日本版レコンキスタ宣言   旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

日本版レコンキスタ宣言 旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

2024.03.25
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カテゴリ: 環境について
北海道新聞より

真っ白な北海道の冬の景色は、国内外の観光客を魅了してきました。北海道特有の天候の変動に焦点を当てる連載の第3部では、雪の降り方と冬の暮らしの変化だけでなく、夏の猛暑と豪雨の将来像にも迫ります。

スキージャンプのトップアスリートとして世界で戦う高梨沙羅選手(27)は、焦りを感じていた。
 「ここ数年、雪が少なくて試合ができないことが多くなってきた」
 東欧スロベニアを拠点に、1シーズンでワールドカップ(W杯)など32試合、計10カ国を転戦する。試合会場はいずれも降雪地帯に位置しているが、少雪の影響で中止になる試合が出始めた。

今年1月に山形市で予定されていたW杯女子蔵王大会の最終日も中止に。通常、ジャンプ台の助走路は乾いた雪でなめらかに整備するが、雨やみぞれが降って危険と判断された。
 人工雪でジャンプ台を整備する会場も増えたと感じている。天然雪に比べてクッション性に欠けるという人工雪は「どちらかというと氷に近く、着地の時の衝撃があるなって感じてしまう。転んだり、ダメージが蓄積されて疲労骨折してしまったりする選手もいる」
 世界を舞台に飛び続けてきたからこそ感じる変化。高梨選手はこんな懸念さえ口にした。「1年のうちに飛べる期間が短くなっている。いつかサマージャンプだけの競技になってしまうのではないか」

 積雪は世界全体で顕著に減っている。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、北半球の4月の積雪面積(2020年時点)は、1920年に比べて約1割減った。


同研究所気候・環境研究部の保坂征宏第2研究室長(58)は「気温上昇に伴い積雪期間そのものが短くなる。春の訪れが顕著に早くなっていく」と予想する。
 上川管内上川町に生まれ、小学2年でスキージャンプを始めた高梨選手にとって「ジャンプ台にしっかり雪があって、冬になったら多すぎるくらいの雪で街じゅうが真っ白になるのは当たり前」だった。それが今、世界各地で年を追うごとに失われていく。
 雪山の自然環境を守るため、高梨選手は昨年5月、プロジェクト「JUMP for The Earth」を立ち上げた。雪の減少について自らの体験を語ったり、ごみ拾いイベントを開いたりして、自然の大切さを訴える。
 今年1月には、藤女子高(札幌市)の生徒とともに、札幌市中央区の大倉山ジャンプ競技場の一角にマイボトルを持参した人への無料ドリンクバーを設けた。
 W杯の観戦者によるペットボトル使用を削減し、環境問題にも関心を持ってもらおうという高梨選手と高校生のアイデア。その意義を高梨選手はこう表現した。「小さな一歩を踏み出すことで、輪が広がっていくと思うので」

高梨選手だけではない。スキー複合の渡部暁斗選手は2022年から広告契約を結ぶ企業を「エコパートナー」に位置づけ、広告料で二酸化炭素の排出削減運動を始めた。スキージャンプ北京五輪代表の中村直幹選手(札幌出身)も環境問題に取り組む会社を19年に設立するなど、特に冬季スポーツ界では気候変動への危機感が強い。
 世界全体で減りゆく雪。パウダースノーの聖地として知られる「ニセコ」の冬にも、明らかな異変が起き始めていた。
■パウダースノーの聖地ニセコに起きた異変
 ジャリ、ジャリ。森の中を歩き始めると、表面が氷のように固まった雪をスノーシューが砕く音がした。
 2月15日。後志管内ニセコ町にある昆布岳(1045メートル)の裾野を、ニセコフットパス協会で会長を務める工藤達人さん(81)と歩いた。ニセコの自然を約40年間、見つめてきた人だ。
 本来は最高気温が0度未満の真冬日が続く時季だが、この日、昆布岳から近い同管内俱知安町の観測所で記録した最高気温は2.3度だった。


水分を含んだ雪は大きな塊で手に取れた。キタキツネの足跡は湿って広がり、樹木の根元の雪が解ける「根開き」も始まっている。どれも春の訪れを告げる現象だ。「2月なのにパウダースノーがないとは」。工藤さんは表情を曇らせた。
 JAPOW(ジャパウ)。ニセコの雪は一部の海外スキー・スノーボード愛好家の間でそう呼ばれる。「ジャパン」と「パウダー(POWDER)スノー」を掛け合わせた、世界トップクラスの雪質を称賛する言葉だ。ニセコの雪にひかれる冬の外国人観光客は、新型コロナウイルス禍前の2019年度に15万人近くに達している。
 ただ、その雪質に異変を感じている人は多い。
 俱知安町に住んで約30年、スキーヤーや雪の風景を撮り続け、国内外で発表している写真家の渡辺洋一さん(57)は、地元にいる日はほぼ毎日ニセコを滑る。
 「無風の上空から、結晶の形そのままに積もったのが最高のパウダースノー。滑ると頭の上まで雪が舞い上がって顔にも当たる。30年前はほぼ毎日そういう状態だったが、今季は10回に満たない」


 運営する東急リゾーツ&ステイの栗田勲夫事業戦略部マネジャー(43)は「シーズンが短くなっている。パウダースノーがなくなることはないだろうが、その期間は減ってしまうかもしれない」と気をもむ。
 札幌管区気象台によると、俱知安の1~3月の平均気温は1944~2022年にかけて約2.4度上昇した。真冬日の日数も10年間に1.9日のペースで減っている。
 森林研究・整備機構森林総合研究所の勝山祐太研究員(31)は、1990年代と比べて気温が2度上昇した場合、ニセコを含む後志地方は2050年代ごろまでに春の訪れが1カ月ほど早まると分析する。「雨が降り、積もった雪が氷の粒状のざらめ雪になるような日が2月に訪れるイメージ」だ。

それでも世界の中での北海道の雪の価値は、さらに高まる可能性がある。「欧州のスキー場は雪不足が日本より早い2006年ごろから課題になっている。日本のスキー場は他国よりは長く雪が残るのではないか」。日本スキー学会副会長を務める筑波大の呉羽正昭教授(59)はそうみる。
 実際、良質な雪を希求する海外客の熱は高い。星野リゾートが運営する旭川市のホテル「OMO(おも)7旭川」の照井太陽(たかあき)総支配人(32)は「今年から一気に外国人スキー客が来るようになった」と語る。長期滞在するオーストラリア、米国、欧州各国からの熟練スキーヤーがコロナ禍明けの今季、急増した。

海外客は毎朝その日の雪の降り方や風向きを調べ、最も良い雪質のゲレンデを目がけ、道北各地のスキー場に向かう。照井総支配人は「雪は資産。まだまだ伸びしろがある」と語る。
 北海道の上質な雪をこれからも守り続けることはできるのか。
 ニセコ町は22年から、太陽光発電を活用して二酸化炭素の排出量を減らす街区の整備を官民連携で進めている。将来は450人程度が暮らす街になる予定で、整備を担う「ニセコまち」の高橋守社長(72)は「ニセコの暮らしのモデルを全国に広げ、雪の恵みを守りたい」と話す。この街区には全国から視察が相次ぐ。

俱知安町出身で、後志管内蘭越町に住む横尾わなかさん(28)は22年9月、各国で雪を守る活動を展開する国際環境団体「POW」日本支部の事務局職員になった。スキー場の脱炭素化を呼び掛けるキャンペーンなどに奔走する横尾さんは、こんな言葉を口にした。
 「このままでは子どもや孫と滑れなくなるかもしれない」
 その焦りが、パウダースノーの聖地ニセコを突き動かし始めている。(報道センター 岩崎志帆)

------------------------私の意見-------------------------

この倶知安町にも弊社のクライアントがおり、何度か行ったことがある。北海道を代表する羊蹄山の眺めが素晴らしい。またニセコ・倶知安地区は新幹線の札幌延伸に伴い駅ができ、小樽から続く高速道路建設中でもある。ニセコには外国人向けの別荘が立ち並ぶ。

口々にニセコのパウダースノーは最高と、口を揃えて言ってる。またまたまちなかは英語が飛びっ買っている。簡単な英会話ができないだろとも言っていた。

このまま地球温暖化が進めば、ニセコの雪の価値が下がり、また昔の過疎地に戻ることにもなる。岸田政権では原発推し進めると言ってるが、現状は火力発電に大部分を依存しているわけで、来月から再生エネ賦課金が800円程度値上げになる。

地球温暖化問題は日本だけの問題ではないが、G7の構成国として、CO2削減に向けて政策は先頭を切っていかなければいけないのに、火力の依存度が高すぎる。

岸田政権にはしっかりしろよと言いたくなる。裏金は経緯を聞くのでなく、全額借金してでも返済国庫に入れろではないのかな。真相解明はあとでやれだ。分かった裏金は国庫に返納しろでいいのだ。

それと所得減税しても支持率ただすべりなんだから、消費税減税にした方がはるかに効果があるんだよ。所得税減税って税金払っている人が対象だろ、今日本の人口比率65歳以上が3割超えるところまで来ているんだよ。そういう人たちの所得減税は響かないんだよ。だから消費減税の方が全国民対象だから抜群の効果あるんだよ。そこのところわからないのかな。

消費税10%から8%にするだけで、効果違うんだよ。菅前首相は携帯電話の通話料下げたろ、岸田さんは消費税減税だよ。増税メガネなんて揶揄されないで、減税メガネにしますとやればいいんだよ。それと原発の占有率あげないとね。電気代も下げないといけないよ。

更に追記

データで見る温室効果ガス排出量(世界) | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

日本は世界5位の排出量です。原発に反対しているのは高齢者が多いという統計があるそうで、若い人ほど原発容認が多いと、

気候危機の脅威、2050年までに12億人が移住余儀なくされる事態に 国際研究所予測  - CNN.co.jp

恐らく人口が減少している日本は受け入れせざる得ないでしょう。エアコンを動かすにしても電気が必要になる。これでも原発はだめと余命いくばもない高齢者は言い続けるのだろうか?令和生まれの人たちに沸騰した日本の国土を残したいのだろうか?

香川京子さん!!  上海帰りのリル

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最終更新日  2024.03.25 19:37:11
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