PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
寒い冬が終わって、君と出会った季節の春がやってくる。
今日みたいな雨の降る夜は、憂鬱な時間でもあるけど君を思い出す時でもある。
単純に雨の日の夜のデートでしかなったかもしれないけど、ワイパーもかけずにエンジンをかけたままの車の中での2人だけの時間が大好きだった。
月の夜明かりを雨雲が包み消し、雨の水滴が車を包んで外界から2人の世界を作ってくれた。
たまに動かすワイパーが外の世界とのつながりを確かめる手段だった。
とびっきりの2人だけの時間と場所。
気の重い雨の日なのに気が軽くなれたのは彼女のおかげだった。
ウィンドーを小さな水滴と水滴が流れて、一つの大きな水滴になるのを見ているといろんな思いが交錯していた。
ワイパーを動かし、外界へと引き戻される時が別れの時間。
彼女の思いを拭い払うようにワイパーを動かして帰る道のりを、彼女は目に映る雨を僕の涙の様に思ってくれた事はあるのかな。
send my whiteday for you.