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March 2, 2006
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カテゴリ: 英語の勉強
おととい

これは大事にならずにすんだ話なんですが、よくよく考えてみれば、こだわりのある方には噴飯ものの誤訳でした。運が悪ければ国際問題になってたかも。

私は、ある科学雑誌のコラムの翻訳もお引き受けしています。
このコラム、医薬、感染症、バイオテクノロジーの話題はともかく、心理学、動物学、果ては宇宙ステーションからゴキブリの話まで、とにかく範囲が広い。
でももともとそういう話は好きなので、一つ一つの話題について、一通り丁寧に調査・学習してから翻訳に取り組みます。



さて。このときは、『海流』の話でした。
日本と韓国の間にある日本海に流れ込む暖流と寒流の影響で、大きな渦が生じるのだそうです。記事は、この渦の性質が明らかになったという研究報告でした。
で、この渦、韓国のウルルン島とDok島のあたりで発生することから、Dok冷水塊と呼ばれているのだそうです。


さてさて、ここでDok島の日本語表記がよくわからず、辞書などをいろいろ調べてみたのですが、めぼしい訳が見あたらない。そういう時にはカタカナ表記にしてgoogleで検索し、真偽を確かめます。確かこのときもそうしたと思います。




・・・そしてその記事が雑誌に掲載された翌月。
その雑誌の編集後記を何気なく眺めていたら・・・そこには記事内容の訂正の謝罪が。
それを見て、私は真っ青になりました。

「『ドク島』は韓国の名称で、日本名は『 竹島 』でした」


どっっひゃ~(冷汗)!!!

そうです、Dok島は、つい最近も「竹島の日」の制定で話題になった、領土問題の渦中にある 竹島 だったのです。

当時、竹島問題はあまり有名ではなく、知る人ぞ知る問題だったため(私はちょっとだけ知ってました)、この誤訳に編集部も気がつかなかったようです。誤訳も訂正も大事になることなく事なきを得たようですが、そのほんの数ヶ月後だったと思います。マスコミが大々的に竹島問題を取り上げるようになったのは。
もう、冷や汗ものでした。

すぐに編集部にお詫びのメールを入れたのですが、やさしい編集長からのお返事には「編集部のミスですので忘れてください」と書かれていました・・・。


以降、

これを肝に銘じるようになりました。

科学専門の翻訳者だからといって、専門分野以外のこともちゃんと勉強しておかないとしっぺ返しを食らう。
駆け出し翻訳者にはいい経験でした。

こんな誤訳をしても、いまだにお仕事をいただいております。感謝。



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Last updated  March 2, 2006 12:54:20 PM コメント(2) | コメントを書く
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