林の中のクルージングを楽しめる周遊区間とタイトコーナーが連続する急坂の登山区間から構成され、登山区間は標高1460mの富士宮2合目から終点の標高2380mの新5合目まで13kmを駆け上がるので、痛快感は半端ないです。■西伊豆スカイライン修善寺近くの戸田峠と船原峠を結び、多彩なワインディングとアップダウンに富んだコースです。箱根ターンパイクや芦ノ湖スカイラインに比べて通行量は少なく、影は薄いですが、換言すればそれだけ穴場でもあります。急カーブと起伏が重なり、前の道筋が見えにくいことがあるので、一度下見を兼ねて軽く流してから、本格的に走るのがいいかも知れません。■伊豆スカイライン伊豆半島の東側を熱海峠と天城高原を結んで南北に走る定番中の定番コース。説明の必要はないでしょう。熱海峠から亀石峠までを中心に30年近くに亘って延べ100回以上は往復しました。見通しがいいので、走りやすいのが最大の魅力です。■箱根ターンパイク泣く子も黙る本州No1の中高速コースで、有力雑誌の試乗コースにも盛んに出てきます。私は小田原料金所から入って4kmの御所の入パーキングを起点として、終点の大観までで愛車の走行タイムを定点計測していますが、トルクがないクルマはスピードが出ませんし、登り、下りとも操安性の優劣が如実に試される素晴らしいコースです。フェアレディZ432やハコスカGTR、73RS、Z1、CB750K0などの旧車、バイクを含め、延べ200回以上は走りました。愛車の歴代記録としては、しばらくの間、RUF BTR3.4が最速タイムを誇っていましたが、下りであの非力なNSXが軽さと操安性で記録を更新し、ポルシェ得意の登りでも4秒差まで迫りました。当時の国産車出力280馬力規制がなければ、破っていたかも知れません。このトルク不足とレジェンドのような乗用車チックなメーターパネル、リアのオーバーハングが好きになれず、NSXは納車後11か月で売ってしまいましたが。なお、今までで登りで5分を切ったのはピスタだけですが、296GTBアセットフィオラノならばさらに5秒は短縮されることになると予感します。■芦ノ湖スカイライン箱根ターンパイクとセットで走る定番コースで、これも説明の必要はないでしょう。アップダウンとワインディングの組み合わせで、ターンパイクとは全く異なるFun to driveを味わえます。山伏峠のレストハウスの手前で走行中の助手席窓から鳥が飛び込んできたり、遊覧ヘリコプターと競争したり、某有名雑誌社の試乗ポルシェ大破場面に遭遇したりと色々思い出の多いコースです。■箱根スカイライン私は厚木小田原道路を経てターンパイクに入り、芦ノ湖スカイラインから箱根スカイラインの終点で長尾峠を通って御殿場に出ていますので、短いコースですが必ず通ります。急なワイディングカーブが連続するので、スピードは出ませんが緊張感はあります。注意すべきは冬季に北向きの日陰になるコーナーの凍結が溶けにくいので、調子に乗って北上していくと突然、コーナー進入時に横滑りでガードレールに激突する危険があることです。私もRUF BTR3.4でやっちゃいました。修理代550万円。■磐梯吾妻スカイライン圧倒的な自然のスケール感に包まれながら、火山活動で露出した山肌の中をハイスピードで走ると不思議な心地よさを感じます。標高が上がるまでは豊かな森林地帯なので、途中からの景色の変化にも驚かされます。東北では八幡平アスピーテラインに次ぐベストコースと思います。■八幡平アスピーテラインアスピーテとはなだらかな盾状火山のことらしいですが、自然の起伏に逆らわず、のびやかなアップダウンの中を大小のカーブが連続するので、運転していて非常に楽しいコースです。間違いなく、東北No1と思います。標高的には山岳道路ですが、走っているとそのような感じはせず、高原サーキットのような印象です。■鳥海ブルーライン山形と秋田にまたがる鳥海山の山裾を縫うように走る緩やかなワインディングが素晴らしいです。コーナーの合間に見える日本海のブルーが印象的。それにしても、山形県は一般道路の路面状態がよくないです。■八甲田・十和田ゴールドライン青森市から八甲田を抜けて十和田湖に至るコースで、奥入瀬渓谷の森閑の中をクルマでゆったり走る気分は最高です。八甲田の豊かな森とともに自然の奥深さを実感させてくれるので、また来たくなる道です。■津軽岩木スカイラインつづら折りの69個の連続カーブで有名な岩木山8合目までの登山道路です。空撮写真では見事なS字カーブが綺麗に連なっていますが、実際はあまり路面状態のよくないカーブの連続という印象で、バイクの方が面白いかも知れません。全日本痛快ロードもいよいよ最後になりました・・・・■龍泊ライン秋田から豊かな田園風景を抜けると荒々しい海岸線に景色が一変し、まさに東北という感じがする多彩なコースです。竜飛岬に行き着くと石川さゆりの津軽海峡冬景色を再生して聞ける記念碑があり、極上の最果て感が味わえます。帰路を焦って青函トンネル記念館の体験坑道に入るのを忘れ、今でも心残りです。以上、日本全国痛快ロード巡りの長いお付き合い、どうもお疲れさまでした。
2024.03.02
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B17 フライングフォートレスにはまっているマニアの方も相当多いと思います。映画「メンフィスベル」「戦う翼」「頭上の敵機」「人生最良の日」などの影響もあり、素晴らしいスタイルと目覚ましい戦歴はB29やB24などとは一線を画するモノがあります。ここではHK MODEL 1/32、ハセガワ レベル 1/48、MONOGRAM 1/48の3モデルを中心に作例をご紹介しますので、別稿の実機取材編と併せて参考にしていただければ嬉しいです。モデルの精緻化にはマスキングでは自作できない円形や複雑なデカール、人形、エッチングパーツ、真鍮パーツなどが欠かせません。写真のパーツはほぼ全て酒田市の専門店パンツアーレーアからヤフオク経由で入手しました。1/32、1/48、1/72でロスデュアルド、クイックブースト、キッツワールド、マスターモデル、ヤフーモデル、レジェント、アイリス、プリントスケールと全メーカー品を網羅しているのが素晴らしいです。マニアックすぎます(笑)。なければ、川崎市のワークス飛行機雲でも探します。1.機首周辺2.操縦席3.機内4.上部銃座5.下部銃座5.側面銃座現在、製作中で今後更新していきます。ほかの鉄道模型やクルマなどのブログネタでも忙しく、少々お待ち下さい。
2024.03.10
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458を2台乗継いで8万km走りましたのが、なぜ458スペチアーレを買わなかったのでしょうか。458スペチアーレと488ピスタはどこが違うのでしょうか。両車の相場がドンドン高騰する中でよく聞かれることなので、今までの経験に基づいて私なりに説明したいと思います。また、最近の出来事として、458スペチアーレの自走不能の事故車をCORNESが横浜ボディショップで本気で復元レストアし、ハイエンドモデルの個体を重視する新しい価値観を提案して来ました。修復歴無しの認定中古車が7000万円強で売られている中で、顧客のフェラリストによる入札方式で6500万円前後で落札されたようです。決して安くありませんし、その個体は2013年製で生産後20年以上経過したクラシックフェラーリでもないのに、クラシケの本社認定証明が付与されているとのことで、その点も極めて異例なので背景を探ってみたいと思います。まず、458スペチアーレを買わなかった理由です。1台目の458を乗っていた時にスペチアーレの新車を買った知り合いの方に30分ほど、六甲山を走らせてもらったことがあります。第一印象は軽くて回頭性がさらに良くなったことです。サスが固められ、エキゾーストノートもより大きくなって、車内はタイヤのロードノイズも加わってレーシーなサウンドで充満し、会話がしにくいほどでした。458の特性をより伸長させた感じで開発コンセプトの方向性を修正したり、パーフォーマンスの弱点を改善したということではありませんでした。458に乗って一番感じていた課題はトルク不足です。よくご存じの方は理解していただけると思いますが、トルクがないとスピードが出ません。カタログデータを見れば、その傾向がよく出ています。スペチアーレは458に比べて90kg軽量化され、最高出力は458の578psから605psに向上していますが、それはレブリミットの9,000rpmの値ですから、トルクの向上は断念し、圧縮比の12.5→14.1、コンロッドのチタン化、フライホイールの軽量化など元々の高回転型エンジンの特性をさらに極めたのでしょう。しかし、肝心のトルクが540Nmで458と変わりないのです。トルクを上げるためには、回転数を上げるか、排気量を増やすか、ターボを付けるかの3択しかありません。そのため、0→100kmは458の3.4秒に対し、3.0秒。0→200kmは458の10.8秒に対し、9.1秒と軽量化の成果が如実に出ていますが、ピスタの7.6秒、296GTBの7.3秒には遠く及びません。大人しい味付けのGTカーであるローマでさえ、何と458と同じ10.8秒。458や458スペチアーレは「最後のNA」と賛美され、F355から高圧縮比、高回転のエンジンを正常進化させてきました。しかしながら、最近の800回転!(アイドリングです)くらいからターボが効いて軽やかに吹き上がるツインターボの実力を忘れてはなりません。全域で効いているのでターボメーターなんて付いてません。もちろん、エキゾーストノートはツインターボ車と連続して乗り比べると458はしびれるなあと感じますが、ピスタやF8もよくチューニングされていて、サウンドが貧相とか細いという感じはしません。やはり野太く、ドスの効いた音色であり、まぎれもなくフェラーリ・パーフォーマンスモデルの一族なのです。NAへのこだわりというより、14.1という高圧縮比(ピスタ9.6、296GTB9.45)によるF1のクォン、クォーンというようなカン高いエキゾーストサウンドがどうしても好きという方は別ですが・・。458スペチアーレで高速を飛ばしたことはありませんし、自動車評論家の大半のちょい乗り試乗でも高速は殆どないと思いますが、恐らく180kmくらいから240kmくらいの中間加速ではツインターボ車のように中々速度が上がらず、オヤッ?と意外に驚くはずです。カタログの最高速度だけ比べても殆ど意味がありません。実際FISCOで1500mのメインストレッチを走らせると、第1(TGR)コーナーまでにNAの458やポルシェGT3RSは270-280km/hしか出ませんが、ツインターボのピスタ、ポルシェGT2RS、アストンDB11AMR、マクラーレン720Sは310-320Km/hまで出ます。やはり、最終コーナーの80km/h前後からADVANブリッジの230km/h前後までの中間加速はトルク差が如実に出ます。TGRコーナーから100Rや100Rからダンロップコーナーなどで追い抜く場面でもトルクによる加速が上回っていないとインからは中々抜けません。以上が458スペチアーレを買わなかった理由です。CORNESに希望オプション仕様のピスタを探してもらうようお願いした時は、すでに458が488より人気がありリセールバリューが高かったので、車検が来た458の1台目を乗り続けずに、走行距離の少ない2台目に乗換えて待てば、一番売買代金、維持費の資金負担が少ないと判断し、実際その通りになりました。458スペチアーレはカーセンサーなどを見ると、特にスパイダーが1億円のプライスになっています。街のショップが投資買いされたオーナーからの委託希望で頼まれて出品していると思われますが、スペチアーレの後継車と言われるピスタの相場を踏まえると、CORNESの7,000-8,000万円の出品価格が妥当なレベルと思います。レース・サーキット志向の458スペチアーレでスパイダーがベルリネッタより1,000万円以上も高額になるのはアメリカ市場でもなければ、可笑しいと思われませんか。同乗の彼女が一般路での乗り心地の悪さに悲鳴を上げるでしょう。その後の相場鎮静化 5/17お蔭さまで現在、ブログの閲覧数は全体で10,000件を突破し、本稿はその中でもかなり沢山の方々にご覧いただいています。458スペチアーレは458とともに新しい電子制御の時代を切り開いた歴史に残る名車ですが、トルク不足と電子制御の未成熟性は紛れもない事実なので、その後、市場に売り物が増えて、相場が相応の7000-7500万円に落ち着いてきたのは嬉しいことです。投資目的で買う方がいらっしゃるのは仕方ないですが、やはりクルマなので乗ってどれだけの価値があるかという一般の評価で相場が決まらないと異常だと思います。次に何かと話題の458スペチアーレ復元車の話に入ります。2月に実車が東京、名古屋、大阪のショールームで展示されていたのでご覧になった方もおられると思います。横浜ボディショップは元々サービスセンターでしたが、加修やレストアの経験を蓄積して、今回ボディセンターとして特化しました。このような動きはすでにアストンマーチンのディーラーである八光が先行し、ボディテクニカルセンターをメーカー本社と緊密に連携して充実させています。元の事故車は外目には大破というようなひどい状態でもなく、自走できなかったのが不思議なくらいです。しかし、外観がこの程度で済んでいるということはクロスメンバーやサイドメンバーがショックを吸収して歪んでいるということです。さらに内部でセンサーやECU、ラジエター、オイルクーラー、サス、ブレーキ、エアフロ―など電子制御機器がぎっしり詰まった現代車はそれらの損傷も含めると途方もない修理費用が掛かり、保険上の扱いは修理費用が3,290万円の当初車両価格から減価償却された価格の半額以上になる「全損」扱いになるんでしょう。右側のヒットで前後ともフレームが複雑に歪んでいるので、エンジンが搭載されたボルトオンのリアフレームは即交換、溶接されたフロントフレームは一旦切断して交換部分の溶接、前後のカーボンバンパーは即交換などなど、純正カーベンチに車体を搭載して三次元でミリ単位の復元が施されたようです。ファクトリーマニュアルの先頭パートはベンチデータがぎっしり記載されていて、ミリ単位で指定された3次元の位置にフレームを調整するのは至難の業でしょう。全体に歪んだフレームを引っ張りながら溶接できる状態にまで持っていくのが大変そう。CORNESも2か月掛かったと説明していました。こちらを引っ張れば、既に合わせていたあちらが歪み・・・とか、3次元の位置合わせは究極のイタチゴッコだったでしょう。ユーチューブでよく観る、アメリカのショップが手慣れた調子で作業している光景ですが、問題は精度をどこまで出しているかですね。正直なところ、「これでまっすぐ走るの?」です。「サーキット走行を楽しんで下さい」とCORNESは公言しているので、相当の自信があるようです。アルミの溶接は一発勝負。融点が低いので歪み、ワレ、酸化が進みやすく熟練度が勝負。過去からの溶接データが蓄積されていて、溶接部位の仕上がり状態はフェラーリ本社からもチェックが入るとのこと。CORNESの説明では溶接は30か所に及んだそうです。超高速での直進安定性がアライメント調整で試されます。リアフレームはボルトオンで新品交換。向こうが運転席側、手前が最後尾側です。前後バンパーはカーボンで即交換になります。20インチ鍛造ホイールF9J、R11JやミシュランパイロットスポーツF245/35、R305/30も4輪全て新品交換のようです。右側のドアトリムやフルハーネスも新品交換されたそうです。スイッチ類はワイヤレスにもなっているし、作業の大変さは想像に難くないです。CORNESとしても経験豊かなメカニック、エンジニア、マネジメントの総力を挙げての態勢で臨んだようです。復元プレートを付けるくらいですから、CORNESとしてもリセールバリューの維持向上にかなり注力されると思いますので、オーナーとしても将来処分しなければならない場合にも「修復歴ありの中古車」扱いとは次元の異なる安心感が持てそうです。フェラーリのクラシックレーシングカーを収集されているセレブの方とお話ししましたが、そもそも修復歴があるのは当たり前でかろうじてオリジナルフレームの一部を残している点が、「オリジナル」とされる所以だそうです。ペブルビーチコンクールなどではビス、ナットなども含めオリジナルパーツが多くないと入賞できないものの、売買交渉の上では、エンジンはリプロパーツ使用もやむを得ず、リペイント、再メッキは100%OKとのこと。ヨーロッパの金持ちはミッレミリアなどのイベントにはレプリカをもう1台作ってそちらで参加することが多いが、レプリカとは言え、仕上がりがオリジナルと変わりないので、オーナーが変わっていくうちに「オリジナル」扱いになることも多いとか。残存台数も諸説に分かれる場合が結構あるそうです。ともかく、修復歴の有無をやたら問題にする日本の既存中古車市場とは別のマーケットを育てていく必要がありそうです。なお、クラシケの認定に関しては、私の理解では20年以上前のビンテージフェラーり、クラシックフェラーリに限られていたと記憶していますので、なぜ2013年製の個体に対して付与されたのか、CORNESに今回の例外措置の経過をお聞きして、また更新します。横浜ボディショップと中古車事業部に照会しましたが、担当が違うのでよく分からないとのことでした。
2024.04.18
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皆さん、突然次のような画面が出てきたら、対応サポート料金と個人情報の詐欺です。電源をOFFにして完全にシャットダウンしたことを確認のうえ、再起動すれば正常に復帰します。EscapeボタンやControl+Alt+Deleteボタンを押しても画面は一切動かなくなるので、通常の左下に出るスタート画面から再起動やシャットダウンをさせることもできません。電源長押しでOFFにしてください。好奇心を誘うようなニュース、商品のサイトがゲートになっている場合が多く、不用意にクリックすると何度でも出てきます。見慣れないサイトに余計なクリックはしないことです。マイクロソフトまがいの表示された「Windowsサポート」電話番号に電話すれば、個人情報を搾取されたうえ、外人と思われるオペレーターが出てきてマイクロソフトの社員と名乗りますがウソです。画面ロックの解除と再発防止のサポート料金として、1年間で2万円、3年間で5万円、永久で8万円というようなサポート料金を請求され、コンビニでプリペイド電子マネーを買って払うように指示されます。くれぐれもご注意を!
2024.04.16
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HO用のカプラーと言えば、ベーカーカプラーが固定連結用のドローアを除けば、長年普及し、天賞堂の客車やエンドウの貨車などの古いモデルにはかなり装備されています。連結しやすく、走行中に外れにくいので、今もそのまま使っている方もおられると思います。ただ、ベーカーカプラーは見た目や走行中のカプラー同士の干渉音があるほか、外しにくいという難点もあります。私は色々試行錯誤した結果、KDカプラーを原則的に使っています。KDカプラーは極小のスプリングでナックルが可動し、カプラー本体の首部分の左右に付いたヒゲ状の極細スプリングでカプラーを中心位置に保持する構造になっています。紙袋に入ったKDカプラーを購入するとカプラーボックスとともにナックルの極小スプリングも予備として付属しますが、今まで外れたことはありません。KDカプラーは色々種類がありますが、#148が最も優れていると思います。この道40年のれーるぎゃらりー六甲の床次社長に教えてもらったのがきっかけですが、長年使ってみて皆さんにもぜひお薦めします。高価なのが唯一の欠点ですが、連結しやすく走行中に外れにくい、外しやすい、金属製のため耐久性があるというメリットがあります。カプラーのトラブルはストレスが掛かるので、メリットがコストを上回っていると確信します。ベーカーカプラー用の2mm径のネジ穴にそのままKDカプラーを交換に取り付けて問題ありません。ただ、待避線をスペースの関係で550Rの4番ポイントを組み合わせて設けている方も多いと思います。その場合、首の短い#148同士で連結すると、車体の間隔は狭くてリアル感が高いのですが、写真のように車体が浮き上がり脱線してしまいます。そのため、片側だけを首の長い#146に付けると問題なく通過できます。本来は本線と同じく待避線も6番ポイント720Rで統一したかったのですが、かなりのスペースが必要になって、逆に待避線の本数が少くなり、長さも短くなるのは非常に大きなデメリットでした。皆さんも車両の入れ替え頻度が多くなると走らせるのが面倒になって走らせなくなりませんか?#148短と#146長で連結すると車体の間隔が若干開いてしますのですが、どうしても我慢できないという方はKDカプラーの取付位置を少し車体の内側に寄せてタップ穴を切りなおして調整することもできます。私は編成全体を見て、間隔が余程広がっている連結箇所は個別に調整するようにしていますが、実際調整したことは稀です。KDカプラーには天賞堂の「KDタイプカプラー」もありますが、ナックル部分の厚みが薄いので、走行中に外れてしますことがあります。そのため、私は全てKDカプラー#148に交換しています。天賞堂のKDタイプカプラー分かりにくいですが、左がKDカプラー、右が天賞堂のKDタイプカプラーでナックル部分が薄い。KDカプラ―以外には安価なプラ製の「KATOカプラー」もあります。Nゲージの密連カプラーのように、カプラー本体とナックル部分が分かれていて上下にはめ込んで組み立てる構造です。ナックルの開閉がスプリングではなく、プラの弾性に頼っているので、プラ製車両の編成ですと7-8両連結しても問題ありませんが、真鍮製車両は重いので長編成になるとナックルの口が開いてきて走行中に自然開放してしまうことがあります。また、KATOカプラーは1種類のみで、KDカプラーのように首の長短で2種類ある訳ではないので待避線で脱線するようなら、カプラーの取付位置で調整するほかありません、したがって、私はこのKATOカプラーはKATOのプラ製客車や貨車には使っていますが、真鍮製車両には付けないようにしています。赤ボールペン先のバリを必ず削って下さい。KATOのあさかぜカニ21には専用カプラー「1-516C3」が写真のように別売されていますが、私の場合、交換しても4番ポイントR550の待避線を通過できなかったので、結局KDカプラーの首の長い#146を改造して取り付けました。通過できなかったのはKATOのEF65以外に天賞堂のEF66やDD51にも牽引させている関係で機関車側のカプラー首振り幅が少ないせいかと思います。ともかく、先頭客車は格別の注意が必要です。プラ製のカプラーですが、連結がしっかりしている点では、KTMの「エースカプラー」が優れています。写真のように相互に嚙合わせて連結する構造です。真鍮製車両の長編成でもびくともしません。ただ、はずしにくいのが難点です。室内照明のチラツキや脱線などで1両だけを中抜きで編成から外す時は大変です。両車を左右に引き離そうとするのではなく、くの字型に両車の車体を上下で折り曲げるようにすると外れますが、結局周辺の車両が一緒に脱線してしまいます。エースカプラーはKDカプラーと同じく首の長さで長短2種類あるので、KTMやエンドウの車両で退避線やクロスポイントを通過しにくい時は片側を長い方の「エースカプラーⅡ」に交換してください。私の場合は、待避線が4番ポイントR550なので、全て片側をエースカプラーⅡに交換しています。エンドウの成田エクスプレスのように先頭車を中間連結する場合は両方ともエースカプラーⅡに交換しています。プラ製車体のカプラーとしては、TOMIXの「密連TNカプラーHO-CO2」が非常に優れていると思います。連結しやすく、走行中外れにくく、車両の連結間隔も狭く、しかも中間の1両だけを外す時も外しやすいです。4番ポイントR550の待避線も通過します。首振り角度が非常に大きく、かつ伸びないので車両間隔があまり広がらないのが優れた特徴です。あと、古いエンドウの車両には鋳造製のナックル固定型のカプラーが付いている場合もあり、上からはめるようにして連結させる必要はありますが、遡行中に外れることはなく、耐久性があって外しやすいメリットがあります。真鍮製のエンドウ高崎センター旧型客車の場合は完成車両に付いている標準カプラーでは4番ポイントの待避線は通過できないので、片側を首の長いカプラーに交換しました。右側がエンドウの完成品付属カプラー、左側が交換した首の長いカプラーです。片側交換後、4番R550ポイントの組合わせ待避線を無事通過するようになりました。ほかにIMONカプラーも評判がいいようですが、私は使っていません。今後も追加情報があれば、更新していきますので、よろしくお願いいたします。
2024.04.27
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皆さん、商品詐欺サイトがあることはご存知ですか。銀行やアマゾン、KDD/ソフトバンクなどからの連絡を装った口座情報、クレジット情報の詐取が横行しているので、商品詐欺サイトにも用心しているつもりでしたが、今回引っ掛かってしまいました。皆さんもぜひ被害に合わないよう、ご一読下さい。商品を買いたいと思ったら、皆さんはアマゾンやヤフーショッピング、楽天などの通販サイトやヤフーオークション、フリマのようなオークションサイトで探されると思います。ところが、高額な商品で安い出モノはないか、例えば亡くなった父の遺品を何も知らない息子が処分するとか、あるいは中々見つからないレアな商品をあちこち探し回るということになるとネットで検索していくうちに怖い商品詐欺サイトに遭遇するのです。例えば、鉄道模型の有名ブランド天賞堂のHOゲージ蒸気機関車 C62で安い出モノがないかネットで検索すると、初めは天賞堂やIMON、ジョーシンなどの専門店、量販店の通販サイトやヤフーショッピング、楽天などの通販モール、そしてヤフーオークションやフリマなどのオークションサイトが出てきますが、そのうち、次のようなサイトが出てきます。画面の上2件が商品詐欺サイトです。検索で出てきたこのようなサイトに実際アクセスしてみると・・・名前を聞いたことがないような通販モールやオークションモールに格安商品が出品されています。商品詐欺サイト例①写真は他のサイトの写真を盗用している場合が多く、商品が手許にないのに堂々と「在庫あり」とか、「何日以内に発送」とか、書いてあります。この例ではオークションサイトを装っており、ヤフオクなどでの実際の写真や商品説明を盗用して、あたかも個人からの出品であるようにしています。商品詐欺サイト例②これも写真はヤフオクから盗用して、自社在庫商品の処分を装っているようです。商品詐欺サイト例③これも写真はヤフオクから盗用しているようです。ただ、専門知識が乏しいせいか、肝心の「カンタム搭載機」である旨のタイトルや説明がありません。また、カンタム搭載機に必須の動作確認結果も記載されていません。やさしそうな漫画を添付して悪質です。商品詐欺サイト例④詐欺者に相場感がないのか、あるいは強引にサイト来訪者を誘惑する目的かは分かりませんが、極端に安い価格でも出品されています。商品の掲載写真や説明が一般的に少ないのも特徴です。商品詐欺サイト例⑤検索した商品とは別のカテゴリーの出品商品の写真を出して、巧妙にショッピングモールを装っている場合もあります。先出のサイト事例①や③も同じで、サイトへの来訪者を他の商品にも誘導しようとしています。商品詐欺サイト例⑥検索した商品と同一カテゴリーの商品をほかにも沢山出品し、サイトへの訪問者をより高額で引っ掛けようとしているサイトが多いです。掲載価格が同一になっている雑なサイトもあります。商品詐欺サイト例⑦被害届け出が出たのか、警察などによりアクセスをブロックされている詐欺サイトもあります。こういう詐欺者がサイトをそのまま残している間抜けなケースは稀で、被害が発覚すれば詐欺者は通常直ちにサイトを閉鎖して痕跡を全くなくしてしまう例が多いです。私が騙されたサイトは今アクセスしても、すでに閉鎖され「現在、機能していません」のエラーメッセージが出ます。詐欺者とコンタクトする術を失い、被害者としては振り込んだ口座情報以外に何もない状態になります。商品詐欺サイト例⑧サイトを閉鎖して逃げた後の例です。ただ、私が引っ掛かったレア商品を販売する詐欺サイトは当時このひとつしかなかったのに、今はほかに4サイトに増えていて同一詐欺者が色々網を広げて待っていると推測されます。商品詐欺サイトの会社概要記載例①特定商品取引法で会社概要の表示が義務付けられているので、一応、会社名、個人氏名など表示していますが、架空の場合がほとんどで、固定電話番号や携帯番号が記載されている場合でも。実際に電話すると「現在使われていません」とか、出た本人が「違います」と答えます。したがって、まず疑わしいと感じたら、電話番号の記載の有無を確認して、無ければ中止、記載があっても取引に入る前に実際に電話してチェックすることが必須です。商品詐欺サイトの会社概要記載例②株式会社と銘打っていますが、連絡先が固定電話ではなく、個人の携帯になっています。怪しい!商品詐欺サイトの会社概要記載例③連絡先のメールアドレスが個人のフリーアドレスになっています。怪しい!商品詐欺サイトの決済条件記載例クレジットカード、銀行振り込み、コンビニ決済など、各種決済方法が案内されていても、実際に注文を確定させて決済しようとすると銀行振り込みしかできない事例が殆どです。警察に伺ったところ、クレジットカードは信販会社と代理店契約を締結する必要があるのと、現金化があとになってしますので、詐欺者は通常、クレジットカードの決済を受けないとのことです。もし、クレジットカードの決済ができるようになっている場合は、あなたのカード情報を詐取する目的ですので、被害が膨らむリスクがあります。また、銀行口座は詐欺者が闇で買った口座で入金があれば、すぐ引き出して、長期には使わず、口座をドンドン変えていくそうです。警察や銀行が被害者からの連絡で口座を振り込め詐欺口座に登録すれば、他の方が振り込んでも入金されません。詐欺者は犯罪口座に登録される前に引き出します。なお、「コンビニ決済」として、コンビニでプリペイドの電子マネーを買ってそれで決済するように指示される場合もありますが、これは不正入金を資金洗浄するための方策で絶対応じてはいけません。商品詐欺サイトのクレジット個人情報詐取画面例注文確定後に決済に進んで、クレジット決済が可能なようになっていると下記の画面で個人情報が詐取されてしまいます。商品到着を待っている間にカードを不正使用されても、信販会社は本人からの詐取の通知を受けるまでの使用額に関しては救済してくれない可能性があります。商品詐欺サイトからの振込口座指定例私がだまされて振り込んだ銀行口座の詐欺者からの指定例です。この口座は後日、商品が届かないので私が銀行に電話したところ、すでに他の被害者からの通報で振り込め詐欺使用口座に指定され、残金は数十円しか残っていないとのことでした。口座開設者は実在人物で、口座開設時の本人確認はされていますが、その後、出国時に口座を詐欺者に闇で売却したようです。商品詐欺サイトからの商品欠品連絡と代品ないし返金希望の案内例振り込み後、4-5日経過してから、詐欺者より商品欠品の連絡と代品ないし返金の希望をLINEで通知してほしいとのメールが来ました。この時点で私は初めて詐欺だったことに気づき、銀行に電話したわけです。銀行と警察からは「このような案内には絶対返信せずに無視してください。詐欺者は連絡先を次々変えてあなたが返信すると代品があるからとさらに追加の振込みを要請したり、Paypayサイトに誘導し、言われるままに数字を打ち込むと引き出されたりと二次被害に遭います。」とのことでした。私の例では二次被害を避けて無視していると、反復してLINEへの連絡を勧誘するメールが来ます。何という大胆で厚かましい詐欺者でしょうか。以上、最後までご覧いただき、どうも有難うございました。皆さん、くれぐれも馬鹿な私のように被害に合わないよう、注意してください。なお、有名人の推薦を装った投資詐欺や結婚相手を紹介するロマンス詐欺も手口は同じです。投資詐欺サイト例①ホリエモンの写真を盗用して係争事件に発展している詐欺サイトです。投資詐欺サイト例②前澤友作さんの写真を盗用して係争事件に発展している詐欺サイトです。投資詐欺サイト例③断定はできませんが、私が中身を見た限り、詐欺サイトの可能性が極めて高いです。ロマンス詐欺サイト事例断定はできませんが、私が中身を見た限り、結婚相手を紹介するロマンス詐欺サイトの可能性が極めて高いです。ほかに「ご高齢で再婚相手が見つからずにお困りの方に朗報」とか、「引き込もりで結婚しない息子さんの相談に乗ります」とか、「子女のご結婚でお困りの親同士のお見合いをご紹介します」など、NPO団体とか社会奉仕の相談コーナーを装おうサイトもあります。なお、ドコモやAUなど通信キャリアを装ったスマホに対する商品・サービス詐欺も増えていますので、十分ご注意下さい。銀行、証券会社、保険会社は「スマホに通知や案内を流すことはない。」と言明しているので詐欺メールを判別しやすいですが、通信キャリアからのメールは毎月の利用料金やOSの更新案内がスマホに配信されているので、これに紛れた詐欺メールはうっかり引っ掛かりやすいです。通信キャリアを装ったスマホ配信詐欺メール事例下の写真画面に連続しています。キャンペーンサイトに誘導して個人情報やクレジット情報を詐取します。「沖縄セルラー電話」という架空名義になっています。こちらの画面は毎月配信されている正規のメールです。詐欺メールと比較してください。こちらはHPの法人URL、会社名ともにきっちり入っています。以上、嫌な世の中になりました。できれば、身内、知人の方などにも共有いただき、全員で被害を防ぎましょう。
2024.05.02
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美味しい本格的なステーキを食べたくて、色々レストランや肉屋を回りましたが、美味しいところはどこも高いのが難点です。<肉屋>で探しましたが、近江牛や神戸牛のA4クラスになると安いところでもロースのサーロインで100g@1600円はします。ロースのステーキ切り落としを@1300円前後で売っている肉屋もありますが、肉の厚みが7-8mmしかなく、単なる焼肉と同じで、ステーキらしい味を楽しめませんでした。<レストラン>になると150gのステーキで6000-8000円はします。先日神戸三宮のステーキ専門に行くと何とインバウンド価格で30,000-40,000円になっており、とても手が出ずにやむなくステーキではなく焼肉にしましたが、それでも一人10,000円になってしまいました。また、ロイヤルホストでカンザス牛厚切りステーキ150gを食べると結構美味しいですが、3,700円くらいです。このようなバカげた価格に苦々しい想いでおりましたが、先日友人から偶然、安くて美味しい肉屋が神戸にあると紹介され、疑心暗鬼で訪問して買ったところ、税別価格で和牛上のロースサーロインが100g1,150円、ヘレが1,970円、カレー用が450円とかなり安く、非常に美味しかったので、その後、2か月のうちに4回も買うようになりました。前置きが長くなりましたが、それほどステーキ肉で安くて美味しいところがないということを言いたかったのです。見つけた肉屋は「山垣畜産」と言い、昭和レトロ風の肉屋さんで、神戸市北区の自営牧場に1000頭の和牛を育てて直販しています。直営店舗は神戸市北区の本店、西宮アクタ東店、伊丹ファーママーケット店の3店舗で、冷凍肉のネット通販もしているので、詳しくはネットで調べて下さい。和牛以外にコロッケ10個730円、ミンチカツ7個740円もあり、これも非常に美味しくて評判です。私は特定の商品や企業の宣伝のためにブログを投稿しているわけではありませんが、皆さんに役立つ情報なら正確性、客観性を重視して共有したいと考えています。気を付けていただきたいのは、ステーキ肉を買う場合、100g単位の価格表示になっていますが、肉屋なのでスライスしたバラ肉ではなく、牛肉のブロックを注文を受けてから切ってくれます。ステーキ肉の場合、美味しく食べるには厚さ1.5cmが最適ですので、厚味を指定して切ってもらうため、例えば300gと注文しても380gになったり、分量の誤差が20-30%出ることです。焼くのはガスコンロで厚さ5mm以上の鉄板か、無ければ厚味のあるすき焼鍋か重たいフライパンで強火にして表面を1分ほど焦がして裏返しでさらに30秒-1分焼くのがベストです。専門書には焼いてからアルミホイルで肉を包んで1-2分包むのがお薦めとも書かれていましたが、面倒くさいので、そのまま食べています。以前、電気コンロで焼肉をしていましたが、高熱にならないので特に肉は全く美味しさがちがいます。ましてや電化厨房で調理するのは最低です。ともかく、ステーキを電気で焼くのは絶対やめましょう。なお、厚切りのロースステーキはカルビの焼肉より100倍くらい美味しいです。店内で解体し、ブロックを切り出しているので、厚さ2cm、3cmなど自由に注文できます。日曜午前中に訪問しましたが、このように大変混雑しています。昔の肉屋さんはこんな感じでしたネ。和牛ロース・ヘレのステーキ肉、すき焼肉、バラ肉、カレー用サイコロ肉、豚バラ肉、コロッケ、ミンチカツなどを店頭販売しています。厚さ1.5cm(焼くと1cm強になります)指定でブロックを切ってもらったので、5/16に買った時はロースが363g、ヘレが182gになりました。コロッケです。写真を撮らなかったのでHPから画像を借用しましたが、現物はこの写真通りです。店頭では生と冷凍の2種類が販売されています。ミンチカツです。写真を撮らなかったのでHPから画像を借用しましたが、現物はこの写真通りです。店頭では生と冷凍の2種類が販売されています。山垣畜産でロース/ヘレをステーキにして食べるようになって、最初は南部鉄の丸いスキ焼鍋で焼いていました。しかし、食材を沢山載せられないのと周辺が深くて食材が取りにくいので、この鉄板をアマゾンで買いました。33cmX28cmX厚さ0.6cmで6,930円でした。余りサイズが大きいとガスコンロの火が万遍に回らないのでちょうどよかったです。ガスコンロとの大きさの関係はこんな感じです。鉄板の厚みは6mmとは言え、熱伝導や熱持ちもよく、扱いやすい重さとのバランスを考えると6mmで充分かと思います。形状が四角いと沢山食材が焼けて助かります。よく食べる大人3人くらいまではこれで十分です。強火にして塩と黒コショウで味付けし、1分くらいで一気に焦げるまで焼きます。上下面だけ焼いて、横の切口面は赤みが残っていても焼かないほうが、ミディアムレアのようになり美味しく食べられます。最高に美味しかったです。肉の旨味が上下面の香ばしい焦げ目に閉じ込められている感じです。濃厚ソースでも焼肉タレのどちらでも合うと思います。鉄板で焼くと、手作りのハンバーグやタマネギ、キャベツも美味しいように感じます。ぜひお試しください。何度も言いますが、電気コンロ/プレートでは徐々に焦がしているだけで食材を一気に焼いていないことを痛感しました。だからこそ、徐々に焼き上げるホットケーキ、お好み焼き、焼きそばなどには向いているんでしょうね。使い分けが肝心と気づきました。HPによるとネット通販でも販売しています。税込み送料込みで600g 10,000円なので、店頭価格に比べ送料1200円として1,100円くらい手数料が掛かっている計算です。冷凍肉は焼く前に必ず常温で戻して肉の中を柔らかくしてくださいね。HPによるとネット通販でも販売しています。税込み送料込みで360g 10,000円なので、店頭価格に比べ送料1200円として1,100円くらい手数料が掛かっている計算です。冷凍肉は焼く前に必ず常温で戻して肉の中を柔らかくしてくださいね。GOOD LUCK!
2024.05.19
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