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2021.02.11
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カテゴリ: 将棋
2月11日(木)

解説者:広瀬章人八段
解説者:三枚堂達也七段
聞き手:村田智穂女流二段
聞き手:貞升南女流二段

<準決勝 渡辺名人vs藤井王位・棋聖>

振り駒で渡辺名人の先手と決まりました。
戦形は相掛かり。
貞升:「(指し手が)早いですね」

貞升:「まだまだ先まで準備してるんですかね~?渡辺名人」
三枚堂:「どの辺までが準備なのか・・・この辺りから後手も手が広くなってくるので」
    「あと5手くらいですかね~?」
(39手まで進んでいます)

貞升:「あ、引きましたね(後手)8一飛車」
三枚堂:「これでまぁ、先手は追撃がないといけないんで」
貞升:「きました(先手)8五香」
三枚堂:「(先手は)予定通り進んだけど、きっちりついてこられてるというか・・・
     だから、用意しているのにリード出来ないと逆に焦りになったりしますよね」
    「なんでついてこれるんだ?!みたいな」
    「藤井王位・棋聖も、結構ヤな時間の使い方をしてきたんで」

三枚堂:「やっぱり正確な対応という感じがしますね」

村田:「どんどん佳境になってまいりましたけれども、ここまでいかがですか?」
広瀬:「なんて言いますかね、お互いの指す手が早かったので恐らく研究範囲・・・
    研究がぶつかったのかな?と思いますけど。ちょっと珍しい展開でしたよね」
   「ほんっとに最新の将棋だなと思いました」


広瀬:「そうですね、お互いに桂香を持ち駒にもっているので小駒の使い方が勝敗を
    わけるかも知れませんね」
村田:「(8九)香車で50:50に戻った形ではありますけども」
広瀬:「・・・藤井さんがわざわざ金をそっぽに行ったのは8一飛車を打たせない為だと」
61手進み、後手は秒読みに。
広瀬:「(秒読みから)乱れないというのが藤井さんの強さですよね」
62手から両者秒読みへ・・・

広瀬:「見た目的にも先手が良くなったという感じが・・・」
広瀬八段の解説が凄まじい。
80手まで進み、先手がもう一押しあれば・・・という局面だそう。
村田:「どういう手を作るかということなんですね?」
81手目3二成銀。
広瀬:「角とか斜めにきく駒が後手陣にとっては致命傷なので」
   「ただ後手玉を攻めるのが意外に大変だという順に、藤井さんは賭けてます」
AIは90%前後、渡辺名人に振れています。

広瀬:「(相手が)藤井さんですからね、最後の最後まで油断できないですね」
   「渡辺名人も勝ちだと思ってるはずなんですけど(藤井二冠の)最後の勝負手を
    かわし切れるかどうか」
   「やってしまうと負けの変化が多い所で、藤井さんがどういう勝負術を・・・」
村田:「・・・この(後手)5六香は金を移動させる為の」
広瀬:「いや恐ろしい」
村田:「パニックになりそうですね」
広瀬:「簡単には勝たせてくれないですね」
村田:「色んな所に爆弾が・・・」

先手103手6一角。
AIは渡辺名人の方に評価値99%振れていますが・・・
広瀬:「珍しいですね藤井さんが。(AIの)数字を信用しちゃいけないかもですけど」
   「1%は珍しいです。土俵際まで追い込まれていて」
   「(先手7八香を見て)ちょっとまだ寄せのプランが見えている訳では無さそう」
   「綱渡りの手順を指し続けないと・・・」
村田:「忙しくなりましたね、先手は。ゆっくりは出来ない・・・」

広瀬:「このまま逃げ切れれば渡辺名人にとってピッタリの勝ちなんですけど」
   「詰将棋の要素も加わってきましたね」
   「(先手)歩が一枚というのも・・・歩が五枚くらいあれば結構簡単に詰んでそう
    なんですけども」
村田:「一枚だからこそ」
広瀬:「その一枚を使うタイミングを間違えてしまうといきなり奈落の底へ落ちてしまう
    可能性もありますね」
120手まで進み依然、渡辺名人にAI99%振れています。

よもや、よもやですよ・・・
逆転。大逆転ですわ・・・
どうなってるの?!
広瀬:「ドラマが待ってるんですか?」
村田:「驚きましたね」
9九の馬がよくきいているので。
うわー・・・  

136手で藤井王位・棋聖の勝ちになりました。
広瀬:「一手のミスが許されないような状況を作り出した逆転術が見事だったなぁと」
村田:「一手しか正解がない状態をずっと・・・」
広瀬:「渡辺名人、会心の指し回しで優勢を築いたはずなんですが勝ち切るのが
    改めて大変だと思い知らされましたね」
村田:「将棋の怖さといいますか」
広瀬:「後手をもってたのが藤井さん以外だったら渡辺さん勝ってると思うんですけど」

対局者が大盤解説場へ到着しました。
藤井王位・棋聖は2四歩と打たれる手が読めていない手でそこから悪くしてしまったとの事。
渡辺名人、大盤解説でのサービスっぷりが尊い。
マジ尊いわ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=dHiD1opwJvk

この後の三枚堂七段と貞升女流二段による解説では
数字ほどの逆転という感じではなくプロ的にはギリギリとのお話でした。
貞升:「感想戦では藤井王位・棋聖が二筋の対応を間違えてしまったと言ってましたね」
三枚堂:「普通の方だと最後粘り切れないと思うんですけど・・・うまくあやをつけて」
現地の杉本八段と木村九段も中継に登場。
木村:「名人が勝ってると思いましたけど、ああいう流れになるとは予想だにしない事で
    やっぱり怖い」
スタジオの三枚堂七段が四段の折、三浦九段宅で杉本八段&プロ前の藤井さんと一緒に
勉強会をした事があるそうです。
三枚堂:「当時は私の方が分が良かったw」
    「感想戦で終盤、競争すると敵わないんですよ」
貞升:「もう当時から早かったんですか、読みが?」
杉本:「木村さんは三浦九段とは・・・」
木村:「子供の頃から知ってるけど家にいった事ないし・・・嫌われてんのかな?www」
   「次の決勝もドキドキしますね」
杉本:「どんな将棋になるのか楽しみですね」



<決勝 藤井王位・棋聖vs三浦九段>

振り駒の結果、藤井王位・棋聖の先手になりました。
ローソンさんと将棋連盟のコラボコラム(PM3時の棋士たち)の写真紹介が。
これ、全部かっこよく撮れてて写真集にして欲しいな~・・・
ABEMAさんでは都成竜馬六段、藤井猛九段、佐藤天彦九段の写真を先出しで。

https://www.shogi.or.jp/column/series/series_151.html

解説の広瀬八段は2018年の朝日杯決勝で藤井王位・棋聖と戦っておられるのですが
広瀬:「安定感がありましたね、その時ってまだ羽生さんと藤井さんが当たったら
    羽生さんのが勝つんじゃないかという声が強かったと」
(2018年朝日杯準決勝で公式戦初の羽生vs藤井戦だった)
広瀬:「デビュー当時は序盤で出遅れる事が多少あったと思うんですけど・・・
    (近頃は)意表をつかれる展開でも対応して」
村田:「いまが18歳、本来だと全盛期は?」
広瀬:「二十代前半位ですかね?・・・高校生で学業をしつつ、この成績ですからね」

38手まで進み・・・
広瀬:「局面でいうと決まった攻めがある訳じゃないので・・・(何通りかある筋の)
    どれが正しいか判断がつかないですね」
   「どちら持ちですか?」
三枚堂:「後手を持って負けそうw」

貞升:「(3八に)手裏剣が飛んできて」
三枚堂:「(先手が)受けるには、どう受けたら良いんでしょうか」
4九玉、5八玉などの手が検討されてましたが・・・
三枚堂:「後手の攻めが刺さりそう。先手悩ましい局面ですね」
貞升:「6八玉と受けました」
ここで先手は持ち時間を使い切りました。
AI評価値は互角ですが目まぐるしい中盤戦。

73手目5四桂。
貞升:「1分で対応するのは大変そうな局面ですね」
後手もすでに1分将棋です。
広瀬:「4五金が急所なので、この瞬間忙しいですね先手は」
79手目2四飛車。
広瀬:「これはパニックですね」

先手玉が5五に上がり互いの玉が接近している状態です。
広瀬:「人間だと先手が負けてしまいそうですが、まだ続きがあるんですね」
貞升:「いや~~~・・・ここで3三銀」
貞升:「・・・5四飛車までいきました」
広瀬:「クライマックスなんですかね?」

101手で三浦九段投了。
藤井王位・棋聖の優勝となりました。
広瀬:「準決勝に引き続いて大熱戦でしたね。三浦九段、最後、勝ちを逃したという
    ニュアンスで・・・ちょっと秒読みでは読み切るのが難しい・・・」
村田:「中盤以降見応えのある・・・」

大盤解説場へ対局者が移動されます。
木村:「お疲れ様でした。最後何かありました?」
三浦:「いや勝ちですよ」
木村:「勝ちでした?間違った?」
三浦:「4四銀の所が・・・」
木村:「藤井さん、4四銀のとこは?」
藤井:「その前に多分5六歩に対する・・・その辺りで何か・・・」
木村:「5五金が意外というか強烈な勝負手ということですか?」
藤井:「その前にちょっと負けかもしれないですけど・・・」
序盤の横歩取りは三浦九段の作戦だったようです。

互いの玉が接近している最終盤。
木村九段と三浦九段も悩ましい局面。
木村:「どうやって負けになんすか?」
藤井:「手が戻るなら」
木村:「違う感触もあるということですね、まだ難しいとこがあったと・・・」
三浦:「正直なんかありそうな気も」
木村:「予感はしますね」

三浦九段の『藤井さんだからしょうがないすね』が印象的でした。
準決勝、決勝と二局続けて逆転勝ちは、もうなんというか・・・凄いものを観た。

三枚堂:「きわどい終盤に持ち込む力が凄かったですね。ギリギリの勝負で。
     決勝にふさわしい大熱戦でした」
貞升:「終盤非常に濃かったですね、どちらの対局も」
藤井王位・棋聖は3度目の朝日杯優勝です。

https://www.youtube.com/watch?v=nxRUv6cgVQ4
豪華検討陣の控室。
ゴージャス杉。





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Last updated  2021.02.15 20:35:18
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