全3件 (3件中 1-3件目)
1
「The Cather in the Rye」J.D.Salinger/村上春樹訳【ストーリー】これまで何校かを退学処分になり、また、今在籍している学校も退学になろうとしているホールデン・コールフィールド。家に帰って両親の嘆く姿を見るのもうんざりだが、学校にも、もう1秒だって居たくない彼はニューヨークの街をさまよう。【感想】日本語タイトル「ライ麦畑でつかまえて」で有名な著作です。実はこの作品、高校時代に読んだのですが、主人公のホールデン・コールフィールドに全く共感できなかったため最後まで読めなかった作品でした。主人公のホールデンは、本作で何度か自身が語るようにガッツが無い。そのくせ他人には批判的。まだうつ病には無縁で、世の中のことを何も知らない田舎の高校生には、ホールデンがすごく嫌な奴に見えた。しかし、30代後半の今読むと非常にホールデンに親近感がわく。もちろん好きなキャラクターというわけではないのだけど。若い頃は自分の力量が計れず、なんとなく何でもできそうな気がしてたし、卑怯なことが許せなかったりした。でも、何年か社会人生活を送るにつれ、自分にもできないことがいろいろあって、結構ズルイところもあったりすることに気づく。そうすると、ホールデンがただの嫌な奴には見えなくなる。自分の一部を見ているような感じ。もう一つ感じたことは、斜めに見ている周りの状況すべてが嫌いであり好きなのだという作者からのメッセージみたいなモノ。作中では『「世の中は、自分が探していることの答えを提供してくれない」と考えた時』という感じで書いているのだけど、答えをくれるかな?という期待とくれないだろうという落胆。この2つの気持ちの狭間で、どうしようかなぁ・・・という戸惑い。この戸惑いに、以前に在籍した学校の教師ミスタ・アントリーニは「君は憎むべきつまらない授業を乗り越えなければいけない」といった答えのようなものを出しているのだけど、ホールデンは、一度は頼ろうとしたこの先生の所も出てきてしまう。答えが無い問いを抱えながら、差し延べられた手を素直に取れない。どう生きていけばいいのか・・・そういう答えはホールデンからは、私は得られなかったけど、ホールデンと一緒に彷徨しながら、「寂しいのは自分だけじゃないんだ」なんてことを感じました。
2008年01月20日
コメント(0)
「交換日記」柳美里【ストーリー】文字通り柳美里が東由多加に向けて書いた日記。こまごまとした日常のことから「石に泳ぐ魚」の裁判にについてなど、柳美里の日常が垣間見える。【感想】この本を手に取った時まず思ったのが「何故日記?」でした。どんな波乱万丈な人でも、毎日の日記となると本にして出版するほどのモノになるのかな?と。この疑問は本の最後に書かれてありました。日記というのは一番その人の本性を表すだろうということから発した企画だったようです。そうして覗いた柳美里の日常はというと・・・中心は、息子の丈陽君とマラソン。そしてその合間を縫っていかに執筆するか。柳美里も日常的なことに振り回されるのねと言う感じで、親近感を覚えました。が、しかしその一方で、攻撃的(?)な一面もありました。ひとつは丈陽君のベビーシッターへのこだわり。一度ダメだと思ったら、即クビ。また、「石に泳ぐ魚」の裁判についてもかなりこだわって書いていました。「石に泳ぐ魚」を読んでもいない人に何も言われたくないという柳美里。読めば、彼女を侮辱する意味で書いていないということがわかると。しかし私が思うに、書くほうがどういうつもりで書いているかということは関係なく、あくまでも書かれる方がどうとるかが問題なのじゃないかな、という気がするのです。1月1日の私の日記に出てくる彼女も「誉めているつもりなんだけど」と言うのだけど、私は侮辱されているとしか思えない。それと同じじゃないかなと思ってしまうのです。ということで、柳美里という作家に興味が無い方には面白い本ではないかもしれませんが、私はいろいろ考えながら読みました。柳美里さんに興味のある方にはオススメです。
2008年01月01日
コメント(0)
新年あけましておめでとうございます。長々とブログを書いていませんでしたが、今年もこんなペースかも・・・(;^_^Aなんでブログの更新が滞ったかというといろいろ・・・他の方からしたら「そんなことで・・・」という理由かもしれませんが。11月20日に書いた方とまた食事に行きました。基本的には悪い人ではないので、月1くらいで食事に行ってるのです。今回は、「ガッテンちゃんは、少女のように傷つきやすい人よね~」という話をしつこくされた(x_x;)この方、昔心理学の本をいっぱい読んだということで、「誰々はどんな人」という話が大好き。で、「ガッテンちゃんはフルタイムで働くことなんて考えずにパートくらいでやめといたほうがいい(※最終的にはフルタイムの仕事につきたいのですと、前に話たことがある)」とか「旦那さんがガッテンちゃんを支えてあげたいと思う気持ちわかる~」とか力説。本人は「私にはそういうところがないから羨ましいのよ~」なんて言うのだけど、言われる私としては「あなたは弱い人間よ」と言われているとしか思えないo( ̄ ^  ̄ o)たいしたことでは無いのだけど、彼女とそういう話をした翌日は本当に疲れきってしまう。「私はこの世の中で生きていく価値の無い弱い人間だ・・・」という考えが頭から離れない。う~、でも誘われると断りにくくて・・・変に心理学とかの本読んでるヤツには気をつけろ!(長井秀和風に読んでネ(^^))さてさて、そうは言いながら年末年始の私はどうだったかと言うと、なかなか頑張りました。年賀状は25日までに出した。おせち料理(豚の角煮、筑前煮、栗きんとん)は作れた。お飾りをかざった。そして大掃除はできなかった・・・トフラニールは効いている気がするのだけど、尋常じゃない睡眠時間を必要とするのが悩みのタネ。でもあせらずに、今年もぼちぼち行きます。
2008年01月01日
コメント(2)
全3件 (3件中 1-3件目)
1

![]()
![]()