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Nov 6, 2004
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カテゴリ: 音楽
大学入学時に、本当に偶然に私は、K君と出会った。


(アマチュアピアノ仲間との出会い(その3)以前については、2004年10月2日の日記、または、フリーページのTyees HiStory<学生時代>を参照願います。以下、本文続く。)

これで、入学が取り消されたらどうしよう?!等と心配するものの、同類は数多くいて、「ハーイ、遅れた人はここから並んで・・・」等といわれ、遅れたもの同士、多少不安な顔をしながらも列を成し、そしてかなり待たされてから、健康診断は始まったのであった。
配られた自分の健康診断用紙に自分の名前からプロファイルを書き込みはじめた時に、丁度横にいて、健康診断用紙に書き込みをしていたのがK君である。
最初の会話は、恐らく、「電車遅れたんだよね・・・」といった一言から始まったと思う。

そして、各診断の待ち時間等に、色々と話をすると、まさかのピアノ、しかもクラシックピアノ好きという一点において、趣味が一致することがわかったのであった。全くの偶然である。
そして、健康診断もひとしきり終了し、出口をでると、各サークルの勧誘活動の嵐であった。
彼も私もあまり興味もないといった風情で勧誘のラブコールなりビラ配りの中を通り過ぎつつも、何気ないこのような会話をした。

私、「本当?! 今度行ってみようかな。」
私は、実は、中学高校とテニスをやっていたので、テニスのサークルにでもはいろうかなと漠然と考えていたのだが、この会話で、俄然興味が出て結果、ピアノのサークルにはいることになったのである。

彼とは、さらに偶然にも帰る方向もいっしょで、とにかく、クラシックピアノ音楽の話に花が咲いたのであった。
--

私のはいった理科系は人数も多く、数多くのクラスに区分されており、私はクラスの中に知り合いはひとりもいない状況であった。次第に友人もクラス内にできていくのだが、やはり、ピアノサークルの部室に行く事は、楽しかったし、居心地もよかった。
少なくともピアノ音楽の話に事欠かなかったし、何しろ、名練習も聴ける。なによりも刺激になったし、勉強になった。そして、その割に規則もまだ整備されていなくて、自由な雰囲気のサークルであったこともよかった。

学園祭でのコンサートで弾くもよし、聴くだけもよし。
まあ、アメ売り店運営とか、コンサートメニューづくり、資金集めなどは色々と大変であり、最低限の義務もあったが、結構、マメな方がいて、それなりにこなしていけたのであった。

--
K君とは、学園祭コンサートで一度連弾を演奏した。
プラームスのハンガリア舞曲2-3曲と覚えているが、彼が高音パートで、演奏中にどんどんテンポが早くなっていったが、お互いに、あおるように演奏し、最後まで、たどりついた。スリリングな、冷や汗ものの演奏となった。しかし、拍手喝采であった。

とある日に、K君が、プロコのソナタの楽譜もっている?と私に聴くので、「もっているよ、全音版だけれど」というと、「7番は入っているか」と聞くので、「勿論」と答えると、「貸して貸して」という。次の日に貸した。
1週間たった頃、楽譜をもう返すと言う。
「どうしたの、早いね。もう少しいいよ。」
彼いわく、「うん、少なくとも七番は大体わかったので。有難う。」
私には、わからなかった。7番ソナタの何がわかったのか。

ただ、それ以上聴いて、凄い答えが返ってくることを恐れ、私は、そこで黙り話題を変えた。
察するに、彼は7日間プロコフィエフの戦争ソナタを弾き続け、覚え込んだのに違いない!?

--中村紘子さんとの交流?
K君は、ピアノ音楽についてよく勉強しており博識だなあと感心することが沢山あったのだが、後ほど、さらに、
「K君が前前から中村紘子さんのファンでなんでも文通していたらしい。」という事実が判明した。
いや文通というよりは、ファンレターを送っていただけだろうと思っていたら、彼を筆頭に彼女のお屋敷に数名ご招待されるという話がわきおこったのである。
私は、色々と都合もこれあり、なかなか、連絡がとれずじまいのまま、行きはぐれてしまったのであるが・・・。

あとから内容を聞くと、
なんでも、ピアノを彼女の前で怖じることも無く弾いた猛者もいたとか、
中村さんの旦那様庄司薫氏は、そのときはいなかったらしいとか、
おいしい、自慢のカレーライスをごちそうになったとか・・・・・。
とのことであった。
かえすがえすも行けなかったのは残念だ。
特にカレーライスは食べたかった。しかも、中村紘子さんの手料理カレーライス。
--

また、K君は、中村紘子氏に高く評価され、「オーケ○○○が△△△きた」というTV番組出演も果たし、とあるショパンの大曲の公開レッスンを受けたりした。

--庄司さんのサイン
これは、こぼれ話であるが、
いつだったか、秋の学園祭のコンサートで、私が師のひとりとして仰ぐ先輩のW氏が、ラヴェルのクープランの墓を全曲演奏した際、作家の庄司薫さんが聴きにいらしていてサインをいただいたらしい。凄い。羨ましい。
もしかすると、中村紘子さんから話を聞いて聴きにこられたのかもしれない。
なんでも、「トッカータまであれだけ弾くとは思わなかった。」と誉められた?らしいです。

ところで、庄司薫氏の「赤頭巾ちゃん気をつけて」という小説はご存じですよね?
もしかすると若い方々は知らないかもしれないけれども、ピアノも弾く庄司薫氏は、芥川受賞作であり鮮烈のデビュー作であるこの本の中で、「中村紘子さんのような若くて素敵な先生にピアノを習いたい・・・」と実名いりで書いたらしい・・・? どこの部分だっけ? 
本が手元に無いのでわからないが、なんでも、これをきっかけとして庄司薫氏と中村紘子さんは結婚された・・・。あくまでも(本当の?)噂である。
--

さて、K君の話に戻そう。
彼が、とうとう卒業演奏会に載せた曲は、リストのソナタであった。彼は、私からは、もう、手の届かない雲の上の人であった。
アマチュアとしては、暗譜であの大曲を素晴らしい演奏で弾き通したのであったが、しかし、彼は、演奏後、やや不満げで、ひとり、静かににうつむいて椅子に座ったまま、しばらく動かなかった。・・・・・・・
(もしかすると、彼の思う完成度には達していなかったのかもしれない。私には、もう判断不能な高いレベルであったのだが・・・。)

--
彼は、大学学部卒業後、医者になりたいとのことで、他の有名某医大にはいり直して無事卒業、そして、今は、都内で○□外科を開業している。
よほど忙しいらしく、なかなか、会う機会もなく、OBOG会にもこない。
時々のメールや年賀状のやりとりくらいであるが、たまには、会って話をしたいものである。
ピアノは続けているのだろうか。
彼のおかげで、学生時代以後の自分の今の趣味の方向は成り立ったし、本当に刺激も受けた。

大学の初回健康診断の日の出会いのおかげで、彼との出会いは始まり、そして、入学まで知りもしなかったピアノのサークルにはいったのであるから、本当に人生とは不思議なもの、縁であるなと思う。

--アマチュアピアノ仲間との出会い(その4) ~K君との出会いと中村紘子さん~(了)

さて、昨日の練習。これまた、仕事の関係で全くさぼりでした。
今日はこれからバッハインヴェンション等を練習、その後、娘の合唱祭を聞きにいきます。
右手中指、手首も少々痛いので、今日は右手を休ませつつゆったりとその後、また、練習するつもりです。(二日連続さぼりだったのだが・・・まあ、仕方ない。)

それでは、また。





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Last updated  Nov 6, 2004 12:10:45 PM
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