2003年12月11日
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小泉「首相」は記者会見で、自衛隊のイラク派兵を正当化しようと憲法前文を読み上げて見せました。
しかし、読み上げた部分は前文の一部に過ぎません。
そして?日本国として日本国民として、この憲法の理念に沿った活動が国際社会から求められている?と声を震わせながらしゃべりまくりました。

来日中のマハティール前マレーシア首相は、イラクへの自衛隊派遣について?遠慮すべきだ?と述べたそうです。そして?日本は独立国であり、独自の決定ができるはず?と指摘したそうです。
アセアン諸国が、日本のアメリカ従属ぶりを嘆いている象徴のような一言です。情けない思いをしました。
みんなで憲法前文を読み直しましょう!

憲法[前文]

「日本国民は,正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し,われらとわれらの子孫のために,諸国民との協和による成果と,わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し,政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し,ここに主権が国民に存することを宣言し,この憲法を確定する。そもそも国政は,国民の厳粛な信託によるものであつて,その権威は国民に由来し,その権力は国民の代表者がこれを行使し,その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり,この憲法は,かかる原理に基くものである。われらは,これに反する一切の憲法,法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は,恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは,平和を維持し,専制と隷従,圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において,名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは,全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

記者会見で小泉首相が引用した部分はここから
 われらは,いづれの国家も,自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて,政治道徳の法則は,普遍的なものであり,この法則に従ふことは,自国の主権を維持し,他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。



前文の一部分だけを読み上げて見せましたが、憲法の精神を国民に示せない惨めさがにじみ出ていた記者会見でした。





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最終更新日  2003年12月11日 23時49分26秒
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