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Dec 22, 2010
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カテゴリ: 音楽
今年も、忙しいなか、色々な本を流し読みしてきたが、その中でも、

は、コンパクトながらインパクトがあった。
復習がてらの内容でもあったのだが、目からうろこの部分も多々あった。
世の中のほとんどのものはわかっていないという点、ダークマターとダークエネルギーの話がやはり興味深かった。

そして、宇宙は、さらに加速度的に拡大しつつあるという点。
最後は、冷えて、この宇宙は死んでいくのであろう。ビッグフリーズというやつである。

素粒子論の話も面白く、入門としてはわかりやすい説明ぶり。素粒子に三世代あるなんて話も面白い。(フェルミオンとボソンに分けられ、クォーツとレプトンに分類される。とか 4つの力は、フォトン、グルーオン、Z/Wボソン、グラビトンであるとか、グラビトンは未発見であるとか)
しかし、なぜ、素粒子はこんなにも種類があるのだろうとか、不思議な性質をもっているかについては、あいかわらずよくわからないままだ。


昔のリサランドールの宇宙本、ワープする宇宙―5次元時空の謎を解くや、異次元は存在するも面白かったのだが、今年の宇宙本における私のベストは、かなり遅まきながら(2006年1月発売)、「パラレルワールド」である。

パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ
ミチオ カク (著), Michio Kaku (原著), 斉藤 隆央 (翻訳)
NHK出版 平行宇宙の全貌 BBCノンフィクション賞受賞作
パラレルワールド

パラレルワールド

価格:2,415円(税込、送料別)



この本の中に、「宇宙の音楽」という部分がある。 第七章 237ページあたりからである。


なんと、この宇宙は、バイオリンの弦のような、ひもの振動からすべてできあがっていて、宇宙はひもの壮大な交響楽と見ることができる・・・・・といった文章である。

素粒子たちもひもの振動の一形態なのであり、重力子(グラビトン)でさえも同じくこれによって説明されうるとの最新理論のひとつをベースとしての文章である。

超弦理論あるいは超ひも理論、あるいは、最先端のM理論の解説も素人にも多少ともわかりやすく、おおいにためになるが、音楽好きな私にとっては、なんといっても、「宇宙は音楽、振動であった」というくだりは本当に感動ものである。

ただし、超ひも理論やM理論は、大変に有力な最先端理論ではあるが、まだ、仮説レベルで検証されたわけではないとか、21世紀初頭の技術では、検証不能であろうといわれていることにも留意はしておかねばならない。

私の拙い説明では心もとないので、日本訳文から、該当部分を少々抜粋してみよう。
大統一理論のベースでもあり、万物の源たる理論の解説でもあるわけだし、最先端の一理論仮説の紹介でもあるわけだから、大変に難しい文章ではあるものの、やはり、私にとっては素晴らしい文章。





--
宇宙の音楽 パラレルワールド 第七章 237ページより 以下抜粋

かつてアインシュタインは、子供にもわかる物理的イメージを示せない理論は無用だと言った。
幸い、ひも理論の背後には、音楽にもとづく単純な物理的イメージが存在する。

 ひも理論によれば、超高性能の顕微鏡で電子の真ん中を覗くことができれば、そこには点状粒子ではなく振動するひもが見えるはずだ。(そのひもはおそろしく小さく、10^-33乗センチメートルというプランク長さしかない。これは陽子の十億分の一のさらに十億分の一にあたるので、どの素粒子も点状に見える)。このひもをはじくと、振動が変化し、電子がニュートリノになることもあるだろう。もう一度はじくと、今度はクォークになるかもしれない。それどころか、十分に強くはじけば、既知のどんな素粒子にも変われる。したがって、ひも理論でなら、素粒子の種類がこんなにも多い理由が容易に説明できる。


どの音も、同じバイオリンの弦が奏でる大人のである。どうように、電子やクォークも基本の粒子ではないが、ひもはすべての基本になる。さらに言えば、宇宙のあらゆる微小な粒子はひものさまざまな振動にすぎないと見なせる。そしてひもの「和音」が物理法則になる。

 ひもが分かれたりくっついたりする相互作用は、原子に含まれる電子や陽子の相互作用を生み出す。
それゆえひも理論によって、原子物理学のあらゆる法則が再現できる。ひもでつづられる「メロディー」は、化学法則に対応付けられる。こうして宇宙は、ひもの壮大な交響楽と見ることができるのだ。

 ひも理論は、量子論における粒子を、宇宙の音楽における音として説明するばかりではない。
アインシュタインの相対性理論までもそうやって説明してしまうのだ。ひもの最低の振動状態--質量がゼロでスピンが2の粒子--は、重力の粒子(量子)であるグラビトンと解釈できる。このグラビトンの相互作用を計算すると、アインシュタインの重力理論が量子の形で厳密に示せる。

ひもは、動いたり切れたりくっついたりするときに、時空に大きな制約を課す。この制約を分析すれば、アインシュタインの一般相対性理論も得られる。つまり、ひも理論はそれだけでアインシュタインの理論をきれいに説明するのである。エドワード・ウィッテンは、アインシュタインが相対性理論を見つけなかったとしても、その理論はひも理論の副産物として発見されたのではないかと述べている。一般相対性理論は、ただで手に入ると言ってもいいのだ。

 ひも理論の美しさは、音楽にたとえられる点にある。音楽のメタファーは、われわれに宇宙の本質を--原子より小さなレベルでも、宇宙規模のレベルでも--理解させてくれる。著名なバイオリン奏者ユーディ・メニューインはこんなことを書いている。「音楽は混沌から秩序を創り出す。異なるものにリズムが一致を、ばらばらなものにメロディーがつながりを、相容れないものに和音が親和を与えるからだ」

 アインシュタインは、統一場理論の探索によって自分は最終的に「神の心を読む」ことができるようになるかもしれないと書いた。もしもひも理論が正しければ、神の心は十次元の超空間に響き渡る宇宙の音楽ということになる。その昔、ゴットフリート・ライプニッツは言った。「音楽は、心が無意識におこなう秘めやかな計算である。」

・・・

--抜粋終わり--





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Last updated  Dec 23, 2010 07:45:42 PM
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