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2007年3月発売コミックくいもの処 明楽-AKIRA-居酒屋『くいもの処 明楽』の店長・明楽高志のそこそこ順調な人生は、年下の生意気なバイト店員・鳥原泰行からの突然のマジ告白と「危機感ヨロシク」発言によって一変する。年上としての意地も、男としてのプライドも通用しない鳥原に平穏な日々を乱されビビる明楽だが!? 大好評「明楽」シリーズほか、高校生の切ない恋心を描いた読み切り作品と描き下ろしをたっぷり収録したファン待望の初コミックス!お話はよかったです。脇キャラに至るまで個性的で各シーンでのセリフも面白かったんですが・・・ちょっと絵がコワかったかな~。みんな眉毛薄かったりするので。舞台の居酒屋のオーナーなんかはさり気なく半袖の袖口から刺青が見えてたり。飲食業でそういうのってアリなんでしょうかねぇ?よくわかりませんが、長袖でとりあえず目にとまらないようするんじゃないかな、とか。でも、意外と気配り屋なオーナーで強面であることを気にしてたり、性格的には可愛いところもある人でした。いきなりコクってきたバイト店員島原と店長明楽とのドタバタ恋愛のお話で、他のスタッフ、例えばキッチンチーフ(おっさん)とかホールチーフ(やっぱりおっさん)とかの昔の話とかも、BLじゃなくてもいいから読んでみたいなと思いました。同時収録が2編とおまけ気分の『店長記』というのが入っていて、短編の2つめの『リバーサイド・ムーンライト』と『店長記』が大変面白かったです。
2008年02月28日
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どうしようもないけれど(1)容姿・頭脳・家柄ーー三拍子揃ったお坊っちゃま、島野の唯一思い通りにならない相手、それが上司の黒川だ。ムカつきつつも共に仕事をするうちに、島野は黒川の素顔にふれ、次第に彼に惹かれてゆく。黒川も島野を憎からず想っているようで、やがてふたりは身体を重ねる関係になるが……?大人気リーマンシリーズ、待望の第一弾!!どうしようもないけれど(2)島野にお見合い話が持ち上がる。相手は上得意先のご令嬢。反対するかと思われた黒川は、自分が口出しすべきことではないと、煮え切らない態度。社長の息子としては断りきれず、見合いに出向く島野だが……。果たして黒川の真意は!? 描き下ろし35ページ超!! 中篇「春なので」も収録した、大人気リーマンシリーズ完結巻!!いやぁ~よかったです。ノベルズのほうでは最近ハズレばかりで鬱憤が溜まっていたので、評判の高いものを選んだのは正解でした。リーマンものなので上司と部下になりますが、それ以前の顔見知りだった(島野は忘れてますが)二人です。御曹司で何事もそつなくこなせる島野が、思い通りに事が運ばない黒川との恋にあれこれ悩みつつ近づいていく姿は好感が持てますし、黒川は黒川で初めのうちこそどう考えてるのかわからない風でしたが、なんだかんだいいつつ島野にすっかりはまっちゃってるのが微笑ましいというか。夕方ともなるとまばらにヒゲがはえてこようが、家の汚さに全く頓着しないズボラだろうが、32歳なのにオッサン呼ばわりされるゴリラだろうが、隠れたところで一生懸命な黒川はカッコイイのです(*^^*ゞ夏目さんのコミックスは初めてなんですが、2巻に収録されてる『ノーカラー』とのコラボが楽しかった(ゴリラvsライオン・・・笑った~)ので、そっちも読んでみたいかなと思っています。
2008年02月27日
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しのぶれど「作品のためなら、悪魔にも魂を売り渡す。それが芸術家というものだ」冷ややかで傲慢な男は、指一本触れることなく一方的に司を視姦する。彼こそが、書生の司がずっと憧れつづけていた歌人「立花雨月」だった―!スランプに苦しむ司に示された解決策は、純潔を差し出すより屈辱的で淫らなもの。しかしその惑乱と恋心が、司の作家としての才能を花開かせ…!?大正浪漫の薫り高い、大人の恋物語。大幅改稿&大量書き下ろしあり。時代は大正の元歌人×駆け出しの作家のお話で、なんというか、小難しい感じがしました。時代を考えてか、普段聞きなれない言葉使いが目立つうえ、お話において重要な意味をもつはずの立花雨月の詩が殆ど出てこない。なので、主人公司がなぜそんなに惹かれるのか共感が湧かないし、歌人としての活動をやめた羽堂自身は無愛想で偏屈な男にしか写らず、あたしにとっては萌え要素が極端に低い作品であるように思えました。イラストもウケの司はともかく、羽堂の行動とイラストから受ける印象が全く合ってない気がして戸惑いを覚えましし、カバーで二人が寄り添ってるのは兄弟のように見えます。もう一人、書き下ろしに谷津坂という男が司のライバルとして登場し、やはり中身とイラストがチグハグでしたが、好き嫌いは別にしてキャラ的には面白い性格であったように思います。主人公司は文壇デビュー作として評価の高いものを書いていたが、続く2作目3作目と続くにつれ酷評がかかれるようになり、ついに4作目が書けない状態にまで追い込まれていた。物書きの路へ進むキッカケとなった尊敬する歌人立花雨月に逢えば、何らかの路が拓けると信じていた司だったが、現れた男は「泥濘を知らずに作家の路はない」と言い放ち屈辱的な行為を司に命じる。心の中の立花雨月像を壊された司は、羽堂に反発心を覚えると同時にその夜の熱がどうしても忘れられず、揺れる心に耐え切れずに再会を求める。そこで再び羽堂に煽られ、今までの自分が壊されていく充溢を感じてしまう。書けるようになるためだと言いながら、司に触れもせず快楽へ落とす羽堂の本心が見えないし、自分の心がどこにあるのかさえわからない状態に陥っていたが、新作のための言葉は頭の中に溢れていて、ついに秀作の4作目が出来上がる。小説は書きあがったが羽堂への気持ちの整理をつけられなかった司は、祝いの席で恩師と編集担当が羽堂へ執筆の指南をするように依頼していたことを聞いてしまう。羽堂から自分に向けられていたのは単なる義理だけだったと誤解した司は、羽堂をなじるが、司が未だに立花雨月という偶像に拘っていることに怒りを覚えた羽堂に強引に身体を拓かれてしまう。。。というお話。この後、ショックを受けた司が執筆活動を辞めようとして、最後とばかりに新作の本を書き上げたら、羽堂も立花雨月として新作の詩を作っていて、それが以前とは全く違った切々とした恋の詩で、おまけに司のデビュー作を雑誌掲載に強く押してたのが実は羽堂だったと知らされお互いの誤解がとけてハッピーエンドになるわけです。でも、羽堂の詠んだ、失われたものに対する感傷に満ちた詩というのが載ってないんですよ~(>.
2008年02月25日
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2007年10月発売ノベルス素直じゃねぇな【0222春先2】恋人と別れたばかりの真路は、その手のバーで知り合ったセクシーで魅力的な男と寝てしまう。そんなことしたことなかったのに、彼にだけ惹かれた。甘く情熱的なキスに翻弄され、優しく奥を開かれる。今まで味わったことのないような深い快楽を与えてくれる彼に、夢中になってすがりつく―。もう会うこともないと思っていたのに、最低の再会を果たしてしまった!そんな真路をさらなる事件が襲い!?スリル&エロスなオール書き下ろし。表も裏もイラストがエロイのでカバー無しでは外で読むのはもちろん、机の上に置き忘れることなど出来ない本です。中身のほうも、刑事×大学生のカプなんですが、大学生を狙った事件よりも二人の恋のほうに大きく比重を置いたお話になっています。大学生の真路は難のある恋人と別れ、一人ぼっちで孤独な毎日を送っていたが、ある日行きつけのゲイバーで見慣れない男に一目惚れ、ホテルへ誘い関係する。けれどゲイであることをひけ目に感じている真路は男に未練を残しつつ、逃げるように自宅へ帰った翌朝、苦手タイプと認識していた隣人の男九門が実は昨日の相手だと知り、九門がそのことを告げずに関係したことに動揺し、その上デリカシーの欠片もないセリフを投げかけられ、隣人としての九門の印象がさらに悪くなる。一方九門は捜査目的でゲイバーを探っていたところに、以前から気になっていた隣人の真路が現れ自分を誘ってきたことに内心驚いていたが、ストレートであったはずが真路を前に何の問題もなくスケベ心が沸き立ち、自分の性癖を知る。そうとわかったからにはガンガン口説くしかないとばかりに、押しまくる九門。だが真路が反発するのに憎まれ口で返してしまい、二人の距離は一向に縮まらない。そんな中で、九門が追っていた犯人の手がいよいよ真路に迫ってきて、陰湿なストーカー行為が始まるのだった、、、ここまでが中盤までのお話です。真路と九門、両サイドでお話が進んでいくので、気持ちの動きが大変わかりやすくて楽しめました。特に九門は、エロオヤジモード全開でしかも開き直ってるところが面白かったです。女子大生を見ては鼻の下を伸ばしてるオジサンと同じなんでしょうねぇ。若い男をストーカーした挙句暴行するという事件が九門の追っていた事件なんですが、中盤からやっと本格的に絡んでくる感じで、犯人を臭わせる男が3人。それほどの難事件でもありませんが、こいつだろと睨んでたら違ってて、んじゃこいつだな?!と思えばまたもハズレてと、解決までに二転三転してちょっとしたお楽しみになっています。九門の同僚相羽くんは、想う気持ちを隠して九門の相談役を引き受けていて可哀想な立場でした。真路の友人田丸とのカプを皆さん望んでいるようですが、え~??ってかんじですね。どういうカップルになるんだか、全く想像つきませんです(ーー;)・・・有り得るんでしょうかね??
2008年02月22日
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2007年10月発売文庫シンクロハート事件を推理し始めると、犯人の意識と同調してしまう―。特殊な能力を持つ犯罪心理分析官・藤丸空也の今回の任務は、薬物連続殺人犯の捜査だ。現場で指揮を執るのは、警視庁のエリート警部・陵知義。ところが調査中、空也が犯人とシンクロしてしまった!いつもの優しく内気な空也が一変、別人のように妖艶に陵を誘惑する…。翻弄された陵は、欲望に負けて空也を抱いてしまうが―。犯罪心理分析官と警視庁警部とのカプで、わりと面白かったです。犯罪心理分析官のお話はTVのほうで観た事があるんですが、BLになっても犯人を追うお話はワクワクしますね~。まぁ、恋愛と事件を絡めるとなるとどうしても扱える事件がそっち方面になると思いますが。野心に燃えるエリート警部の陵は、病死としてあがってきた報告書に違和感を覚える。似通った事例が間隔をあけつつ、数件発生していたからだった。陵はアメリカから事情があって帰国していた優秀な犯罪心理分析官の藤丸を訪ね、彼とともに再調査に乗りだす。捜査資料を手に、藤丸は自らの心を犯人に可能な限り同調させ、次に起こし得る行動を予測する。アメリカでは、その結果別人格が藤丸の中に現れ本来の人格が破壊されそうになった経験もある藤丸は、今回の事件でも行動を探るうちに、自身の中に男を誘い込む男娼のような人格が現れはじめる。陵は事件解決の糸口を見出すことが出来るのではと期待する反面、別人格に怯える藤丸を助けてやりたいと思いはじめ、警視庁での出世を望んでいる野心と藤丸に傾きつつある心との間で陵自身も心が揺れていた。藤丸の同調の成果で犯人のイメージが固まり、捜査線上に一人の医師が浮かび上がり、事件解決の証拠集めへと変わった時点で藤丸の仕事は終わりとなり、事件の解決は即ち陵との別れを意味していた。。。というお話でした。陵は自他共に認める野心家で、『結婚は質のよいツテを得るためと子孫を残すため』と言って憚らないツワモノ。絵に描いたようなエリートってことですねぇ。そんな彼が今までの自分を簡単に捨て去れるかどうかというと、もちろん答えは否で、藤丸は苦労しそうです。けれど、陵もいつでもどこでも藤丸に心の内を分析しまくられ、うっとうしくないはずはない上に、放っておくと事件捜査のたびに人格崩壊の危機にさらされるとっても手のかかる男なわけですから、メンテナンスが大変そうです。こっそり育む愛に藤丸が疲れるのが先か、藤丸育成に陵が疲れきって再び野心に呑み込まれるのが先か・・・ってのは穿った見方でしょうか。恋の終焉がめっちゃ早くきそうな二人ですが、続編希望( ̄ー ̄)ニヤリッ
2008年02月21日
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無為な日々を過ごす女子校教師の八尋匡は、教え子の柴崎沙耶とその恋人で下っ端ヤクザのヨシに騙され、大病院の院長である沙耶の父親を恐喝した罪を被せられた。組にとらわれている沙耶を取り戻そうとする八尋だが、カラスと呼ばれるヤクザ幹部・新堂九郎のとある計画のため、組の売春婦たちと同居させられることになる。売春婦の一人とともに逃亡を企てる八尋だが、失敗し、その罰として新堂に抱かれ囚われの身に…。花郎さんといえば、『黒羽と鵙目』シリーズが代表作ですが、そちらのほうは途中まで読んだ後、未読本の中に埋もれてしまっています。じっくり読もうと思ってのことだったんですが、次にページを繰るのがいつになるやら、わかりません(笑こちらの本のイラストは佐々さんが担当されていて、表紙も金魚がゆったりと泳ぐ綺麗な拍子になっています。が、お話のほうは生易しくはありません。主人公八尋がヤクザ新堂にはめられ、恐喝の罪を被せられるところからお話が始まり、なぜ新堂が八尋をはめたのかわからず、頭の中に?をいっぱい浮かべながら読み進むことになります。主人公にとってもそれは同じで、また教師という立場から肝心の女生徒柴崎と話をしようとするのですが、そこへ江田と名乗る男が現れます。江田は娘を誘拐したとされる八尋に制裁を加えるべく柴崎の父親がよこした駒で、新堂にとって八尋は江田を釣るためのエサであったことがわかります。江田の捕獲に失敗した新堂は、再度の捕獲のチャンスを狙うため八尋を所有するマンションの一室に閉じ込めたが、同居していた売春婦たちと逃亡を企てられたため自宅へ住まわせることにする。新堂はなぜ女生徒を使って江田を捉えようとするのか。その答えを探るため八尋は新堂の過去を暴こうとしていた。。。というスジですが、新堂に絡んでいる登場人物が比較的多くしっかりしたお話になっています。誰もが口を固く閉ざしてしまい、なかなか明らかにならない新堂の過去。八尋が最後にたどり着いたのはとても悲惨な幼い兄妹で、読んでいて胸がいたくなりました。復讐ものになりますがありがちな話ではなく、八尋と新堂の二人は関係しましたが、新堂が八尋に愛を感じてるかどうか読み終わっても微妙だし、ヤクザとしての仕事の一環として新堂は女性とも絡んでいます。後半の復讐シーンは容赦がなく、幼児虐待、流血、輪カンがダメな方は無理な作品です。。。
2008年02月21日
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溺れる戀恋がこれほどまでに心を狂おしく、重くするものだとは知らなかった。富裕な成實家の末っ子として生まれた成實祥彦は、ある使命を持って豪華客船青洋丸に乗り込んだ。倫敦までのこの船旅は祥彦の人生を決める旅だった。そこに、大学時代の同窓生・伊藤龍次が現れる。彼がなぜこの船に?かつて、伊藤は祥彦のなかに痛みを残し、そして消えたのだ。いつでも祥彦を捕らえて放さなかった視線に、再び祥彦は囚われるようになり…。昭和初期のお話でイラストは今一子さんです。静かな、一昔前の話といえば今さんの絵がピッタリくるようで、雰囲気があるイラストにうっとりです。黒いオビがついておりまして、『笑いながら、 彼は 僕の心を 殺すのだ 』とあり、くら~い激し~い内容を期待。。。。がっっっ。主人公祥彦は傾きかけた成実の家を救うため、資産家の娘暁子と婚約することになっていた。豪華客船でのお見合いを望んだのは暁子で、その費用さえ捻出するのが苦しかった成実家には後がない。だが、船の上で思いがけない人物伊藤の姿を時折みかけ、心が揺れる。伊藤は大学のころ、あることがキッカケで関係したことがあり、しかも伊藤の家は成実家が融資を絶ったため一族が離散、伊藤自身は大学を辞め祥彦の前から姿を消した男だった。伊藤が船に乗っている理由がわからないまま、運命の日はやってくる。暁子の誕生日に用意した豪奢な首飾りをプレゼントし、祥彦との結婚が決まる手筈になっていたが、突然船の電気が落ち暗闇が去った後には、首飾りは消えうせていた。。。。というところまでが中盤までのお話になっています。要は再会もので、キーアイテムの蝶の首飾りも簡単に予想できる曰くつき代物。いけない、いけないと思いつつ、救わなければいけない家と家族を捨てる様(結局救うべき家はその時点ではもうなかったんですが)は確かに恋に溺れた姿ではありましたが、対する伊藤の『熱』を殆ど感じなかったのが残念です。また伊藤と乗り込んだ別の船が大波に揺らされたり、出火のうえ沈没したり、いきなり災難が降り始めるのでどうしても取ってつけたような違和感がありました。期待したほどワクワクもドキドキもしなかったので、☆は2つぐらい、低めのお勧め度です。
2008年02月20日
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誘拐犯は華やかに全米一のイリュージョニスト・ジェラルドに拉致された!? ラスベガスに遊びに来た大学生の翔(しょう)は、ショーの最中にさらわれてしまう。目覚めるとそこは、なんとジェラルドの大豪邸。一緒に旅行中の親友で、財閥の跡取りの藤大路(ふじおおじ)と間違われたのか!? ところが、ジェラルドは「僕がさらったのは君だよ」と甘く囁いてきて…!? 誘拐は華麗なるショーの始まりーードラマティックLOVE。今回のタチ様の仕事はイリュージョニスト。BLの職業としては珍しい部類に入ると思います。あんまり弄りようがないですから。お話では序盤に友人藤大路に殆ど強引に卒業旅行としてラスベガスへ誘われた翔が、ホテルの名物イリュージョン・ショーで参加を指名され、そのまま拉致されてしまいます。翔を自宅へと連れ去ったジェラルドは一目惚れしたと言い、その広大な屋敷で豪華にもてなし初心な翔に愛をささやくが、その一方では有無を言わせない態度でホテルへ彼を帰そうとはしない。屋敷で飼われている虎に見張られ脱出することができない翔は、深夜、ジェラルドが藤大路へ身代金要求の電話を藤大路へかけているのを盗み聞き、ショックを受け彼を詰るが、ジェラルドは藤大路こそが翔を騙しているのだと訴える。藤大路との友情を硬く信じていた翔だったが、藤大路は受け渡し場所へは姿を見せなかったばかりか、以前翔を襲った暴漢たちと一緒にいるところを目撃する。藤大路の裏切りに愕然としていたところへ、藤大路が誤解を解きたいと呼び出しがかかり、、、という内容で、実は藤大路家の遺産の相続が絡んでたりします。『裏切り』と『遺産争い』であるのにそんなにドロッとしてないのは、イラストが可愛いのと、主人公翔ののほほんとした性格のためだと思います。誘拐されてるのに、豪華絢爛なイリュージョニストの暮らしっぷりをどこか楽しんでる風があって、慌てた様子が伺えませんし、殆ど初対面のジェラルドに圧し掛かられての関係も嫌悪感を抱かないとは大物です。最後には裏切った藤大路のことも、彼の立場を考え許せてしまう心の広さ。。。。アマイやつだと思いましたけどね(^^;;
2008年02月19日
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夢の通ひ路夢なら、このまま覚めないで――。会社が倒産、退職金は持ち逃げされ、引っ越せば自殺者が出た部屋、バイト先では不審な男につきまとわれる。なのになぜ、そのストーカー男の部屋でキスされて目が覚める!? ハートフルボーイズラブ。コバルト文庫です。この歳になってコバルトを読むとは思ってもみませんでしたが、意外な展開で面白かったです。やっぱり火崎さんの本はいいなぁと思えました。主人公昴は大学の頃から家を出て友人たち3人で広々としたマンションをシェアしていたが、卒業後それぞれの都合で離れることになり楽しく過ごしたマンションを出て、会社の寮に入ることになったが、それを機にしたかのように災難が次々と降りかかり始める。失業した昴は取り合えず大学付近の喫茶店でバイトとして働きはじめ、不幸の次には幸せがやってくると信じ前向きにがんばろうとしていたが、そんな前に一人の謎の男が姿をみせる。男はここ最近昴の近辺に隠れながらつきまとう男で、昴はストーカーではないかと怪しんでいて、バイト先にまで出現したこともありさらに疑いを深めたが、店で異常な行動は見られずただ頻繁にコーヒーを啜りに来るだけだった。昴は思い違いだったのではと考え始め、店の常連となった男、小野寺に普通に声をかけられるようになり、不安な気持ちが払拭され心は軽くなったが、不幸はやってくる。父親が癌を患っていることがわかり、入院することになったと兄から電話がはいり、昴はまたしても心が不安定になる。つらいことがあるとぐっすりと眠り、夢の中で誰かに労わられることで翌日いくばくか元気になれる昴はその夜も眠りに逃げたが、『夢の中の誰か』が小野寺の顔になっていたことに驚く。小野寺は実家への送金のためお金が必要だと考えていた昴にアルバイトを紹介したり、娯楽にまわせる余裕もなかった昴を映画へ誘ったりと、望んでいるものをさりげなく与えてくれ、その優しさに自然と昴の気持ちは小野寺に傾きはじめたが、ある日店にやってきた女性が親密な様子で小野寺を呼び出し、我が儘の言い放題。自分が小野寺の特別ではなかったことを気付かされ、失意と困惑を胸にまた深い眠りに落ちようとする昴だったが、以前のように夢の中の小野寺に甘えてはいけないと強く己に念じたそのとき、夢がはじける・・・というお話。主人公の不幸にもめげず、明日も頑張ろうと何度も繰り帰しながら自分を鼓舞する姿とか、マスターの『人生の最後には全ての事に帳尻が合う様にできてるんだよ』という言葉とか、落ち込んでるときに励みになるようなお話から、謎が多くて目が離せなかった相手に恋心を抱くようになってしまった話に違和感なく流れていって、最後は、そうくるか~というオチでした。これから何かイタイことが起こったときには、心の中で『最後にはプラスマイナス0よっ』と念じることにしましょう。
2008年02月18日
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裏切りのディスタンス総会屋の麻生俊介に追い込まれ自殺した父―その仇を取るため、すべてをなげうつ覚悟を決めた大学生の瑛。およそ一般人とはほど遠い職業に就いている麻生を叩くには彼と同じ舞台に上がるしかないと、瑛は叔父のツテを使い、裏社会に顔の利く荒屋の部下・大谷のもとに押しかける。しかし実践的な株式の知識も資金も皆無に等しい瑛は、授業料代わりに彼らの客である資産家たちに差し出され、恥辱にまみれた一夜を過ごすことに。しかも、その席にはなぜか麻生の姿が。乱交に加わることなく、金で瑛を救い出したその意図は―。潔く冷酷で孤独な男・麻生と、向こう見ずで愚かで、しかし燃えるような復讐心を持つ瑛。刹那的な二人の行き着く先は…。会社を乗っ取られ全てを失った父親が自殺し、その復讐のため同じ総会屋となろうとしたがあれこれするうちに敵に惚れちゃったというよくある筋書きなわりには、楽しめました。イラストの石原さんの絵が好きってこともありますが、対する敵の麻生が仕事を離れると人情的であったり、娘を大事にしてたりと冷徹一貫じゃないところがよかったのかも、です。会社を始め屋敷も全て抵当に入ってしまっていた瑛は、総会屋のノウハウを会得するため、叔父の紹介で同じく総会屋の大谷を紹介される。大谷から渡された支度金で叔父の立替分を支払い、授業料としては自分の身を差し出そうとしていた瑛だったが、現れた麻生に考えの甘さを指摘され連れ戻される。しかし、父の敵であった麻生への反発心が再度大谷の元へと向かわせ、知識と引き換えに大谷の開く資産家達のパーティーの慰み者として出されることに。嬲られた後、麻生に買い取られた瑛は麻生の元で株の知識を深めることを命じられ、浅生の部下桐谷に仕事を教わっていたが、再び大谷と接触。麻生をはめる仕手戦のため戻って来いと唆された瑛は、その夜麻生と別れの夜を過ごし去ろうとするが、そこへ刃物を手にした瑛の母親が現れ、敵と親密な瑛を裏切り者と叫び、瑛に襲い掛かる。。。という流れです。読んでるときにはそれほど感じなかったんですが、瑛は大谷と麻生の間で漂う浮き草のようです。父親を失うまではただのお坊ちゃんだったので、藁にも縋る思いだったのと、義務感のような復讐心がそうさせたんでしょうねぇ。麻生のほうも、総会屋としてそれはどうかと思うほど、瑛のために散財しています。冷酷という意味では主人公瑛が最初に頼った大谷のほうが上手をいってたし、出番は少なかったんですが、大谷が守ろうとしていた荒屋なんて腹の中が真っ黒に違いないでしょう。過去に荒屋に救われた恩のため、荒屋の足手まといになろうものなら死も躊躇わないという大谷の傾倒ぶりは、壊れた心が見え隠れして怖かったけれど、彼が主人公になったお話ができたとしたならダークな面白みを感じそうで読んでみたいなと思ったりしました。
2008年02月17日
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北の漁場マグロ漁初心者のエンは、初めてのアタリに苦戦していたところを伝説の漁師・秋山に助けられる。その夜二人は飲み屋で再会するが、過去、ヤクザに男の味を教え込まれ、毎日のように抱かれていたエンは、酔った勢いで自分から秋山を誘ってしまう。だが秋山はそんなエンを過去ごと受け入れ、激しくも優しい愛撫で何度も絶頂へと導いて…。その後住み込みで漁を教わることになったエンは、漁師としても尊敬でき、私生活では寡黙でぶっきらぼうながらも深い愛情を感じさせる秋山に惹かれていく。しかし、蜜月生活を送る二人のもとへ家出した秋山の妻子が訪れて…。北の海で巻き起こる、恋とマグロの大波乱!! 書き下ろしは、秋山の兄登場の『兄弟船』。 タイトルがBLにはない奇抜なものなので、初出当時はさぞ噂になったことだろうと思います。普通、『北の漁場』と聞くととパッと思い浮かぶのは演歌のサブちゃんで、サブちゃんとBL・・・・・・似合わなさ過ぎっっっ!と脳内ビジョンを振り切って読みました。お話はサブちゃんとは全く関係なく(当たり前ですが)、マグロ漁に携わる二人の男のお話でユギさんのイラストの効果もあって男臭い漁師さんたちの世界がBLワールドに早代わり。知る機会もなかったマグロ漁のあれこれもちらりとわかって、ちょっと得した気分になりました。マグロの心臓は釣り上げた漁師さんのものだそうです。焙って食べるらしいです。ほぉ~~~『縁(ゆかり)』と女性名を親につけられたことから反抗し、親元を飛び出した挙句転落していた間に父親が亡くなっていたと判り軽率だった自分を嘆き、消せない過去に怯えるエンの姿が印象的で、痛ましかったです。泣いてるシーンが多かった。書き下ろしの続編も本編タイトルにあわせたタイトルで、そこまで凝らなくても・・・と思わないでもありませんでしたが、本編では明らかではなかった秋山の過去がわかります。秋山の兄が遺産相続の件で突然現れるお話で、秋山からするとかなり陰湿な男のようですが、外面がいいためかユギさんの絵が優しいからなのか、人物に嫌悪感を感じることができなかったので、インパクトも薄めの仕上がり具合になってしまっています。ちょっと残念かも。
2008年02月15日
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2007年8月発売文庫くちびるを濡らす恋の雫偶然の再会。逢いたかった!けど、遭いたくなかった?だって今の自分の生き方を決めた、忘れられない男だったのだ!!テキトーに要領のいい聡は、高校時代に一方的に知っていた堅物の蔵元の息子、四條と専門学校で親友に。四條の真っすぐさが煩くて、大好きだった。卒業の夜、獣じみた慾情で日本酒の芳醇な匂いの唇を舐め噛みそして…!あの陶酔も熱も衝撃も落胆も消化されないのに、男前に磨きがかかった四條はムカつくほど爽やかだ。だが今の四條にも実は…。恋ってこんなものなんでしょうねぇ。ふとした瞬間に空気が変わってドキドキと心臓が高鳴って、相手の動きから目が離せなくなる。でも同性だし、友情があるので尚更ややこしい。相手は何を望んでいるのか考える。友としてつき合うのか、それとも・・・ぐるぐる悩んじゃっています。♪♪(*´▽`*)ノ゛うふふ~元同窓生の蔵元の息子と居酒屋店主のお話なので、日本酒がお話によく登場しています。今は居酒屋の店主となった聡は、本来軽くていい加減な男で、聡目線からお話が進んでいくので各シーンがわかりやすくて、面白いです。蔵元の三男坊四條は酒の味の区別がつかないことから、酒造りを二人の兄にまかせ経営と営業のほうを担当しているので、酒造りの詳しいことはまるで書かれていませんが、職人気質の父親と時代を見据え新しい酒に希望をかける兄との衝突が、足踏み状態に陥っていた二人の微妙な空気をさらに揺るがせ、気持ちの探りあいから脱出できるラストへと流れていきます。オビには『ここ、が甘いのは、躰のなかから愛が蕩けでてるから』な~んてエロエロっぽく書いてあるし、亜樹良さんのイラストだしって思ってると大間違いなあっさり仕立て。ねっとりしたキスシーンが数度ありますが、思いが伝わって結ばれるのはラスト1回こっきりです。それよりも、事あるごとにお互いを必要だと思いながら惹かれていく、心の浮き沈みが堪能できて◎な作品でした。
2008年02月14日
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篝火の塔、沈黙の唇島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが…。玄上さんのデビュー作らしいです。本編だけで322Pもあります。涙を誘ういいお話ではありましたが、時代的なものもあり表現が難くあたしにはちょっと手強かった、というのが正直なところです。なので作品の良さも6割程度しか判ってないような気がします。表現が易しければもっと馴染みやすくなったかもしれませんが、お話の雰囲気がその分壊されていたと思われるので止む無しでしょうか。華道の敷島本家の一連の騒動についてのお話で、本家が所有する孤島の灯台に本妻香織の長子椿が幽閉され、食料その他のものを届けにくる妾腹の現当主高尾達によって陵辱されるシーンから始まります。先代当主は香織を深く愛していていたが、子を成せない日々が続き止む無く側室を迎えることになり、ほどなく男子が誕生する。そうなっても当主の香織への愛は変わらず、側室もまた万事控えめに耐えていたが、長子の後継認証のころ香織が懐妊、生まれたのは男子だった。妾腹の子には華道の秀でた才はなく、当主も当然のように香織との子に後を継がせたがったことで立場を追われることに恐怖を感じるようになった側室は精神を病みはじめる。盲目では華を活けることはできない。我が子を家督相続の争いから守るため、香織自ら針を持ち子の眼をつぶし、名も忌み名である『椿』とつけた。そうして屋敷の奥深くでひっそりと生きることになり、離れから出ることもなく育った椿には接する人間も限られていたが、ある日離れの庭に下男として少年が来ることになった。少年とのほんの僅かな一時は椿の大きな慰みとなり、実直な少年も幼い主のため心を砕く幸せな毎日だった。が、悲劇はおこる。育つにつれ椿の容姿は亡き母香織の面影が強く現れ、妻への愛が忘れられなかった当主は道を踏み外してしまう。・・・すみません、とっても長いお話で↑のはほんの障りだけなんですが、上手くまとまりません。要するにこの後も更なる悲劇が椿の身に降りかかり、ひたすら椿が耐えるというお話で、事件のあとの5年後、灯台で再会させられた少年だった下男と椿とのカプになります。従者である下男十左と、特に女中千代(元は香織の側仕えだった)の忠義心は凄まじく、椿が兄達から受ける陵辱のシーンより涙を誘います。終盤、哀しい結末となりそうな予感がしてハラハラしましたが、どうにかハッピーエンドまで漕ぎつけ本のお話は終わって一安心。続編がWeb限定の期間限定で公開しているのを見つけました。公開からかなり日がたってましたので、ダメもとで覗いてみたら読めました。続編といえばお決まりの、二人の甘い生活が書かれているんだろうな~と思いつつ、ニヤけた顔で読んでましたが、イタ~イ!!Σ(>д<) やっぱりこっちもイタイ所がありました。椿は恋する人が出来たので、子供っぽいところが随分でて困り顔の十左とのやり取りは、甘くて心が和むんですが、、、場所はこちら。http://www.gentosha-comics.net/genjo/index.html
2008年02月13日
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ライク・ファーザー・ライク・サン高校3年生の相崎志真は、隣の家に暮らす幼馴染み・昂の父親であり、人気脚本家である灰島康征に恋をしている。だが、康征は男女問わず万年入れ食い男のくせに、志真のことはまるで娘(!?)のように可愛がり、いつまでも子供扱いだ。父親代わりなんて必要ないのに。酔っ払った康征からキスされ喜んだのも束の間、相手を間違えたと謝られてしまう。康征の態度に傷ついた志真は、自分にも男の恋人がいると嘘をついてしまうのだが… 歳の差20歳、この恋の結末は!?昨日の『獣の妻乞い』と同時に注文していた本で、どちらを先に読むか悩んで英田さんのが後になってしまったんですが、この選択、ちょっと失敗だったかも。あっちが衝撃的過ぎたので影が薄れてしまったようです。とはいえ、英田さんの作品ですので、そこそこ面白くはあります。次から次へと波を盛り込みつつ、最後までしっかり読者をひっぱってくれるのです。主軸になってるのが志真ことしぃちゃんの初恋の行方で、相手の幼馴染の父親は来る者拒まずのスキモノだし、人気脚本家なだけに俳優や女優など見目のよい人間との付き合いも多いことから、自分にイマイチ自身のない彼は悶々と思い悩むばかり。そんな彼にはっぱをかけるのは、脚本家の元嫁の大物女優と幼馴染の息子。幼馴染のほうは、ストレートな性嗜好にも関わらず、気持ちが志真へ傾倒しきっていて体が心を裏切り思うようにならない(ズバリと言うと、タタナイ)のが悔しいらしい。志真のためだったら何でもしそうな面白い青年で、そもそも恋の対象として志真を見てないらしい父親に、まず一手仕掛け注意を引かせています。元嫁もまた一癖あるキャラで、この本の中で一番『男らしい』さばけた女性。失恋を恐れて一歩も動けずにいた志真の背中をバ~ンと押し、ついでにだらしがない息子には愛のムチを。息子の友達の、別れたとはいえ元ダンナへの恋心を後押しするってのは、なかなか出来ることではないような。ラストにはようやく恋が叶った志真と脚本家の二人の絡みがありますが、ベテランなはずの脚本家も初々しい志真にメロメロのタジタジで、おかしかったです。男同士ってことでBLなんですが、恋に対するあるべき姿勢が練りこまれていて、確かにね~と頷いてしまったシーンもあったりするお話でした。待ってるだけじゃ何も始らないのですよね。
2008年02月10日
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今日は雪がガンガン降っていて、お出かけするのも躊躇われネットをブラブラしていましたら、いいものを見つけました。去年の2月に12巻がでて続きがとっても気になっていた新田さんの春抱きの13巻がやっと出るようです~。まだあたしが利用しているネット本屋さんは、取扱いを始めてないようなので気がつきませんでしたが、予定だけでもわかってとってもうれしいです。念のためリブレ出版のHPで確認したところ、3月10日が予定のよう。さっそく予約しなければ~・・・って、取扱いがまだだったんだっけ(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪
2008年02月09日
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獣の妻乞い通り魔に襲われた高校生の由原尚季は、狩野飛月という男に助けられる。強引な手口により、飛月と一緒に暮らすことになった尚季は、凶暴そうな見た目に反し、無邪気で優しい男に急速に惹かれていく。だが、仕事に行くたび尋常さを失う飛月に、尚季は昼夜を問わず、荒々しく抱かれるようになる。次第に獣じみていく飛月の異変に不安を覚える尚季は、彼が凶悪犯罪者を抹殺するため、秘密裏に造られた「猟獣」だと知り―。読了いたしました~昨日の日記で獣との交尾だけが注目ポイントであるかのように書いてしまったことに反省しきりでございます。ペコリ そんな単純なものじゃなく、とても深い内容のあるお話で、涙したり考えさせられたりするストーリーでした。あのシーンも描写を脳内で絵にすると確かにウエェ~となってきますが、命の断崖にたってる2人の愛あふれる行為だと思えば(BL好きなら)どんな人でも大丈夫(と思う)。たぶん。お話は人間がペットとして飼う生き物たちへの無責任さと神の領域に踏み込むことで自分達が野放しにしてしまった罪を帳消しにしようとする愚かさを背景に、傷つくことを恐れ何事にも距離をおきたがる尚季が、重い運命を背負った飛月と再会し、愛を極めるというスジです。再会した当初は、あまりの胡散臭さに何度も拒まれストーカー呼ばわりされる飛月ですが、めげずに擦り寄れるのは彼の長年の夢だったこともあるかもしれませんが、考えると半分犬というか狼なので、犬が主人に冷たくされてても尾を振る姿を思い浮かべれば頷けます。終わりのときが微かに伺える哀しくて切ない二人ですが、飛月の仲間の二人のほうは絶望的な気がします。新刊ということで、お話を詳しく書くのは遠慮いたしました。力作ですので、是非。買って損はないかと思います。
2008年02月09日
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2008年1月発売ノベルス獣の妻乞い注文していた本、『獣の妻乞い』がやっと到着しました~ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪楽天ブックスで注文したんですが、予約を締め切られた直後だったためか在庫確認扱いになってしまい、出遅れてしまいました。いつもの通り、じっくり読む前にページをざっと繰ってイラストを確認すると・・・うほ~獣カンがあるようです! これは嫌がるお嬢さんがたがいるんじゃなかろうかとか、いやいや反対に萌える人もいるはず・・・とか早くも思考が彷徨いだしたので、その件だけ目を通してしまいました。・・・・く、詳しいっっ(ーー;)いやぁ~ケモノのナニがそうだとは知りませんでしたよ。。作家さんもきっと、書くにあたって、イロイロ調べられたんでしょうねぇ。お話も2段構成のたっぷり245ページもあり、著者あとがきの後にもショートがつく読み応えバッチリな本です。読後感想は後日UPしたいと思います。。。(⌒ー⌒)ノ~~~
2008年02月08日
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他人同士編集者の浅田諒一は仕事が第一、恋はせず、快楽が欲しければその場限りの男と一夜を共にするだけというドライな性格。面倒が嫌で仕事相手とは寝ないのだが、今気になっているのは新人カメラマンの暁だ。その暁が住む部屋を失って相談にきた時、同居人を探していた諒一の心は揺れた。一緒に住んでみて、うまくいかなければ一回やって追い出せばいい。そう考え、暁と暮らし始める諒一だったが…。2002年発行の本ですが、お話は同人誌でその2年前から書かれていたそうで、この後の二人のことも同人誌で書かれています。・・・読みたいっ。この本だけではこの後、逆転があるのかないのか(たぶんないと思うけど)ハッキリしてないので、どうしても気になります。お話は、気になった男とはとりあえず体を合わせてみることをモットーとしているドライな男諒一は、同居することになった暁をもその対象にしようとしていたが、いざ仕掛けてみると泥酔した暁に組み敷かれる。ずっとタチだった諒一は、こんな筈ではなかったと次回を狙うも、未遂に終わったそのことが二の足を踏ませていたが、2回目はストレートなはずの暁が誘ってきて今度こそと意気込むが力では叶わない相手にまたしても惨敗する。。。というのが大まかな流れです。編集者として昼夜問わずガンガン働きまくる諒一たちの姿が詳しく書かれていて、寝食を忘れたかのようなその仕事ぶりは「過労死」という言葉が脳内に浮かぶほどです。諒一はゲイであることを隠しているため、同僚の無類のオンナ好きの菊池に何度も誘われたり、同じく同僚の斉藤女史に猛烈なアタックを受けたりして辟易している様が面白い。諒一が愛なんて面倒だと基本的に考えていることと、アルコールが入ると大胆に襲ってくる暁も元はストレートなはずなのでラブが見えにくいのがBLとしては減点となるかもしれません。が。全てソツなくこなせるとタカをくくっていた諒一が暁とのことは予想ができず、アタフタする様が笑えるんです。同居お試し期間の3ヶ月を乗り切った暁と今後どんな攻防が繰り広げられるのか、、、、商業誌化ってのはないんでしょうかねぇ。
2008年02月08日
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眠れない夜のすごし方高校生の藤沢佳は失恋のショックでお酒を飲んでいたところを、通りかかった医者の津村峻とカフェのマスター沢渡香澄に助けられる。酔って香澄に怪我をさせてしまった佳は、峻に脅され放課後カフェでバイトすることに。口が悪く、普段は佳をからかってばかりの峻だったが、実は誰よりも佳を心配していて―。単行本未収録作品プラス続編書き下ろしでお贈りする、ハートウォーム・ラブストーリー。なんと高校生の受が眠れない淋しい夜を嫌い、アル中になってしまっています。密かに恋心を抱いていた同級生の啓一にマユという彼女ができたことで失恋した佳は、切れたお酒を買うため深夜酒屋へ。酩酊していた佳を助けようとした香澄と峻だったが、香澄の手に怪我をさせてしまい、迷惑をかけた侘びとして香澄が経営しているカフェで働くことになる。峻はカフェの2階で開業している心療内科の医師で、アルコール依存症の佳に禁酒して、香澄のハーブティーを飲むように勧め、憎まれ口をたたく傍ら、失恋の痛手に耐える佳が愛おしく感じはじめる。一方の佳も何かにつけ峻にかまわれることでようやく立ち直りつつあったが、峻が香澄に病気が治ったなら医者のオレには無関係だと言い切っているのを漏れ聞いてしまう。激しくショックを受けた佳は再び酒へ逃げ、度を越したアルコール摂取により体調が激変、駆けつけた峻たちによって病院へ運ばれます。処置をうけ帰宅した佳は空き瓶を捨てに出た折、見舞いにきた峻に酒屋の袋を手にしているのを勘違いされ口論となり、、、というお話です。思わぬ事故や心のすれ違いによる波乱が散りばめられていて、よく出来たお話になってると思います。攻、受はもちろんですが、脇キャラにいたるまで人物もそれぞれに魅力があって気分よく読了できました。特に受の失恋した同級生啓一の相手、マユは唯一の女性キャラですが、奮闘しています(笑)登場してしばらくは、木で鼻をくくったような態度にムカつきましたが、受から話を聞いた後、すぐに反省し態度を改めているところはなかなか可愛らしい。とはいうものの、男の前で態度を変えるオンナはオンナの敵だったよな・・と思い出しています。
2008年02月07日
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真皓き残響(琵琶島姫)戦国時代、御館の乱に敗れ怨霊大将となった上杉景虎は越後に甦り、仇敵直江信綱と巡り会う。謙信公の命で仲間とともに怨霊退治の旅を続ける二人だが、柏崎の琵琶島城付近では怪しい出来事が起きていた。おなごの霊たちが武者軍団となって恨みをはらしに現れ、なかでもおんな怨霊大将と呼ばれる霊は「景虎」に恨みを持つという。景虎は妻・春姫の怨霊ではないかと、調査に乗り出すが…。数年前にはまったミラージュに新刊がでていたんですねぇ。涙、涙の本編最終刊でこれ以上の話はないと確信していたので、全くのノーチェックだっただけに、今日ふとしたことで新刊の発売を知り、びっくり仰天です(^^;;でも考えてみれば、二人は何度も転生(でいいんだったっけか?)を繰り返しているわけで、最後は決まっているけれどその間のことなら書き放題なのね。あたしとしては決着のついてるものをいじくらないで欲しいな~とボソッと思ったりするんだけれど、「もっと二人の世界を読みた~い!!」って人も多々いるんでしょう。今回のは景虎の女装があって、直江がまた悶々としてるんだとか。面白いお話になってることを祈って。
2008年02月07日
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太陽を抱く男大学生の有季は、相変わらず強引で謎の多い男・レオに振り回される毎日を送っていた。気まぐれに呼び出されたり、家で料理を作らされたり、Hなことをされたり…。でも、他の遊び相手よりもちょっと特別に扱われているらしい有季は、レオの側に居られるだけで嬉しくて―。そんな有季に瀧元という男が近づいてくるが、レオはそれを快く思ってないようで―。長くなったので2日にわけちゃった片割れ、「獅子座の男」の2巻目です。またタイトルの話になりますが、どうしてこうタイトルがすっごくかっこいいんでしょうか。本当は出目もいいしお金もたんまり持ってるくせに、ヒモ生活を堪能してるロクデナシ(あたしにはそう思える)な男に冠するタイトルではないような。バンビ目線のタイトルってことなんだな。。。と、自分を納得させますが。2巻でも相変わらずバンビはレオに盲目的で、レオはバンビを胸に抱きつつ「オンナが抱きたい」などとぬかしております。が、前巻末のショートでわかるようにレオも傍目ほどふざけた野郎ではなく、わかりにく~い愛を胸の奥に秘めた男なので、バンビの将来を見据え自分の打てる手は打つのです。めったに参加する事がない、しかも本名の自分でしか顔を出せなパーティーにバンビを連れて現れたのもその一つ。日本の大物フィクサーとの顔合わせという意味を持っていましたが、その場にはレオの最も嫌う男瀧元も顔を出していて、バンビに目をつける。その頃のバンビはレオが可愛がっている子ということで、新宿にもかなり知れ渡っていて、純朴で素直な性格はそのままに見た目はレオが磨いただけあって、かなり目をひく容姿になっていた。レオ以外にも、都会で自分に優しくしてくれる大人な友人、瀧元ができたことはバンビには喜ばしいことだったが、レオは理由も告げず滝元との付き合いを許さない。レオに対する反発もあり、瀧元との食事を楽しむバンビだったが、ワインには薬がもられていて罠が仕掛けられていたことを知る。。。というお話。やはりここでもタイミングよくレオが助けに入り、水戸黄門みたいだなと失笑まじりに呟かずにはいられませんでした。この巻でもレオ側からのショートが入っていて、未だにバンビにはまっている自分が信じられないレオがあがいていて、挙句オヤジ化したエロレオが無体を働いていて面白い。2冊読みましたが、レオのことはまだ全てが明らかになったわけではないような気がするので、作家さんはこの後のことなど書かれてはいませんが、ちょっぴり期待しています。だってバンビに夢中なレオが面白すぎるから。こういう展開が好みなんです(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
2008年02月06日
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獅子座の男大学1年生の有季は、新宿で絡まれているところを「レオ」と呼ばれる怪しげな雰囲気の男に助けられる。謎が多くて強引で、お礼をしたいと言う有季の家に押しかけ、体でお礼を払わせるレオ。そんな男に心も体も変えられてしまう有季だったが―。ある日、レオのお使いで出かけた有季は不審な男達に書類を奪われてしまう。謎だらけのレオの正体は。太陽を抱く男大学生の有季は、相変わらず強引で謎の多い男・レオに振り回される毎日を送っていた。気まぐれに呼び出されたり、家で料理を作らされたり、Hなことをされたり…。でも、他の遊び相手よりもちょっと特別に扱われているらしい有季は、レオの側に居られるだけで嬉しくて―。そんな有季に瀧元という男が近づいてくるが、レオはそれを快く思ってないようで―。タイトルの「獅子座の男」も「太陽を抱く男」ってのもイラストの向かって左側のチンピラ風の男、レオのことを指します。レオは本名ではなく、生まれが獅子座だからという理由でもなく、その毎日の過ごし方が、つまり、日中でも雄ライオンのように何をするでもなくぶらぶらしているということでついた通り名だったんです。田舎から入学のため上京してきた有季は、市議会議員を務める父親に育てられた純朴で控えめな性格の青年。都会の喧騒になかなか慣れることができず、未だに友人の一人さえ出来ない。普段行きなれない新宿へ出れば迷子になる始末。そんな有季は、ある日レオと呼ばれるモデル並に颯爽とした男に偶然助けられお礼をしようとするが、レオはお礼をくれるならと強引に関係を強要する。その後も傍若無人に振舞うレオだったが、自分にはない強さをもつレオに惹かれはじめている有季は尊大なレオに逆らう事ができないうえに、彼のために何かしたいと考えていて、お使いを頼まれて欲しいという願いを引き受ける。ある人物に書類を届けるだけの簡単な使いだったが、その途中、数人の男に襲われ大切な書類を奪われてしまう。焦った有季は事態をその人物に告げるが、実は最初からこういった事態は計算のうちだったと知り、怒りをレオにぶつけ反抗心を露にする。レオと会えない日は続き、猛烈な淋しさに押し潰されそうになってきていた有季に、レオの連夜に渡る乱行の噂が届き、レオに会うために夜の街を彷徨い歩いていると、ウリと間違われ襲われているところを再びレオに救出され。。。というお話が1巻。レオに対抗させるため(?)、有季は苗字の鹿内にちなんでバンビという通り名がついています。これはちょっと・・・・サムイかも。同時収録の続編はレオ側からのその後のショートでオレ様だと自他共に認めるレオが、バンビにはまっているのに気がつき、内心冷や汗ものなのが楽しい。このショートが入ってることで、超ワガママなレオに可愛げを見つけられます。続く「太陽を~」のほうは、明日へ繰越です・・(*^^*ゞ
2008年02月05日
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密約は甘く縛る父親の経営する旅館への融資とひきかえに、城ヶ崎櫂はロレインホテルズ会長・天海の条件をのむ。有能だがフェロモンだだ漏れの社長・天海直誓の色恋沙汰を阻止するため、櫂は直誓の秘書として送り込まれた。直誓と女性の接触をことごとく邪魔した結果、代わりに櫂が相手をするよう直誓から求められてしまい、不本意ながらも身体を差し出す羽目に…。思いこみとすれ違いゆえ、身体は近いのに心はそれぞれに遠い、社長と秘書なふたり。ユギさんがイラスト担当の社長×社長秘書のカプです。タチの社長はバイで離婚歴も2回ありな恋多き男ですが、浮気性なわけではなく恋の方向性が定まると一途な誠実なタイプ。仕事もバリバリこなす男前だが、節操のない色恋沙汰が心配な会長である父親はお目付け役として櫂を秘書として推薦する。櫂は秘書としてはもちろん、会長からの隠された指名のほうにも有能で、直誓が声をかける前に女性達にコナをかけまくることで阻止。仕事ばかりで息抜きができない直誓は、仕事相手のグリフにそそのかされたこともあり、櫂に君が相手をしろと詰め寄る。奇妙な関係が始まり、何かを隠している櫂のことが知りたいと願うようになる直誓だったが、優しく接しようとすれば逃げていく櫂に苛立ちは募り、思い通りにならない恋に次第に疲れを感じはじめる。櫂との関係を清算し、新たな恋を探そうとする直誓は櫂の目を盗んで連夜デートを重ねる。探偵を使って直誓の身辺を探っていた櫂は報告を受け、深夜直誓のマンションへ急ぐ。。。というお話。恋愛ごとで思い悩んだことがない男前直誓が、心を開かない櫂にお手上げ状態になってしまう件がよかったです~(* ̄∇ ̄*)エヘヘ 秘書として出会った時から男で残念だという気持ちがあった彼は、グリフに性別なんて気にするなと言われ即座に却下していますが、炊きつけられたかのように、櫂が食べかけてるサンドイッチを手首を握り締めたまま強引に食べるなんて、行動が一致してません。グリフに踊らされた感がないではありませんが、無意識に心が傾いていく様子がなんだかステキです。ユギさんの「開いてるドアから~」がお好きな方は是非。3男と長男(眼鏡はないけど)が背広着てくっついてるような絵も楽しめるので。。(〃∇〃) てれっ☆
2008年02月04日
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いとしさを追いかける進学のために上京した杜国が、最初に電話したのは高校の先輩・掛井だった。杜国は高校時代、ある目的で掛井に近づき、そして傷つけてしまった。それ以来連絡をせず、1年ぶりの突然の電話で「テレビの配線わかります?」と言って杜国に、掛井は高校時代と同じように優しくて…。「テレビの夜」を加筆修正し、書き下ろし続編を同時収録。近頃評判の杉原さんの本を読んでみました。本当は先に「世界が終わるまできみと」を読みたかったんですが、まだ手に入れてもいないし380Pもあるらしいので、手始めにこちらを(*^^*ゞ作家さんのあとがきによると、ぐるぐる悩む男の子と寛容で優しい男の子を書きたかったとかで、なるほどさらっと読むとタチの掛井が思いっきり優しい男で、ウケは・・・悩んではいますが、性格はちょっとねじれています。掛井がなぜそこまで許してしまえるのか理解に苦しむという友人の佐賀に、ウンウンと肯いてしまえるぐらい寛容です。お話は「テレビの夜」という雑誌掲載分と書き下ろしのタイトル作「いとしさを追いかける」で、お話としては雑誌掲載分のほうが面白く、二人が纏まるまでのいきさつがよくわかります。キーアイテムにテレビが使われていて、ウケ杜国の孤独な心が背景にあるんだということが伺えます。杜国が掛井を追うようにして近くのマンションに越してきたシーンからお話が始まり、再会した二人は相手の出方を窺いながらの会話を続け、杜国の緊張が伝わってきます。掛井と杜国は高校時代の先輩後輩で、杜国は意図して掛井に近づき距離を縮め、掛井の気持ちを知りながら自分との本当の関係を言わないでいた。全てが露見し、掛井の卒業で二人の付き合いも終わったはずですが、淋しさが募る杜国はどうしても掛井との関係をやり直したい。そのために掛井に過去を糾弾して欲しかったし、謝罪したいと考えていたが、向けられる目は変わらず優しく戸惑う。そんな折、不可解な二人の関係に業を煮やした掛井の友人佐原が掛井の代わりとばかりに杜国を追い詰めて・・・という流れです。続編ではその後の二人ですが、纏まったはずの二人がさらに微妙な関係になっています。優しすぎる掛井にひねくれた自分が釣り合わない気がして、焦る話です。掛井にゲイの友人がいることが動揺に一役買っています。う~ん、面白い。一読すると掛井はひたすら優しい男なんですが、2度読むと印象が変わりました。頭の中で邪まなことも一応計算しているので、優しさには裏があったのかーなどど。でも好きな杜国を前に長いことすごく耐えていた姿とか、人前では見せないけど二人っきりになった時にはベタベタする姿が意外でよかったです。
2008年02月03日
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ありふれた恋よりも高校1年の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。落ち着いた大人な雰囲気の弓弦と不思議と気が合った梓希は、二人が実は親戚だったことを知る。そしてなぜか弓弦の家に預けられることに。やがて二人の周りで、不思議な出来事が起こり始める。そんな中、お互いのことを意識しだす梓希と弓弦だったが…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。いつか君が降った夜高校生の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。落ち着いた雰囲気の弓弦と梓希は又従兄弟同士だった。ある事情から梓希は弓弦の家に預けられ、やがて二人は恋人に。しかしキスより先に進んでくれない弓弦に、自分が子どもっぽいからだとへこむ梓希。そんな二人に、再び不思議な事件が起こり…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。恋さえも君との約束高校生の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。大人びた雰囲気の弓弦と梓希は又従兄弟同士だった。ある事情から梓希は弓弦の家に預けられ、やがて二人は恋人に。異母兄・克彦からも弟として愛され、家族一緒に住もうと言われている梓希は、弓弦のそばにいたいと神矢家に残り…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。君を抱いて眠りたい高校生の梓希は、落ち着いた大人な雰囲気の神矢弓弦と又従兄弟で恋人同士。異母兄・克彦からも弟として愛情を受け、父と母も再婚したが、弓弦と一緒にいるため梓希は神矢家の養子に。弓弦と克彦の通う高校に転入した梓希は、編入試験で一緒だった加納響に急接近されて…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。シリーズ最終巻。シリーズもので4冊で完結しています。きたざわさんの初期の作品で、初々しい高校生たちが主人公で各表紙からは全く想像できないオカルト系のお話です。でもオカルト度はかなり低くて、霊との対決だとかそういう場面は極めてあっさり片付くか解決の場面が飛んだりするかで、ラブ面も高校生ということでしつこくありません。また、受の兄と父親が激しく受を溺愛しますので、コメディ風でもあるので、全体的なイメージが固まらないので消化不良をおこしてしまいました。1巻は守護霊を持たない攻弓弦と守りの力だけ強力な受梓希との出逢いと梓希が弓弦の家に引きとられる話。主要メンバーはこの巻にほとんどが登場しています。冷静沈着な性格の弓弦がこの巻だけは嫉妬で暴走する場面があったり、兄克彦が愛する弟にはまりだす過程が楽しめます。関係は暴走した弓弦のフェラどまりですが、同時収録の書き下ろしがタイトル作の一年後で二人の関係ができあがっちゃっていてラブラブでいいんですが、続く2巻目ではタイトル作の直後から始まりますので、時間的なことが戸惑いを感じました。2巻は弓弦と梓希の思いが結びついたことから、犬猿の仲と噂される克彦と弓弦の奇妙な小競り合いや父兄愛に目覚めた父寿彦達の常軌を逸した溺愛ぶりが笑いを誘ってきます。弓弦は自分のもつ霊能力を肯定できたので力が安定し始め、さらに高めるため精神鍛錬を舘川の指導のもと始め出し、梓希との関係も梓希自身が望んでくれたことで進みます。3巻、4巻は省略(*^^*ゞ暫く長編とシリーズものはちょっとパスだな、と思ったのでした。
2008年02月02日
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吸血鬼に愛される方法血まみれで倒れていた水尾を拾った渡辺は、『輸血』に協力させられたせいでバイトを遅刻して、クビになってしまう。謎の男・水尾は自分をバンパイアだと言い、無職になった渡辺を自分が経営する美容院で働かせることに。アブナイ相手と思いながらも、彼のそばを離れられない渡辺は……。二毛作・・・どこかで聞いたような?と考えていたら、ハタと気がつきました。あまりに昔のことだったのですぐ閃きませんでしたが、大昔に学校で習っていましたヾ(@゜▽゜@)ノあはは田んぼで米が取れない間に違う作物を育てるという、アレでした。いやぁ~なんだかとっても懐かしい気分です。お話のほうは、ハッキリ言って、読みにくい(-_-;)吸血鬼だし、ヒゲありだし、好みは外してないはずなのに、なんだかちっとも最後までたどり着けない漫画でした。。。お話では二人が、というか二人の血筋が、出会ったのは平安のころ。渡部の綱と腕を切り落とされた鬼として出逢い、鬼のほうはその後も生き続け、綱は記憶を秘めたまま転生を繰り返し、そして今。。。というストーリー。昔話に独自の脚色を盛り込んだお話で設定は面白いんですが。中でも一番笑っちゃったのは、吸血鬼の髪は普通のハサミでは刃がたたず、ある血筋の人たちが打つというか作る特別な鋏でないと切れないらしい。普通の刃物では吸血鬼に傷をつけることが出来ないのと同じってことなんでしょうね。だからその鋏は吸血鬼に投げつけると、ダメージを与える事ができるらしい。ホォ~カラーイラストはこの二人じゃなく、同時収録の短編タイガー&ドラゴンの二人。虎に襲われ落馬した将軍とそれを助けた男のお話で、こっちの話ももう少し読みたかったな。
2008年02月01日
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