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3日がかりで「11月の日記」に書き込み。実作業時間はCUT&PASTEなので計1時間くらいですが。良かったら覗いて見て下さい。今日は翔子ちゃん、ママの子育て仲間のお子ちゃま達と一日遊び。ママはお昼までお仕事だったけど、気にせず参加。楽しかったようです。少し翔子ちゃん咳が出るのが気がかり。
2006.12.27
サンタさんがうちにもやってきました。マックイーンのリモコンカーは早くも祐君のお気に入り。他の誰にも使わせないようにリモコンをトイレにまで持ち込む執着ぶり。翔子ちゃんにももう少し貸してあげましょう。翔子ちゃんもサンタにお願いしていた腕時計をゲット。朝少しメソメソしたましたが、時計を腕にはめてご機嫌さんに。
2006.12.25
ママは皆のために腕を奮ってご馳走作り。チキン、エビチリとも大変おいしゅうございました。祐君は初ケーキ。これも大変おいしかったようです。
2006.12.24
今日はスタッドレスに履き替える日。とても暖かい冬で本当は必要ないかとも思いますが、近所に坂が多いので仕方ないところ。祐君不調でママと自宅待機。翔子ちゃんのみおじいちゃんとママ実家待機し、パパだけタイヤを持ってディーラへ。エッサ、コラサ。ディーラも年末でコミコミ。2時間くらい待たされました。おかげで?普段読まないミセス向けのoggiとかの雑誌を読みました。最新ファッションもさることながら、「働くママのアンケート」とか見て働くママは5時間睡眠で時間を遣り繰りしているのには感動しました。
2006.12.23
水曜に元気に遠足行った祐君、昨日の晩から発熱。これまでに比べたらエライ丈夫になりましたが、何もなく年越しは無理でしたか。翔子ちゃんは本日が年内最後の登校。楽しい冬休みになりますように。
2006.12.22
昨日は翔子ちゃんのYMCAの水泳の検定テスト。無事ワッちゃんと同じクラスへの昇級。飛び上がって大喜びする姿がとても微笑ましかったです。
2006.12.21
ここ数年のお決まりのディズニーものから打って変わって日本のお伽噺の浦島太郎。一体どんな風になるのだろうと期待半分、不安?半分で観させていただきましたが、多くの「役者」の頑張りで軽い笑いあり、あまり辛くないエピローグでとても和やかな進行でとても良かったです。一方、我が家の「役者」の「えびダンス」は園での日頃の練習、前日の家でのご披露での上出来振りとは豹変し、本番では照れ笑いが8割方で「おいおい踊りはどうしたんだ!」と突っ込みたくなる按配。まあそれも祐君らしいなーと感じました。
2006.12.16
僕はBeach Boysのクリスマスソングを、今日もかける。これは、ここ数年のお決まりの聖夜の過ごし方になっていた。Beach Boysのイメージからすると、クリスマスに合うはずはなさそうだが、これがなかなかいいのだ。彼らの軽妙なvocalに、僕はクリスマスが来たことを確認する。 アンジェリーナと会ってまだ10日ばかりで、まさか聖夜の今日、彼女が僕の目の前で踊れる状態にまで回復しているはずはない。頭の中で考えると、そうなる。でも、何故だか判らないが、僕はアンジェリーナが今日目の前で踊ってくれるような気がしてならない。Beach Boysの心地良い音の中で、僕はついウトウトする。こつこつと軽くドアを叩く音。 「はい、ドアは開いています。」 サンタが部屋に入るのに困らないよう、ドアは開けっぱなしにしてあった。当たり前だが、僕のアパートには煙突などないのだ。サンタが部屋を間違えないようにと、ゴールドのリボンでまとめたリースを飾っておいた。 「私です、アンジェリーナです。」 その快活な声が、僕に手術の結果が好ましいものであったことを告げていた。 「入ってもいいでしょうか?」 「もちろん、どうぞ。殺風景な部屋だけど。」 僕はドアまで行って、アンジェリーナを向かい入れる。白い帽子に真っ赤のカシミアのロングコート。ダークブルーのマフラー。とてもシック。外は随分寒いのだろう。頬はピンク色に火照っている。本当にキュートだ。 「 寒かったみたいだね。」 「 ええ、とっても。さっき雪も降り出しました。」 「 へぇ。ホワイトクリスマスになったんだ。ロマンチックだね。」 僕は彼女の明るい様子から、大丈夫だったと予想していたので、思い切って聞いてみる。 「 ところで、足の具合はどう?」 「 お蔭様でまた踊れる状態にまで回復しました。心配していただいて、どうもありがとうございます。約束通り、今日はあなたに私の踊りを見ていただきたいと思います。」 「 おめでとう。サンタに願いが通じたんだ。嬉しいな。」 「 サンタ?」 「 いや、いや、独りごと、独りごと。バレーの音楽は何がいいかな?」 「 このクリスマスソング、かわいくて、素敵ですね。」 「 Beach Boysのクリスマスソング。」 「 このクリスマスソングに合わせて踊りたいと思います。」 僕はアンジェリーナにピンクのバレーシューズを差し出す。美しい彼女の足がこのシューズで一層引き立つ。まさに水を得た魚のようだ。僕は嬉しさのあまり、目頭が熱くなる。 「 それでは踊ります。」 アンジェリーナの軽やかなダンス。ゆったりとしているようだが、無駄な動きはない。バレーシューズが彼女の足の一部となっていた。優雅なダンスに僕は圧倒される。この狭い部屋が完璧なバレーホールに変わっていた。そう、アンジェリーナは雪の聖夜にきらめいている。全ての時間が止まったように思えた・・・。 「 うーん。」 目をコスル。僕はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。今見たアンジェリーナの踊りは、幸せな夢の中の出来事だったのか? いや、違う。鞄の中に入れていたピンクのバレーシューズがない。随分探したが、部屋の中で見つけることは出来ない。やはり、アンジェリーナは僕の目の前で踊ったのだ。 僕はとても幸せな気分だった。またどこかでアンジェリーナがきらめきながらバレーを踊るのを見れると信じているからだ。僕はそんな気持ちのまま、部屋の窓から外を見る。雪は街の光の中で輝きながら、降っている。静かだけど、とても良い音が僕には聞こえる。 (了)
2006.12.06
また少女、アンジェリーナを待つ生活が始まった。でも、漠然と彼女を公園で待つ日々とは気持ちのハリがすっかり違う。アンジェリーナのきれいな微笑みと純真な瞳は僕の心を捉え、僕の生活の支えになっていた。今思うと彼女に恋していたのかも知れない。そんな恋心とともにある、アンジェリーナに何もしてあげられないもどかしさ。僕に出来ることといったら、神様に祈ることぐらいだった。こんな不信心な僕だから、神様に叱られるかも知れないけれど・・・。 「君の大事なバレーシューズをお返しするよ。」 僕は喫茶店で、僕のお守りとなっていたバレーシューズをアンジェリーナに差し出した。もう一度、バレーを踊れるようになるための彼女のお守りになるように。 「いいえ、このシューズはあなたに持っていて欲しいと思います。」 きっぱりとした口調のアンジェリーナ。 「ええ? このバレーシューズは君にとって、とても大切なものだろう?それにこのシューズが身近にあった方が励みになると思うし。」 「いいえ。今の私には、私の踊りを待っていていただけるというあなたの言葉だけで十分ですから。」 迷いや恐れ、不安がもうすでにふっきれていたことが、彼女の言葉にはっきりと表れていた。アンジェリーナはもう見つめなければな事実から目をそらすのを止めたのだ。こうして、彼女のピンクのバレーシューズは僕の手元に残った。街はすっかり、クリスマスの装い。静かに流れるクリスマスソング。デパートのガラスに照らし出される、イルミネーションのクリスマスツリー。もういつの頃かは全く思い出せないけれど、多分20年振りくらいに、僕はサンタクロースにプレゼントのお願いをした。かなりビッグなプレゼントを。 「アンジェリーナがこのバレーシューズを履いて、バレーを踊って、僕に微笑んで欲しい。」 3才の子供のように、サンタを信じた。サンタを暖かく迎え入れるために、僕はリースを作ることにした。山帰来のつるを三重に巻く。針金で固定する。柊の小枝と雪冠杉で緑を彩る。松ボックリを適当に差し込む。山帰来の実で赤いアクセント。最後に、仕上げのゴールドのリボン。我ながら、シックな出来栄えのリース。そして、あの雪の聖夜(ホワイトクリスマス)がやって来た。
2006.12.05
「僕は君がもう一度バレーが出来ることを信じている。」 「どうもありがとう。」 ちょっと涙ぐんだアンジェリーナ。きらきら光る涙が頬を伝う。そのけなげで、かわいらしい気持ち。思わず僕は自分を振り返る。自分自身がやっていることに対して、純真で真直な気持ちを持てなくなってしまった。なにか大事なものを失ったのだ。このように自分を素直に見つめることを拒否することがいつの間にか身に付いた習慣。アンジェリーナの清列な表情、しぐさ、言葉。僕にとても大切なものを確かに思い出させてくれた。 「ひとつお願いがあるんだけど。いいかな?」 「ええ。」 少しずつ落ち着きを取り戻すアンジェリーナ。その紅潮した表情もとてもキュートで魅力的。 「僕の前でこのバレーシューズを履いて、踊ってもらいたいんだ。」 「是非そうしたいいんですけど・・・。」 また不安で揺らめく彼女。 「でも、あなたにとても約束はできない。」 「いや、僕は今日みたいに君のことをここで待っている。勝手にね。勝手にと言ったら、ちょっと無責任すぎるね。ごめん。僕は君が僕の目の前で美しく踊るのを信じて、ここで待っている。焦らなくてもいいんだ。君が自信を持って踊れるようになるまで。」 「本当に待っていてくれるんですか?」 アンジェリーナの驚いた表情。いや、それだけではないようだ。きらめきも取り戻しているようだ。自信めいたものが彼女の中に徐々に広がる。「本当だよ。なにせ、今までこのバレーシューズを抱えてあの公園のベンチに座り込んでいたんだ。今日こうして君に会うこともできた。ルンルンした気持ちで、君のバレーダンスを待っているさ。ルンルンなんて言ってしまうのは、僕には似合わないけど。」 「そこまで信じて下さって、本当に嬉しいです。何かわからないけど、私はっきりともう一度踊れるんだという自信が湧いてきました。」 「そうさ、絶対大丈夫だよ。また、踊れるさ。」 こうしてまた、僕は公園に来て彼女、アンジェリーナを待ち続ける。冬の寒さは容赦なく厳しさを増す。それでも、僕はとても優しい気持ちになる。アンジェリーナが僕の目の前で美しい踊りを見せてくれることを信じているからだ。
2006.12.04
僕はその日も日課として公園の近くのvending machineで買ったコーヒーを飲んでいた。一応モカではあったが、とても薄くてお世辞にもおいしいと言える代物ではなかった。それでも、公園で暖を取るにはこのコーヒーを飲むぐらいのものだ。冷え込みの厳しさが僕の顔を刺す。寒さよりも堪えるのは、本当にあの少女に逢えるのかという不安な気持ちであった。そんなとき、とても暖かそうな白い手編みのセーターにピンクのロングスカートをはいた少女。髪は黒いが、日本人ではないようだ。彫りの深さと目の感じから、スペインの血が流れているように思った。僕は彼女が鞄の中のバレーシューズの持ち主であったことを直感した。なんの裏付けや証拠もなかったけれど。僕は思い切って少女に声をかける。 「変なこと聞くようだけれど、このバレーシューズは君の?」 かなりびっくりした様子。 「たぶんそうですけど。でも、そのバレーシューズ捨てたはずだわ。そう、この公園のゴミ箱に。」 こんな寒い所で話すこともないので、僕らは公園の近くの喫茶店に入った。喫茶店の中にたちこめる、ココアの甘い香り。クリスマス用にさりげなく飾られたポインセチアの赤と緑のコントラスト。静かに流れるレゲエのクリスマスソング。大げさな言い方になるが、僕は本当に生き返ったような気持ちであった。彼女に名前を聞く。アンジェリーナ。僕の予想通り、母親がメキシコ人のハーフ。彼女の黒い瞳の美しさに思わず、僕は息を飲む。ちょっと丁寧すぎるところがあるが、彼女の日本語は正確だ。「君のバレーシューズを捨てるしぐさが何か変で、気になって。別に物を拾って、帰るような趣味はないんだけど。」僕のジョークに微笑む、アンジェリーナ。笑顔の彼女はたまらなく、キュート。僕もとても幸せな気分になる。 「そうなんですか? バレーシューズを捨てるようになった経緯は・・・。」 彼女はためらって、言い淀んだ。 「ちょっと暗い話になるんですけど・・・。」つらい話だということは、彼女の声のトーンからすぐに分かった。「私、4才のころからバレーやっていて。そう、もう12年。私にとって、バレーはいつも生活の中心にあって、全てを打ち込んでいました。半年くらい前なんですけど、何か足のバランスがうまくとれなくなってしまったんです。よくある練習の疲れかなと思っていたんですけど、だんだん痛くなってきて、医者にいったんです。膝のこのあたりです。」 そう言いながら、アンジェリーナはピンクのロングスカートをたくし上げて、問題となっている足を僕に見せた。その美しさといったら、文句のつけようのない芸術品のそれであった。鍛えられたその足は、僕の目の前で輝いていた。この足が悪いだなんて。神様も残酷なことをするものだ。 「すぐに手術を勧められたんですが、なかなか決心がつかなくて。医者はもう1度バレーができるようになるのは、フィフィティ、フィフィティだと言うし。フィフィティ、フィフィティと言われても、私にはとてもポジティブに考えられなくて。そう、このバレーシューズを見るとます ます決心が鈍るんです。」 「そこで思い切って手術を受けるために、君はこの公園にバレーシュ ーズを捨てに来た。」 「その通りです。次の日、手術を受けました。明日、この足を医者に見せるんです。大体、その時の術後経過でもう1度バレーができるのかどうか分かるそうです。正直言って、とても恐いんです。」 アンジェリーナの不安は見ていられないほどのものだった。カタカタと微かに震えていた。思わず抱きしめて、絶対大丈夫だよと囁やきたい僕がいた。でも、この不安な気持ちは彼女自身が乗り越えなければならないものだ。
2006.12.03
僕は部屋に大事にピンクのバレーシューズを持って帰った。僕の住んでいるアパートはかなり安普請で、この時期になると寒さが身に堪える。ちょっと木枯しが吹くと、まるで冷蔵庫にブチ込まれた感じ。それでも大部住み馴れたことと、僕が引越しのような面倒なことがいやだったこと、そしてなによりも家賃が安いので、このアパートを出ていくことは当分ないと思う。それにしても、殺風景な部屋だ。小型のテレビとシャカシャカした音しか出ないラジカセしかない。(なんとビデオさえ僕の部屋にはないのだ。) ピンクのバレーシューズを机の上に置くと、そこだけ小さな灯りがついたようで、なんとなく安らいだ気分になった。小さな灯りがついただけではなく、心地よい音楽が流れているようにも思えた。RONNY JORDANの「Tinsel Town」が。勿論、小さな灯りも心地よい音楽も僕にしか感じることは出来なかったはずだが。僕はこのピンクのバレーシューズを捨てた少女に一度だけでもいいから、会って話しをしてみたかった。でも、どうやって彼女と連絡したらよいのか僕にはさっぱり見当がつかなかった。とりあえず、彼女を見た公園に毎日通ってみるぐらいのことしか思い付かなかった。 仕事は毎日4時には切り上げる。冬至も近くなって、それぐらいの時間に公園に行かないと彼女を見つけることはできない。なにしろ、ちらっと見ただけだから、雰囲気から察するしかない。今から思うと、よくもまあこんな途方もないことを始めたものだと思う。 それでも、僕は彼女を見つける予感があったし、楽しんでいたともいえる。仕事の同僚からは、「毎日、随分早く帰るね。」 と言われても、「そうだね。まあね。」 と曖昧に答えるしかなかった。本当に「まあね」と言う以外に表現できない、つまり、他人からは理解できない状況であった。僕は必ずバレーシューズを鞄の中に入れて、公園に行き、ベンチに座る。バレーシューズは彼女を見つけるための、お守りみたいなものだった。お守りを鞄から出すことはなかったけれど。 このような当てのない生活を始めて、もう2週間ぐらいたったであろうか。そう、12月も半ばを過ぎていた。粘り強い僕もこのころには、さすがに諦めかけていた。彼女を見たことは幻想ではなかったのかとさえ思い始めていた。しかし、お守り-ピンクのバレーシューズは手元に確かにあるのだし、もう1週間は頑張ろうと思い直した。そんな僕の祈るような願いが叶うのは、さらに3日たったとても寒い夜のことだった。
2006.12.02
僕はいまから書くことが本当に起こったのかどうか、実ははっきりしない。そう、彼女、アンジェリーナとの不思議な出会いが現実にあったのかどうなのか。しかし、僕にとってはそんなことはどちらでもよかった。なぜなら、僕には彼女と過ごした時間はとても素敵なものであったからだ。他の誰かが、僕とアンジェリーナの物語を否定したとしても、僕はなんとも思わない。 僕はその日かなり落ち込んでいた。僕がかなり長期にわたって研究してきたことを発表したのだが、かなり手厳しく批判された。批判だけならまだしも、僕のリーダは勝手に全く新しいテーマをやることを決めてしまった。自分でも今のところあまり研究成果が出ていないなとは思っていたが、まさか完全にシャットアウトとは自分自身の存在を否定されたかのように思えた。 もう冬も本番直前で、最後の紅葉が輝いていたはずだ。「はずだ」としか言えないのは、その時僕は周りを見回す余裕など全くなかったからだ。ただ下をうつむくばかりで、いつもの電車に乗り込んだ。普段は気にならない乗客たちの態度もその日の僕には妙にとげとげしく思えた。たまらなくなった僕は自分の降りる駅の大部手前で下車した。どこに行くというアテがあったわけではない。ただ自分の思いついた方向に歩き出した。かなり歩いたと思う。夜気を帯びた風の冷たさに僕はコートの襟を立てる。公園についた。緑の多い、でもかなりさみしい公園だった。すると少女が(後ろ姿しか見えなかったので雰囲気だけから判断しただけだが)何かをその公園のゴミ箱に入れるのを見た。少女はその何かをゴミ箱に入れると、逃げるように走り去った。リスが何かに追い駆けられているかのように。 ゴミ箱に捨てたものなど普段は全く興味の対象ではないが、彼女のしぐさが随分変だったのでゴミ箱に近付いてみた。ゴミ箱には白い靴箱が一つあるのみだった。明らかに彼女が捨てたのはこの箱だった。僕はこの箱を開けてみる。ピンクのバレーシューズ。真っ赤なかわいらしいバラのワンポイントがキュートだ。かなり練習で履きこなしている。ピカピカとはいかないけれど、大事に使っていたことはなんとなく分かった。僕は彼女がナゼこのバレーシューズを捨てたのか、想像してみた。親か誰かに言われて、バレーを辞めることにしたから?でも、何でこんな人気(ヒトケ)のない、夜の公園に捨てに来たのか?しかも、何からか逃げるように。 僕はそのことがとても気にかかって、なんと驚いたことにそのピンクのバレーシューズを部屋に持って帰った。このバレーシューズが僕とアンジェリーナの物語の幕を開けることになった。
2006.12.01
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