ヴィラムジカ葡萄酒村

ヴィラムジカ葡萄酒村

2010.05.11
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カテゴリ: 書斎



長年掛けて翻訳した大作が遂に出ました。

ワグネリアンのみならず歴史好きにも推薦の良書、
「ウィニフレッド ワーグナーの生涯
ヒトラーとバイロイト音楽祭」

ブリギッテ ハーマン女史の原著は大変分厚い本で、
この日本語版は上下巻に分かれています。
原著同様、翻訳も読み易い文体です。

バイロイト音楽祭を現役のドイツ首相が訪問するのは戦後長らくタブーでした。

招待したのはシュレーダー首相(当時)。

切符を手に入れるのが至難の業となっているバイロイト音楽祭。

1990年代、バイオリンのトーマスの御厚意でゲネプロを見学した三代目、雨女の呪いは緑の丘にも及び、上演中に降った雹が屋根を打ってうるさかった・・・。
リハーサルなのに満席で、切符を求める人が
Suche Karte
と紙に書いて立っていました。
もちろん転売防止にゲネプロの切符には名前が書き込んであって確認のためにパスポート持参のことと裏に書いてありました。
(実際にチェックはされませんでしたけどね。)

(その後勢いづいてレーゲン詣でにも行きました。
もちろんヴァルハラは雨で、船着場からの登り階段には巨大なナメクジが這っていました。)


それほどレアな切符となった現在と違ってバイロイト音楽祭には切符をさばくのに苦労した時代もありました。


性懲りもないナチばあちゃんと思われていた、先ごろ亡くなった音楽祭の総監督ヴォルフガングとその前をつとめたヴィーラントの母、ヴィニフレートの別な姿が見えてきます。
ワグナーの息子の嫁ヴィニーの「細腕繁盛記」ともいえる上巻。

高価な本ですが、購入者が古本に出さない本と思われます。
懐が寂しい方は図書館に購入希望を出しましょう。

最近下巻も発売されました。








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Last updated  2010.05.11 16:44:38
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