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まだまだ池波作品、面白いのがあるって感じ。何げなくブックオフで買ったこのタイトル。上下並んであったのを買ったが下巻を読んで暫くして気付いた中巻の存在。幼少の頃の主人公から老いて死ぬまでの旗本の妾腹の次男坊の逞しい生き様が共感できる。更に時代背景として武家の娘でも更に保守的な女を嫁にした男としての苦悩が良く表れている。現代ならその逃避方法はいくらでもあるがこの時代の旗本にはあまり選択肢はなかったことが哀れである。池波正平の時代小説を読んでしまうと新しい作家の作品が読みにくい。作品に入り込めないというか途中で飽きたりする。その点髙田郁は映像にしても活字のままでも筋が良く通っているのでどちらもいい。
2019.12.12
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ブックオフの100円コーナーで上下2巻並んで売っていたので両方買い求めたが、上巻が終り下巻を読み進めるとどうも話が進み過ぎている。でも少し先の話を展開してから少しずつ回顧調に話を振り返るのかと100ページ以上読んでしまいいよいよおかしいとなりアマゾンで調べたらなんと上中下の3巻シリーズだった。慌てて近隣のブックオフに電話をして中の在庫を確かめたがかなり焼けた本以外在庫が無い。一時はkindleで869円で読もうかと迷ったが結局アマゾンの中古品で1円+257円=258円で購入。「中古品ー非常に良い」だったが配達が1日遅れて更に”非常に良い”とは呼べないものが届いた。Amazonの中古本は出来れば何年何版かの情報もあると判断がし易い。京都から江戸に戻された権十郎の展開が中巻。お梶の生き写しの娘のお百合との再会、正妻で胸の薄い勢以は営みを汚らわしいといい詰らない行為に腹立たしく思う権十郎の気持ちが痛いほどよくわかる。京都に戻ったお百合を追いかけ何もかも捨てる覚悟の権十郎の気持ちも分かる。もはや旗本ではなく牡としての感情が抑えられない大人なのである。よくわかる。
2019.12.03
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