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からだとこころの健康学【電子書籍】[ 稲葉俊郎 ] まず著者は、ヒトというものを、からだ、こころ、あたま、に分類する。 このうちのからだとこころが一体であるとする。 つまり、からだ・こころ、と、あたま、の2つに分類されるというのだ。 その見分け方について、 例えば、「これをしたい」「この仕事が好きだ」という、深い場所から湧き起こってくる思いや欲求は、「あたま」の感情や欲望のようにすぐには消え去りません。 「ご飯を食べなければいけない時間だから、ご飯を食べよう」「明日は早く起きなければいけないから、いますぐ寝よう」このように考えるのは、「からだ」や「こころ」の欲求ではなく、「あたま」が命令しているからです。 「~しなければいけない(mustやshould)」という命令・義務・強制形の表現になっていることから、「あたま」由来の言葉であると見分けることができます。とする。 その、あたま、の特性は、 実は、この「あたま」はなかなかのくせ者です。 「からだ」や「こころ」の素直な反応を邪魔したり、気づかないふりをしたりする、巧妙な小細工に長けている存在だからです。 過剰にスピードが重視される現代で、私たちの生活に最も影響を及ぼしているのは、「あたま」です。なのだとか。 この本が分かりづらいのは、多くの識者がこころとは脳である、と断じているからである。 つまり本書のように書くとすれば、あたま・こころなのである。 さて私は、終活として、私は何者?という課題に取り組んでいる。 深く洞察するに、このからだもあたまも私ではないということに気づいた。 つまり本書で言うところのあたまについての考えはその通りなのである。 これくらいわがままなものはないと私は思う。 右と言えば左左といえば右的なのがあたまの本態だ。 そしてからだといえば、はっきり言って私が関与しているところはない。 これこそいただいた大切なものだ。 でここで本書でからだと一緒くたにしていたこころが取れた。 されば本書で言うところのこころが私なのか…。(10/19記)
2024.01.06
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食べる時間でこんなに変わる 時間栄養学入門 体内時計が左右する肥満、老化、生活習慣病【電子書籍】[ 柴田重信 ] 上記の書いてある通りの本。 食べ順ダイエットも時間栄養学の範疇に入るんだろうな。 先に述べた水溶性食物繊維や、魚油を単独に摂取することによって体内時計はリセットされるでしょうか。 結果は、単独に与えても体内時計のリセットは起こらなかったのです。 つまり、デンプン質や糖を摂取しインスリンが上がりやすい状態にすることによって、GLP‐1を介したインスリンの分泌の増強が現れて初めて、効果を生み出すことがわかったのです。 すなわち、ご飯を食べるときに、魚や水溶性食物繊維を同時に摂ることが重要なのです。 したがって、朝、ご飯などの炭水化物と魚を一緒に摂ると、GLP‐1の働きによって、朝ごはんの炭水化物量が少なめでも、末梢体内時計の同調が効果的になります。 つまりですな、食べ順ダイエットも大事だが、それ以上にご飯も食べなきゃ意味がない、ということだよね。 それから、 健常者とメタボリックシンドロームの被験者に対して、食事の内容を制限せず、1日の最初に何かを口にする時刻から最後に口にする時刻までを10時間以内にすること、逆にいえば絶食の時間を14時間とることだけを指示しました。 朝食を8時に摂ったら、夕食は18時に終えるということです。というようにプチ断食も重要だということが本書には書かれてある。 私の場合、ほぼ午前7時にヨーグルトとグレープフルーツとバナナのスムージーとコーヒーか紅茶を口に入れているので、ここから10時間というと午後5時ですもんなあ。 こりゃあどう考えても無理だな。 まあ、いずれにしろ、食べるということに関し、時間というものが実に重要なのだということが分かった。 ただし、上記の通り無理なこともある。 じゃあ、朝何も食べないという手もあるんじゃないのか。 あるいは、私の場合の朝食は、食事じゃないと考えて、お昼からと考えると10時間後は午後10時。 そういう考えもいいんじゃないのか。 なんてね。 実際書いてあることがすべてじゃないでしょう。 なんにでも対論は必要だ。 本を読んでかたくなに書いてある通りにしようという方法は、私は大きな間違いだと思う。(9/19記)
2023.11.30
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管理栄養士が伝える 長生き食事術〜人生100年時代の「新・栄養学」入門〜【電子書籍】[ 麻生れいみ ] 2020年刊。 明らかに勝間本より優れている。 そしてアンチ糖質のわかりやすいエビデンスが書いてある。 なぜ糖質カットなのかという問題を順々に解き明かしていく。 それよりも私はなによりこの度の定期健康診断で赤血球不足を指摘され要精検になった。 このことについては 私たちがエネルギーを得るには酸素が欠かせません。 その酸素を全身隅々まで運んでいるのは,赤血球の成分であるヘモグロビン。 ヘモグロビンはタンパク質と鉄が合体したものであり ,タンパク質が足りないとヘモグロビンも不足するようになり,酸素不足で貧血となります。 貧血=鉄不足と思われがちなのですが,鉄に加えてタンパク質の不足も貧血を招きやすいのです。ということらしい。 まずもってタンパク質と鉄不足が疑われるということですな。 糖質カットについては3段階で行うべきことが書いてある。◯ ステップ1 導入期 (糖質を極力0に近づける) まずは1週間,いけそうなら,さらに1週間。◯ ステップ2 減量期( 糖質 1食あたり 20g 以下,1日60g 以下) 〜3ヶ月間◯ ステップ3 維持期( 糖質 1食あたり 20から40g +間食 10g 以下,1日70から130g 以下) ステップ1 導入期 導入期では,主食,甘いお菓子,甘い果物,芋類 といった糖質を極力絶ってくださ い。 ご飯もパンも食べないなんて無理。 初めはそう思い込んでいても,期間限定ですからやってみると 案外簡単に糖質 は断てます。とのこと。 たしかに糖質カットの難しさはあるけれど私自身大相撲が始まるとお菓子絶ちをしたりして15日間を過ごしているのでやれないことではない。 ただし無理してやるようなことでもなかろうが。 肉も魚も大切。 青魚の脂も必要。 このほかきのこやら海藻やらと考えていくと結局マゴワヤサシイに帰結するのだが私の場合は豆,刺し身,漬物,メイン,タンパク質,繊維質を欠かさないように心がけている。
2023.09.13
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血圧革命 「上160下70」だから安心の大間違い!【電子書籍】[ 高沢謙二 ] 血圧に善玉だの悪玉があると今更言われてもなんのことか全く分からなかった。 もう少しわかりやすく書いてほしかった。 しかしそれにしても健康であることのなんと難しいことか。 症状がなくても数値で出されたらとたんに不健康に陥ってしまうのだ。 血管は単なるパイプではなく,心臓や肝臓などと同じ 一つの臓器として捉えることが大切だと思う。 血管は人体で最大の臓器と言えるものであるからだ。(略) 高血圧は糖尿病,高脂血症とともに 動脈硬化を促進する三大リスクファクター(危険な原因 )と言われているなどということはよく知られていることではあるがなにしろ症状がなければ何も感じないのだ。 それはともかく私の場合長い間高コレステロールを指摘されていたがこのたびなぜか要精検にならなかった。 これはどういうことなんでしょうねえ。 つまり体は,様々な要因で刻々と変化していくということだろう。 そういう意味で数値に関してはそんなにナーバスになる必要もないのかもしれない。 著者は, 血圧の値を始め,血糖値 (血液中の糖分の値),血液中のコレステロールの値や中性脂肪の値などの数値が高いのは,血管が動脈硬化を起こしているか,動脈硬化が進行する可能性があることを知らせる「警戒信号」と受け止めたい。とする。 この一文を読めば一つ一つの数値を見て俺は,不健康だと思ってしまう。 けれどもたとえばメタボリックシンドロームはまず持って腹囲が85センチ以上から始まり,複数の数値+加齢から判断するものである。 医学に詳しいものは,その点を考慮してきちんとした説明をしてほしいものだ。 本を自分の主観で書いても何ら差し支えあるまいがそれを読んだもののショックの度合いは,大きい。 だから丁寧にエビデンスを明らかにしてほしい。 そういう本を出版してほしい。
2023.09.10
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免疫力が上がる! やめるだけ健康法【電子書籍】[ 安保 徹 ] 安保先生と石原先生のスタンスは似ているけれどこと医学的な見地から言うと安保先生のほうが詳しいのかもしれない。 本書では従来の医学に対して異なった見地から常識を覆すようなことを書かれていらっしゃるな。 まず多くの議論がなされているコレステロールの件は数値にこだわるなといい運動をしている人は高くなるのが当たり前だというわけだ。 これなんざあ私的には本当に助かる知見である。 ピロリ菌に対する知見もみごとですな。 除去の過程で多くの微生物がやられてしまうのだそうだ。 そもそもピロリ菌は常在菌としてどんなお年を召した方にも存在するとのこと。 胃に負担をかけないためには必要以上のストレスを掛けないようにすることに尽きるという見解だ。 なるほどねえとひとりごちた。 先生の見地に高血圧も気にするなということもあったのにはびっくりしたね。 これはどうも同調しかねる見地だ。 またコレステロールの話に戻るが食べ物のうち卵が悪いということが盛んに言われていたけれどこのことは最近の研究で関係ないことがわかったということだ。 そもそも食物によるコレステロールの生成はほんの少しであり大部分は自身の内臓で作られるとのこと。 そして極めつけはなんと言っても定期健康診断を受けるなと言う主張だ。 なるほどね検診で変なストレス作るより受けないほうがよろしいでしょう。 それでも世の中は世の中の大多数説に流されていき本書の安保先生のような方は少数派で多くの一般的な説にかき消されてしまうのだ。 まあそれにしても安保先生の主張が正しいことは例えばコレステロールの正常非正常数値がここ数十年で大きく変化していることでも明らかではないか。 といいつつ今年も定期健康診断を受けた私だった。
2022.08.29
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血流をよくすればなぜ病気は治るのか 冷えたところに病気は起こる!【電子書籍】[ 石原結實 ] 石原結實先生の本はよく読んだ。 ほとんどスタンスは変わらない。 とにかく体を温めなさいというポリシーのもと運動をして少食にしていれば健康だということなのだ。 先生の主張に瘀血というのがある。 血が汚れるということだ。 それが貯まるのが皮膚病、胃であれば吐血、肺であれば喀血、腸であれば下血となる。 この血のサインに敏感にならなければならないということですなあ。 食べ物はネギ、玉ねぎ、ショウガなどのくせの強い野菜をよく摂りなさいという。 先生の著書では紅茶ショウガが有名だ。 この本には私が毎日飲んでいるグレープフルーツジュースも紹介されていた。 そういうのがいいねえ。 それと水泳をしている人はこれからも続けてくださいというメッセージなんか読むと自分が肯定されている感じがする。 過食から皮膚病が発生するのだそうだ。 だから少食を心がけなければならない。 石原結實先生の健康法というとプチダイエットなのだがそれは決して朝食抜きということではない。 朝食ではきちんと生姜紅茶を飲むのだ。 あるいは人参りんごジュースですもの。 我が家では必ずグレープフルーツジュースを飲みヨーグルトを摂っている。 決して朝食抜きではない。 とにかく食べすぎに注意しよう。 久しぶりに先生の本を読んでよかった。
2022.08.27
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免疫力を高めれば、薬はいらない! 医者いらずの体になる簡単健康法【電子書籍】[ 安保徹 ] まず、 冷えは万病の素という。 体を冷やすことは体の免疫力を減じるということだ。 そうならないためにまずお風呂に入りなさいという。 シャワーだけではいけない。 お風呂とシャワーとの比較も数値として出ている。 免疫力に関わるのは自律神経と腸だという。 たとえば腸は また、リンパ球が一番多い場所は、腸のまわりです。 だから、ストレスでいつも便秘していたり、お腹を壊しやすく下痢するような人は免疫力が結構低いのです。 食物繊維が豊富な食べ物、たとえば、きのこ、海藻類など、をしっかりと摂って腸内細菌を増やし、腐敗臭のない便をしっかりと出す。ということで、マゴワヤサシイ、のうちの、シ、ワ、をしっかり摂ることという。 このことはこれまで様々な本で言われてきたことだ。 それから脳血管障害やらアルツハイマー等脳の機能障害防止のためには 脳の血流を積極的に増やすためには、上半身の運動がいいでしょう。 私たちの脳の血流と上半身は、上行大動脈で一緒に血流支配が起こっています。 上半身の運動をすると頭にも血がめぐっていきます。ということですな、つまり私が毎日泳いでいることは実は脳にとって良いことなのだということが判明した。 まあ、そういうことを意識してあるいは知っていてやり始めたわけではなくて、たまたま、ということではあるが、まさか脳と上半身の血流が上行大動脈で支配されているということはわからなかった。 これからもしっかり泳ごうという気持ちが強まった。
2022.08.15
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人がガンになるたった2つの条件【電子書籍】[ 安保徹 ] その一つはストレス。 もう一つは低酸素、低体温。 これでよし。 ということなのだが、なかなかストレスはなくならない。 ばかりかやっとノンストレスで3年が過ぎたかと思うと、今度は明らかなストレスだらけの職場に追いやられる。 ならばその職場になど拘泥することなどなかろうに…。 だから私は次の職場を探している。 それはともかくこのGW10連休だ。 10連休は前のノンストレス職場以来3年ぶり。 今回は誰も10連休をとれとも言わない。 これこそストレスそのものだ。 さて低酸素低体温、この問題を科学的に解く鍵は、性差にある。 まこと性差は大事であって、〇〇フリーは、ガンであるとか健康にとっては不機嫌なものとしか言いようがない。 まずアンチ低酸素のためには有酸素呼吸運動を推奨。 そうすることによって体温も上昇する。 そのエネルギー源はミトコンドリア。 すなわち母系でしか遺伝しないもの。 ここですな、性差が無視できないということは。 日がな一日のんびりと過ごすこと、これが一番ということになるんでしょうなあ。
2022.08.07
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がん消滅【電子書籍】[ 中村祐輔 ] 講談社α新書を読んで泣いたのはこれが初めてだ。 医師としての著者の矜持が粛々としかし着実に読み手に伝わってくる。 私が文系人間であるからかどうかはともかくガンの最先端治療よりも著者の生き様に惹かれてしまった。 もし著者が信州でスキーで大骨折をしなかったら著者ががん治療に関して大きな業績を残すことはなかったろう。 人の運命の不思議さを感じる。 そして著者の人柄がこの本を読んでいるうち垣間見えてくる。 それは今まで私が指摘していたことでこの講談社α新書の題名の付け方の件だ。 やはり講談社は最初著者が示した題名、がん治療革命、を拒否し、がん消滅、にしたのだった。 センセーショナルな題名であれば読み手は飛びつくと考えたんだろうな。 だがやはり著者が考えるとおり本書はがん治療革命が正しいと言わざるを得ない。 たとえば 今や、日常的にがん組織を利用して遺伝子異常を調べるようになってきました。 遺伝子解析技術の進歩には目を見張るものがあります。 その進歩によって「血液などの液体を利用してがんを見つける」方法が現実味を帯びてきたのです。 この検査方法を「リキッドバイオプシー」といいます。のような検査方法のほか遺伝子を利用した精緻な治療法など様々な最先端医療が紹介してあり、たしかに著者が言うようにそれは革命的と言えようが、消滅までは行っていないのが現実だ。 また 重要なことの一つは、言うまでもなく、「早く見つけること」です。 日本におけるがん検診率は五〇パーセントに届いていませんので、みなさんに、「がんは早く見つけることができれば治癒できる病気である」ことを知っていただく必要があります。 かつてのように、がんは死の病という状況ではありませんので、検診率を高めることで、現在の六〇パーセント強の五年生存率(治癒率と同じではありませんが)を一〇~二〇パーセント程度高めることが可能だと思います。ということが今私達にとって必要なわかりやすい知識でありそのような方向性に則ってこの先がん治療は進んでいかなければならないということなのだと思う。 本書で示された最先端のがん治療医学は私のような読み手では容易に理解できるものではないがさらにそのレベルから下がって現実に行われているバリウム検査、レントゲン検査、大腸便潜血検査も実に有用な検査だと言うから一年に一回は嫌がらず健康診断を受診すべきだということになろう。 最後に私は現役を退いたものとして 大学での研修は二年間の予定でしたが、考えるところがあり、大学での研修を六ヵ月でやめ(これも自慢にはなりません)、大阪府立病院で「救急医療」を一年間徹底して学びました。 一年間に二〇〇日近くを病院で当直して、自分を鍛えました。 今なら労働基準監督署に問題視されそうですが、自らの研鑽のために当直したのであり、医師としてのあり方を学ぶのに役立ったと受けとめています。 今なら間違いなく「ブラック」と言われるような環境ですが、人の命を預かるような仕事を選んだ以上、それくらいの覚悟が必要だと思います。 働き方改革は重要でしょうが、今の若い医師たちにも「医療」の本質をしっかりと考えて欲しいと願っています。という一文に感銘した。 働き方改革の前に著者が言うようにその道のプロになるための試練は超えていかなければ早晩この国が全くだめになってしまうのではなかろうか。 プロとしての矜持を備えるためにはこのような厳しい環境現実で自己を鍛えなければならないときが必ずあるはずだ。
2022.05.12
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ガンは「生活習慣」が「遺伝」の10倍【電子書籍】[ 飯塚啓介 ] 本書はどんなホラー小説にも負けない恐怖の書である。 そもそも私の周囲にはガンで亡くなった人が多い。 それを考えたら著者が言う遺伝でないという言葉を鵜呑みには出来ない。 しかしそれ以上に本書を読めば加齢とともにガン罹患の危険性が忍び寄るのだということがわかる。 とにかく喫煙がガンはじめ様々な疾病の一番の敵だということ、それから今の医学では遺伝子の検査によってガンの危険性を読み取ることができることがわかった。 この点について著者は つまり、ガンにかかる原因として、遺伝的要素は多少あるものの、大部分は環境的因子、あるいは後天的因子であると結論づけられたのです。 遺伝的要素と後天的要素の割合は1対 10ぐらいなのです。 後天的要素の多くは生活習慣です。 したがって、「ガンは生活習慣が遺伝の 10倍」といえるのです。というわけだ。 そして ミトコンドリアから出される活性酸素は、DNAにとってきわめて有害です。 この活性酸素に触れないように核は二重の膜によって守られています。 それでも、ミトコンドリア自体の遺伝子に突然変異が起きると活性酸素の産出が亢進して、発ガン性や転移の確率が高まることが報告されています。というのだ。 ミトコンドリアと言うと母親由来のものでしょう。 とすれば母系を見れば少しはその傾向が見えるのかもしれない。 いずれにしろガンとは 分裂する割合が高ければ高いほど、「突然変異」が起こる割合も高くなります。 突然変異こそが、ガンの正体なのです。 したがって、突然変異が多く起こる胃など消化器系のガンが多いのです。というわけだ。 たしかに生活習慣を見直すことはガン予防には絶対的に必要なことなのだがそれ以上に上記のとおり細胞の突然変異には抗えないということなのである。 最近がっかりすることはいくら生活習慣に気をつけていても罹患の一要因に、加齢、の二文字があることだ。 そもそも加齢はどうしようもないファクターではないか。 それを科学者は堂々と広言する。 それは実にアンフェアな振る舞いではなかろうか。
2022.05.03
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「よく見える目」をあきらめない 遠視・近視・白内障の最新医療【電子書籍】[ 荒井宏幸 ] 目の本などあまり読んだことがないのでとても感動した。 まさに目からウロコである。 まず矯正について著者はですから、うちのクリニックへ老眼手術をしたいと来られた方には、「普段、(近視や遠視の)メガネをかけていてどうですか、不自由がありますか?」 と、まず必ずお聞きします。「いや、不自由はいまのところないです」という方には、手術はお勧めしていません。という。 今のメガネやコンタクトで不自由がないのならそれでよしというのだ。 ただ目の老化は誰にもでもあり著者によれば目の寿命は70歳ということで 外来でも、よく患者さんから「何かいい予防法はありませんか?」と聞かれるのですが、必ずお話しするのは、紫外線をあまり浴びないようにすることです。 女性の患者さんですと、普段から日焼け止めをしっかり塗っている方が多いですけれども、いくら顔に入念に塗り込んでも、目の中はムリですよね。 眼球というのは、非常に無防備な状態なので、UVカットのサングラスやメガネ、コンタクトレンズでしっかり瞳を保護してあげる必要があります。 そしてもうひとつ、紫外線対策に毎日摂ったほうがいい栄養素としては、ビタミンCをお勧めしています。 じつは、水晶体というのは、ビタミンC活性がとても高い臓器なのです。 ビタミンCをエネルギーにしてレンズの透明性を保っているのです。 「水晶体はビタミンCの塊」と言ってもいいくらいなので、当然、不足するよりもしっかり摂ったほうがいいわけです。ということでありとにかく紫外線カットとビタミンCを摂ることが何より重要だと言う。 何しろ私は目を酷使しているから本書は本当にためになった。 サングラスがいかに大切かもわかった。 そろそろ目のために新しいサングラスを買わなければなるまいな。 40代私はよく目が真っ赤になったことがあるがこれは はじめて血管が切れると、「朝起きたら、目の脇が赤いんです!」 と、大慌てで外来に飛び込んで来る方がいますが、これも心配ないものです。 目の中の太い血管が切れているわけではなくて、もともと弱い部分がある細い血管が半年に1回くらいの頻度で切れることはよくあります。 そうすると、白目の4分の1くらいがウサギの目のように真っ赤になるのです。 これは「結膜下出血」という白目で起きる血豆みたいなもので、細い血管から出血した血がそこに溜まっているだけなのです。ということだそうだ。 私も初めてのときすぐ眼科を訪れたがそのように教えられた。 その後数回経験したがその後20年以上その現象がなかったところ昨年の夏ころ急に目が真っ赤になって慌てた。 しばらくコンタクトをメガネにして過ごしたら治った。 今の仕事は定年退職後の仕事にしては少しストレスが掛かっているということなのだろう。
2022.04.23
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日本の医療、くらべてみたら10勝5敗3分けで世界一【電子書籍】[ 真野俊樹 ] 何が10勝5敗3分けなんでしょうな。 医療というものの勝敗をつけようとするその考えがわからない。 けれども日本の医療の現況をうかがい知るには格好の本ではある。 さてその日本の医療の中でも日本の医師の優秀さについて その自信の裏づけをなしているものは、手先の器用さだけではありません。 私が名医と呼ばれる人たちと接して感じるのは、武士道の探求者とでも言いたくなるような、手術に対する凜とした姿勢です。 たとえば手術を翌日にひかえた晩は、お酒を飲まず、日ごろから体調を崩さないように自己管理を怠らない。外科医にとって目は命ですから、視力が落ちないように遠くを眺めるなどして、日々訓練を欠かさない人もいます。としている。 著者は本書でもう一度上記のことについて、医師道などという言葉を出してたたえている。 その点医師が尊敬されていない国もあるそうで…。 なんだか考えられないことですね。 医療の人的資産が医師とその人的スタッフであるとすればハードすなわち病院、医院、診療所についても見ていかなければならない。 著者によれば 厚労省の医療施設動態調査(2016年3月)によると、病院と診療所を合わせた医療機関の総数は、歯科を除いて10万9615軒。このうち診療所は9割以上の10万1162軒を数えます。 これに対して全国のコンビニの数は、日本フランチャイズチェーン協会の調べによると、2016年10月現在、5万4510軒です。 都会に住んでいる方ならば、自宅から500メートル圏内におそらくコンビニが何軒もあるはずです。 ところが、病院や診療所はその2倍も多くあることになります。 いまや町のいたるところにあるコンビニより、もっとたくさんあるのが「お医者さん」だというわけです。なのだとか。 これは意外なことでしたな。 ただし私ども山形県に住む者にとってはピンとこない話であることは間違いない。 やはりどう見てもコンビニのほうが多いですよ我が県は。 こうして様々な視点から日本と世界の国々の医療とを比べて日本の10勝5敗3分けとしたわけだがそこには日本独特の少子高齢化に対する高齢者対策も含まれておりこの項目は他の国々にそうそう当てはまるわけもないのだから項目がアンフェアとしか言いようがない。 この項目がないとマイナス3項目だから日本の7勝5敗3分けという結果になると私は読み解いた。
2022.04.22
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50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表【電子書籍】[ 南雲吉則 ] さて本書はアンチエイジングの本であるがそれ以上にたとえば癌についての説明が 私たちが喫煙や暴飲暴食などの不摂生をすると、気管や消化管の粘膜が傷つきます。 通常、傷のまわりの細胞が分裂して穴を塞ごうとするわけですが、不摂生を続けると細胞分裂のたびに「テロメア」がどんどんと短縮してしまい、やがて限界に達すると、それ以上細胞分裂ができなくなります。 このとき、テロメアを複製する酵素(テロメラーゼ)を持っている修復細胞が生まれます。 そう、これがガンなのです。 ガンは私たちの命を奪う「乱暴者」のように思われていますが、じつは私たちの不摂生の尻ぬぐいをするために現れてくれた修復細胞なのです。 こうしたガンを起こす「不摂生」、つまり生活習慣は次の三つに集約できます。1喫煙2感染症3欧米化した食事 要するに、なにも問題がなければ一二〇年は長持ちするはずのテロメアという細胞時計が、これらの生活習慣によってどんどん短縮されているわけです。 繰り返しますが、ガン細胞は悪者ではありません。 悪いのは私たちの生活習慣です。などと実に丁寧になされておりわかりやすい。 癌発生のメカニズムもわかりやすく解説されている。 たしかに著者は見た目が若いけれどそのことよりも本書に書かれている生活習慣病のこととか食事、暮らし方については深く啓蒙される本である。 ちなみに食事について著者は 私の場合はベジタリアンですから、夕食をいただく際もやはり野菜が中心になります。 だいたい「こぶし五つくらい」(約三〇〇グラム)の量を目安にしていますが、野菜はおひたしにすると、見た目はかなり減ってしまいます。 このこぶし五つの野菜に玄米ごはんと味噌汁を食べれば、これで十分におなかがいっぱいになります。 それでいて低カロリーで、高血糖になることもありません。 「糖分は脳のエネルギー源なのでしっかり摂る必要がある」という人がいますが、脂肪もたんぱく質も体内では糖となって脳に運ばれていきますから、わざわざ糖ばかりを食べる必要はないのです。と自己がベジタリアンであるので拳5つ分の野菜を食べていることを明かす。 生き方は人それぞれなので著者の生き方をそのまま真似るわけには行かないけれど非常に参考になる本なので座右にすべきかと思う。 このように私は今講談社α新書を立て続けに読んでいるのだが思い出すのは故立花隆(敬称略)の言った、私は小説を読まない、なぜなら時間がかかりすぎるから、その分私は他の本を読んで知的に豊かになりたい、ふうな言葉である。 それで多分10年以上小説から遠ざかっていたが定年退職後再度小説読みに転じ最近まで乱歩、正史を一生懸命読んでいた。 その結果読む本がなくなり再び新書に転じた。 その結果新書はサクサク読めるんですな。 つまり小説読みは新書読みの訓練であったのだ。 これは大発見である。
2022.04.18
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実践・50歳からの少食長寿法【電子書籍】[ 幕内秀夫 ] ようするに、マヨケソ、すなわちマヨネーズ、ケチャップ、ソースの食事は良くないということ。 昔の粗食が長生きに繋がるということ。 主食は米にすべきだということ。 それは わたしたちが子どものころに何気なく食べていた食事は、そうやって連綿と受け継がれてきた、食の知恵の結晶だったのです。 そのような風土による違いがあることを押さえたうえで、簡単にいうと、日本人は長い間、米などの穀類やいも類を主食に、野菜、豆類、海藻、魚介類などを副食にしてきたといえます。だといういこと。 その証拠に 欧米型の食事の中年以下の世代よりも、長い間「粗食」をつづけてきた高齢者たちのほうが元気いっぱいの姿を目の当たりにしたことは、戦後の栄養学を学び、それを生徒たちに教えてきた私にとって、目が覚めるほどの衝撃でした。ということ。 しかしこれらの主張が全て正しいとも思えない。 著者は激しく糖質制限を批判しているけれど批判の根拠は上記のようなものであり決してエビデンスに基づいているものではない。 むしろ糖質制限論者のほうがエビデンスにまさる。 読み手は冷静に判断するのだからただただ見た目が老人のほうが元気だとかマヨケソ食事をした結果例えば沖縄県の長寿者が減ったなどの話ははっきり言って著者の感情論に過ぎない。 これでは結局ご飯を食べる人が又減る。 そもそもご飯は糖質ではなく炭水化物なのだからつまり繊維質も入っている優秀な食物なのだという点から攻めないとせっかくのお米擁護論が泡沫に帰する。 この著者の考えで面白いと思ったことは味噌汁健康食論の中で味噌汁を飲めば飲むほど乳がんの危険性が減るということはつまり味噌汁と一緒に食するご飯や漬物が健康食だと主張したことだ。 この点普通の栄養学者健康論者は塩分のとりすぎを問題視するだろうに。
2022.04.12
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感染症パニック【電子書籍】[ 中原英臣 ] ということで乱歩、正史の研究を一旦退き、次の作家に入る前にふとKindle Unlimitedを見たら講談社α新書が入っていたのでまずはそのうちの健康、脳、睡眠、栄養から読むことにした。 ミステリーばかり読んで硬直化した脳を少し柔らかくしなくっちゃね。 まず読んだのは感染症に関する本だ。 本書は今のコロナ禍のずっと以前に書かれたものである。 本書を読めばなんと多くのウイルスやら細菌がこの地球上に存在しているのだろうか、恐ろしいことだと思ってしまう。 たとえば、エボラ出血熱。 さらにエボラ出血熱が怖いのは、最後の攻撃です。 「炸裂」と呼ばれる最終段階で、患者さんは血液を口から吐くだけでなく、肛門の括約筋が裂けて、そこからも大量の血液を漏らします。 死亡した後も血液は排出され続けるのです。 撒き散らされた血液によって、エボラウイルスは新しい目標に感染しようとします。 「炸裂」は、ウイルスの生き残り戦術なのです。 というようにウイルスは炸裂などというものすごい手段を持って感染していくのだ。 その感染症対策は まずは「うがい、手洗い」です。 インフルエンザの季節になると必ずいわれる基本中の基本なので、かえって一般の方は「耳にタコ」になって過小評価しがちな予防法といえるでしょう。 しかし、実は、インフルエンザに限らずほとんどの感染症に対して、予防にはきわめて効果のあるのが「うがい、手洗い」です。 二〇〇九年の新型インフルエンザ流行の時に比較的日本の被害が少なかったのも、うがいと手洗いを積極的にすすめたためだと私は考えています。 「うがい、手洗い」は、ウイルスや細菌の侵入をシャットアウトするとともに、病原体の繁殖や拡散を防ぎます。 医師や看護師など医療従事者にも徹底が促されているくらいに、感染症対策には有効な方法なのです。という。 これにヤクルトが効果的だ。 手洗いはしっかりしなければならないがやりすぎると常在菌がなくなるのだとか。 うがいはまずクチュクチュから。 口内のウイスルをまず吐き出すこと。 鼻うがいも効果的だと言う。 とにかく現在は新型コロナウイルスオミクロン株が全盛となって世の中はパニック状態である。 一人ひとりのしっかりした感染症対策が必要である。
2022.04.09
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眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話【電子書籍】[ 牧田善二 ] ひところマイブームで糖質制限とか糖質ダイエットの本を一生懸命読んだことがあった。 まさに3年くらい前のひところだった。 そして私の中で静かにそのブームは終わった。 そのひところのころ対論がなくて随分悩んだ。 そもそも糖質制限が絶対的にいいもんだなどということは対論がない以上純粋に信じるわけには行かないからだ。◎ 炭水化物を食べなくても大丈夫な理由 糖質は体内でブドウ糖となり体を動かすエネルギー源となることは既に説明した通りです。 ということは糖質を制限してしまったらエネルギー不足になって体に悪影響が出てしまうように思われます。(略) まず何らかの理由で糖質が不足すると血中を流れるブドウ糖が不足します。 すると肝臓や筋肉の細胞に取り込まれていたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻して血中に放出しエネルギー源とするのです。 そしてこのグリコーゲンも尽きてしまうと今度は脂肪細胞に取り込まれた中性脂肪がエネルギーとして使われ一部はブドウ糖になって血中に戻されます。 この仕組みにより糖質を摂らなくても体内でエネルギーを作り出せるのです。(略) 脂肪細胞の中性脂肪がエネルギーに変われば痩せていきます。 というのが本論の肝だ。 しかしこのことは本当なのか。 そりゃあ白米を食べすぎたら健康によろしいわけがない。 それは過食ということであって過食でなかったら何ら問題はないはずだ。 クリーンエネルギー源である白米をなぜ否定する必要があるのか。 上記の体のシステムはよくわかった。 しかし不自然な緊急的なシステム下では体に無理がかかるのではなかろうか。 次の 頭を働かせるためには糖分が必要だと考え甘いものを食べている人がよくいますが、それは間違いです。 確かに脳だけでなく体のエネルギーとなるのはブドウ糖です。 しかし人間にはブドウ糖が不足すると脂肪をエネルギーとして使う機能が備わっていて、その際にできるケトン体という物質も脳のエネルギーとして利用できるのです。 つまりブドウ糖とケトン体という二つのエネルギー源がある以上、脳の栄養が枯渇することは普通に生きている限りありません。(略) 甘いものを食べると頭がすっきりしたと感じる人もいるかもしれませんが、それは急激に血糖値が上がってドーパミンやセロトニンが分泌されハイな状態になっているだけ。 その後にすぐ低血糖に陥りまた甘いものが欲しくなる負のスパイラルに陥る可能性があります。という論も本論の髄なのだがこれまた問題が多すぎる。 つまり、不自然で緊急的なシステム下においては、という前提をつけなければならない。 だから普通に生きている限り普通の食事をしていれば何ら健康的に問題はないというのが一般的な健康論なんだと私は思う。 したがって本書の口コミテーマを、健康が第一ですよ、にせず、今日どんな本をよみましたか?にした。
2021.09.09
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臍下丹田の秘法 老人でもどんどん強くなれる 海光和幸 臍下の一点とは臍と恥骨の中心の奥にある球体のことである。 それが存在するということではない。 それが存在するという意識のもと次のような呼吸を行うのが本書の秘法というものである。 意識は常に臍下の一点に置く。 静かに腹を膨らませながら、息を吸う。 吸い切ったら、丹田力をしばし楽しむ。 そしてゆっくりと息を吐いてゆく。 腹は自然としぼんでゆく。 腹の呼吸が終わったら、胸の呼吸に移る。 静かに胸を膨らませながら息を吸う。 呼吸はすべて鼻呼吸。 胸に息 が満ちたら、静かに息を吐いてゆく。 胸は自然としぼむ。 腹と胸との自然呼吸。 これを交互に繰り返してゆく。 単純にして深遠。 極めて静かに。 極めて楽しく。 そして極めて気持ちよく腹と胸との自然呼吸を続けてゆく。 時の流れは人それぞれだが、ある日、足の裏の真ん中、足心部分がモゾモゾしだすだろう。 足心部分から微かでも気が出始めたら、しめたものである。 それが唯一の達人への道。 足心呼吸の始まりである。 臍下丹田と足心との関係が何となく判ったら、日本一の禅僧、白隠和尚の言葉を噛み締めてみる。 ということだ。 なお臍下丹田とは 立体的な球だから、臍下の一点全体をフワッと意識しなければならない。 要するに臍下の一点を中心に、下腹全体をフワッと意識するのである。 心の中で唱える概念、つまり言葉は「臍下の一点」だけでいい。 下腹全体と言葉で唱える必要はない。 なぜなら臍下の一点を意識して呼吸をすれば自然と中心部分から気が発生し、下腹全体に広がってゆく。 その気の広がりを感じることが一番大切。 感じること、つまり生理的実感が大事なのである。 下腹に気の広がりを感じたら素晴らしいことである。 そこに奇跡の力とエクスタシーが蔵されている。 丹田道に入門した証である。という概念だ。 要するに本秘法は臍下丹田を意識して腹呼吸と胸呼吸を交互に繰り返すことにより足心呼吸に移行し、本秘法つまり丹田道の達人に至るというものである。
2021.08.23
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腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書【電子書籍】[ 小野 咲 ] そうです。 腸こそ健康の源。 そのことを書いているのは著者だけではありません。 多くの健康に関わる学者などが書いていることであります。 なのでまずは単純な質問から。question 9 炭酸水がいいって聞いて飲んでいるけどこれって本当?anser 胃にはいいけれど腸の効用はありません。 炭酸水の泡は胃の血行を良くしてくれるため飲むと食欲が湧きます。 ただ残念ながら炭酸水の泡が届くのは胃まで。 腸に届いた時は炭酸はほぼ抜けているため腸の血行を良くする効果は見込めません。 それどころか胃にたくさん空気が溜まると腸の働きが悪くなってしまう可能性もあります。 ですから炭酸水は腸にオススメとは言えません。 食欲がない時だけ飲むのが良いでしょう。なのだそうだ。 当然腸が重要であることは確かだが胃もまたその上の臓器であるから大切なのであり、その胃に上手く働きかけてくれる炭酸の存在はやはり捨てがたいのではなかろうか。 さて本題の腸の健康について、 腸に良い食事を摂りましょう。 便をしっかり出すなら食物繊維。 特に現代人は水溶性を多めに。 善玉菌を増やす水溶性食物繊維は胃腸に役立つ代表選手。 腸で消化されなかった食べかすが便になりますがその食べかすを作るのは食物繊維。 善玉菌のエサとなり腸内環境を整えることからも胃腸には欠かせない栄養素です。 食物繊維は水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性があります。 便をしっかり出すには不溶性が大切ですが現代人は水溶性が不足気味。 海藻やネバネバ食材の水溶性を意識しながら葉野菜や玄米、豆類などの不溶性をうまく組み合わせましょう。とつまり食物繊維が腸にとっては最重要であるということになる。 先に報酬系思考のために必要な脳内物質のセロトニン、ドーパミンについて書いたがこれらは セロトニンやドーパミンは腸が鍵。 腸が綺麗になれば心も前向きに。 脳と腸は密接につながっているため脳がストレスを感じると腸に伝わり腸内環境は悪化。 それがまた脳に伝わりストレスを感じると負のスパイラルに陥ります。 これがいわゆる脳腸相関。 腸は神経細胞が張り巡らされていることから第二の脳、感じる臓器とも言われます。 実際脳で喜びを感じる神経伝達物質であるセロトニンの9割を作っているのは腸内細菌です。 やる気を生み出すドーパミンを合成するビタミンを作るのも腸内細菌なので毎日をハッピーに暮らすには食事や運動に気を配り腸内環境を整えることがとても大切なのです。ということなのだ。 脳腸相関を意識し食物繊維を意識した食事を心がけ健康に暮らしたいものだ。
2021.08.19
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本当の自分に出会えば、病気は消えていく 「あなた自身の人生」を生きていないとき、人は弱く、不調になる! (単行本) [ 梯谷 幸司 ] 本書によれば病気は自分が取り寄せているものでそれを放すことができれば無くなる種類のものだそうだ。 精神的に楽になるためには報酬系思考が必要になる。 一方の報酬系思考とは○○を得たいという思いが第一にあり、それに突き動かされて様々な決断や判断をするという脳の動かし方をするパターンです。 例えば自分の仕事を通して世の中に貢献したい、自分の感性を活かした芸術作品を発表して世の中を刺激したい、同じ悩みを持っている人たちに自分の経験を生かして気づきを与えたいと言った思いで行動している時は、報酬系思考に突き動かされている状態です。 言ってみれば本来の生きる目的に向かって生きている状態です。 この時脳の中では報酬系と言って自分にとって嬉しいことや楽しいこと、面白いことなどに関わることの情報を処理する脳の部位が働いています。 そして報酬系が動く時に分泌されるのがドーパミンやセロトニン、オキシトシンなどの脳内物質です。 ドーパミンはやる気ホルモンとか快楽ホルモンなどとも呼ばれ物事を意欲的に取り組むことを促してくれます。 セロトニンは心を元気にする作用があるため幸せホルモンとも呼ばれており、鬱病の人ではこのセロトニンの分泌量が少なくなっていることが分かっています。 オキシトシンは近年非常に注目が集まっている脳内物質で愛情ホルモンとも呼ばれています。 人への信頼を高める作用があり人間関係を円滑にします ちなみにこのオキシトシンには脳の苦痛系が動き出そうとする時、そこから体に出される信号に待ったをかける働きがあることが分かってきています。 そのためオキシトシンが体内に分泌されていると何かストレスを感じるような出来事が起きてもその状況にピリピリと反発するのではなく、まあ人生そんなこともあるでしょうとその状況を柔軟に受け入れられるようになるのです。 というように報酬系思考の元となる物質であるドーパミン、セロトニン、オキシトシンを脳内で活発化させることにより精神的に楽になれるという理論である。 それではこれらの物質を何で作れば良いのかということになる。 これについては後日ブログアップすることになるが、美腸の教科書と言う本に書かれてあるいわゆる繊維質を摂取することがよろしいのだそうだ。
2021.08.16
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悪玉コレステロールを自力で下げる本【電子書籍】 LDLコレステロールが悪玉と称されるけれど、悪玉どころか人体から不必要なコレステロールを回収してくるのがLDLということでその名付けがおかしいというのが現代の通論だ。 それはともかく私も妻も毎年の健康診断で引っかかるのがこのLDLなので一応その関係の本を読んでみた。 まずは赤ワインについて。 多くの病気を引き起こす動脈硬化を予防改善するために適量をとっていただきたいのが赤ワインですが、お酒の飲めない人は摂れません。 そこで是非オススメしたいのが赤ワインを煮詰めてアルコールを飛ばした赤ワインエキスです。 赤ワインエキスは半量以下になるまで煮詰めているのでポリフェノールも濃縮されています。 そのため一日にスプーン一杯程度とるだけで十分な量のポリフェノールが摂取できます。 動脈硬化の予防や改善のためにはポリフェノールを毎日少しずつ摂ることが効果的です。 赤ワインを時々飲むという人も休肝日には赤ワインエキスでポリフェノールを摂取することをお勧めします。 ということであり基本の赤ワインエキスは◎ 基本の赤ワインエキスの作り方 1 赤ワイン一本750ミリリットルを鍋に入れる。 2 蓋をせずに強火にかけて沸騰したら火を弱め沸騰状態を保つようにしながら1/2の量に なるまで煮詰めたら、火を止める。 ○ 保存方法 煮詰めた赤ワインエキスが冷めたらペットボトルなど密閉できる容器に移して冷蔵庫 で保存する。として常備しておくことができる。 次は酒の肴になるもの。◎ タコとわかめの洋風酢の物 ○ 材料 ・ タコ60gプロセスチーズ50g ・ きゅうり1/2本 乾燥わかめ大さじ1 ・ A(オリーブオイル大1/2 酢1/2 オリゴ糖小1 醤油小2) ・ スライスアーモンド適量 ○ 作り方 1 タコとチーズは食べやすい大きさに切る。 きゅうりは薄い輪切りにする。 わかめは水で戻して食べやすい大きさに切る。 2 ボウルに A を入れてよく混ぜ合わせる。 3 2にタコ、きゅうり、わかめを加えてなじませる。 4 最後にチーズとアーモンドを加えてさっと混ぜ器に盛る。 さらに◎ オリーブピーナッツの作り方 ○ 材料 ・ 薄皮付きピーナッツ100g オリーブオイル大1 ○ 作り方 1 ピーナッツを皮ごとすり鉢に入れすりこぎで細かくすりつぶす。 2 ピーナッツの塊が気にならないなめらかな状態になったらオリーブオイルを加え る。 3 ピーナッツとオリーブオイルが馴染むように練り合わせる。も面白い。 そして◎ 皮ごとりんごスープの作り方 ○ 材料 ・ りんご1個 レモン汁適量 水150ミリリットル 塩ひとつかみ ○ 作り方 1 りんごを切る。 りんごの芯を取り除き半分はさいの目切りに残りの半分はおろし器ですりおろす。 2 りんごを煮る。 鍋に1と水を入れ強火にかける。 煮立ったら弱火にして2分煮て火を止める。 3 器に盛り好みでレモン汁や塩で味を調える。もまた常備菜としていけそうだ。 が本書に書いてあることはほぼほぼ実施していることであり数値が下がらないのは体質というほかあるまい。 コレステロールについてはとにかく是々非々論がすごくて少なくとも健康論として確定していないと見るべきだ。 尋常でない数値ならともかくそれほどでもないのなら気にする必要もない気がする。
2021.08.12
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若手ウイルス研究者がざっくり教える新型コロナウイルス 特に変異株 Doctor You Me 結論、コロナ禍を克服する方法は、マスク、手洗い、三密回避。 著者は本書で10回は上記のことを書いていた。 つまりそれ以外の方法はないということだ。 そしてそれを徹底すれば、完璧とは言えないまでも、感染を防ぐことができるということだ。 本書では欧米各国と日本の感染状況を対比している。 本書が書かれた時点では、全世界的にコロナは減少傾向にあるという分析だ。 ただ、変異株の動向がはっきりしない。 そしてワクチン接種が始まる。 この効き具合によって終息の時期が変わることになるが、本書で著者は概ね2022年秋頃がその頃だとしている。 ワクチンは、ワクチンそのものとそれを打つ人、そのための諸種の新しいプラスチック用具が必要であり、すぐに終了するわけではないのだ。 それでも接種が始まれば、それ相応の効果が出るのは間違いないだろう。 私のところにもすでにワクチンのクーポンが届いたけれど、日にちは未定だ。 そして我が山形県は、非常事態宣言に陥っている。 マスク、手洗い、三密回避のほか、著者自身は、右手と左手でつかむものを変え、家に帰ればシャワーを浴び、そのほか常に消毒薬をもっていてシュッシュしているそうだ。 そこまで徹底しても完璧ではないという。 しかし、とにかく、著者が強調したマスク、手洗い、三密回避は、最も基本的なことに違いない。 しかもマスクは不織布ですよ。 これに私は、ヤクルト、を付け加えたい。
2021.05.07
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一生役立つ きちんとわかる栄養学 [ 飯田薫子 寺本あい ] さて栄養学、これは健康の基本でしょう、そして、科学である以上、常にデータを更新しなければならない。 データ更新は何も科学者だけの話ではない。 実は我々一般人こそ常時更新をしなければならないのだ。 栄養の基本的なことを知っていなければ、食品の栄養の効果的な摂取ができなくなる。 たとえば◎ 加熱調理した野菜 スープにすれば流出しやすい水溶性ビタミン・ミネラルも余さず摂ることができます。というようなこと。 スープということは、つまり味噌汁にすべきなのだ。 朝食抜きの弊害は、 朝食を抜くと、その分ダイエットできるような気がしてしまいますが、それは間違い。 朝食を抜くとその後の昼食や夕食で食べる量が増えがちです。 そうすると食後の血糖値が高くなりやすくなるため、結果的に肥満や糖尿病などのリスクが高まってしまうのです。なのだ。 こういうエビデンスは個人でも常に更新されなければならない。 ファイトケミカルは、 主なファイトケミカルにはポリフェノール、カロテノイド、イオウ化合物の3つのグループがあります。 機能として共通しているのは「抗酸化作用」です。 鉄が酸素で錆びるように人の体も体内の酸素で酸化し老化しています。 それを止める働きが抗酸化です。というように抗酸化作用で大切はものである。 これもまた栄養の一端なのだ。 このように栄養は健康維持にとって実に重要なものだと言えよう。 最後に今や人体に悪影響を及ぼすと言われ悪者扱いされている炭水化物について、実は脳にとって重要な栄養なのだということを訴えたい。◎ 炭水化物 脳の活動を支える糖質が分解されてできたブドウ糖は脳の最も効率的なエネルギー源です。 そのためブドウ糖が極度に不足すると、意識障害などを起こすこともあります。 食事から定期的に補給する必要があります。ということですな。 ここにおいて、炭水化物ダイエット敗れたり。
2021.04.22
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おなかのカビが病気の原因だった【電子書籍】[ 内山葉子 ] 私は殊の外腸の健康には気を使っているのだが、本書を読むと私の腸はカビだらけということになりそうだ。 お腹の中にカビが生えていると、 すると、お酒に酔ったときのことを想像していただくとわかると思いますが、フラフラする(めまい)、頭がガンガンする(頭痛)、吐き気、下痢、ゲップ、泣き上戸や笑い上戸のような感情の起伏の変化などが起こりやすくなります。 感情の起伏の変化がひどくなると、イライラ、抑うつ、そううつ、自閉症や統合失調症に見られる空笑いなどを招くこともあります。 さらに、ろれつが回らない、記憶障害、わけがわからなくなって暴れる、といった酩酊状態に似た症状も起こります。などという症状が現れるほか様々な皮膚病も現れると言う。 その皮膚病に今私は悩まされているのだ。 だから私の腹の中はカビだらけなのではないかと心配になったわけだ。 そこで 生活のなかでできる積極的な対策として、「体を高温にする」ことがあります。 お風呂でじっくり温まったり、サウナを利用したりして、体温を 38 ℃以上にする時間をつくりましょう。 そうすることで免疫力が高まり、血行や代謝も促されるので、腸内環境を整えて、おなかのカビ退治をするのに役立ちます。というような方法を著者は提起する。 このことについては私は毎日2.4km のクロールの後必ずお風呂に入ったりサウナに入ったりしているのだが、本書を読んでサウナをきちっと利用すべきじゃないのかなと考えた。 ちなみに私のサウナの利用方法はまず16分入り冷水シャワーを浴びて外気にあたる。 その後またサウナをに8分入り同じく冷水シャワーを浴びて外気浴し直ったところで入浴して汗を拭いてその後整えるというものだ。 まずは本書を参考にしてやるだけやってみよう。
2021.04.15
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若手ウイルス研究者がざっくり教える新型コロナウイルス Doctor YouMe まあまさか2020年からコロナに悩まされることになろうなんて思いもよらなかったことだ。 我が国においては2回目の非常事態宣言が出され、それで感染者が減っているけれど、それは減っているというだけで根絶したということではない。 そして著者は次のように結論づける。 すなわち、 が、結論としては、自然鎮火、マスク、手洗い、三密回避等、自粛など感染対策によって、感染者数が減らない限り、ワクチン接種が完了する来年の秋ぐらいまで自粛の期間が続く危険性が十分にあるということです。とし、更に続けて、 結論から言えば、マスク、手洗い、三密回避等の感染防御です。 「あれ?ワクチンは?」 と思われた方。 確かに、ワクチンはウイルス感染症の切り札です。 目的通りの効果が発揮されれば、感染者数の拡大を劇的に抑えることが可能です。 ですが、問題は現在の日本で、認可の降りたワクチンが存在しないということです。 また、感染の拡大を抑えることができる「集団免疫」という概念があります。 これはざっくり言うと、「免疫持ってる人が多いから、感染広がらないよ」ってことです。 大まかな目安は、人口の50~60%ぐらいです。 日本の人口が約1億2千万人ですから、この半分は約6000万人分です。とする。 この本が書かれたのは昨年で、2月15日には我が国ではワクチンが承認されており、だから、著者の読みでは、今年の秋頃までは自粛しなければならないということになる。 とにかく、個人的な感染防御方策は、マスク、手洗い、密の回避、これに尽きる、というのが著者の結論だ。 そしてなにより集団免疫の確立のため早急なワクチン接種が必要だということになる。 日本では、6000万人以上がワクチン接種により集団免疫をつけなければならないのだ。 このことは現代コロナ禍の中覚えておきたい常識ということになろう。
2021.03.20
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心と脳の不調は副腎ケアで整える 「うつ」「認知症状」「発達障害」に効くホルモンのパワー【電子書籍】[ 本間良子 ] 本書の肝は、標題のとおりだ。 さてそれではいかにすべきかということになるが、重要なのは、ビタミンBとコエンザイムQ10なのだそうだ。 それはともかく副腎健康法ですることは、 人の健康を左右するのは、遺伝的要因と後天的な要因がフィフティ・フィフティであると長年いわれてきました。 しかし、最近では、圧倒的に多くの専門家が、遺伝よりも食生活やライフスタイルなどの環境的な要因のほうが、その人の健康状態に影響を与えると主張しています。 つまり、副腎の機能を低下させている環境的な要因を改善すれば、健康を取り戻せるわけです。 そのための基本ルールは、むずかしいものではありません。 ①副腎の負担になるものを体に入れない。 ②副腎がタフになるための、足りない栄養素を体に入れてあげる。 という、2つだけです。ということだ。 ビタミンBに関しては普通の食事で摂取している。 わからないのは、コエンザイムQ10だが、 エンザイムQ10が豊富な食品は、肉では牛肉、豚肉、鶏肉、レバー、魚ではイワシやサバなどの青魚、サケ、マス、マグロ、ウナギ、カツオ、野菜ではキャベツ、ブロッコリー、ほうれん草、カリフラワー、アボカド、他に豆類で大豆、枝豆、豆腐、味噌などです。 コエンザイムQ10は抗酸化物質としても注目されているので、しっかり摂るようにしましょう。 L‐カルニチンは、特に食べ物から摂取した脂肪を燃焼させてエネルギーに変える働きがあります。 主にラム肉や牛肉の赤身肉に含まれています。ということらしい。 副腎を元気にするためにミトコンドリアの活性化が必要であり、そのために、上記食品を積極的に摂取する必要があるということだ。 まさに食養生ですな。 あれが悪いこれが悪いと選択していたら食べるものがなくなるし、今回のお題である副腎を活性化するミトコンドリアも活性化することができない。 ビタミンBを意識した普通の食事が重要だという結論でしょうねえ。
2021.02.03
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アルコール依存症の正体 風見豊 著者は、断酒関係のNPO法人の理事長にして、アルコール依存症から生還し、断酒後30年の方だそうだ。 その彼がアル中のときの自分を赤裸々に語るのが本作だ。 その内容は劇的だ。 滲み出ている主張は、母親を筆頭とする女性に対する不信感だ。 特に母親の愛情が足りていなかったことを彼は力説する。 それはともかく、断酒会の理事長にしてすでに30年のキャリアを誇る彼だから、アル中の人々を救う段取りは大したものだと思う。 事実、本書の最後には断酒歴数年の方のあとがきが寄せられている。 さて、本人のアル中の原因は自分で言うように幼い時の母親の愛情不足、そして不信感が最大のものだったろうか。 私が本書を読んで思ったことは、母親よりも奥さんの1年くらいの浮気が最大の原因ではなかったのか。 そもそも奥さんとは14歳に出会ってからずっと一緒だったとかで、その奥さんが本書の刊行にあたり巻頭言を載せているけれど、その文章を読むだけで彼のアル中がいかにひどかったかが推察される。 それでも彼女は彼を信じて決して別れることをせず、彼を立ち直らせるべく努力を怠らなかった。 ある意味いい話なのだ、彼のアル中話は。 そして彼のアル中の原因が母親の愛情不足であろうが妻の浮気であろうが関係ないのだ。 アル中からの生還、これが一番大切なのだ。 そしてその年数30年である。 本当に凄い精神力だと感心した。 また自己の恥ずかしい部分をこうして本にして人に読んでもらいアル中克服の参考にしてもらいたいという彼の心意気に感動した。
2021.01.26
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腸活の実際 林隆博 とにかく健康的であるためには腸を大事にしなさいといわれている。 つまり腸活が重要だというわけだ。 そのためには、 腸内細菌を定着させるのに力を発揮するのが、オリゴ糖や食物繊維などの「プレバイオティクス」と呼ばれる食品です。 プレバイオティクスとは、善玉菌の栄養源となる食品成分のことです。 善玉菌の働きをさらに活発にして増殖を促し、腸内フローラのバランスを整えてくれます。◎ 甘味料はおなかに優しいオリゴ糖を選ぶ プレバイオティクスのひとつが、オリゴ糖です。 オリゴ糖とはブドウ糖や果糖などの「単糖類」が2〜10個ほど結合した糖類のことで、 ショ糖や乳糖などに酵素を作用させてつくります。 低カロリーで消化されにくいため、分解されずに腸まで届き、善玉菌のエサになって整 腸作用をもたらします。 オリゴ糖は野菜やバナナ、そして味噌、醤油などの発酵調味料に含まれています。なのだそうだ。 わかりやすく言うと腸のためには野菜、バナナ、味噌、醤油を摂りなさい、ということ。 次、 乳酸菌やビフィズス菌などのように腸内フローラのバランスを改善して、身体によい影響を与える「生きた菌」や、それを含む食品のことを「プロバイオティクス」といいます。 最近ではプロバイオティクス配合のヨーグルトや飲料、サプリメントが店頭に並び、コマーシャルもされているので耳にしたことがある人も多いでしょう。 代表的なプロバイオティクスである乳酸菌・ビフィズス菌の健康増進効果が世界で科学的に認められるようになったのは最近のことですが、実はこれらの菌が健康にいいという知識は古くから知られています。 数千年前から、世界各地で発酵食品が長寿と子孫繁栄を目的に食べられており、1899年にはパスツール研究所で胃液や赤ちゃんの便からビフィズス菌を分離することに成功しています。ということで、乳酸菌、ビフィズス菌も積極的に摂取すること。 ようするに上記の食べ物を摂ることで腸活になるということだ。 難しい話はどうでもいいのである。 とにかく腸にいいものを摂るように心がけたいものだ。
2021.01.21
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紅茶セラピー - 世界で愛される自然の万能薬 -【電子書籍】[ 斉藤由美 ] 今やコロナ禍。 新しい生活様式と言われ、密を避け、マスクに手洗いでなんとか防衛しているところ、感染者は一向に減る様子がない。 反面その新しい生活様式のおかげか、インフルエンザの感染が例年より抑えられていると言う。 さてそのインフルエンザの予防に紅茶がいいと言う。 学校や会社で流行すると、家族にうつることもあり、その家族がまた感染に気づかないうちに学校や会社へ行き……と、どんどん拡がってしまうインフルエンザウイルス。 手洗い、うがい、マスクの着用など、きちんとやっているけれど、それでもかかってしまうとなると、どこまで気をつければいいのかと神経質になってしまう人も多いのではないでしょうか。 そんな季節の心配事を、おいしい習慣が緩和してくれたら、寒いシーズンの暮らしも明るくなるかもしれません。 そのおいしい習慣とは、「紅茶」。 紅茶がインフルエンザ対策に効果的だという話題を耳にしたことがある人もいるでしょう。 でも、いったいどのように暮らしに取りいれればよいのか、どんなふうにして飲んだらいいのかがよくわからないという声が多いのも事実です。 私が初めて自分で紅茶を淹れるようになったのは、中学三年生のときだった。 そのときは、淹れ方がわからなくて、茶葉を入れ過ぎ、苦い紅茶を作ってしまった。 普通はそこでやめるのだろうが、私はそこが紅茶の道の出発点になり、こんにちに至る。 妻は、コーヒー好きなので、朝は、奇数日がコーヒー、偶数日が紅茶を淹れる。 最近知的生活が増え、そのお供に紅茶を嗜んでいる。 あれから49年ですなあ。 正直言って紅茶の習慣がインフルエンザ予防に有効だという上記の話は確かだ。 私はそう思う。 次、 ところが運動前に紅茶を飲むと、この消費の順番が逆転し、体内にグリコーゲンを蓄えたまま、先に脂肪から燃焼していくということが研究によって証明されています。 グリコーゲンが最後まで温存できるため、紅茶がマラソンのときに重宝されるというわけです。 そしてこれはアスリートに限らず、私たちが運動するときも同じこと。 せっかく運動するのなら、効果的に脂肪を燃焼させるために、事前に紅茶をいただきましょう。というのは知らなかった。 水泳の前に紅茶を飲む習慣を取り入れればダイエットになるのではなかろうか。 ふむ、無糖の紅茶を持ち歩けばいいのだねえ。 やってみよう。
2021.01.18
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身体から心と脳も健康になる!高松恭子 東洋医学と西洋医学は違うそうでそのうちの東洋医学について、 東洋医学では、人間の身体を巡る根源要素は「気血水」である、といっています。 「気血水」とは、身体のなかを巡る生命の源のことです。 「気」:生命活動のエネルギー源 「血」:全身に栄養を与える血液 「水」:血液以外の体液のことを指します。 この生命の源が体内をくまなく循環することで、人体は健康を保っている、と東洋医学では考えたのです。とする。 そして、 「気」は生命活動のエネルギー源です。 気分・元気・覇気・精気などです。 見えないものですが、日本人の私達にはとても馴染みがあるのではないか、と思います。 働きとしては、以下のようなものがあります。・精気を「血」に変える・「血」の流れを助ける・「血」が脈外へ漏れないように防ぐ・「水」を汗や尿など排泄物に変える・「水」の流れを助ける・排泄量を調整するのだそうだ。 まあね、1回読んだくらいではほぼ理解不能ではあるけれど、気、が、血、と、水、を支配すればその人は健康だということだ。 この内血と水は液体であるから、気で体内の液体を制したものが健康になれるという理屈になりますな。 つまり気がしっかりしていないと、気がふれてしまうと、血も水もコントロール不能になり、不健康をきたすという理屈だ。 ということは気をいかに涵養し強化するかということが健康に不可欠になる。 そういうことですよね。
2020.12.10
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ウイルスに強くなる「粘膜免疫力」【電子書籍】[ 溝口徹 ] 要するにウイルスの感染というのは人体の粘膜を通してなされるのだから、そこをシャットアウトすれば感染はしないというのだ。 だから手洗いをしっかりしなさいということと免疫力を高めるために粘膜そのものとも言って良い腸を整えなさいと著者は言う。 ガゼインとグルテンというタンパク質は粘膜を傷つける。 ガゼインは牛乳に含まれ、グルテンは小麦粉に含まれる。 したがってパンと牛乳という食事は感染抑止に極めて都合の悪い食べ物ということになる。 さて粘膜であるが、人体で露出している粘膜は、目、鼻、口などだ。 したがってここにウイルスが当たらないようにしなければならない。 そのためには手洗いを徹底するということマスクをするということが理にかなっているということになる。 さらに数々のビタミンの摂取が必要になる。 特にビタミン C ビタミン D が重要だと言う。 ビタミン C の有効性についてはかなり昔から言われていたことだ。 そしてビタミン Dであるがこれは日光浴が必要であるもので日光浴の時間が少なくなる冬期間感染症が拡大する所以がここにあるとこの本には書いてあった。 なるほどですなあ。 今回のコロナ禍そしてまたインフルエンザの季節がきたこの頃まずは感染しないための努力をしてみようではないか。 そのためには何度も書いたが手洗いが重要であり、腸の活動を活発化するためにヤクルトを飲むことも心がけたいし、粘膜を強化することを怠らないようにしたいものだ。 必要以上に消毒したり手洗いをするようなことは必要はないと思うけれども今回のコロナ禍騒ぎが始まってからずっと言われているいわゆる密の状態、密接・密集・密閉などの状態を作らないようにすることが極めて重要であろうし、そのような場所に自分が行かないことが感染しないことになろう。 今の時代もはや飲み会などは絶対にしてはならないものになったのではなかろうか。 何かの記事で読んだ覚えがあるものにパチンコもサーフィンも感染しないじゃないかというものがあった。 確かにこの2つは密ではあっても、パチンコはのべつまくなく話しているわけではなく向いている方向は一方でありまたサーフィンでは換気が極めて良い状態だ。 そのような場所では新型コロナの感染はほぼ無いのだろう。 クラスターの発生を見ていると結局マスクをせず、大きな声で騒ぐ、そしてその部屋が密閉されているというような条件が揃った時に発生しているようだ。 新しい生活様式という言葉が出てからもう半年以上になるだろう。 その生活様式を守れない時にクラスターが発生するのではなかろうか。
2020.12.07
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病気にならない生活のすすめ東洋の智恵は健康の智恵【電子書籍】[ 渡部昇一 ] 本書は知的巨人渡部昇一と少食健康論者石原結實のコラボである。 渡部が石原の健康論に乗ったら健康になったということだ。 石原の健康法は朝食抜きダイエットが主流だ。 朝食抜きと言っても全く抜くのではなく、人参りんごジュースは口にする。 朝食はブレックファストと言って食事を抜くという意味があるのだそうだ。 それはともかく、 人間は「赤ちゃん」で生まれます。 赤血球が多くて熱が高く、柔らかいのが特徴です。 しかし、歳をとると「白ちゃん」になります。 白髪になり、白内障を患い、白斑ができ、全体がだんだんと白くなります。 白は雪の色、すなわち冷えの色です。 つまり、年齢とともに体温が低下してくるのです。 ところが、いまの子どもたちはもう初めから体温が低いのですから、長生きするはずがないように私には思われるのです。というようにブレックファストとともに暖かくしておれともいう。 冷えは不健康そのものだというのだ。 そして、 ガンの予防にはよく歩く、ゆっくり念入りに入浴する、趣味や仕事に情熱を注ぐなど、体温を少しでも上げるような生活を日頃から心懸けることが大切です。と続ける。 この辺が健康のツボなんでしょうなあ。
2020.09.01
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元気なままで長生きしたければ「腸にいいこと」だけをやりなさい!【電子書籍】[ 藤田紘一郎 ] 人間の健康は腸によるというのが著者の基本的コンセプトだ。 その考えに共鳴してこれまで著者の本を数冊読んだ。 読めば読むほど腸の大切さがわかる。 特に腸内細菌について著者は、 腸に入ってくる食べ物を分解・吸収して、不要物を排泄しているのはもちろん、侵入してくる病原菌を追い出したり、ビタミンやホルモンを合成したり、セロトニンやドーパミンなどの幸せ物質のもとをつくったり……。 くわしくはこれから説明していきますが、がんやアレルギー、感染症などから身を守ることができているのも、うつ病などの心の病気にならずに済んでいるのも、じつは腸内細菌の働きによる部分が大きいのです。 とにかく、わたしたちが一生を無事に健康に生きていくために必要なことの多くが腸内細菌の日々の働きによって生み出されているといっていいでしょう。というのだ。 腸内細菌には食物繊維や乳酸菌が重要なアイテムになる。 糖質制限のうち特に炭水化物カットは腸にとって大敵というのが著者の主張だ。 MEC食の結果、大便がどす黒くなったなどという人もいるようだから宜なるかなである。 糖質制限論が万能ではないということは著者はじめ腸を大切にする論者からうかがい知れる。 さて、次にピロリ菌除去について。 最近、胃のなかに棲むヘリコバクター・ピロリ菌を除菌する人が増えています。 除菌の理由は、胃がんを誘発するとされているからです。 しかし、ピロリ菌には、胃酸の分泌や食欲をコントロールする働きもあることがわかっています。 わたしたちの体内に棲む常在菌は、自分の棲む環境を少しでも居心地のよいものにして、宿主の体をより健康にしていこうとしているのです。 私はストレスが少なく胃が健康な方は、除菌しないほうがいいと思います。 なのだそうだ。 本当に対論の重要さを感じる。 健康論というのはこのように計り知れない議論が続くものだなあとつくづく感じ入っている。 今の健康論のマイブームは、糖質制限是か否か、腸の健康、医学不要論・ワクチン不要論・精神科批判だ。 これに栄養学も相まって先に書いたとおり計り知れない道のりが続くのだ。
2020.08.11
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薬が人を殺している 知っておきたい有害作用と解毒のすすめ【電子書籍】[ 内海聡 ] 著者は西洋医学が対症療法で真に病を治すものではないと喝破する。 その矛先が薬である。 要するに現代西洋医学はくすりによる対症療法であり症状を緩和するものに過ぎないというのだ。 私が考える病気を治すという行為は病気の原因が明らかで、その原因と病状の因果関係が100%明らかになっており、その因果関係の改善が治療に直結し、その治療によって病気の原因を取り除くことができ、患者が完全に病院に行く必要がなくなる状態にすることができる行為のことだと考えています。ということである。 こういうことを現代医学はしていないと著者は言うのだ。 その薬による対症療法については特に精神科の分野について もう少し正確な言い方をするならば、精神薬とは、覚せい剤やコカインに比べると依存性や副作用がややマシではあるものの、高い依存性や深刻な副作用や後遺症が危惧される危険な薬といえます。 場合によってはヘロインやコカインよりも強力な精神薬が存在するくらいです。とする。 極端に言うと精神科で使用する薬は麻薬・覚醒剤の類だと言うことだ。 そして本書では2001年大阪池田小における児童殺傷事件ほか多数の凶悪事件の犯人が何らかの精神薬を服用していた事実にも言及している。 ここまで読むと現代医学、特に精神科の闇がはっきり見えてくる。
2020.08.10
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医学不要論【電子書籍】[ 内海聡 ] 著者はこれまでワクチン不要論や精神科批判などで現代医学を弾劾してきた。 本書では現代医学界が これらすべての業界に及んでいるものの根本的行動原理は「カネ」であり、さらにいえば業界による社会の支配、統制である。と利権で動いていることを指摘する。 著者によれば医学界はイガクムラ化しているそうだ。 ワクチンにしろ精神科で使用するクスリにしろ、詰まりは金絡み、治るはずのないものに我々は金をかけているのだ。 そして つまり、「ほうっておけば死ぬもの」「ほうっておけば死にそうになるもの」「ほうっておけば体の機能を喪失するもの」、ただこれだけが現代西洋医学が扱うべきものであるということだ。 これらのほとんどが、昔であれば死んでいたということが重要である。 そして、これさえも対症療法であり、いかに急場をしのぐかということのみに特化されているということだ。 たとえば、心筋梗塞や脳梗塞になることも、無尿になったり、潰瘍から出血したり、薬物中毒になることも、未熟児で生まれることも、そうなる前に予防をしっかりしていればほとんど防ぐことができるのだ。 これらと医学不要論は常に対比されねばならない。と、現代医学を重篤な患者の急場しのぎに特化されたものと定義する。 こうなると我々無知の者は病になったとき何に頼ればいいのかと不安になってしまう。 著者の考えがぶっ飛んでいるせいで本書は読んでいて不安にしかならないのだ。 だから、著者に対する明快な反論がほしいのである。
2020.08.09
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朝の腸内リセットがカラダを変える【電子書籍】[ 松生恒夫 ] 糖質制限論優勢、少食論優勢の中で、著者はその対論を実にわかりやすく解説する。 確かに私は朝食を摂るようになってから朝の排便が2回になった。 その理由は次の仕組みによるようだ。 しかし、腸のことのみならず、アンチエイジングや美容のためにも朝食抜きはおすすめできません。 なぜなら朝食こそが、排便にとても重要な「大ぜん動」を起こすスイッチだからです。 大ぜん動とは、胃に食べ物が入ることで胃から腸へと信号が送られて起こる強い収縮運動のことです。 朝食を食べることで胃・結腸反射から大ぜん動を起こし、さらには直腸反射を促して排便につながり、おなかがスッキリします。 大ぜん動という働きにより排便が促されている。 朝起きてすぐにトイレに入りその2時間後にまたトイレに入るのが日課だ。 朝食にこのような働きがあったのだ。 今まで栄養とかカロリーの面からばかり考えていたものが、上記のような健康上実に重要なことだったのだと言うことを気付かされ本当に目から鱗が落ちる思いがした。 さて糖質制限論に対する対論のまとめであるが、 つまりダイエットに最も効果的で、腸にも脳にもベストな方法は、炭水化物を抜くのではなく、量を控えること。 そして炭水化物をとるときは、エネルギーに変えるときに必要なビタミン、体内への消化・吸収を遅らせる効果のある脂質と一緒にとることが重要です。ということになる。 決して炭水化物を抜かないこと。 ただし、摂りすぎないこと。 これが結論だ。
2020.08.07
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見た目は腸が決める【電子書籍】[ 松生恒夫 ] 糖質制限論に対する対論だ。 腸という第二の脳とも言われる人間の重要な臓器の働きの面から糖質制限に異議を唱える。 すなわち、 話を聞くと、会社の健診で、メタボリック・シンドロームと診断され、その解消にと、いま流行の糖質オフダイエットを始めたそうです。 つまり、炭水化物の摂取をやめ、肉類を多くしたのです。 当初は少しずつ体重が減少しましたが、その後に排便障害が出現し、しだいに便秘の症状が強くなり、毎日下剤を服用しないと排便が不可能になりました。 それとともに腹部膨満感が出現し、いったん減少した腹囲がかえって以前よりも増えてしまったということで、つまり、炭水化物をカットした結果何が起きたかと言うと十分な食物繊維を摂取できなかったことで腹部膨満感が増したのだ。 糖質制限是か否かはああ言えばこう言う的な感じでもあるが、結局すぎたるは及ばざるが如しに行き着くのだろう。 そもそも腸を活動させるためには、つまり排便を促すためには、朝食が何より大事だともいう。 そう、腸という臓器なしに健康はありえないのだ。 日本の食材では、しば漬け、野沢菜、すぐき、味噌、醤油、日本酒などに植物性乳酸菌が含まれています。 かつての日本の食材には、植物性の食べ物が非常に多く、それらを保存するために、干したり、塩漬けにしたりして貯蔵してきました。 その過程で発酵や醸造という方法が発達し、漬け物などになっています。 ですから、日本人は自然と植物性乳酸菌を食べる機会も多く、おかげで腸内環境はよかったのです。 植物性乳酸菌は、過去2000年間、日本人の腸を守ってきたのです。 のように腸には乳酸菌が必要だ。 そのうちの植物性乳酸菌は漬物に含まれる。 漬物を馬鹿にしてはダメだということでもある。 ここにきて食物繊維という重要な栄養素の面からMEC食が不利になってきたな。 そんな感じだ。
2020.08.06
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精神科は今日も、やりたい放題【電子書籍】[ 内海聡 ] 当分の間著者の本のことを書くことになるのをお許しいただきたい。 というのはその書きっぷりが現代の医学の定説とは真逆だからだ。 だから著者の言うことが100%正しいなどと私は思っていない。 むしろ著者の本を読むだけ読んだらその対論をきちんと読んで判断したいと思っている。 さて前回はワクチン不要論、今回は精神科医についての著者の考えだ。 ワクチンに関しても精神科に関しても著者が言いたいのは利権絡みということが一つにあるようだ。 それはともかく、 ここで重要なポイントは本人が自殺目的で多量服薬したのではない、ということである。 精神病院ではなく、外来通院している状況で主治医の精神科処方を守り、決められたように飲んでいたら不審死に至ってしまったということなのである。 このことは尋常な話ではない。 ある意味、医療殺人なのだ。というように、精神科で薬漬けにされ不審死に至った例が結構あるような書きっぷりだ。 さらにはPTSDだとか、ADHDは昔も存在したが、いつの間にか癒えていたのだ、と豪語する。 ADHDは昔は、こども、と言ったのだ、という。 たしかにそんな気もする。 PTSDやADHDが今日突然発症した新しい症例であるわけがないからだ。 ただそれらが研究の結果病と言うべきものだった、ということなのではなかろうか。 ともかく著者は、 犯罪被害、いじめ経験、パワハラ、DV、虐待その他もろもろ、日本にそれらを何一つ体験せず、ぬくぬくと生きてきた人がいったいどれくらいいるのか。 私には一人もいるとは思えないし、であれば日本人はみなPTSDと診断され、治療対象となる。 フラッシュバックの一つ二つ、私だって持っているくらいだ。 人間は皆何かしらのPTSDかもしれないが、大半の人々は精神科医になど通わなくても、自ら治癒してきた。と強調する。 だが著者よ、これらの精神障害でどれだけの人が被害を受けたのかを考えたことがあるのか。 著者が今日の精神科を弾劾する一方に、精神科の適切な治療で助かった患者、家族、被害に遭わないですんだ人々が一体どれだけいるのだろうか。 一方的な弾劾にどうか誰か反論してほしいものだ。
2020.08.05
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ワクチン不要論【電子書籍】[ 内海聡 ] まずは、へえ、という感じで本書を読んでもらえばいいのではなかろうか。 次に対論を求めるべきだろう。 なぜならこのコロナ禍の時代一日も早いワクチンやら予防薬を作ってほしいと思っているのに、それに水をさす論調だからだ。 それよりもまずワクチンの定義から。 定義上だけで言えば「病原体(特にウイルス)から作り、これを人体・動物体に予防接種と称して接種し、体内に抗体を生じさせ予防する薬品」などということになるでしょう。 予防接種とワクチンは違うと思い込んでいる人がいるようですが、基本的には同じです。 というものである。 それが効かないのだ、そればかりかそれが原因で多くの人が発症したり命を落としたりしているのだということが本書に綿々と書かれている。 そういう希望が持てない話なので読み始めて気持ち悪くなった人はどうかそれ以上読まないようにしてほしい。 対論も読んでもう一度本ブログにアップするまで待っていてほしい。 基本的に本書の造りは ほとんどのワクチンは感染症が 99%以上減ってから導入されています。 麻疹(はしか)や風疹やおたふく風邪、ジフテリアやポリオやヒブや日本脳炎などはその典型です。というもの。 それがあやかしだというわけだ。 つまり時間差論というかアリバイ作りと言うか、ワクチンによって感染症が撲滅したわけではなく、感染症がなくなってからワクチンができた、という話だったと著者は言うのだ。
2020.08.04
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腸はぜったい冷やすな!【電子書籍】[ 松生恒夫 ] 腸は第二の脳だという人もいる。 そもそも腸は我々動物の一番最初の段階でもある。 そうすると、人間は多くの細胞の合弁体ということになる。 当然脳は人間が一番大切なものとしているけれど、腸もまた古くからの人間の構成員なので大切にすべき臓器なのだ。 そこで私は、とにかく冷えの解消が第一ということで、お腹を温かくして排便を促すために、カレー味のカップ麵の中にエキストラバージン・オリーブオイル(オリーブの実だけを原料とし、特に酸度の低い高品質のもの。以下、EXV・オリーブオイルと略記)を入れて食べる方法を紹介し、新聞に掲載されました。 というようにカレー味のカップ麺にEXV・オリーブオイルを入れる食物を考え出すなんて著者の凄さがにじみ出ている。 これは一つ試してみる価値がありそうだ。 ただし、EXVを持ち歩かなければならないか。 次、糖質制限論に対する著者の対論について。 たとえば、おなじみのダイエット法に、炭水化物抜きダイエットや朝食抜きダイエット(欠食)があります。 多くの女性が一度や二度は試したことがあると思いますが、慢性便秘症の患者さんがこれらのダイエットを行うと、炭水化物に含まれている食物繊維を断つわけですから、当然、食物繊維不足を引き起こし、ますます便秘の症状を悪化させてしまう危険があります。 というもの。 かなりいいですな、そのとおり食物繊維のことを考えずして一方的に炭水化物を犯人扱いするのは冤罪に等しい。 頼もしい糖質制限論に対する対論である。
2020.08.03
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最高の体調【電子書籍】[ 鈴木祐 ] まず水溶性食物繊維が重要だ。 データによれば、食物繊維の摂取量が1日10g増えるごとに早期の死亡率が11%ずつ減っていきます。 ヘタなサプリや健康食品を飲む前に食物繊維を増やしたほうが、よほど病気の予防になりそうです。 食物繊維を増やすには、まず野菜とフルーツの摂取を増やすのが基本です。 なかでもゴボウ、寒天、海藻、キノコ類、オクラ、リンゴなどは、腸内細菌が好きな水溶性の食物繊維を豊富にふくむ優良食材。 和食に使われる食材には食物繊維が豊富なケースが多く、和風の食事を心がけていれば自然と摂取量も増えて行きます。 という。 ところが、ゴボウとかフルーツは糖質制限のリストに入っているダメ食品だ。 健康学、栄養学ではこの根菜類とフルーツに関するせめぎあいが実に多い。 どっちだ、と思わず言いたくなる。 とはいえ、我が家では常備菜としてゴボウのきんぴらは欠かせない。 りんごの酢漬け・塩漬けも同様だ。 ここに書いてあるとおり、ゴボウやフルーツは下手なサプリや健康食品よりずっと病気の予防になると私は確信している。 次、本書は仏教にも通じているのだ。 これが、仏教で言う「悟り」の基本的なアイデアです。 確かに、欲望と自己をフィクションだと認識できれば、そこに不安は生まれようがないでしょう。 なんといっても、死の際に消えてしまうはずの自分がもともと存在すらしないのですから、輪廻転生のシステムに頼る必要もありません。 その意味では、初期仏教こそが間違いなく究極のソリューションだと言えます。 と、自己をフィクションと言い切れるかが悟りの分水嶺かも。 それはともかく、時間の概念が私自身変わってきた。 考えれば、死という瞬間にまるでブラックホールに吸い取られるが如き年代になった。 そんな時に思うことは生と死と言えそれもまたただ一点のできごと。 今は今、今しかない、過去もなかった、未来もこない、この時しかないということに気づいてしまったのだ。 それをフィクションというのかどうかはともかく、この一点に詰め込むだけ詰め込まれた過去の記憶はこの先一体どうなるのだろうかなどということを日がな考えている今日この頃である。
2020.07.18
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白米が健康寿命を縮める〜最新の医学研究でわかった口内細菌の恐怖〜【電子書籍】[ 花田信弘 ] 悪玉コレステロールは、 LDLが悪者とされた理由は、動脈硬化を起こした血管を調べたところ、そこにLDLコレステロールが見つかったからです。 それによって、「LDLコレステロールこそが、動脈硬化の犯人だ」と誰もが思うようになってしまったのですが、じつは動脈硬化の本当の犯人は、血管に起こる炎症だ、ということがわかってきました。 LDLコレステロールは、その炎症による血管の損傷を修復するために、細胞膜の材料を届けにきていただけだということがわかってきたのです。なのだそうだ。 つまり血管修復のために増えているということで、決して悪玉ではないということ。 いわば冤罪ですなあ。 健康学、栄養学というのは日々更新されている。 それではかつての基準値とは一体何だったのだろうか。 もちろん、コレステロール値が際限なく高くていいわけがない。 それでも善玉、悪玉と名付けられていたコレステロールについて、上記のようなことがわかってきたのは事実であり、それ以前の傍証であるコレステロール値はチョイ高が長寿の秘訣、ゆめゆめ薬を飲むべからずというのが正しかったということだろう。 次、歯の健康について。 こうした中で比較すると、「歯の健康」は、わりと簡単にできることです。 本書をお読みになって、「そういえば、歯の治療やケアをしていなかったな」とお感じになったのであれば、歯医者さんに定期的に行って処置してもらえばいいのです。 医療の力でほぼコントロールできることです。 なのだそうだ。 歯と言うより口腔医学ですな、口腔における黴菌が人類を駆逐しているのだそうだ。 だから上記のように定期的に歯医者さんに行きなさいという理論なのだ。 食べ物、健康に関し研究が日々進展がしているのだから、我々はそれを日々更新し続けなければならない。
2020.07.16
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ケトン人 ケトン革命 福キヨヒサ 糖質制限によりケトン体質が出来上がるとの説がある。 本書はその論に異を唱えるものだ。 つまり糖質制限とケトン体質は似て非なるものだというのだ。 ケトン体の原理は、食物の摂取が途絶え、体がエネルギー源となるブドウ糖を生産できなくなった時、飢餓モード*に切り替わり、体脂肪をケトン体という脂質に代え、新たなエネルギーとして使い出す。(*飢餓モードとは、便宜上理解しやすいように表現しましたが、実際のメカニズムは飢餓モードではありません) このからくりは、太古のご先祖さまからの遺伝子に組み込まれた機能で、狩猟採集時代のご先祖さまたちは、年の3分の2がケトン代謝の体質であり、果物などが採集される3分の1はブドウ糖代謝であったと言われ、ブドウ糖を車のディーゼルエンジンとすれば、ケトン体は電気自動車と例えられるほどの違いがある。 糖質制限をしたところで結局、糖新生という形でブドウ糖がエネルギーとして使われるのであればそれはケトン体質とは言わないというのだ。 ケトン体質の基本は、 いとも簡単に数日でケトン体質になれるような感じなのだが、現在、世界のケトン人たちは、口をそろえて2週間~6週間の体質移行期間を設け、しつこいほどに高脂肪摂取と、ほどほどな蛋白摂取を強調しているのだ。というように蛋白質摂取より高脂肪摂取なのだそうだ。 これにより人は健康な体になれるという。 要するに脂肪を嫌わずに摂取しなさい、というのだ。 蛋白質は結局のところ、肝臓で糖新生されつまりは糖質制限したつもりが著者のいうところのディーゼルエンジンのエネルギーを使用することになるという理論だ。 したがって世に盛る糖質制限論とは違うというのだ。 糖質制限論の利点は、このケトン体質に至るというものだったから、その観点からいうと糖質制限に一理なしということになってしまうね。 対論、反論、様々出てきて一体どれを選択すべきかという知的遊戯ができて、この糖質制限論を軸にした話はとてもおもしろい。
2020.07.13
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「糖質オフ!」健康法主食を抜けば生活習慣病は防げる!【電子書籍】[ 江部康二 ] 糖質制限がどうして必要なのか。 それは、 炭水化物は肉の脂身やバターなどに含まれる脂質、肉類・魚類・卵などに多く含まれるたんぱく質とともに、「食の3大栄養素」とされています。 よって、この3つはバランスよくとるべきだと考えられてきました。 ところが「血糖値」という観点から見ると、3大栄養素のうち炭水化物のみが血糖値を上昇させる要因となります。 これは炭水化物に糖質が含まれているからなのです。というように、血糖値という観点から危険なものだからだ。 次に、血糖値が上がると、 食後に血糖値が上がることがなぜ怖いのでしょうか? まず第一に、命に関わる動脈硬化をうながす点が挙げられます。 高血糖により血管の内皮に炎症が起こり傷が生じます。 この傷にコレステロールが張り付いて傷を修復しますが、くり返すと分厚く盛り上がり、狭くなったり硬くなったりします。 その結果として動脈硬化が生じます。 コレステロールがたまっていくと、血流が滞ってしまい、血栓で血管が詰まることもあります。 それが心臓の血管で起こると心筋梗塞、脳の血管で起こると脳梗塞というわけです。というようことになる。 つまり糖質制限論は、1に血糖値管理の部分で声高に叫ばれているのだ。 対論として、粗食、和食、があるが、その和食のご飯は糖質そのものであり、砂糖と同様なのだ、といわれ、体にいいからと食していたら、血糖値が上がって糖尿病になった、というようなことがあるらしい。 徹底した糖質カットでは、脳にエネルギーが行かない、ゆえに炭水化物も必要だ論もあるが、糖質制限論では、ブドウ糖に変わるケトン体エネルギーでまかなえるので十分大丈夫、ということである。
2020.06.26
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ケトン体が人類を救う〜糖質制限でなぜ健康になるのか〜【電子書籍】[ 宗田哲男 ] 本書は糖質制限論者である著者が学界で虐げられながら、糖質制限論の正当性とケトン体の正常性を訴え続け、ついにはそれが現代の常識になったということが時系列でまとめられているものだ。 学界では、特に妊娠糖尿病の分野で、ケトン体くらい危ないものはないとの常識であり、学界の上層部はあげて著者の理論をときには野次を飛ばし、恫喝して阻止しようたしたことも時系列で書いてあり、その意味でもとても異色な本となった。 しかし、私は本書が著者の集大成でもある名著だと思う。 ある意味糖質制限の正当性は本書1冊にまとまると言って過言ではない。 糖質制限理論の肝、学界の現実、そして、MEC食と書き上げ実に内容豊富な1冊となったのだ。 まずヒトのエネルギー源はブドウ糖に限定されないということ、ケトン体もエネルギー源であり、従来は危険とされてきたが、そうではないことを 今までは、とにかく「ブドウ糖が大切な熱源―エネルギー源だ」とされていましたが、じつはヒトは、発生の初期にはケトン体で生きていたということ。 もう1つは、ケトン体がこのように高値であっても胎児が生きていけるのであれば、「ケトン体は危険である」というこれまでの考えが否定されるということ。として主張する。 そして、 しかし、食後高血糖の最大の原因は、お米と砂糖です。 ところが「米や砂糖を摂取してもよくて、食事は和食がいい」と言うのです。 それでは結局は、食後血糖値は上がって、インスリンが多く追加分泌し、肥満が進行し、インスリン抵抗性が増し、糖尿病が進行します。 食事で悪化する病気ですから、食事で治せるはずですが、それには触れず、当然のように薬剤を使うことを推奨します。と、糖質制限の必要性と、現代医学の薬剤依存を述べるのだ。 さて今日まで様々な健康論、栄養論、ダイエット論を読んできた。 そして最近のマイブーム的論点は、糖質制限か否か、だった。 ここに来てどうも私は、糖質制限が優勢と思えてきた。 糖質制限論のほうがエビデンスがしっかりしていて納得できる。 対論はどうも根拠に乏しいような気がするのだ。 私は著者や江部康二先生、白澤卓二先生等の本を読み、更に対論を求めてその対論も読んできたが、対論は、ブドウ糖が脳には必要であり、朝イチにそれを摂取しなければその日1日のスタートダッシュができない、だから朝ご飯を食べるべきだ、という論法で、ケトン体に踏み込んだものがないのが現状だった。 本書まで進んで、幕内秀夫先生の粗食論、和食論、も論破されたのではなかろうか。 具体的には、渡辺信幸先生のMEC食を摂取するということになる。
2020.06.25
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世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事【電子書籍】[ 津川友介 ] 糖質制限についてまとめて本を読んできたが、それに対する反論が欲しかったところ、本書はまさにエビデンスで糖質制限に関し、反論する。 糖質制限の実践でMEC食というのがある。 meet,egg,cheeseの略だ。 これさえ食べていれば問題ないというのが糖質制限論だ。 それに対し、本書ではエビデンスを全面に出し、赤身肉でさえ食べていけないものに分類し、黒い炭水化物、例えば玄米なら食べてもよろしいというのだ。 そもそも糖質制限論は、糖質によるエネルギーを作らずケトン体由来のエネルギーにするという考えのものでありそのためにとにかく糖質カットするというものだ。 対して本書は何を食べたら良いか何を食べるべきでないかの本で、議論しているわけではない。 だからどっちがどうなどという話ではない。 ただとにかく本書はエビデンスで迫ってくるから、なるほどな、と感心せざるを得ないのである。 炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は正しくない。 炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(良い炭水化物)と「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(悪い炭水化物)があるからである。 良い炭水化物とは、玄米や蕎麦のように精製されていない茶色い炭水化物のことであり、悪い炭水化物とは、白米やうどんのように精製されている白い炭水化物のことである。 これらのことがエビデンスをもとに語られているから、認めざるを得ないのだ。 さすれば、黒い炭水化物をなんと考えるや。 つまりは、ケトン体由来のエネルギーが重要だとすれば、糖質制限すべきであり、これまで通り糖質によるエネルギーを主とするならば、玄米や蕎麦を食べましょう、ということになるのか。 ただし、こと糖尿病に対する考えは、 糖尿病の患者さんにとって一番重要なのは、血糖のコントロールである。 そして、血糖値にとって大敵なのは、白い炭水化物と糖分である。 実は、ステーキなどの肉を食べても血糖値はほとんど上がらない。 一方で、白い炭水化物や糖分を摂取すると血糖値は急激に上昇し、糖尿病を悪化させる。と、糖質制限論とほぼ同じだ。 結局、エビデンスには敵わないということか。 それにしても見事な食事論だった。
2020.06.20
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江部康二の糖質制限革命医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト【電子書籍】[ 江部康二 ] 糖質制限についてここ数日まとまった本を読んだ。 その結果、糖質の恐ろしさ、不要であること、代わりのエネルギーとしてのケトン体の有用性、などがわかった。 糖質制限論者はまず現行の栄養学を論破する。 糖質は人体にとって必須栄養素ではありません。 必須栄養素とは、人にとって欠かすことのできない物質なのに自分の身体では作ることができないものを指します。 必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維です。 これらの栄養素は人の身体の仕組みによって作ることができませんから、必ず、食事によって補給しないと病気になります。 というのは実に理路整然としている。 簡単に言うと、毎度の食事に糖質つまり炭水化物は必要ないというのだ。 そしてカロリー不足にならないよう、肉、野菜、魚、等をしっかり摂れといういうもの。 糖質を摂取しなければ、 体脂肪が体内で分解されて、ケトン体という小さな粒となり、細胞のエネルギーになるというイメージで理解して下さればいいでしょう。 甘い物を食べるとエネルギーになるので元気になるというイメージが定着しており、糖質が分解されてブドウ糖になり、人のエネルギー源となることを知っている人は多いと思います。 しかし、科学的に解明されている人体の仕組みとしては、糖質よりもむしろ脂質のほうが人体を活動させているメインのエネルギー源であり、糖質はあくまでも補助にすぎません。というように体脂肪をケトン体にしてエネルギーにするから大丈夫だというのが、糖質制限理論だ。 これに対して現行栄養学は、3大栄養素の1つ、炭水化物をしっかり摂れと言っている。 痩せる痩せないとか、病気になるならないとかを考えると、ここ数日まとめて本を読んだせいか、私は、糖質制限が優勢にみえる。
2020.06.19
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「ケトン体」こそ人類史上、最強の薬である 病気にならない体へ変わる“正しい糖質制限”【電子書籍】[ 宗田哲男 ] 糖質制限論者の理屈は、人体のエネルギーはブドウ糖のみではなく、ケトン体も有用であり、何かと不具合が発生する糖質よりもケトン体のほうが優れているが、 この〝脂肪を分解して栄養にする代謝〟に切り替わるとき、出てくるのが、本書のテーマである「ケトン体」です。 ケトン体が体内に増えれば増えるほど、脂肪が燃焼され、体についた余分な肉がみるみるうちに落ちていくことになります。 糖質をエネルギーにできているうちは、ケトン体をエネルギーとして生み出すことはできないので、糖質を控えることが、自然と脂肪を燃やす体へと変えていくもっとも有効な方法だと言えるでしょう。というように、糖質をエネルギーとしているうちはケトン体をエネルギーとして生み出すことができないので、1 主食(ご飯・パン・麺類)は食べない 2 主食の分のカロリーを、肉・魚・卵・チーズなどのタンパク質でしっかりとる 3 野菜・きのこ・海藻を取る 4 アルコールは、焼酎などの蒸留酒やワインならOK 5 お腹が空かなければ、無理に3食食べる必要はないというような食生活に変えるべきだというものだ。 ケトン体に関しては2015年くらいまでは有毒なものとされていたが、それ以後の研究により人体に有用なものと変わり、糖質制限論者の根拠にもなっている。 また、ガン治療の世界にも及んでおり、糖質制限論におけるケトン体の有用性がもっと明らかになれば、ますます糖質制限ダイエットは盛んになるだろう。 それはともかく、これら糖質制限論者に対して、栄養学の面から糖質制限はよろしくない、という反論がなされているのは事実だ。 糖質制限というテーマで議論すると、朝食を摂るか摂らないかや、米の問題とか、非常に現実的な議論になる。 この問題についての私見はまだまだ先に延ばしたい。
2020.06.18
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スーパードクターズ! いま、糖質制限がすごい!【電子書籍】[ 宗田哲男 ] 今私のマイブームの一つに糖質制限是か否かという問題があるが、本書では、 糖質制限をすることで 血糖値が安定し、糖尿病の合併症までも軽減 する方が増えます。 もはや糖尿病は糖質制限の専門医にかかることで治癒状態になり、インスリンもほとんどいらなくなるのです。 糖質制限が是か非かという議論はもう終わりました。 (略) 新たにケトン体を利用するエネルギー代謝に転換すると人体は驚くほど元気になります。と、糖質制限が是か否かという議論はもう終わった、と一刀両断にする。 本書では糖質制限論者10名が次から次へと投稿乃至インタビューに答える形で糖質制限の必要性を主張するのだ。 そして、 ガンのエサはブドウ糖です。 ブドウ糖をガン細胞レベルで摂りすぎないようにして代わりにビタミン C を摂り込ませるガン細胞レベルでの糖質制限なので、食べ物などの口からの糖質制限だけでなく最近は薬も使っています 。 「SGLT2阻害薬」はガン細胞へのブドウ糖の摂り込みを阻害することがあると言うデータが発表されました。と、ガン治療にまで言及する。 本書を読めば、糖質制限が絶対的に必要だということがわかる。 もはや白米はばかりか玄米までも否定しなければならないのだ。 生活様式を変えなければならないときが来たのかもしれない。
2020.06.17
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すごい塩ーーー長生きできて、料理もおいしい!【電子書籍】[ 白澤卓二 ] 塩を敵視している今日の健康論から見れば本書は暴論以外の何者でもないだろうな。 しかし、著者は、まず塩(ただし、精製塩を除く)がミネラルの塊だ、ということを説く。 そして、 これらの必須ミネラルが不足した場合、人体にはどのような影響があるのでしょうか。 たとえばカリウムは心臓を動かすサポートをする他に、生体の神経伝達において重要な役割を持っています。 このカリウムが欠乏すると、筋力の低下、腸閉塞、反射機能の低下、重度になると呼吸困難やアルカローシス、不整脈が出現します。とする。 自然塩にはこれらのミネラルが豊富に含まれているから、摂取すべきだというのだ。 そして、塩が敵視される大きな理由である高血圧との関連も 塩の摂取量と高血圧にはまったく関連性が見られないうえに、心筋梗塞など心臓血管疾患での死亡率は食塩摂取量の最も多いグループが最も低かったのです。 食塩摂取量が最も少ないグループは、むしろ死亡率が一番高いという結果でした。 この結果からは、食塩を摂るほどに長生きになり、減塩食を食べれば心筋梗塞などで早く死亡する可能性が高くなるということです。として否定するばかりか、死亡率の観点から塩を摂取したほうがよろしいということに言及する。 ただね、精製塩がよろしくないということは、ところどころに散りばめている。 いずれにしろ、白い食べ物は体に良くない、というのは定説だ。 食塩も例外ではない。 だから、塩も吟味しなければならないのだ。 私も普通の食塩は使わない。 市販の岩塩などを使っている。 浅漬用の塩も市販されている。 こういうので野菜を漬けると美味しく出来上がる。 著者が塩はスゴイ、といくら言っても、摂りすぎが良くないのは言うまでもないことだ。 要するに、塩分摂りすぎに余りナイーブになることはない、というのが本書の結論だ。
2020.06.15
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男・50代からの糖質制限 ストーリーで学べる最強の食事法 [ 江部 康二 ] 著者は、とにかく糖質制限をしろ、でないと老化が早まるし不健康になると、力説する。 特に血糖値の関係では、 高血糖になると体内に活性酸素が発生し、様々な悪さをするが、これが細胞のDNAの傷害の原因になると考えられるのだ。 がん細胞は、遺伝子であるDNAの複製ミスによって発生する。 活性酸素はDNAを傷つけて、ミスを起こさせてしまうということだ。 さらに、高血糖自体もDNAを傷害し、発がんの原因になる可能性がある。として、様々な生活習慣病の他、がんの原因にもなるのだと警告するのだ。 それじゃあ、どうすればいいのかということになるが、1日1食でもいいから炭水化物をカットしろ、という。 それを意識すると意識しないとでは大きな違いが出るよ、というのだ。 そもそも糖質制限をすべき理由は、 人の身体は、酸化反応と抗酸化反応がバランスよく保たれていると、健康だと考えられていますが、高血糖があると活性酸素が発生し酸化反応が強くなります。 そして、過剰な活性酸素は細胞を傷つけてしまうのです。 という原理があるからだ。 要するに、糖質が人の老化を早めている、と著者は言いたいわけだ。 日本の栄養学では、糖質、脂質、たんぱく質のバランス良い摂取の必要があると言われているが、著者によれば、そのような学説は他のどの国でも語られていないというのだ。 これもガラパゴス化の一種か。 なお、今回のコロナ禍に関し、感染症による肺炎予防のためには、たんぱく質が有効だとの研究結果があるということも本書で紹介されている。 さて、著者のいうこれほど徹底した糖質制限は本当に果たして必要なのだろうか。 反論も読んでみたいものだ。
2020.06.06
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