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2007/01/27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
飼い主のための医学基礎知識

『ペットを守るために、飼い主が病気の説明や治療内容を理解することは重要です。
獣医師と充分な意見交換をすることで治療方針はさらに明確になってゆきます。
獣医師から手術や治療について説明がある場合、どのような内容であるのかを飼い主が理解できるといっそう詳細な話し合いが可能です。』

という趣旨はよく理解出来ます。
けれど、内容が基礎知識というにはちょっと一般の飼い主には大変かな、とも感じます。

この中では、私は抗生物質に付いては比較的よく知っている積りでしたけれど、それでも始めて目にするものも結構ありました。
テリスロマイシン(ケトライド系)も始めて聞きましたけれど、主に呼吸器や耳鼻咽喉科領域で用いられるということですので多分関心外だった様です。
まして、 縫合糸 縫合の方法 なんて調べたこともありませんし、調べようと思ったこともありませんでした。

気になる 麻酔 に付いても、 麻酔薬と麻酔方法 を見ますと、
『現在は、導入用の麻酔は、プロポフォールが主流であり鎮静はミダゾラムが主流である。』
とのことですので、私の認識は遅れていました。
意識が ケタミンの麻薬指定 で止まっていたこともあります。


上記ページに関して言えば、半分どころか10分の一も知っていませんでした。
これから手術の予定もありますので、もうちょっとは知識を深める必要はあるかな、と若干反省するところもありました。
このHPの管理人さんの気持ち( 獣医の医療ミス 悪夢の日 )を考えると、知っておくのが当然と言う考えも分からなくはありませんけれど。


私も、辛さということでは、この管理人さんと同じような体験をしていると思いますけれど、性格的なものか、直ぐ諦めが付いてしまいます。(人間の場合も2度、訴訟も考えた位の医療過誤を体験しています)

尤も、残念ながら悲しみの感情も直ぐ消え去ってくれる、ということではありません。
例えば、ペットロスでも、先代のハスキーは付き合いは短かったですけれど、失ってから2年位は道路を歩いていると目の前に白い体が浮かんで来るので、外出するのが嫌になったこともありました。



でも、このHPの考え方に全面的に賛成しているわけでもありません。

人間で言えば、脳神経外科から産婦人科、皮膚科、果てはエキゾチック・アニマルまで一人で、と言うのはどう考えても無理があると思います。
この 生涯教育の重要性 を見ますと、根はもっと深いようです。

・日本の法律では、獣医師あるいは教員の指導下にあっても獣医師免許のない学生には診療行為が許されていません。(4)                
・教官が慢性的に不足しているために十分な教育を行う余裕がありません。「獣医学教育に関する基準」では教員数72名以上と定められていますが、国立では必要教員数のわずか1/3、公私立では1/2に過ぎません。また獣医師国家試験出題科目が18科目であるのに対し講座数がわずか9~10の国立大学があり、必須科目の1/2の専門家しかいない現状となっています。(5)、(6)
・基礎系の科目比率が全体の30~50%と高く、臨床よりも基礎教育に重点が置かれています。(7)  欧米と比較してこの比重は全く逆となっています(8)
・卒後教育としてインターン制度やレジデント制度あるいは専門医制度が設置されず、実務教育の支援体制が欠如していること、また獣医師国家試験は筆記試験が中心であり実務試験がほとんど行われていません。(7)』


どうしても、教育体系の基本的な見直しと、獣医師という職業の位置付けを制度面等からも考え直す必要があるのではないでしょうか。
悪夢の日 の麻酔事故も、基本的には1人が麻酔も掛け、同時に治療を行わざるを得ない、という点に帰着すると思います。


もう一つ、私は獣医師や医師に一番必要なことは、必ずしも最新の医療技術を身に付けたりすることではないと思います。
一番大事な事は判断力で、例え医療技術や設備自体が旧式なものであっても、自分で治せる・治せないの的確な判断や、状況判断が適切なものであれば他へ応援を求める、治療可能なところへ転院させる、など適切な対応が取れると思うからです。
そして、かなりの疾病は、必ずしも最新の治療を必要としません。

私の父が肺ガンで亡くなったことは以前書いたと思います。
当時の医者は、小さな村の病院で、誰が考えても手術等無謀だと思いますけれど、切り開き、何も出来ないまま転院もさせようとせず、結局喉に管を通したままの状態でした。
治療方針を聞いても何も出来ない、といい、それなら父が望むように家に帰してくれても良さそうなものをそれも拒否されました。
弟と一緒に強引に神奈川の病院へ脱出させようとして途中で死亡という結果になり、怒りが込み上げて来たことを覚えています。
現在は院長が代わり、30代の外科出身の人になりましたけれど、大きな病気は手術はせず、周辺の総合病院へ搬送できる体制と連絡網を整備、という方針を選択しています。
自身の出身を考えると、つい手術したくなると思いますけれど、責任ということを考えると当然の選択と思います。


生涯学習、ということは一般の人でもよく言われることと思いますけれど、専門分野の最先端の学習ということは30代、40代ではこなせても気力・記憶力等が衰え始める50代以降はどうしても難しくなると思います。
そうした場合の拠り所は経験と判断力、ということになると思いますけれど、経験を生かせるかどうかも判断力に掛かってくる場合も多々あると思います。

医師・獣医師に限らず、単に馬齢を積み重ねてきただけ、というようなことは避けたいものだ、とは思わない人もまた多く存在するのは人間の常としてしょうがないことなのでしょうか。




( 乳腺腫瘍 で『私の周辺では、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍の話を殆ど(というより、今いるところでは一度も)聞きません。』と書きましたけれど、以前コメントで『私の愛犬も開放性子宮蓄膿症と殆ど同じ症状です』とも書いています。
別に矛盾しているわけではありませんけれど、ちょっと補足します。
私の愛犬は子宮断端腫(子宮断端蓄膿症)で、症状的にはほぼ開放型の子宮蓄膿症です。不妊手術が成功していれば多分発症していなかったと思いますので、『殆どいない』で正解と思います。
体質的に、手術をしていなかったら発症していた、若しくは現在発症中と考えると、私の愛犬が1/500頭目なのかも知れません。)





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最終更新日  2007/01/27 05:45:02 AM コメントを書く


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