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分子栄養学の三石先生が著書の中でこう書いています。 栄養学校の校長とレストランで食事をしたとき、三石先生が野菜を残したら校長先生は「今の野菜は水分だけですものね」と笑いました。 また、玄米食によって引き起こされる慢性の鉄欠乏性貧血だとか、有機野菜の亜硝酸によって発ガン物質ニトロソアミンが生成される問題だとかを取り上げ、「野菜は健康づくりに役に立たない」「もっと高タンパク食の肉や卵を食べなさい」と主張されていました。ところが、その三石先生がお嫌いだった野菜に、私は今夢中なんです。きっかけはちょっと前やっていたNHK朝ドラ「ほんまもん」でした。若い女性の主人公が精進料理のおいしさに目覚めて精進料理専門店を熊野の奥地で開くという展開だったのですが、その中に出てきた精進料理、つまり野菜やキノコの料理をうまそうに食べている姿を毎朝見ているうちに、どうにもこうにも野菜が食べたくなってしまいました。折しも経営勉強のために参加したセミナーで、講師の先生が熱っぽく野菜の素晴らしさを語るもんだからたまりません。(私は人に影響されやすいんでしょうか?)今では家の冷蔵庫にはレタス、キャベツ、きゅうり、ベビーリーフ、小松菜、トマト、アボガド、エリンギ。冷蔵庫の外にはじゃがいも、ニンジン、タマネギ、にんにく、グレープフルーツ、りんご、バナナがあふれ、野菜と果物に囲まれた毎日を送るようになってしまいました。特にお気に入りなのが生野菜のサラダです。いつも家に帰るのは夜の9時や10時くらいになるんですが、家に着いたらまずお米をとぎ、次にやるのがサラダを作ることなのです。とにかく山盛りサラダがないと私の晩御飯は始まりません。そんな食生活を続けてもう1年以上になります。その間に気づいたことがいくつかあります。 よく「生野菜は身体を冷やす」だとか言いますけど、こんなに食べても全然身体が冷えたことがありません。かえって風邪も引かなくなったような気がします。 「温野菜の方がたくさん食べられる」といいますが、それもどうでもいいような気がします。それこそ三石先生が書いているように、今の野菜にはビタミンやミネラルなどの栄養素は減少していますし、農薬の問題もあるのですから、無理にたくさん食べる意味はあまりありません。それよりも生野菜のメリットは「かさがあるから量が食べられない」という、まさにその一点にもあるんじゃないかと思います。生野菜をたくさん食べているので、肉やごはんはあまり量を食べられません。それでいてお腹はいっぱい。大満足。夜中の11時や12時に食べているのにもかかわらず、お腹はちっとももたれない。朝は快便でとっても身体が軽い。これは私が半年で理想体重になれた大きな要因の一つだと思います。このことから思うのは、日常の食生活がいかに影響が大きいかということです。どれだけ高価な治療法や健康法を実施しようと、毎日の生活の中でそれを打ち消すようなことをやっていたら効果が出るわけがありません。でも野菜は健康のためではなく、おいしいから食べているんです。皆さんも美味しい本物の野菜があったら、ぜひ紹介してください。皆さんからの報告を楽しみにしています。
2003年03月31日
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毎日このページをチェックしてくれてありがとうございます。表題にあるように、4日間更新をお休みします。研修が終わり次第、今までをはるかにうわまわる濃度で更新を再開しますので、どうぞお楽しみに!
2003年03月26日
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●唐辛子でやせる?日本人と韓国人の若い女性を比較すると、毎日唐辛子を食べている韓国人のほうが2・7キロも脂肪が少ないことがわかりました。なぜ唐辛子でやせるのか。それは辛味成分カプサイシンの働きだと考えられています。カプサイシンの辛さは脂肪をエネルギーとして消費するのを促進します。マウスの実験では、カプサイシンを投与したマウスの方が倍のスタミナを発揮しました。それだけすばやく脂肪がエネルギーに転換されたということを示します。カプサイシンでは皮下脂肪はほとんど減りませんが、内臓脂肪は顕著に減ることがわかっています。ところが韓国人女性に10日間唐辛子抜きの食事をさせてみると、かえって彼女たちは1キロ近くやせてしまいました。これはなぜなのか。実はカプサイシンにはもう一つの働きがあります。それは食欲を増進させるということ。韓国人は日本人の1・5倍も食事を食べるといいますが、それはカプサイシンの働きでもあったのです。いくら脂肪を減らす働きがあっても、その分たくさん食べていたら、そう簡単にはやせられないでしょうね。同じことがワインについても言えます。ワインは他のお酒に比べて低カロリーなので、最近のポリフェノールのブームも手伝って、ワインでやせられるのではないかと話題になっています。ところがこのワインに含まれるタンニン、これが口をさっぱりさせてくれまして、その分食が進んでしまうのです。食べ過ぎてしまえば、いかに低カロリーであってもムダ。ダイエットにはなりません。●食事でやせることの難しさこうやって見てみると、何か一部の食べ物に頼ってやせようとすることが、いかに難しいかがわかります。脂肪を消費してやせられるのかと思ったら、食べ過ぎになって結局意味がなかったり、もうさんざん。これを「食べ物の二面性」と呼びます。単品の食べ物はダイエットにとってプラス面とマイナス面を持っており、何か特定の食品だけに頼ることはできません。鈴木その子さんを始め特殊なダイエット法で有名な方が何人も早死にしていることを考えても、偏食によってダイエットをしようというのは大変危険だと考えてください。
2003年03月25日
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風邪で病院へ行くと、よく抗生物質・抗菌剤を処方されます。抗生物質とは細菌を倒すための薬で、結核の特効薬として使われたペニシリンなどが有名です。ではここで質問。結核の菌は結核菌。ではインフルエンザの菌は?答え ほとんどのインフルエンザには病原菌はありません。インフルエンザは主にウイルスによる病気です。細菌は自分で分裂できる細胞組織を持った生物ですが、ウイルスは他の細胞に寄生しないと増殖することができません。この二つはまったくちがう性質を持っているものです。抗生物質が効くのはあくまで細菌の方で、インフルエンザのウイルスにはまったく効きません。したがってインフルエンザに抗生物質を投与するのは無意味なのです。たしかにインフルエンザで気管支が弱体化して肺炎を起こした場合には抗生物質が必要になりますが、全員が肺炎になるわけではありません。抗生物質の濫用が恐ろしいのは、やたらと抗生物質を使っていると、抗生物質に耐性をもつ強力な菌が生まれてしまうことです。院内感染を起こすのがこういった耐性菌です。もしも今あるすべての抗生物質が効かないようなスーパー菌が誕生したらどうなるか。肺炎や結核が治せなくなるのです。感染力の強い結核が治せなくなったら、結核で死ぬ人がどんどん増えます。するとがんが死亡原因のトップから脱落し、肺炎や結核が死亡原因のトップになることでしょう。アメリカではこの危険性を重視し、インフルエンザに抗生物質を投与することが原則として禁止されています。その他通常の病気では抗生物質を投与することを極力減らしています。日本ではまだまだインフルエンザに抗生物質を処方されることが非常に多いようです。風邪くらいで大病院へ行くと院内感染の危険性の方がよっぽど怖いことを覚えておいてください。風邪は薬では治りません。風邪を治すのは自分の治癒力だけなのです。
2003年03月24日
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「どうやったらやせますか」「もっと体重を減らしたい」こういったダイエットの相談がとてもたくさん来ます。また健康産業にはダイエットをうたったものもたくさんあって、どれが本当にやせるのか、とても迷ってしまいますね。そこで今回はダイエットのウソ・ホントを特集してみましょう。●油は太る?ギトギト、ギラギラのとろーりとした油。ビフテキを食べるとジュワーと口の中いっぱいに広がる脂の旨味。想像するだけでお腹の脂肪がみるみる増えてしまいそう。ではここで質問。500キロカロリーのバターと500キロカロリーの砂糖、太るのはどっちでしょう。答えは「バターの方が太らない」。脂肪が溜まるためには血糖値が上がることによってインシュリンが分泌され、インシュリンの働きでカロリーが細胞にとりこまれなくてはなりません。バターだけを食べても血糖値はなかなか上がらないため、脂肪としては溜まりにくい。ところが砂糖の場合は急激に血糖値が上昇するので、余すところなく一気にカロリーが吸収されて、脂肪となりやすいのです。●デザートは食べない方がいい?もうお腹いっぱい。これ以上食べられないよ。ところがそこに出てきた甘いデザート。甘いものは別腹だー、とばかりにウキウキ食べてしまった後に「これじゃあカロリーオーバーだ」の悲鳴。やっぱりダイエットにはデザートを食べない方がいいのかなぁ。ところがそうとばかりも言えないのです。先ほど砂糖は油よりも脂肪になりやすいと書きました。でもそれは同じカロリーを摂取したときの話。甘いものを食べて急激に血糖値が上昇すると、実は満腹神経が働き始めるのです。甘いものの方が満腹感があるので、食べ過ぎを防いでくれます。つまりちょっと足りないかな?という程度の食事に甘いデザートを付けることは、少ないカロリーで満足感を増やし、結果的にダイエットにつながる有効な方法だと言えます。(続く)
2003年03月23日
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物事を正しく見る目には「科学」が必要不可欠です。ところが気をつけなければならないのは「科学」のふりをした「仮説」「妄説」の存在です。科学とは「客観性(証拠)がある」「再現可能である(実験できる)」という二つの条件を満たすもののことをいいます。例えばダーウィンの進化論。人間がアメーバからねずみ、サル、類人猿へと進化する最終過程で生まれた進化の頂点であるという説。これはまず「証拠」がありません。進化論が事実であるなら、当然存在するはずの類人猿と人間の間の種が、発見されていないのです。これをミッシングリング(失われた進化の輪)と呼びます。さらに進化論は「再現」が不可能です。進化を実験によって発生させることができないのです。ですから、現在の科学界においては、進化論を科学的真実とは呼びません。進化論は単なる一つの仮説に過ぎないのです。私たちは時として、その時点で生まれた仮説を「真実」のように錯覚して、あるいは「真実」のように誤解させて、大きな間違いを犯します。進化論を利用し、自分たちの人種こそ人類の中でもっとも進化した優良種だとして、劣った人種を抹殺してよいと主張したのがかのアドルフ・ヒトラーです。進化論によって死んだユダヤ人の数は、原爆で死んだ日本人の数なんか比較にならないほどたくさんいます。医学もまた「科学」にはなりにくいものです。まず致命的なのが、人体実験ができないということ。たとえばがん。「丸山ワクチン」や「マツタケエキス」などはモルモットのがんに効果があることはほぼ確実とされています。ところが人間では治癒率がガタッと落ちる。それは投与量の問題かもしれないし、がんの種類によるかもしれない。けれども同じ状態のがんで比較実験を「人体を使って」行うことはできないのです。人体を使って実験できない以上、それは科学とはいいきれません。抗がん剤にしても、丸山ワクチンにしても、それで治るかもしれないという「仮説」の域を脱しきれていない。私が東大医学部の研究室にいたとき、助教授から聞いた言葉を思いだします。「がんなんて人体実験さえすれば簡単に克服できる…」これはどこかの狂信的な宗教集団が言っているのではありません。日本医学の頂点にたっている東大の指導者が言っているのです。医学は厳密な科学ではない。自分の健康を守るのは、結局は自分自身である。これを忘れないでください。
2003年03月22日
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卵は身体にいいのか?悪いのか?たとえば卵を拒絶し、自然食を提唱する方々がいます。そのパンフレットの中に次のような一節があります。「たいていの方は卵を召し上がりますと、…ウンコもオナラも臭くなります。それはどうしてかといいますと、われわれもある意味で馬と一緒のお仲間、つまり肉食動物ではないからです。」これは非常に不思議な論理です。卵を食べたときにでる匂いはどんなものですか?それは温泉の匂いに似ていることに気付くはずです。それは硫黄の匂いです。卵が体の中で腐敗したのではありません。また臭いオナラやウンコは、その動物がその食品を消化しているかどうかとは必ずしも示しません。私はネコを飼っていますが、ネコもそうですが一般的な肉食動物のフンは大変匂うものです。これは肉を食べれば肉食動物であってもフンが匂うということを示しますから、肉を食べてウンコが匂うからといって人間が草食動物であるというのは全く納得のいかない論理です。さらにこのような一節があります。「穀物を2、豆を1としたときに、プロテインスコアは100となりまして、必須アミノ酸がきれいに揃います。」穀類や豆が単体ではプロテインスコアが低いのは、必須アミノ酸である含硫アミノ酸(メチオニン)が少ないからです。含硫アミノ酸の比率が少ないもの同士を組み合わせても、含硫アミノ酸の比率は増加しませんから、そのどちらかプロテインスコアの高いほうに近い値にしかならず、その値を超えるわけがないのは算数の計算レベルの問題です。卵はこの含硫アミノ酸が豊富に含まれていることに価値があり、麦や大豆ではかならずこの含硫アミノ酸が不足します。卵と組み合わせればおそらく納豆や麦のプロテインスコアは100に近づくことができるはずです。誤解しないで欲しいのですが、私は菜食主義の効能効果は認めています。肉や魚を食べると消化にエネルギーを食われて疲労感が増すというのも自分の身体で確認しています。でもだからといって卵や肉の栄養学的価値を否定するつもりはありません。人間が草食動物だという主張も分子生物学的には間違っていると考えています。
2003年03月21日
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「アルカリイオン水は体にいい」という記事が平成9年9月17日の新聞紙上に掲載されました。アルカリイオン水には、さまざまな病気の原因となる活性酸素を消去する作用があることを、九州大学院農学研究科の白畑実隆教授(遺伝子資源工学)の研究グループが立証し、研究発表されたとのこと。アルカリイオン水の効果はそれまで裏づけがなかったのが、今回「初めて」立証されたというのでニュースになりました。白畑教授は試験管内で「スーパーオキサイド」という、大変強力な活性酸素を発生させる実験装置を作り、還元水(アルカリイオン水)を加えたところ、活性酸素は完全に消去されたそうです。活性酸素とは、人間の体内では細胞や分泌物から電子を奪い、「酸化」することによって機能障害を誘発し、ありとあらゆる病気の原因または誘因になるといわれている、現在もっとも注目されているものの一つです。相手を「酸化」するのが活性酸素なわけだから、アルカリ性のものと結びつけば「中和」され、無害化することは容易に想像されます。今回の研究結果はその意味で、決して目新しいものではありません。ところが試験管内で実施したこの実験結果が、はたしてアルカリイオン水の健康上の効能効果を証明したといえるでしょうか。人体において、水分を吸収するのは腸の働きです。腸までアルカリイオン水がたどり着けば、体内に入ることができ、体内の活性酸素を中和できるかもしれません。しかし口から摂取したアルカリイオン水は、食道を通ってまず胃の中に入ります。胃には塩酸のような強力な胃酸が満たされています。当然、アルカリイオン水は胃の中で完全に中和されることになりますね。つまり、腸までたどりついたアルカリイオン水はもはやアルカリ性を持つはずがありません。したがって体内の活性酸素を中和することは不可能なのです。このように、試験管の実験と体内での生命現象とは大きな違いがあります。その違いを無視して、全国紙に掲載されたこのような非科学的な記事。日本人の科学離れが叫ばれていますが、一流新聞でさえこのありさまですから、無理もないことです。もちろんこれはアルカリイオン水の効能効果を否定するものではありません。アルカリイオン水による病気の改善例は数多く聞かれます。ただ、アルカリイオン水による活性酸素除去が本当に起こるのか、酸性体質が改善されるのかは、この研究では立証されていません。
2003年03月20日
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コレステロールというものは、体にとって有益な、不可欠の栄養素です。・皮膚下のコレステロールは日光を浴びることによってビタミンDを生合成させて骨の発育を助けます。・コレステロールは性ホルモンの原材料となりますので、女性の不妊症や更年期障害を予防する力を持ちます。・もちろん男性には精力を生み出す大切な栄養です。・アレルギーや炎症をとめる「ステロイド」とはコレステロールを原材料に生合成されるホルモンのことです。・コレステロールは人間の細胞膜をしっかりさせ、細胞の核にあるDNAを守り、がんになりにくくする力を持ちます。これだけ大切な栄養だからこそ、人間は肝臓でコレステロールを毎日2,400mgも生合成し、体中の細胞に届けているのです。このうち食品で補われるのは3割程度。あとは体内の材料をつかって生合成しています。コレステロールの量は肝臓がしっかりコントロールしているので、いくらコレステロールを高い食べ物を食べてもそれだけで総コレステロール値が上がることはありません。特に卵。かつてロシアのアニチコフという科学者がウサギに卵を食べさせて、それでウサギの血中総コレステロール値が上昇したという実験をし、これがコレステロールの高い食べ物を避けなければならないとする根拠になっていました。ところがウサギはあくまで草食動物。卵を自分の栄養に変換する機能をもたない動物です。それに比べて人間は雑食動物。卵や肉を自分の栄養に変換する機能を備えたな動物なので、ウサギと比較することはできません。実際に卵を1日10個食べつづけても、コレステロールは有意に上がることはなく、むしろ下がる人も出たという実験結果があります。なかには「日本人はもともと草食動物だったのだから卵や肉を食べてはいけない」と主張する人もいますが、分子生物学的に言えばナンセンス。草食動物とは、野菜や穀物だけを自分の栄養に変換する遺伝子を持った動物のこと。人間は卵や肉を自分の栄養に変換する遺伝子を持っている以上、草食動物ではありえません。ましてや日本人だけその遺伝子をもっていないということはありません。なお卵に関しては、コレステロールのような脂質も大量に含まれますが、同時に余剰の脂質を体外に排出する働きをもつレシチンをそれ以上に含んでいますので、むしろ総コレステロール値が気になる人は卵を食べることで改善される可能性すらあります。とはいえ、通常手に入る卵が安全かどうかは別の問題ですが・・・。
2003年03月19日
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動脈硬化、心臓病、がん、どろどろ血管、その元凶はコレステロール!コレステロールを追放せよ!悪玉を倒せ!コレステロールをいかに減らすかが生活習慣病予防の最大のポイントと思われてきました。コレステロールの数値はどんどん厳しくなり、いまや上限219を超える人は要注意。薬を飲まないといけませんね、とりあえずお薬出しておきましょう、そうやってコレステロール低下薬は大ベストセラーになりました。コレステロールが敵視されるようになったのは、心臓病との相関関係がはっきりしてきたからです。日本では死亡原因のトップは脳卒中であった時期が長く、塩分を控えることがあたかも標語になってきました。これと同じようにアメリカでは心臓病が死亡原因のトップであり、心臓病を引き起こす犯人探しが懸命に行われました。その有力な容疑者となったのがコレステロールだったのです。コレステロールは心臓病による死亡率と相関関係を示し、これこそが心臓病を引き起こす犯人とされました。コレステロールを下げる薬がどんどん研究され、今では副作用の少ない薬も開発されています。実際にコレステロール降下剤を投与することによって心臓病の発症率が減少し、すばらしい成果が出たとされました。ところが最近になってとんでもない事実が発覚しました。コレステロールは心臓病の犯人ではあったけれども、死亡率を高める犯人ではなかったのです。むしろ薬でコレステロールを下げると、死亡率が2倍、3倍に跳ね上がってしまう。これが全国の医師約6,500人が参加し、1992年~99年に行われた全国調査の結果です。調査では総コレステロール値220以上の約5万人にコレステロール低下剤を6年間投与、有効性や安全性が調べられました。心臓病の既往症がない約4万人を調査した結果、うち約800人が死亡。死亡した人とコレステロール低下剤投与の関係を解析すると、低下剤を投与されて160~179にコレステロールが低下した人の死亡率は約1・7倍、160未満に低下した人の死亡率はなんと約2・8倍にはねあがることが判明しました。がん死を調べてみると、前者の死亡率は約2倍、後者は3倍以上に達しています。特に総コレステロール値が大幅に下がった人では、調査開始時にがん患者を対象からはずしているのにもかかわらず、がんが死因の約4割を占めていました。日本人のがんによる死亡の割合は約3割ですから、コレステロール低下剤によりがん死が33パーセントも増加したことが示されました。がん死の危険度が最小だったのは総コレステロール値240~259だったそうです。つまりコレステロールが高いことは心臓病の原因の一つにはなったかもしれませんが、がんを予防するものだった可能性が示されたのです。私たちは心臓病で死なないことが目的ではなく、結果として寿命を長くすることを願います。いくら心臓病を予防したってがんになったらそのほうがイヤだ!これは本当に怖い話です。総コレステロール値が260の人は、せっかくがんにかかりにくい体質だったのに、無理やり薬で数値を下げて、がんで死んでいた。いや薬に殺されていたといってもいいでしょう。これでは何のために健康診断をやったのか、わからないとは思いませんか。
2003年03月18日
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〇ビタミンB12欠乏症ビタミンB12は神経細胞からのびる長い伝達線を守る働きがあり、医薬品としても難聴や味覚・嗅覚異常など、神経系疾患の改善の目的で投与されています。また最近の研究では不眠症の改善にも役立つといわれています。その大切なビタミンB12が、大量のビタミンC摂取で欠乏状態になるという研究があり、1980年代に話題になりました。ところがその後「測定時のB12の安定性に対し、測定上の誤りがあった」ことが判明し、現時点では考慮する必要はないとされています。〇ビタミンCと医薬脳血栓症などで血液凝固阻害剤としてワーファリンが使われることがあります。ビタミンCはワーファリンの効果を弱めるという説があります。確かに一日4000ミリグラムの摂取で効果が弱まったという例はいくつかあるようですが、逆に影響はないという論文もあり、実際に動物実験では影響がありませんでした。〇ビタミンCと鉄過剰症ビタミンCは野菜などの無機鉄の吸収率を上昇させる働きがあります。そこで鉄の過剰症を引き起こすのではないかと考えられたことがありました。しかし実際には過剰な鉄摂取時には、かえって余分な鉄を排出する働きを示し、ビタミンCと鉄の食べ合わせに注意を払う必要はないとされています。〇ビタミンC大量摂取の危険性その他カルシウムが抜ける、白血球が弱まる、活性酸素が増える、反応速度が遅くなる、偏頭痛が起こる、等々の説にたいして研究が行なわれていますが、いずれも実例がたった一つしかなかったり、分析に問題があったりして、科学的に充分に証明されたとはいえません。このようにしてみると、一般にいわれているようなビタミンC大量摂取の危険性は通常ほとんど心配する必要がないことがわかります。ここに取り上げたような項目でビタミンCの大量摂取を否定される方には、最新の研究論文にも目を向けられることをお勧めします。
2003年03月17日
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ビタミンCの大量摂取を続けた人はビタミンCの必要量が上昇して、量を減らすと不足症を起こすようになるという説があります。三石巌全業績6『分子栄養学の健康相談』にも「反跳現象」(リバウンド)として紹介され、「大量投与をやめるときには、二、三週間をかけてじょじょにおこなう必要があります」と注意されています。この現象を報告したのは1958年~1965年の論文で、だいぶ古いものです。当時は検査方法も精密ではありませんでした。実際に動物実験ではこれを再現することができず、その後人間でも確認することはできませんでした。現在学界ではこの仮説は認められていません。先の三石先生の本もすでに絶版になっており、その後出版された三石理論研究所所長・半田節子先生の『ビタミンってなあに?』ではこのように書かれています。「突然にビタミン摂取を中止した場合におこる反動(リバウンド)は、かつてビタミンCについて問題にされたことがありますが、実験により否定されました」
2003年03月16日
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ビタミンCは体内でシュウ酸になり、これがシュウ酸カルシウム結石つまり腎臓結石の原因になるという説は、医療関係者を含めて非常に多くの方々に信じられています。これを証明しようとして数多くの研究がなされましたが、シュウ酸の測定法がまちまちで、最近になるまで正確な分析ができていませんでした。シュウ酸の測定法が確立された以降の研究を総合してみましょう。ビタミンCによってシュウ酸カルシウム結石ができたとする研究の大部分は、ビタミンCを静脈注射した場合、または慢性腎不全の患者が摂取したものでした。普通に口から入れた場合、ビタミンC4,000mg以下の摂取ではシュウ酸の上昇は起こらず、少なくても10,000程度のビタミンC摂取ではシュウ酸カルシウム結石ができたという証明は得られていません。透析患者の場合はビタミンCの投与が不必要であるとする意見と、逆にビタミンCは透析によって除去されてしまうので投与しなくてはならないとする意見とがありますが、データが少なく学界の見解は決まっていません。透析はともかく、一応慢性腎不全の患者は1日500mg以下に抑えておくことが勧められています。ちなみに現在決められているビタミンCの最低量は100mgですから、通常の摂取では気にしなくていいということです。
2003年03月15日
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砂糖って、なんか健康の目の敵にされていることって多くありませんか?今回は砂糖の名誉挽回をしてみたいと思います。砂糖が健康に悪いといわれはじめたのは、1957年にイギリスのユドキン教授が論文を発表してからのことでした。ある病院の心筋梗塞患者20名を調べたところ、砂糖の平均摂取量が、整形外科患者25名の約2倍でした。この事実をもとにして「砂糖は心筋梗塞の原因になる」という説を唱えました。砂糖をとると血中の中性脂肪が増え、動脈硬化が起こり、心筋梗塞を起こす、というのがユドキンの主張です。ところが、砂糖摂取量が特に高いキューバ、ベネズエラ、コロンビアなどでは、心筋梗塞の患者はきわめて少ないという事実があります。先進諸国をみても、心筋梗塞の死亡者数はスウェーデンではフィンランドの半分くらいなのに対し、砂糖消費量はスウェーデンの方がはるかに多いのです。なぜこのような間違った情報が蔓延するようになったのか。これはキューバ危機と関係があるのではないかという疑惑が持たれています。ちょうどこの時代、アメリカとキューバは軍事的衝突の危機を迎えました。アメリカのケネディ大統領は世界最大の砂糖輸出国であったキューバに経済的ダメージを与えるために、砂糖害悪説を流布させたといわれています。また「砂糖は酸性食品」と言われて嫌われます。ブドウ糖は体内でエネルギーになる過程でピルビン酸という酸に変わります。酸素とビタミンB1があるとそのままエネルギーに変わってくれます。でもこの2つが不足するとピルビン酸が蓄積して体液を酸性に傾けます。精製された白砂糖はビタミンB1を含んでいません。酸素やビタミンB1なしでエネルギーをつくらなければならないとき、今度は乳酸が蓄積してやはり酸性になります。結局、砂糖(ブドウ糖・果糖)が悪いのではなく、ビタミンB1不足が悪いのです。ビタミンB1の補給を意識してさえいれば、砂糖で酸性になる心配などありません。砂糖は他の糖質を含む食品に比べてエネルギーになるスピードが速く、また脳細胞のエネルギーをつくれるのはブドウ糖だけです。これを控えるということは、頭の働く効率を下げることにもなります。このように栄養問題はひとつの栄養素や食べ物だけにこだわると、とんでもない間違いになりかねないことを覚えておいてください。
2003年03月14日
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マーガリンの最大の危険性は、そこに含まれている人工オイル、トランス型脂肪酸にあるのです。トランス型脂肪酸には様々な危険性が指摘されています。①局所ホルモン(プロスタグランディン)の働きを邪魔し、脂溶性ビタミンの吸収を阻害し、炎症を誘発する。②細胞膜を不安定にして異物の侵入を許しやすくし、アレルギーを誘発する。③人体に不要の有害物質として排出するために、大量のビタミンとミネラルを消耗させる。欧米諸国ではトランス型脂肪酸の危険性が指摘されて久しく、現在ではトランス型脂肪酸を基準値以上含んだマーガリンは販売できないように規制されています。この基準に照らし合わせると、日本で販売されているマーガリンは、ほとんどが販売できないものになるでしょう。トランス型脂肪酸が含まれているのはマーガリンだけではありません。パンを作るときに入れるショートニングにも含まれています。ショートニングはスナック菓子やケーキ、コーヒークリーム、アイスクリーム、レトルトカレーなどの加工食品によく使われています。つまり私たちはトランス型脂肪酸を大量に体内に取り込んでいるのです。もともと人体に存在していなかったトランス型脂肪酸が現在の日本人の皮下脂肪には約4%も存在しているといわれます。日本では新生児の約半数がアレルギーを持っているといわれ、アトピー性皮膚炎の患者も年々増加傾向にありますが、三石博士はその原因をマーガリンやショートニング、さらにはリノール酸にあると考えています。最近になってやっと厚生省もトランス型脂肪酸の危険性を指摘しはじめました。2000年に厚生省が発行した『第6次改訂日本人の栄養所要量・食事摂取基準編』にこのような記述が追加されました。「トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度が上昇、HDL-コレステロールの濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている」2000年4月にワシントンで開かれた国際脂肪酸・脂質学会では、トランス脂肪酸の摂取上限値が決められました。それによると1日2000kcalの熱量を取る成人では摂取上限値が2gになるそうです。日本人の1日摂取量はまさにこの2gに達している(熊本県立大学の菅野道廣教授)という報告もあります。加工食品を一切取らないで生活することは、現代社会に生きている私たちにはほとんど不可能なことですが、少なくともトランス型脂肪酸を規制したマーガリンが日本に登場するまでは、マーガリンの使用を自分の人生や健康と天秤にはかる必要があるのではないでしょうか。
2003年03月13日
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そもそもマーガリンとは何でしょう。私たちの食卓にのぼる植物油を原材料にした食用油はトローリとした液状をしています。これは不飽和脂肪酸の特徴の一つで、常温では固まらないような化学式を持っています。そこに水素添加を行い、加工することによって、油が固まります。これはまさに原油からプラスチックを作る過程とそっくりであって、油脂の専門家はマーガリンを「プラスチック食品」と呼ぶそうです。『自然食辞典』『ケーリー博士のガン療法』などの著作で有名なフレッド・ローは、自然食品の販売店を経営していたときにマーガリンの危険性を示唆する面白い実験をしました。「この実験は本当に素人の実験で、専門の技術者がやるような実験ではなかった。それはまで自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、その皿を店の奥部屋の窓ぎわに置いただけである。マーガリンが本当の食べ物であるなら、虫や細菌がやってくるのに好都合な場所にあるこのごちそうに、大喜びしてむらがるに違いないと考えたからだ。バターの場合にそうであるように、蝿や蟻やかびがマーガリンの上にもいっぱいになるに違いない。もしその通りになるならば、マーガリンが自然の仕組みに支配された、プラスチックとは違った立派な食物であることを示す状況証拠にはなる、と私は考えた。そうなれば私はもう一度堂々とマーガリンを売ることができる。しかしマーガリンの塊はやはりバターと違っていた。この塊は二年たとうともとのままであり続けているようだった。その間どんな虫も一匹としてその塊に近寄るのを眼にすることはなかったし、一かけらのかびも生えはしなかった…(以下略)」(オフィス今村刊『危険な油が病気を起こしている』より)虫も寄り付かない、かびも生えない異常な物質。それが私たちが知っているマーガリンだったのです。分子栄養学の権威三石巌博士はマーガリンの危険性を三十年前から著書の中で繰り返し警告を発していました。三石博士はマーガリンの生成過程で発生するトランス型脂肪酸が自然界には存在しない物質であると指摘し、それが体内の局所ホルモン(プロスタグランディン)に異常をきたし、炎症を誘発していたことがクローン病の原因ではないか考えていました。その後トランス型脂肪酸の研究が進むにつれて、三石博士の説が正しかったことが世界で認められています。(続く)
2003年03月12日
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最近は栄養について関心が高い人が多くなっています。私はもともと栄養指導が専門なので、皆さんに役立ちそうな情報を提供していきたいと思います。そこでこの欄では身近な栄養や食べ物の話題について、情報をお届けします。今回から数回は「マーガリン」についてお知らせします。「動物性のバターより植物性のマーガリンの方が身体にいい」「マーガリンや精製された植物油は心臓や健康のためにいい」その神話が崩れただけでなく、なんとマーガリンは危険だった!アトピー性皮膚炎やアレルギーの原因となり、クローン病のような恐ろしい難病を引き起こし、がんや心臓病の発症率を高める可能性が報告されたのです。フィンランドで行われた疫学研究はそれを裏付けています。1200人を対象に、マーガリンを多く取ったグループととらなかったグループに分けて、15年間追跡したところ、マーガリンを多く取ったグループは一時的にコレステロール値が減少したものの、10年後にはその差はなくなり、むしろ年々死亡率が上昇しています.死亡率は全体で1.4倍、心臓病では2.4倍も高くなったのです。これを受けてオランダではいち早く基準以下のマーガリンを販売禁止にし、デンマークでも厳しい規制が制定。1997年アメリカの心臓病学界(AHA)はそれまでのマーガリンを使わないようにというガイドラインを制定。98年には連邦政府食品医薬品局(FDA)がマーガリン成分の表示義務を発表しています。これはあたかも衝撃的なニュースのように思われるかもしれませんが、実は科学者の間ではマーガリンの健康に対する危険性は常識でした。マーガリンの害が最初に指摘されたのは、西ドイツでクローン病患者が出現したときでした。クーロン病は口から肛門にいたるまで、消化器官全体に潰瘍を起こすという病気で、日本でも1997年時点で1万2千人もの患者がいます。クローン病にかかると治療の手段がなく、医療ではもっぱら維持療法を取る以外にないとされている恐ろしい難病。西ドイツではこのクローン病患者の出現と、マーガリンの発売開始時期と発売地域が一致していたのです。それ以来マーガリンの安全性が疑問視され、当然のことながら同種のマーガリンは現在ドイツで販売禁止となっています。(続く)
2003年03月11日
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皆さんこんにちは、たまいちです。何もしないうちにアクセスカウンターが廻っていてびっくりしました。自己紹介のホームページは既に持っているのですがこのシステムが面白くてついつい新しく作ってしまいました。これから充実させていこうと思っていますがそれまでは旧ページもお楽しみください。http://nihongourl.nu/玉村一郎
2003年03月10日
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熱海まで一泊のビジネス研修に来ています。犬も歩けば棒に当たるじゃないけれど、四の五の言わずにまず飛び込んで見るというのも大切ですね。これだけ大勢の経営者と一緒に勉強するのは初めてでしたが、仕事、ビジネスとは何かを教えられました。感謝です。
2003年03月09日
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