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開催日:2026.9.22(水) 17:00開演場所 :信州国際音楽村 パノラマステージひびき(1,000名収容)9月19日から開講した上田ウィーンアカデミー2026のフィナーレコンサートである、ひびきピクニックコンサートに行ってきました。プログラム出演:UWAジュニアウインドアンサンブル カールヤイトラーウインドアンサンブル指揮:カール ヤイトラー●UWAジュニアウインドアンサンブル1.行進曲「音楽家の挨拶」2.ポルカ・フランセーズ「小さな風車」3.ワルツ「ワインの気分」4.行進曲「ウィーンはいつもウィーン」●UWAジュニアウインドアンサンブル&カールヤイトラーウインドアンサンブル合同演奏5.アンネン・ポルカ●カール・ヤイトラーウインドアンサンブル1.聖セシリアのファンファーレ2.オペレッタ「メトゥザレム王子」序曲3.歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より4.ポルカ・フランセーズ「上機嫌」5.ポルカ・マズルカ「女心」6.第76連隊行進曲7.ワルツ「ウィーン市民」8.バレエ「人形の精」より2つの小品 1.チロルの娘9.バレエ「人形の精」より2つの作品 2.ギャロップアンコール10.ラデッキー行進曲レポート行進曲「音楽家の挨拶」記念すべきUWAジュニアウインドアンサンブルの初ステージの1曲目として、ヤイトラー氏が選んだこの曲は、題名からしてこれ以上の選択はない最良のものと感じました。そして楽曲は、木漏れ日のような温かみを感じるマーチであり、ヤイトラー氏が子供たちを想う優しさが音楽に表れているような気配を感じました。ポルカ・フランセーズ「小さな風車」こちらの曲は、過去にカールヤイトラーウインドアンサンブルでも取り上げられた楽曲であり、私自身、この曲が流れると安曇野の水車を連想してしまうところですが、ウィーンの郊外はどこかこの信州国際音楽村界隈に風景がよく似ているという話も聞いたことがあり、そんな縁も感じる曲でした。ワルツ「ワインの気分」ウィーン音楽を取り上げる上で無くてはならないワルツですが、お酒好きなヤイトラー氏らしいと感じるとともに、じつはワインと音楽は相性が良いということで、過去にこの信州国際音楽村でもワインと音楽を関連づけるコンサートがあったり、近くの椀子ワイナリーでの上田ウィーンアカデミーメンバーによるアンサンブル演奏があったりと、何かとワインとは縁があるように感じました。行進曲「ウィーンはいつもウィーン」古くから日本でもよく演奏されているマーチですが、題名からして真・ウィーンといった感じを受けました。おそらく楽譜にたくさんの繰り返し記号、ダルセーニョ、ダカーポなどが付いているものと考えられ、その道順を自信を持って正しく進むことができたらいいね!という感覚がありますが、子供たちの迷いのない堂々たる演奏はお見事と感じた次第です。アンネン・ポルカUWAジュニアウインドアンサンブル&カールヤイトラーウインドアンサンブル合同演奏ということで、87名のメンバーが一堂に会しての演奏となりました。楽曲は、シュトラウスII世が母を想って作った曲ということで、昨年の生誕200周年でもよく演奏された印象がありますが、87名という人数はダテではなく、その重厚感に圧倒された感がありました。聖セシリアのファンファーレ上田ウィーンアカデミー開闢以来ずっとオープニング曲として演奏されてきていますが、ヤイトラー氏自身が書いたプログラムノートによれば、聖セシリアは古代ローマ時代の人で音楽家、歌手、詩人の守護聖人として奉られているとのことで、襟を正すような気持ちで演奏させていただきました。15回目の演奏となりましたが、演奏は毎回少しづつではあるが、異なったメンバー構成によって行われる一期一会のカールヤイトラーウインドアンサンブル。そんなことを感じたひとときになりました。オペレッタ「メトゥザレム王子」序曲6分半の大曲で、コンサートの始まりは序曲で!という定番スタイルで、2曲目にして相当骨のある楽曲と感じました。そしてこの曲は、ヨハン・シュトラウス2世の曲で、1877年1月3日初演奏。2つの小国の君主の子女同士の結婚を題材とし、政略結婚を嫌がる娘のために一方の君主が奔走するものの、娘が結婚相手であるメトゥザレム王子に一目ぼれしたことで騒動へと発展するというストーリーとのことで、ある意味ずっこけ感が漂うフレーズも出て来ており、そんな部分も含めて楽しませていただきました。歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より演奏時間15分という、上田ウィーンアカデミー史上最長ということもあり、かなりの大曲感がありました。今回海外の編曲版での演奏となりましたが、カヴァレリアといえば、日本では宍倉晃氏の編曲版がコンクール等でもよく演奏されている印象があり、これが8分50秒の尺なので、それに比べるとより多くの曲が入っているということで、1つ1つの曲をより深く感じながら、カヴァレリア・ルスティカーナの世界を存分に楽しませていただくひとときになりました。ポルカ・フランセーズ「上機嫌」プログラムの尺的に、3曲目までが前半ということで、ここから後半ということになりますが、演奏前にヤイトラー氏のMCが入り、ここからはポルカやマーチをお届けしますとのことで、まず1曲目のポルカは、シュトラウス1世の上機嫌。この曲は、2015年のアカデミーでも登場した楽曲であり、長いことアカデミーに参加していると、こういった再登場の曲を見つける楽しみもまたあるということで、そんなことを考えつつ楽しませていただきました。ポルカ・マズルカ「女心」こちらもシュトラウス1世の曲になりますが、曲名の女心が示す通り、音の曲線美のようなメロディーがとても心地よい曲で、今回のアカデミーの曲の中でお気に入りの1曲という感覚がありました。なお楽譜は、1947年の出版となっており、80年を生き抜いた楽譜が生きた音楽として2026年の今日に多くの人たちが耳にしていることがなにやらとてもすごいことのように感じました。第76連隊行進曲軍楽隊のマーチと思われますが、そもそも吹奏楽の起源は軍楽隊と言われていることから、このような軍隊の曲を演奏することは、里帰りの意味合いもあるのかなと感じました。ワルツ「ウィーン市民」ヨハン・シュトラウス2世らと並び、ウィーン古典 軽音楽の黄金期を支えたツィーラーの最も著名な作品の一つとのことですが、この曲の前奏にあの始業時のチャイム「キンコンカンコーン」と同じ音が入っており、おそらくチャイムの方が後だろうから、チャイムの起源を見つけた!という驚きの発見となりました。前奏の後は、第1、第2、第3ワルツと続き、コーダでそれぞれのワルツの再現がなされるという黄金パターンで、とても聴きなじみのよいワルツにどっぷりつかるひとときになりました。バレエ「人形の精」より2つの小品 1.チロルの娘ヤイトラー氏が過去に何度も演奏した楽曲で、このチロルの娘は、チロルのかわいい衣装を着た娘さんが踊る様子を描いた楽曲とのことで、とてもほのぼのとした曲調がとても心地よいひとときになりました。バレエ「人形の精」より2つの作品 2.ギャロップコンサートの締めくくりは爆速のギャロップが定番になりますが、今回はバレエ「人形の精」よりの抽出となったことで、チロルの娘との関連性を考えながらということで、早いけれどあくまでも人形の精ということで荒々しくならないようにといった気持ちを持っての演奏となりました。ラデッキー行進曲第1回から演奏しているアンコール曲の定番ですが、楽譜には書かれていない冒頭のスネアドラムソロに加えてヤイトラー氏流のフルリピートもすっかり板についており、複雑なリピートでの迷いも無し。ヤイトラー氏が聴衆側を向いて指揮を振るというラデッキーのお決まりの演出も健在でアカデミーの締めくくりを感慨深く感じることができました。まとめ15回目のアカデミーを締めくくりは、ジュニア31名。そして一般は昨年の54名から増えて、総勢56名による大迫力のピクニックコンサートとなりました。また台風一過。心配していた風の影響も少なく23℃くらいという過ごしやすい陽気の中で、秋の虫の音も演奏に加わりつつ、ひんやりとした秋の夜のひとときを感じた次第です。
September 22, 2026

開催日:2026.9.21(月) 14:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)9月19日から開講した上田ウィーンアカデミー2026のアカデミー受講生コンサートに行ってきました。プログラム1.UWAフルートアンサンブル ●J.シュトラウスII/こうもり序曲2.フルートアンサンブル ●P.チャイコフスキー/くるみ割り人形より「葦笛の踊り」 ●J.シュトラウスII/ウィーンの森の物語3.クラリネットアンサンブル ●W.A.モーツァルト/後宮からの逃走より「序曲」 ●R.ワグナー/ローエングリンより「エルザの大聖堂への行進」4.トロンボーンアンサンブル ●A.ブルンス/フーガ ●F.J.ハイドン/天地創造より大いなる偉業が成し遂げられた ●A.ブルンス/コンサート・ワルツ5.トランペットアンサンブル ●A.ブルックナー/キリストは従順であられたレポートUWAフルートアンサンブル今回のフルートアンサンブルは、生誕201年目となるヨハン・シュトラウスII世の代表曲こうもり序曲を取り上げ、フルート特有の淡い音色の魅力を存分に感じさせていただきました。こちらの楽曲は、過去にクラリネットアンサンブルでも取り上げられてきましたが、アカデミーでのノーカットフルバージョンでの演奏はおそらく初めてではなかろうかということで、その聴き応えを感じた次第です。フルートアンサンブル神奈川から参加のチームで、UWAにはアンサンブルでのみの参加とのことですが、1曲目は、多くの名曲が揃うくるみ割り人形の中から、フルートといえばこれ!という葦笛の踊りをフルートだけのアンサンブルで表現するということで、同一楽器アンサンブルならではのハーモニーを楽しませていただきました。また2曲目は、シュトラウスII世の代表曲の1つであるウィーンの森の物語をまさにウィーンの風景を彷彿とさせるような形での演奏となりました。クラリネットアンサンブル今回も縁あって、チームの一員として参加させて頂きました。1曲目の後宮からの逃走より「序曲」は、モーツァルトらしいコミカルな色の前半部と後半部。そして中間部は忍び足のような暗がりでの逃走をイメージさせるような深い味わいのあるところが魅力的な楽曲で、事前に受けたヤイトラー氏のレッスンで音符の処理が長い音符は短く、上昇系の連符は急がずゆっくりと!という形に変わったことで、それまで演奏していたアンサンブルチームとしての曲キャラクターが引き締まったようなイメージがありました。これはまさにヤイトラー氏のマジックというところです。そしてエルザの大聖堂への行進は、曲半ばでの移調が特徴的な曲で、15小節曲ほど演奏してまた元の調に戻る訳ですが、そのあたりが私自身として強く意識した部分で、曲として色彩の変化を感じる面白い部分なのかなと感じた次第です。トロンボーンアンサンブルハーモニーを得意とするトロンボーンによる9重奏となりましたが、1曲目のフーガは、ファンファーレのような感覚のある気品のある曲。2曲目の天地創造より大いなる偉業が成し遂げられたは、古典派を代表するハイドンらしく古風な色合いを強く感じるハーモニーがとても印象的な曲。3曲目のコンサート・ワルツは、お祭りを連想させるような愉快で楽しい曲ということで、人の声に最も近いと言われるトロンボーンの重奏を毛色の違う3曲で大いに楽しませていただきました。トランペットアンサンブルトランペット9名とユーフォニアム1名による編成での演奏となりましたが、トランペットだけのアンサンブルにユーフォニウムが加わることで、ずいぶんと立体感のあるハーモニーになっており、このあたりはクラリネットアンサンブルにおけるバスクラリネットの役割と似通った部分があるのかなと感じながら聴かせていただきました。演奏曲のキリストは従順であられたは、AIによる要約によれば、「ジャンル: 無伴奏混声合唱のためのモテット(宗教曲)歌詞の出所: 新約聖書「ピリピ人への手紙」第2章8〜9節内容: 「キリストは、おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた」という受難と崇高な救いを歌う。特徴美しいハーモニーと深い精神性を持つ。合唱曲として知られるほか、金管楽器や弦楽器のアンサンブル用にも編曲されている。」とのことで、とても厳かな雰囲気を感じる楽曲でした。
September 21, 2026

開催日:2026.9.20(日) 16:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)9月19日から開講した上田ウィーンアカデミー2026の目玉である、カール・ヤイトラー トワイライト コンサートに行ってきました。プログラム前半1.小松耕輔:「母」2.滝廉太郎:「荒城の月」3.杉山長谷夫:「出船」4.R.ジーツィンスキー:「ウィーン、わが夢の街」中盤5.C.シューマン:夜想曲Op.6-26.J.ブラームス:間奏曲 作品119 第3番7.L.V.ベートーヴェン:「エリーゼのために」後半8.W.A.モーツァルト:「おお、イシスとオシリスよ」 歌劇「魔笛」より9.R.ワーグナー:「おお、汝、やさしき夕星よ」 歌劇「タンホイザー」より10.O.ニコライ:「小さな少年だった頃」 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」よりアンコール11.オーストリアでとても有名なお酒を飲む歌 ワイン貯蔵庫にて12.小さい秋みつけたレポート9月19日から開講して22日までの上田ウィーンアカデミーの最初のコンサートは、恒例となりつつあるトワイライトコンサートということで夕暮れ時に向かっての16時スタートという時間設定のもと、アカデミー受講生と一般の聴衆のもとで厳かに演奏が始まり、ヤイトラー氏の温かく音色のすてきな演奏にとても心地よいひとときを感じることができました。そして今回、ヤイトラー氏がアカデミー初のユーフォニアムを携えてのコンサートということで、とても新鮮なものがありました。特筆すべきはその使用楽器で、おおよそ現在普及しているユーフォニアムとは全く異なる形状であり、そのメカニズムもピストンではなくロータリーだったのが印象的でした。演奏者プロフィールに記載の楽器紹介によれば、このユーフォニアムは、若い頃知人から譲り受け使用していた100年前の楽器で、ハプスブルグ家の御用達として管楽器の代表的な工房であるウィーン管楽器製造者共同組合の楽器であるとのことで、ウィーン独自の管楽器を数多く作成した工房の由緒ある楽器とのことでした。今回の演奏曲は、まず前半にヤイトラー氏が自ら楽譜を買い求めたという日本の曲3曲「母」「荒城の月」「出船」に加えて日本でも親しまれる「ウィーン、わが夢の街」という全て日本で調達した楽譜を用いての演奏となりました。続く中盤の夜想曲、間奏曲、エリーゼのためにの3曲は、ピアノ伴奏・通訳を担当した澤田まゆみ氏の独奏となりましたが、こちらはウィーンに縁のある曲ということで、いずれも名だたる作曲家たちがウィーンで作り上げた曲が取り上げられました。後半の3曲「おお、イシスとオリシスよ」、「おお、汝、やさしき夕星よ」「小さな少年だった頃」は、オペラからの抽出ということで、特に「小さな少年だった頃」の作曲者、オットー・ニコライは、ウィーンフィルの創設に関わった作曲家ということで、それまでのオペラでのオーケストラ演奏をコンサートでの演奏という形態でより身近に音楽を楽しめるようにした功労者であるとのことでした。そしてアンコールでは、ヤイトラー氏といえばお酒好きということで、おなじみのお気に入りの楽曲であるお酒にまつわる曲の演奏。そして締めくくりには日本の秋の歌「小さい秋みつけた」が演奏されましたが、今年は夏の猛暑も昨年ほどではなく、秋の気配も例年より早い感があり、より秋の気配を多く感じるところでのタイムリー感が素晴らしいと感じました。まとめコンサート終演後は、ヤイトラー氏がロビーに出て、アカデミーメンバーや来場者と談笑するというひとときが設けられました。また話題の100年前の楽器が披露され、アカデミー参加の金管奏者の注目のまととなり、また試奏もさせていただけるという和やかなひとときとなりました。またワンドリンク付きということで、ホットコーヒーや冷たい麦茶。椀子ワイナリーのワインが提供され、ヤイトラー氏もワイングラスを片手に上機嫌さが伺え、さらに宿泊するアカデミーメンバーは、ワインを楽しんでいる様子がありました。
September 20, 2026

開催日:2026.9.12(土) 13:00開演場所 :上山田文化会館(952名収容)千曲・坂城の吹奏楽団体が集う、さざなみ音楽祭・吹奏楽祭に行って来ました。 プログラム前半の部1.KBE上山田吹奏楽団 タッチ ザ・ピンクパンサー・マンボ2.治田小学校金管バンド A Short Tale Of Echo オーラリー3.埴生小学校金管バンド班HBB 「情熱大陸」メインテーマ 「名探偵コナン」メインテーマ4.千曲市消防団ラッパ分団 ドラゴンクエストIIIより「ロトのテーマ」 ブラバン・平成! (学園天国・夏祭り・チェリー・キセキ・U.S.Aなど豪華11曲メドレー)後半の部5.さかきハッピーブラス 希望の大地 インフェルノ6.屋代高校・屋代高校附属代中学校吹奏楽班 パイアサの飛翔 The Tempter7.千曲市吹奏楽団 Puszta-Four Gipsydances-8.千曲坂城クラブ吹奏楽専門部 あつまれ おもちゃのマルチャ! HapinessレポートKBE上山田吹奏楽団トップバッターは、上山田文化会館を本拠地として活動し、来年結成40周年を迎える吹奏楽団ですが、9名という編成でピアノが入るビックバンドスタイルの吹奏楽団である紹介がありました。なおKBEのKは上山田。Bはブラス。Eはアンサンブルの頭文字とのことです。そんなKBEの皆さんが演奏したのは、野球応援の定番曲の「タッチ」と、ピンクパンサーをマンボ風にアレンジした「ザ・ピンクパンサー・マンボ」ということで、タッチは応援ソングらしい力強さ。そしてピンクパンサーはバンドの得意分野ということがわかるじつに小気味よいサウンドを感じました。治田小学校金管バンド4年生2名5年生2名6年生13名の計17名で活動するバンドとの紹介がありました。そんな生命力にあふれる子供たちが演奏したのは、神秘的なトーンチャイムの合奏から始まる音楽詩のようなA Short Tale Of Echo。そして途切れることなく2曲目のオーラリーへと入った自然な移り変わりは聴いている側も「あれ?いつのまにかオーラリーになっている…」という感じで、このジョイント感は見事と感じました。埴生小学校金管バンド班HBBみんなで頑張って練習したので是非聴いて下さい!という簡素ながら、強い想いがこもった紹介の後、演奏を聴かせていただきました。1曲目の情熱大陸はそもそも弦楽器の曲なので、それを管楽器で演奏するということだけでもなかなかハードルが高いと思いますが、見事自分たちの音楽として消化しているという印象がありました。2曲目の名探偵コナンメインテーマは、しっかりとした打楽器のリズムのもと安定感のある演奏が練習の成果と感じました。千曲市消防団ラッパ分団他の市町村ではラッパ分団というと、消防ラッパのみの団を示すことが一般的のようですが、千曲市消防団では吹奏楽団も含めてラッパ分団という形式で活動しているとのことで、特徴的なのは指揮者を立てずバンドのアンサンブル力だけで曲を演奏しているところで、このあたりは上田で活動するザ・ブラスグルーヴを連想するところです。演奏曲1曲目は、ドラゴンクエストIIIよりロトのテーマとのことで、はてロトのテーマって?と思いましたが、要はオープニングマーチ…でもファミコン版のドラゴンクエストIIIは、カセットを入れて起動すると「DRAGON QUEST III」の文字だけのオープニングであったことが、IIIでのマーチがロトのテーマとして挙げられているのかな?と聴きながらふと考えました。2曲目は、プラバン・平成!この曲は、豪華11曲メドレーで平成時代を生きた世代にとっては懐かしくもあり、とてもほっこりするメドレーで、コンサートの1ピースとしても良曲だなと感じました。さかきハッピーブラス南条小学校17名、坂城小学校6名、村上小学校2名の計25名で活動しているハッピーブラスですが、東海大会で銀賞を受賞した曲を披露してくれるということで大いに楽しみなところでした。実際、東海大会と一言で言うけれど、おおよそ金管バンドや吹奏楽では長野県代表となって出場する東海大会は狭き門であり、私自身も長い音楽活動の中で東海大会の舞台を踏んだのは1度きりということもあり、さかきハッピーブラスのみなさんの偉大さを感じるところでした。東海大会の演奏曲である希望の大地は、まさに大会での演奏を彷彿とさせる高いクオリティーをもったハーモニー感がとても素晴らしくお見事と感じました。2曲目のインフェルノは、肩の力を抜いてみんなで楽しんでいる感があり、リレーしてゆくソリストたちがソロ演奏後に指揮者とハイタッチする演出が、指導者と子供たちの強い絆を感じさせ、とても温かい気持ちになりました。屋代高校・屋代高校附属代中学校吹奏楽班高校生36名、中学生17名、計53人で活動しているとのことで、夏のコンクールで三年生が引退し、新メンバーでの初舞台という紹介がありました。このあたり、中学の部活動の地域移行が進む中で、中高一貫校については、中学生の部活を高校生が見るということは自然な形ではあるのかなと思いました。演奏曲1曲目のバイアザの飛翔は、アメリカの作曲ロバート・シェルドンによる楽曲で、アメリカのミズーリ州にあるセントルイスに伝わる、怪鳥「パイアザ(Piasa)」の伝説を題材に書かれた曲になりますが、私自身シェルドンの楽曲の多くに共通する明るいメロディーとキラキラ感。根底にあるストーリー性がとても好きなので、とても楽しく聴かせていただきました。2曲目のThe Tempterは、今年5月の奏鳩会コンサートでも聴かせていただいた屋代高中バンドの18番的な楽曲ですが、代替わりしても曲は引き継がれてゆく…そんな伝統を感じたひとときになりました。千曲市吹奏楽団千曲坂城地域で最も規模の大きい一般の吹奏楽団であり、これまでの定期演奏会を見ても、難曲に果敢に挑戦してゆく積極性が光る楽団という印象がありますが、今回は大曲1曲!ということで、吹奏楽ではおなじみのプスタ〜4つのジプシー・ダンスを聴かせていただきました。AIで曲について調べてみたところ、「プスタ」とはハンガリーを中心に存在する広大な平原の名称であり、ヨーロッパを中心に放浪生活を送る民族であるジプシーの舞曲をテーマとするこの作品のイメージにふさわしい雰囲気をもつ名称として名付けられた。とあり、約12分の曲を通してそんなジプシーの音楽を深く楽しませていただきました。千曲坂城クラブ吹奏楽専門部中学校の部活動地域移行を受けて発足し、学校の枠を超えて活動する千曲坂城地域の吹奏楽専門部ですが、そういえば過去のさざなみ音楽祭では、更埴地区中学生リーダーズバンドが出演していたけれど、この時も学校の枠を超えての活動であったはずで、そのあたりの経験も生かしての吹奏楽専門部発足であったのかなと思いました。その専門部が演奏する1曲目「あつまれ おもちゃのマルチャ!」は、今年の課題曲ですが、全国大会へ聴きに行かない限りは、おそらく聞き納めというタイミングで、今後この曲がコンクール後にどのくらい演奏されるのだろうかと思いつつ最後の楽しみのひとときになりました。2曲目のHapinessは、嵐の初期の曲ですが、スビード感。元気をもらえる感…いわゆる熱量の高い曲で、さざなみ音楽祭の締めくくりにふさわしい盛り上がりを感じることができました。まとめコロナ禍だった2021年以来、5年ぶりにさざなみ音楽祭を聴かせていただきましたが、以前は6月だったものが9月となって数年…。今年は8団体の出場でしたが、過去数校あった中学校が1つにまとまったこともあり、音楽祭の時間も約2時間半弱とだいぶコンパクトになった印象がありました。このあたり、来年以降何らかの形で出場団体が増えていけば、音楽祭もより盛り上がるのかなと感じた次第です。
September 12, 2026

開催日:2026.9.6(日) 13:30開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)上田千曲高校吹奏楽班の第17回定期演奏会に行ってきました。プログラム第1部1.アルセナール2.蒼き海と船乗り3.さくらのうた第2部4.平成アイドル・ダンス・コレクション5.名探偵コナンメインテーマ6.RPG7.風になりたい第3部 アンサンブルステージ混成アンサンブル8.美女と野獣9.リメンバー・ミーフルートアンサンブル10.ホール・ニュー・ワールド11.パート・オブ・ユア・ワールドサクソフォーンアンサンブル12.Fade to Twiligt:quartet13.組曲「星を掴みに出かけた音楽家たち」より星降る丘第4部 現役生・OBOG合同ステージ14.ルパン三世メドレー15.「千と千尋の神隠し」メドレー16.「ジュラシック・パーク」からの音楽アンコール17.宝島レポートアルセナールコンサートのオープニングの定番曲として有名な楽曲ですが、私自身も過去何度も演奏してきて直近では今年6月に演奏したばかりということもあり、より親しみを持って聴かせていただきました。そんな有名曲だけに、まず1曲目で千曲サウンドの色を感じたひとときになりました。蒼き海と船乗り今年の夏のコンクールで演奏し金賞を受賞した楽曲ということで、ひと夏かけて練りこまれたサウンドは高いクオリティーを感じる素晴らしい演奏だと感じました。この楽曲は、小編成バンドに向けて多く曲を発表している広瀬勇人氏の作品ですが、題名からわかるように情景やストーリーが見えてくるところが、音楽としては感情移入しやすくなる要素なのではないかと改めて感じました。さくらのうた演奏頻度の高い過去の課題曲は何曲かありますが、その中でも群を抜いて演奏されているのがこの「さくらのうた」なのではないかと感じます。私自身も今年に入って既に2回演奏し、秋にも1回演奏予定がある状態で、演奏者視点で楽譜を頭に思い浮かべながら演奏を楽しませていただきました。曲紹介に記されていた「課題曲の枠を超え、多くの学校や団体に愛されている名曲」という文言がまさにその通りで、うまく表現しているなと感じました。平成アイドル・ダンス・コレクションモーニング娘、ももいろクローバーZ、AKB48といった平成を代表するアイドルの名曲ということで、平成初期がモーニング娘、中期がAKB48、後期がももいろクローバーZになるのかな…と思いつつ、懐かしいアイドルミュージックを楽しませていただきました。名探偵コナンメインテーマウインズスコア版のコナンのように感じましたが、この編曲版は、私も昨年から今年にかけて演奏してきたので懐かしく聴かせていただきました。この曲の良いところは、サクソフォーンだけでなく、いろいろなパートに旋律が回ってくることから、パートごとにスタンドしたりといった見せ場が作れて、みんなが主役になれるということかもしれません。RPGSEKAI NO OWARIの代表曲であり、スクールバンドの18番という印象がありますが、楽曲紹介で「仲間と共に冒険に出て、苦難を乗り越えてゆく」というストーリーが思い浮かぶとのことで、曲を聴きながらRPGはロールプレイングゲームの略として昔はよく使われていたことを想い出した次第です。風になりたいもとは、THE BOOMが1995年にリリースした曲なので、30年前の曲になりますが、キリンビールの新製品「晴れ風」のCMソングに使われたことで、ここ最近演奏頻度が上がっている感があり、主にアンコール曲として使われることが多い印象がありますが、第2部の締めくくりにふさわしい楽しい盛り上がりを感じることができました。混成アンサンブル第3部はアンサンブルステージということで、班活の中で全体演奏と並行して活動しているアンサンブル演奏の成果が披露されました。最初のチームは、ドラムスを加えた混成アンサンブルで感覚的に吹奏楽に近い響きを楽しませていただきました。演奏曲は、ともにディズニー映画の「美女と野獣」と「リメンバー・ミー」でいずれもゆったりとした雰囲気で、そのなんとも心地よいまったり感にとても癒されたひとときになりました。フルートアンサンブル2チーム目は、フルート三重奏ということで演奏曲は、ディズニー映画の「ホール・ニュー・ワールド」と「パート・オブ・ユア・ワールド」でいずれもフルートの淡い音色の魅力を存分に生かせるよい選曲と感じました。偶然にも2曲とも私自身も次の演奏会に向けて取り組んでいるところだったので、聴きながらいろいろと勉強させていただきました。サクソフォーンアンサンブル3チーム目は、サクソフォーン四重奏ということで、演奏曲の1曲目は「Fade to Twiligt:quartet」で長野県出身のサクソフォン奏者村田淳一氏の作曲であり、思い返せば2022年の第94回サンテラスロビーコンサート サクソフォーンとピアノでつづるロマンスにて、村田氏の自作自演による演奏会用二重奏曲『Fade to Twilight』を聴いたことが想い出され、この曲はその第1楽章のカルテットバージョンという位置づけなのかなと思いました。2曲目は埼玉県出身のサクソフォン奏者、小倉大志氏の組曲「星を掴みに出かけた音楽家たち」より最終の5楽章「星降る丘」ということで、じつに聴き応えのあるアンサンブルを存分に楽しませていただきました。ルパン三世メドレー第4部は、現役生・OBOG合同ステージということで、約30名による大迫力のステージとなりました。1曲目のルパン三世メドレーは、「ルパン三世のテーマ'80」~「サンバ・テンペラード」~「炎のたからもの」というカリオストロの城で使われた曲がメドレーになっており、アニメのシーンを想像しながら楽しませていただきました。「千と千尋の神隠し」メドレー千と千尋の神隠しは、吹奏楽でもいろいろな編曲版がありますが、今回演奏されるのは小島里美氏のものということで、決して易しくないことが推測されるところですが、30名が力を合わせて奏でる重厚なサウンド感は、千と千尋の神隠しの世界観と久石譲氏の音楽を存分に感じることができました。「ジュラシック・パーク」からの音楽最終曲演奏に先立って、顧問の先生からこの演奏会で引退する3年生の紹介がありました。一人一人のエピソードを交えつつの紹介で親しみが持てましたが、改めて期間限定の班活動というものが生徒さんたちにとってかけがえのない青春の想い出になっているのだろうなと感じた次第です。そして最終曲は、聴き映えの良いジョン・ウィリアムズの音楽!演奏を聴きながら、私自身も昨年から今年の春にかけてジョン・ウィリアムズの曲を練習してきたことを想い出し、いずれも聴き映えが良い=難しいという図式が当てはまってしまい、なかなか難儀した記憶がよみがえってきて、生徒さん・OBOGの皆さんもきっと大変だったのだろうなと思いつつも、その切れのあるサウンド感を楽しませていただきました。宝島アンコールは定番の宝島でしたが、いつも感じるのが、これだけ多くのバンドで演奏される曲はちょっとないだろうということと、どこかのスクールハンドが海外遠征で宝島を演奏し、現地の人たちから「あの曲すごくいいけどなんて曲?」と話題になったことがあったことを想い出し、そうするとこの曲はもはや世界レベルで知られる曲になっているのだろうと感じつつ、千曲サウンドが奏でる宝島を楽しませていただきました。まとめ過去を振り返ると2013年と2015年にも拝聴したことがありましたが、今回じつに11年ぶりに拝聴することができました。その当時からだったからとは思いますが、上田千曲高校吹奏楽班の定期演奏会では、OBOGの共演ステージがあり、世代間の縦のつながりがずっと続いていることが大変素晴らしいことだと感じました。
September 6, 2026
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