ぼ~いずな日々
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
夜明けがきても抱いていて親を事故で亡くした高校生の忍は、探偵である叔父の凱に引き取られることとなった。その後、毎晩のようにセックスを強要されるようになるが、幼いころに負ったトラウマで、忍は他人に触れられることを恐れていた。性器に触れられても痛みしか覚えず、凱からもたらされる愛撫は、忍にとっては苦痛でしかない。だけど、引き取ってもらった恩があるから、忍は凱を拒めなくて…。凱×忍シリーズの第一弾がエッチに登場。夜明けは涙がかわくころ苦痛だったはずの凱とのセックスで感じられるようになった忍だけど、彼に引き取ってもらったという負い目から、いまだ自分の気持ちには素直になれないでいる。役立たずの自分は、高校を卒業したら家を出なければならないのでは…。そう思った忍は、探偵である凱の仕事を手伝おうとするが、ある人物に薬を使われ犯されてしまい!?凱×忍シリーズ第2弾がパワーアップして登場。初めて読む作家さんで、表紙イラストがキレイだったので手に入れました。失礼ながら実はあんまり期待してなかったんですが、今まであたしが読んでたものとは若干毛色が変わっているような気がして、楽しめました。Hのほうは割と濃厚・・・っていうか、回数がすっごく多い。攻は30歳ぐらいだったと思いますが、毎夜受を貪っています。というのも、攻の凱は一目惚れした忍のトラウマを癒してやるという大義名分があるからで、というよりは、単にスキモノ。2冊続けて読めばよ~く判りますが、忍が感じてなかろうが、痛がって泣こうが、熱で意識が混濁してようが勢いは止まらない。忍に挑むのは夜のベッドと浴室だけと一応理性が残っていたのは最初のうちだけで、2巻目ともなると我慢の糸がプッツリと切れちゃってる。凱の仕事は探偵で自称『名探偵』。浮気調査や脱走したペット探しだとかのチャッチイ仕事は引き受けず、でかい仕事だけを選んで請け、その成功報酬で暫く遊んで暮すこともできるほど・・・なはずが、その腕はお話の中ではいかされてません。限りなく『迷』に近い探偵だと思えます。1巻では、ある学園に売春組織があるという噂があるため、その真相をつきとめることと、組織が存在した場合は壊滅まで追い込むことが依頼で、2巻は製薬会社に潜む産業スパイをあぶり出し、証拠をつかむこと。依頼は確かにそこそこのものなんですが、解決に至る華々しい活躍がなくちょっと残念。と、ここまで書くと仕事はできないわ、野獣だわでまるでイイとこなしの凱なんですが、裏表のない大らかな性格と忍へのストレートな気持ちがよく出ているので、ある意味カワイイ男に思えました。忍のほうは、幼い頃のトラウマとなった原因が、イタイ。心を許していた身近な大人の男にイタズラされたという設定で、そのイタズラがなんと。小さくて幼いアレを齧られたという、想像するだけで身が捩れそうに痛いイタズラです。その後大人の男に性器どころか、身体に触れられるのさえ怖ろしくなってしまったという忍。この経験が性格のほうにも影響し、美人さんであるのにもかかわらず、僕なんか・・・といつも後ろ向き。いつまでたっても凱の気持ちが信じられず(凱のほうも手は出すが、言葉が足りない)、2巻の最後でやっと告白し合う本当の意味でのハッピーエンドを迎えています。作者あとがきによると、この後もう1冊続きがあるようですが、文庫化にはならない様子。2人がさらにどうなっていくのか気になるので読みたいところですが、既に絶版なので探すかどうか悩んでいます。
2008年05月31日
コメント(2)