私たちが喫煙や暴飲暴食などの不摂生をすると、気管や消化管の粘膜が傷つきます。などと実に丁寧になされておりわかりやすい。
通常、傷のまわりの細胞が分裂して穴を塞ごうとするわけですが、不摂生を続けると細胞分裂のたびに「テロメア」がどんどんと短縮してしまい、やがて限界に達すると、それ以上細胞分裂ができなくなります。
このとき、テロメアを複製する酵素(テロメラーゼ)を持っている修復細胞が生まれます。
そう、これがガンなのです。
ガンは私たちの命を奪う「乱暴者」のように思われていますが、じつは私たちの不摂生の尻ぬぐいをするために現れてくれた修復細胞なのです。
こうしたガンを起こす「不摂生」、つまり生活習慣は次の三つに集約できます。
1喫煙
2感染症
3欧米化した食事
要するに、なにも問題がなければ一二〇年は長持ちするはずのテロメアという細胞時計が、これらの生活習慣によってどんどん短縮されているわけです。
繰り返しますが、ガン細胞は悪者ではありません。
悪いのは私たちの生活習慣です。
私の場合はベジタリアンですから、夕食をいただく際もやはり野菜が中心になります。
だいたい「こぶし五つくらい」(約三〇〇グラム)の量を目安にしていますが、野菜はおひたしにすると、見た目はかなり減ってしまいます。
このこぶし五つの野菜に玄米ごはんと味噌汁を食べれば、これで十分におなかがいっぱいになります。
それでいて低カロリーで、高血糖になることもありません。
「糖分は脳のエネルギー源なのでしっかり摂る必要がある」という人がいますが、脂肪もたんぱく質も体内では糖となって脳に運ばれていきますから、わざわざ糖ばかりを食べる必要はないのです。
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