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September 14, 2026
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カテゴリ: 本
1997年に台湾で初めて登場した台湾史教科書(国定)の日本語版を見つけた。

日清戦争終了後から第二次世界大戦終了後まで、台湾には「日本植民統治時期」があった。
台湾の人たちから見た当時の様子を感じてみたいと思い、この教科書を読んでみた。



①まずは、中国(清)が台湾を日本に譲り渡してからの日本に対する抵抗の歴史。

・1895年4月、中国が台湾と澎湖を日本に割譲。
台湾の官民はこれに抵抗。
・1895年11月、日本が設立した台湾総督府が全島平定を宣言。
・1902年、平定宣言後も続いていた各地の義民による武装抗日が終結。
・1915年、台湾各地で起こった民族革命的な抗日事件が終結。



・1945年、台湾が日本の植民統治から離脱。中華民国の一省となる。
・1947年、台湾省の施策が妥当性を欠いたため「ニ・ニ八事件」が勃発。

③そして中華民国が拠点を台湾に移した後の戒厳令。

・1949年、中華民国中央政府が台湾へ移る。戒厳令体制。
1987年、戒厳令解除

①〜③のどの時期も、台湾に暮らしていた人たちにとっては、急に日本に譲り渡されたり、中国(中華民国)が支配することになったり、中国(中華民国)が政府ごと台湾に移ってきたり、自分たちの預かり知らないところで起こっている大きな変化にいちいち迷惑していたであろうことが伺われた。

一方、「植民地経済の発展」「教育と学術の発展」「社会の変遷」の項には、日本が植民統治をしていた時期に、治水による農業の発展や衛生状態の改善による出生率の上昇、時間を守る意識の浸透など、台湾がその後目覚ましく発展していく基礎となる動きもあったことが、プラスの一面として書かれていた。

この本を通じて台湾が日本をどう見ているか、公式な認識をある程度知ることができた。
ただそれよりも、台湾が中国共産党との関係に常に心を砕いていることが一冊を通じて強く印象に残った。

1600年代以降、オランダ、スペイン、清、日本の支配を受けてきた台湾は、中華民国となった後、絶えず「中共の脅威」と対峙し続けている。
この教科書は巻末に「両岸の正常関係の確立」として次のように記して締めくくっている。


・このため、中共にはこの客観的な現実を確認させ、台湾、澎湖、金門、馬祖への武力行使を放棄させ、理性、平等、互恵の原則のもと、両岸の平和で友好的な関係を確立した上で、広範囲の文化交流と経済往来を推進させなければならない。
・このようにすることで、双方がともに利益を獲得できる局面が切り開かれ、21世紀を迎えることができるのである。

噛み砕いて言えば、台湾の人たちは台湾が築き上げてきた文化レベル、経済レベル、生活レベルを守りたい、壊されたくない、ということだろうと思う。

台湾が、日本とは比較にならないほど中国共産党からの脅威に常に晒され、それでも国民の平穏な日々を守ろうと日々奮闘していることをこの教科書からも感じた。





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Last updated  September 14, 2026 12:00:10 AM
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