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2026年03月23日
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カテゴリ: コイバナ





時間がないから、 逢えなくなってしまうから 突然火の着く恋 ってありますよね。

彼女は オフィスのアイドル だった。まだ二十歳と若く、バンビのような小さくて細い姿態で元気に飛び回る姿は、特に若い男性社員からはまぶしく映っていただろう。実は私はちょっと歳が(8歳ほど)離れていたし、好意は持っていたが子供過ぎて恋愛の対象とは思ってもいなかった。
ところが私のアメリカ転勤が決まりその期日が近づいてくると、彼女が何かと私の事を気に掛けてくるようになった。アメリカでは何をするの?どこに住むの?ごはんはどうするの?音楽は何を聞くの?スポーツは何が好きなの?

なんだなんだ。この娘、私の事が好きなのか?何でそんなにベタベタするようになったの?
最初は昼休み中のおしゃべりだったものが、だんだん足りなくなって帰りにお茶しながらのお喋りになり、いつの間にか休日中にも会うようになった。 これってデートだよね 。
初デート(?)はアメリカ出発の3か月前だった。車で江の島までドライブし、水族館に寄った。彼女はほんとに子供なので、こういう所が大好き。無邪気に水族館を楽しんでいた。そして帰りの車の中で突然、
「Nさんって彼女はいるの?」
彼女が訪尋ねてきた。え、私なんか君にとってはオジサンだろ?
「今はいないよ。出発前で忙しいしね」
「忙しくてもいいじゃん。Nさんの話、おもしろいし、ちょっとしか時間がないならちょっとだけお話ししてよ」

と言う展開で、出発前の 期間限定お付き合い が始まった。しかし私は本当に忙しく、仕事も溜まっているし、出発の準備で買い揃えなければならない物も多いし、英会話スクールにも通っていた。なので必然的に彼女とは真夜中の電話デートが主になった。それもほんの3か月間。
毎日のように夜中の長電話を続けていると、彼女が「ちゃんと会って」と望むようになってきた。私のマンションから彼女の家までは車でほんの15分ほど。こうして真夜中のリアルデートが始まったのは、出発の6週間前。私が仕事や英会話スクールや細々した所用を片付けて体が空くのは夜11時近く。そこから車で彼女の家に向かい彼女をピックアップする。そんな時間だからどこに行くでもなく車で走り回り、二人でおしゃべりをしていた。そして彼女はとても積極的だった。

12時が近くなると、もう彼女を返さなければならない時間だ。すると彼女は家の近くの空き地に車を停めて、と言う。そして私に抱き着きキスをおねだりしてきた。狭い車の中で二人は抱き合い唇を求めあった。彼女はキスがとても好きだったし、とてもうまかった。
まさか幼いと思っていた彼女とこんな関係になるとは思わなかったし、彼女がこんなに大人だとも思っていなかった。たぶん 二人に残された時間の短さが、この恋に火をつけた のだろう。

私の出発まで、あと3週間。。。


「​ Chap.4-2:9000キロの遠距離恋愛 ​」に続く










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最終更新日  2026年07月27日 16時15分52秒
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