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このあたりの日にちになると山の雪の具合を見て二人でスノーボードに行っていた。
去年はケンカして行く事が出来なかったけど、今年は行こうねって言っていたっけ。
彼女には言っていなかったけど、彼女と行くボードは凄い楽しみでしょうがなかった。
普段の夜わずかな会える時間と違って朝から、明るいうちに出かけれることだけで喜んでくれていた。
仕事で疲れてても眠い目こすって頑張って起きて、いつもでは考えられない2人だけの時間を過ごすために車を飛ばして行った。
ゲレンデに着いて雪の上に立つ彼女は雪の結晶にも負けないくらい綺麗に輝いていた。
雪のように白くて雪のように柔らかい彼女に、溶け込んでいく自分の心を隠して素直に伝えれずにいた事が残念だ。
ボードで滑りを楽しむ姿やリフトの上でのくだらない会話で喜ぶ姿がいつにもなくそうさせていたのだろうか。
いつも自分できちんと伝えたい事は話しろとか、口にしないと伝わらないよとかもっともなことばかり言っていた自分が何一つ出来ていなかった。
言葉に出さないだけでなく表現する事さえもしなかった。
ストレートじゃない自分がいた。
彼女の愛情に応える事が怖かっただけだったのか。
帰りたくなかったのわかったかな。
どんなに疲れていても決して助手席で寝る事もなく、頑張っていてくれてた。
運転頑張ってくれてるからって言っていたけど、何となくその時の気持ちがわかる。
渋滞で不機嫌になっても、いつも話しかけてくれていた。
あっという間の時間が過ぎて、次はいつ行けるかわからないなかで家の前でバイバイする時の寂しそうな顔と、楽しかった顔が僕の心を複雑にして見送ってくれてた。
この季節になると、彼女とのボードを思い出す。
彼女の滑ったボードの後をなぞりながら、僕の滑ったボードの後をなぞりながら滑ったあの時の様に。
http://jp.youtube.com/watch?v=62IYLOujIKM
happy day 22.