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今回は誘拐事件ですね。相変わらず緊迫の展開ですが、案外人間関係のあれこれがメインとなって普通のドラマぽいなあと思ったり。(何のことやら)上院議員のゲイリー・リンチの2歳の娘が誘拐された。夫妻が帰宅すると、子守のエレナとグレイシーの姿がなく、犯人からの身代金1億ドル要求のメールが届いた。文章には「嘘つき」とあり、グレイシーを写した動画には銃が映っており、警察知らせれば殺すという。すぐにFBIと地元警察が秘密裏に動くが、ベルとジダンはそれぞれ夫妻に詳しい状況を聞く。リンチ議員には仕事柄脅迫状が届いたり、恨みを買うことはあるというが、犯人の心当たりはないという。ヴァレンタインとモージャーは議員に汚職関係の捜査が及んでいないかどうか、司法省に探りを入れるようにいう。夫妻は身代金を支払う決断をする一方、防犯カメラの映像を解析すると、散歩に出かけようとしたエレナとグレイシーにタイミングよく犯人が現れ、誘拐していた。家の中の情報が犯人に漏れていると察し、家の中を探ると、ぬいぐるみにカメラが仕込まれていた。そのぬいぐるみを誰が置いたのか、夫妻にはわからないという。犯人の車が発見され、車内にエレナの死体が見つかる。すでに誘拐から5時間経っているが、FBIは警察発表を控えることにする。リンチの過去を探っていたクリステンは議員候補だったころに、女性絡みのゴシップがあったのを見つける。リンチは渋々、ニコール・スーサという女性と浮気をしていたことを認め、2週間前にニコールが家にやってきたことを認める。ニコールは病気になり金の無心をしたが、ろれつが回らず追い返したという。ぬいぐるみを置く時間はなかったようだ。ニコールの自宅に突入すると、ニコールはALSを患っており、議員によく似た男の子と暮らしていた。リンチとは議員になる時に別れ、手切れ金をリンチの友人のフィネガンから受け取ったという。リンチは以前、建設業を営んでいたが、政治家になるときに商売を手放していた。フィネガンもまた建設業を営み、リンチとは幼馴染だという。グレイシー誘拐については触れずに、ニコールの事を確かめ、リンチには敵がいるのか質問する。フィネガンは政治家になってからは、リンチには会えなくなったという。タブロイド紙に誘拐事件が気づかれたという情報が入る。ベルとジダンは記者に1日だけ発表を待ってほしいと頼む。犯人から身代金の支払いに関する電話があり、リンチが公園のベンチ下を探す。メモにはビットコインで払えと書いてあった。しかし、タブロイド紙はリンチの娘が誘拐されたことをすっぱ抜いていまい、犯人は怒ってリンチに取引を中止するという電話をかけてきた。娘は殺すという意味合いだが、モージャーはまだ諦めてはいけないと夫妻に告げる。事件が漏れたのは首席補佐官のジェンセンがゴシップを報道しようとした記者に、ダメージを同情に変えるためグレイシーの件を話したからだとわかる。ジェンセンを厳しく問い詰めると、自分が誘拐事件を起こせるはずがないと開き直る。改めてリンチ本人に敵対関係にある者、フィネガンとの関係などを聞きただすと、リンチは捜査に協力するどころか興奮してしまう。FBIはグレイシーの生存を信じ、証拠を見直す。動画に写っていた銃の所有者は絞り込めないが、クィーンズとのつながりを探るため再度ニコールを訪問する。しかし、ニコールはオキシコドンの過剰摂取で死亡しており、幼い息子ネイソンは意識不明だった。ジダンの迅速な対応でネイソンは助かるが、依然グレイシーの姿はない。動画の銃はニコールのものとわかったが、共犯者がいるはずで、ニコールの部屋からはフィネガンの指紋が検出された。やはりフィネガンが恨みを持ち、犯行に関わったのではないか。リンチはフィネガンから公共事業の受注に関して便宜を図ってほしいと言われ、断ったことがあるという。実は先月にフィネガンがグレイシーの誕生日に孫娘を連れて家を訪ねてきたということがわかり、FBIはフィネガンの自宅を捜索する。自宅にはグレイシーの姿はなく、ベルとジダンはフィネガンの尋問を続ける。ベルは金を得るのが目的ならば、ニコールが息子と心中するのは納得できないという。フィネガンがニコールの銃を奪って、彼女に罪を着せようとしたのではないか。現在フィネガンはカネに困っており、実の息子が10日前に刑務所で死亡していることがわかる。口を割らないフィネガンに、リンチ自身が向き合い、何が理由だったのか問う。フィネガンは麻薬依存の息子を助けてほしいとリンチに頼もうとしたが、取り合ってもらえなかったという。それでもそれとグレイシーは無関係だ。グレイシーは無事救出された。モージャーは夫妻が救出を信じ、何とか持ちこたえたという。ベルは過去の経験で必ず助け出すと約束して期待をもたせたのに、助けられなかったことから、モージャーのやり方に疑いを持ったことを反省する。リンチの妻はネイソンの行く先を心配し、養子に迎えられないだろうかという。今回わかったこと。ベルは誘拐事件で警察官だった時にFBIと合同捜査を行い、それがきっかけでFBIに入った。ジダンの祖父はALSだった。ジダンがナロキソンをさっと処方したのは(多分FBIの車には常備されている?)陸軍レンジャーの経験からかな。誘拐されて3時間以内に殺されるのが75%とか言いながら、随分時間をかけて捜査しましたね。マスコミに事件が公になってしまうと、情報提供者を募ったり、別の展開になると思うのですが、あくまでも「恨みを買ったのは誰か」という線で押しました。フィネガンについては、もっと早く経済状況や家族の動向がわかったはずですが、リンチと対決させて解決に至った。お父さんのお手柄と言えるでしょうね。あれだけの手下を雇ったということは、フィネガンも相当の金を使ったはずだが、割に合う計画だったのか。先月にリンチの家を訪ねていたのなら、その時から計画をしていたことになりますが、これはかなり重い罪になりそうです。エレナも巻き込まれて気の毒でしたし、ニコールも殺され、グレイシーが戻ってよかった!では終われそうにないなあと思いました。気になったのは母親を失ったネイサンのことを妻に言ったのか、ということでしたが、リンチは妻に何もかも話したのでしょうね。ネイサンを引き取りたいという奥さん、何と理解のある善い人なんだろう。ここも、ちょっとふーん、と思ったところです。「グッド・ワイフ」みたいに、政治家の妻ならではだったのかなあ、なんて思ったり。モージャーはBAUの人なんですね。
February 18, 2021
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今回も内容が濃かったなあ。これで1本の映画ができそう、といっても、娯楽的要素を含めるかどうかは考えるところですが。ただ、テーマとしては絵空事とは思えないです。出てくる用語、危険のシナリオもよく耳にするものですね。アローポイント原子力発電所でテロ対策の訓練を行っていると、実際に燃料プールの水が漏れているということがわかった。しかも、敷地内で監察総監室の監察官、キャメロン・ポーターが頭を撃ち抜かれて死亡しているのが見つかった。キャメロンは放射能汚染しており、FBIが捜査を始める。原子力規制委員のミラー検査官によると、キャメロンは常駐ではなく、各地の発電所を回っており、今日はアローポイントにいる予定ではなかったという。この発電所でメルトダウンすると、半径60マイル以内の街を破壊することになり、FBIはキャメロンが何らかの理由で本当の破壊工作を行ったのかと考える。しかし、キャメロン自身にはそういう技術的な知識はなく、仕事面でも熱心で誠実で疑うところはなかったという。燃料プールの監視カメラが故障しており、現場の状況はわからないが、警備員はキャメロンが先日配管工のギャレット・セバスチャンと口論していたのを目撃していた。セバスチャンはキャメロンから機密条項について人前で質問されたので遮っただけだという。キャメロンが破壊工作の実行犯なのか、あるいは犯行現場を目撃して口封じで殺されたのか、ベルとジダンは意見が対立する。キャメロンの自宅に向かうと、鍵を持っているという同僚のヴァレリー・ボルジアが家の中にいた。キャメロンが破壊工作したとは思えないというヴァレリーだったが、キャメロンが6月にキューバに行ったという事実については知らないという。ベルはキャメロンがキューバで親しい男性と一緒だったのを隠しているのを見つける。ジダンは排卵検査薬を見つける。キャメロンと一緒だったのは原子力エンジニアのジェイク・フレッチャーで、フレッチャーは政府の機密文書を公開した罪で最重要指名手配犯となっていた。フレッチャーはアローポイントの検査官で、3年前に同僚から虐待で訴えられ調査の末解雇されていた。その後、口封じを訴え文書をネットに晒したが、それらは発電所の弱点だったという。フレッチャーはその後キューバで向かったが、ベルとジダンは彼が内部告発者か、国を裏切った売国奴かで意見を戦わせる。キューバでフレッチャーは非友好国の原子力エンジニアと接触しているのが確認されており、3日前にカナダ経由でアメリカに入ったことがわかった。危険を犯して帰国したフレッチャーの目的は何なのか。モージャーは内部告発者が次に何をしようとするのか、探るように言う。フレッチャーにはアローポイントで友人のダイバー、クックがいた。クックはフレッチャーが正義のために全てを犠牲にして行動した、と擁護する。そのフレッチャーが原発を攻撃して、ニューヨークの人々の命を危険にさらすとは思えないと強く反論する。ヴァレリーによると、フレッチャーが訴えていたのは燃料プールのバルブの安全性についてで、交換しなければならないと主張したが、それらは被害妄想的だと判断されていたという。また、キャメロンとフレッチャーが交際していたことは知らないと答える。キャメロンが最後に受け取ったメールはセバスチャンからで、発電所に呼び出されていた。セバスチャンは嘘をついたことになり逮捕されるが、破壊工作は認めたものの、自分ははめられた、殺していないと訴える。セバスチャンと連れてFBIに戻ると、セバスチャンは被爆しており、急性放射線症で収容されてしまう。勤務で被爆したのではなく、飲料に放射性廃棄物を盛られたという。このは廃棄物にアクセスできるのはダイバーのクックと見られ、クックを監視していると、マリーナにフレッチャーが現れた。すぐに逮捕するが、もしフレッチャーが破壊工作の犯人でなければ、アローポイントの弱点が狙われる危険性は存在したままだ。キャメロンとフレッチャーは本当に愛し合っていたと信じるベルは、フレッチャーの心を開こうとする。2人はキューバで結婚し、キャメロンが子供を作りたがっていたので、フレッチャーは体外受精のために危険を犯して帰国したという。すると、キャメロンにセバスチャンからメールが届き、フレッチャーの汚名をすすぐために真実を公表するという。キャメロンは一人で出ていった。敵対国の技術者と交流したのは、彼らも発電所に同じ不正を見てきたからだという。築50年のアローポイントでは、メルトダウン寸前のインシデントが2度あり、バルブを交換するべきだと訴えたが、経営側はあと2年で閉鎖される発電所に金を使いたがらなかった。キャメロンは自分を信じてくれて、フレッチャーへの虐待の調査が偽りだと突き止めていた。ベルは調査報道の記者だった夫が圧力に屈することなく、真実を突き止めようとしていたことをジダンに打ち明ける。キャメロンの気持ちも彼女を失ったフレッチャーの気持ちもわかるという。キャメロンはフレッチャーの帰国をヴァレリーに知らせており、FBIはヴァレリーを逮捕して尋問する。ヴァレリーから見ると、キャメロンはフレッチャーに洗脳されていたということで、原発の安全性を疑わない。さらに、ミラー検査官にもフレッチャーの事を話し、キャメロンを説得するつもりだったという。まさか、キャメロンが殺されるとは思わなかったというが、ミラーが黒幕だという証拠は状況的で、FBIは自白を得るために、フレッチャーを潜入させることにする。自分たちの利益のために安全性に金をかけることなく、セバスチャンを使ってキャメロンを殺したことをフレッチャーが追及すると、ミラーがフレッチャーに襲いかかりフレッチャーが燃料プールに落ちそうになる。ベルは逃げるミラーを逮捕する。フレッチャーは自分を信じてくれたベルに礼を言い、ジダンはフレッチャーへの認識を改める。都市に近い原発はテロであれ事故であれ、一旦メルトダウンしたら甚大な被害をもたらす。原発は民間企業が管理しているので、儲けを損なう不都合を訴える内部告発者は闇に葬られてしまう…日本では自然災害の危険が憂慮されるわけですが、不正や不備をなかったことにするというのは、どの社会でもあるだろうなあと思います。半径100キロ以内はって、狭い日本ではもうリアルです。今回はジダンとベルの対立が見ものでしたね。フレッチャーは法を犯した犯罪者、自国の機密を世界に晒して危険をもたらす裏切り者と考える。それも頑固に主張する。ベルは倫理的なことでフレッチャーを評価し、キャメロンもまた自分の仕事に誠実だったと考える。2人の結婚は偽装や利害関係ではなく、愛に基づいたものだ。強い絆で結ばれていたことに、ベルは自分の夫との関係を重ねている。夫は不幸な交通事故によって死亡し(これは意図的なものじゃなかったということですよね)、まだ1年。悲しんでも良いじゃないかと涙を流されると、ジダンも言い返すことはできないでしょう。ちなみに、ジダンにはデート相手がいるらしい。キャメロンは原発とは独立した監察官として、不正を暴こうとしたフレッチャーを信じたわけですが、ちょっとわからなかったのはミラーの現在の立ち位置です。企業に甘い監査をして、この原発からお金でももらっていたのでしょうか。この企業に「天下り」するために人殺しまでする?ヴァレリーは最初から怪しいと思いましたが、ミラーはメンターだったとか、私達はチームだとかいうのは、規制委員会が腐敗しているってこと?いずれにしても、ミラーが持っていた銃がキャメロンを殺した凶器ならば起訴できそうです。セバスチャンの殺害はちゃんと解明されるのでしょうか、これまでの検査についても見直しが必要ですね。放射性廃棄物を毒物として使う恐怖は、CSIマイアミでもありましたね。FBIの出入り場所に放射能の検知器があったのも、妙に納得でした。
February 11, 2021
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今回の狙撃事件はCSIマイアミにもあったなあと思いながら見ていました。そもそも、元ネタと思われる2002年DCで起こったベルトウェイ連続狙撃事件があり、他のドラマでもその事件を下敷きにしたエピソードを作っています。こちらはFBIですから、本家本元ということなのでしょうね。ちなみにCSIマイアミのエピソードは先に撮影が行われていて、その後事件が起こり、内容的に似通っていたので放送を後回しにしたというのが事実のようです。FBI捜査班の最新技術のあれこれについては、実在するかどうかよりも、ドラマの展開を早めるためなのかなと思いました。101パークアベニューの前庭で、3人が連続して狙撃される事件が発生した。このビルには検事局が入っており、死亡したのは連邦検事補、秘書、警備員で、最初に撃たれたローランド・ポーの後、2人が連続して撃たれたことから、人々の間にパニックが起きて犯人が逃走時に人混みに紛れて逃げたと見られる。ジダンは現場で弾丸の破片を見つけ、弾道を確認する。犯人は前庭が見える近くのビルの屋上から撃ったと見られる。犯人は高度な狙撃技術を持ち、ターゲットを長時間待っていることができることなど、元レンジャーかシールズの狙撃手の可能性が高い。捜査班はポー検事補が担当した事件の関係者や、ビルに勤めていて最近挫折や別れを経験した人物なども犯人像に入れる。ジダンが回収した弾丸の破片をデジタルで復元すると、6.5ミリグレンデル弾ではないかという。ポー検事補は離婚弁護士とアポイントを取っていたことがわかり、夫婦仲が微妙なことを含み、ベルとジダンが妻のスーザンの話を聞く。夫は仕事漬けで家族との時間を取ってほしかったというスーザンは、自分は容疑者なのかといぶかる。しかし、第2の狙撃事件が発生、アパートの外で9名が連続して射殺された。それぞれ1発で殺されていおり、非番の警備員ウォルターは腕を撃たれた。ウォルターが屋上から撃ってきているのを撃ち返すと、射撃は止まった。最新機器で血液の飛び散り方から弾道を計測し、犯人が撃った場所を推定すると2箇所であることがわかる。ウォルターは黒いSUVが現場から逃げ去るのを目撃しており、FBIは市民に情報提供を求めるかどうか判断が別れる。モージャーは2件の狙撃事件の共通点を今一度考え直すように命じる。クリステンは2つの犯行現場で何らかのトラブルがあった人物の間では関連はなさそうだという。ただ、4ヶ月前にロックランド郡の銃器店で、6.5ミリグレンデル弾を6箱購入した人物がいることがわかった。元レンジャーの狙撃手であるコール・クーパーは二度の武勇勲章を受章するなど、トラブルがあって除隊したようには見えない。ただ、銃器店に書き込んだ住所が二件目の狙撃事件が起こったアパートで、鑑識は2つの事件で使われたライフルは2種類あるという。犯人が2丁を使い分けたというよりも、2人目の狙撃手がいたと考える方が説明がつく。モージャーは2人組の場合、支配と服従の関係だという。コールについて調べていくと、コールは2年前に恋人のエミリーとアパートに引っ越してきたが、エミリーが病気で死亡し酷く落ち込んでいたことがわかる。アパートはエミリーの両親が保証人となっており、どうしても立ち直れないコールはアパートから追い出された。その時に管理人は101パークアベニューの弁護士事務所に相談したという。エミリーの両親はコールが献身的にエミリーに尽くしたことを感謝しており、コールの立ち直りにも尽力したが今は連絡が途切れてしまったという。コールはガソリンスタンドの売店でアルバイトをしていたが、エミリーの看病のためにクビになっており、ロングアイランドでコールの目撃情報が入った。身元を確かめようとした警官が撃たれ、FBIはSWATと共に現地に向かう。撃たれた警官のパトカーのカメラには、黒いSUVには少年の同乗者がいて、コールは警官を射殺したあと少年を置き去りにして闘争した。大掛かりな捜査網が敷かれ、近隣の家のRV車に潜伏中の少年が逮捕される。少年はソマリアから密入国したコーフィーで、コーフィーの父親は逮捕されて強制送還されていた。コーフィーは施設に収容されたあと、里親制度に迎えられたが、学校で酷いいじめや暴力にあい、姿を消してしまった。ベルとジダンは慎重にコーフィーの尋問を始める。コーフィーは教会の近くで路上生活をしていたときにコールに助けられ、支えられたという。コールはエミリーが助かるように毎日祈っていたという。ジダンがコーランの一節を口にすると、コーフィーはアッラーは何もしてくれなかったと反発する。モージャーはコーフィーのコールへの気持ちは「愛」だと指摘し、尋問の方向を変えるように指示する。ベルとジダンはコールを助けるためだと心を開かせようとする。その中で、コールの次のターゲットはエミリーを助けなかった神だと察したFBIは、コールが通っていた教会にSWATを送る。8時からの朝の礼拝に多くの人が集まることになっており、近隣を封鎖して監視を続けると、教会の鐘楼に人影があった。交渉人の呼びかけには応えがなく、ベルは教会の屋上から肉声でコールに呼びかける。もし、このまま抵抗を続けるのならコーフィーの減刑のために証言できなくなる。大切な人を失うことは自分にも理解できるというベルだったが、封鎖した範囲に一般人が立ち入ってしまい、コールはライフルを構えた。ベルは判断を任され、コールを撃つ命令を下す。モージャーはベルが難しい判断をこなしたと褒めるが、ベルの気持ちは沈んでいる。容疑者扱いされ、情報を全て伝えられていないと抗議の電話をよこしたスーザンに、ベルは夫側の女性問題は隠して、別件で予断を持ってスーザンに接したと釈明する。ジダンはコーフィーにコールを守ると約束したことが守れず、コーフィーに審判まで付き合うと告げる。毎回、捜査官が我が事として事件に向き合うのは辛いですね。体も精神ももたないんじゃないか。コールの気持ちはわからないではないが、だからといって、無関係の人々を冷血に殺すのは社会の脅威であって、即座に排除されなければならない。まあ、捕まえて自白させる必要はあったでしょうが、今回は射殺は当然の判断だったと思います。というか、ここで逮捕する最新技術はなかったのか。モージャーは一連の捜査で、ベルにその都度都度の判断を任せていましたが、射殺の命令を任せるということの意味は大きかったということでしょうね。被害者の妻に夫の裏切りを伝えなかったところ、ここは大人の対応という感じがしました。もし、それを知ったら妻は立ち直りがさらに遅れるということもあるでしょうが、事件に直接関係ないことを伝える必要はない、伝えてはいけないという鉄則ではないか。それでも、ある日突然愛する人を失ったスーザンに寄り添うベルに、せめて自分のためになってほしいと思います。コーフィーも辛い経験をしていましたが、未成年であれば、更生のチャンスを与えられるべきだ。ジダンも触れたくない過去や心の傷に触れることになるでしょうから、辛いですよね。尋問で相手を利用する必要もあって、自分の心に折り合いを付けていく必要があるでしょう。モージャーの同情は効果的だけどpainfulという言葉は深いなと思いました。
February 5, 2021
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今週も大きな事件に果敢に立ち向かうFBIチームに、目が話せません。緊迫感というか、捜査官たちの熱量というか、すごいですよね。オープニングのクレジットすら「FBI」のみですから。まだ1シーズンなのに、この調子で最後まで突っ走っていくのでしょうか。ロングアイランドの住宅に、傷だらけの女性が駆け込む。全身に30箇所の刺し傷があり、近くの森の中に生き埋めにされたのを辛うじてで脱出したのだという。FBIが現場を探すと、そこには他にも18人が埋められているのが見つかる。犯人は土地勘があり、そこでなれた手口で女性を殺して埋めたと見られるが、最後の一人には油断して息の根を止めなかったのではないか。被害者はウクライナ人のヘイリー・ヌリエフで、2016年にアメリカに入国していたが、ビザの滞在先には滞在した痕跡がない。検視では、見つかった遺体の全員がこの3年間に殺されており、直近の被害者は3~5週間前で、同じようにナイフで30回刺されていた。さらに、左胸の上部に皮膚の一部を剥ぎ取った痕がある。被害者は売春婦と見られ、組織の特定につながるタトゥを消したと見られる。ヘイリーはネットで見た派遣会社の広告で、妹を誘ってアメリカで働こうと考えたという。アメリカに到着したとき、3人の男が迎えに現れ、2人をどこかの建物の地下室に連れて行った。そこで3日間レイプされ、別の場所に連れて行かれたという。妹のブルックとはその時に別れたきりで、売春婦として働かされる中、妹が病気だといううわさを聞いたので、馴染みの客に助けを求めたという。それをボスのスネークが知り、ヘイリーは襲われた。ヘイリーはベルに妹を探してほしいと頼む。クリステンはネットでヘイリーの写真を探し、同じ者に撮影されたと見られる9人のウクライナ女性を見つける。ヘイリーのなじみ客は消防士で、匿名で通報していた。FBIが女性たちが客を取る館に踏み込むと、すでにもぬけの殻で、地下室に女性たちが寝泊まりした痕跡があった。90年代には禁止されている豊胸術を女性たちにその場所で施術したらしく、モージャーはウクライナ人医師でアメリカで免許を取れなかった人物を探すように命じる。館となった建物はイライザ・ホリマンという管理人が、ロンドン在住のジェイコブ・ローシャというオーナーから委託され、管理しているという。ローシャは国内に何棟も不動産を所有していて、まさか、それらが売春宿として使われていたとは知らないはずだという。インターポールのリストに、ウクライナ人医師の名前があり、ヘイリーの供述から人物を特定できた。ジダンとベルがその住居に向かうと、2人の目の前で医師が墜落した。スネークの組織が関係者の口封じを行っていると見られ、建物に入ったベルは逃走しようとしていたスネークに立ち向かうも襲われてしまう。辛くもジダンがベルを救うが、スネークを取り逃がす。しかし、スネークは壁に指紋を残しており、ウクライナ移民の息子、ステパン・ツァルコと判明する。母親はサンズポイントで働いていて、ツァルコはキエフに従兄弟がいる。この従兄弟がヘイリー姉妹をアメリカに送り込む会社を経営していた。ツァルコの邸宅を家宅捜索するが、すでにツァルコの姿はなく、ジダンは殺された女性たちから剥ぎ取ったと見られる皮膚の入った箱を見つける。ツァルコは女性たちを痛めつけて殺し、その「記念品」を集めるだけでなく、邸宅のバルコニーから見えるサンズポイントの海岸近くに遺体を埋めていた。家宅捜索ではツァルコの従兄弟オレグとローシャ、そしてイライザが顔見知りである証拠が見つかった。イライザはウクライナからの人身売買のアメリカ国内での仕事をしていたのだった。ローシャの物件はいずれも人がおらず、一斉手入れの令状が発行されるのにも時間がかかる。ジダンは今もツァルコが派遣の仕事をしているとみて、おとり捜査を提案する。モージャーはジダンではなく、ヴァレンタインを客に仕立てるよう命じ、ベルとジダンはモーテルで女性たちを待つ。送迎してきた車にはツァルコが乗っていて、逮捕される。他の女性達の居場所はツァルコから聞き出すしかないが、モージャーはベルに尋問を任せる。ベルはツァルコが女性に対して優越感を持ちたいとみて、あえて自分の弱い姿を見せる。初めは何もしゃべらないというツァルコだったが、ベルのし掛けに反応し、ローシャに性倒錯者だと知られたくないだろうと挑発する。ベルの脅しが効いて、ツァルコは女性たちが監禁されている屋敷の場所を吐く。FBIが突入し、地下室に押し込められた大勢の女性たちを解放する。ベルはその中にブルックを見つけ、ヘイリーとの約束を守る。非道な人身売買だけでなく、そこに残酷なシリアルキラーが加わって、凄まじい事件でしたね。今回はベルとジダンの男女の立場の違いみたいなものが見えた気がしました。ジダンは兵士だった時に、売春宿に行った同僚を責めなかったことをベルに告白して反省し(しなくてもよいのに)、人は珍しい事件の方が好きなんだ、とつぶやいて、モージャーから、パートナーに殺される事件の方が連続殺人事件よりも12倍多いのよと諭されて、別にそういう風に言われなくてもと思ったり。コールガールを呼び出すのに、おとり捜査に立候補したら、モージャーはやんわりとジダンを却下していましたが、ヴァレンタインなら危険な目にあっても良いわけではないでしょう。(笑)ジダンの何か個人的な思い入れみたいなものが作戦の邪魔をすると踏んだのかな、と思いました。モージャーはツァルコの尋問であえてベルを使うメリットを認識していて、プロファイラーらしい采配でしょうか。ベルはツァルコと戦って危ないところをジダンに助けられ、屋敷の中でも隠れていた手下に襲われそうになったのをジダンに援護され、「助けれくれてありがとう」「いつでも君を守るよ」という会話はジダンをちょっぴり良い気分にさせたでしょうね。(シッパー的チェック)そう、ジダンは連続殺人犯を逮捕したぞ、という気分で帰宅するのでしょう。一方、ベルのヘイリー姉妹への気遣いは、またまたSVUのオリビアみたいな行動でしたが、5人に1人はレイプされているというセリフや、あなたはファイターよ、と言って最後のなんとも言えない表情などを見ると、もしかしてベル本人にも、そういう経験があったのかな、などと思いました。被害者への寄り添い方が違う、ということなのかも知れませんが。それにしても、マギーは良い表情をしますね。
January 28, 2021
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第2話は「OA」こと、ジダン捜査官がメインになりましたね。グングンと事件の核心に迫っていくので退屈する暇がありません。NYのビジネス街でデリのサラダを食べた人々がいきなり倒れ、死亡した。デリ店内のカメラにはビュッフェのサラダに何かを吹きかける少女の姿が写っていた。NYCのデリ店を狙った無差別テロと見られる。サラダから検出されたのはテトロドトキシン(TTX)という毒で、防犯カメラに写った少女の映像を見たデイナ・モージャーは、過激なヘビメタバンドのファンではないかと指摘する。彼らは資本主義に反対を訴えていた。犯人と見られる少女が体調を崩して入院したことがわかり、ベルとジダンが母親に話を聞く。16歳のキャロラインは父親の失踪後、荒れ始めて学校でいじめられるようになり、トラブルを起こしていた。FBIはキャロラインが犯行時に持っていたバッグを路地から回収し、TTXを噴射したスプレーを発見する。そのスプレーは特殊な構造で、5回プッシュすると針が飛び出し、噴霧した人物もTTXを取り込んでしまう。スプレーを渡した人物が口封じを狙ったと考えられるが、意識不明だったキャロラインは目覚めることなく死亡した。TTXによる死亡者は13人に及び、キャロラインのPCからキャロラインはISの「ダークジハード」というサイトにアクセスしていることがわかった。実はキャロラインの父親はチェチェン系の出身で、キャロラインは数ヶ月前から急に父親のことについて母親に質問するようになったという。母親はついネットで調べれば良いと言ってしまったが、キャロラインはこのサイトを見つけてしまったようだ。傍受されたIS関係の通信の中に、食物に毒を撒く会話があり今回の事件と関連がありそうだ。ISのサイトそのものを追うのは困難なので、キャロラインのSNSを調べるが、投稿に対してネガティブなリプライが多い中、一人だけ好意的な人物がいた。ジダンは緑色の鳥のアイコンを見て、ジハード戦士のシンボルだと指摘する。そのアカウントはキャロラインの学校の1年後輩のタラ・シャルゴスで、タラはキャロラインと親しくなって、「ダークジハード」のサイトを教えてもらったという。サイトでは、イスラム教に興味を持つように勧められ、自分も勉強して中東に行くつもりだったと明かす。つまり、ジハード戦士の花嫁になりたいと思うようになり、誘ってきたグリーンバードという男性とは、彼らの計画を手伝ったら結婚する約束だったという。グリーンバードは魅力的な男性の写真を使って、10代の傷つきやすい少女たちを引き込んでいた。FBIはタラのアカウントを使って、グリーンバードを接触を試みる。ISの通信に、ハリド・バルフム関連の情報が見つかり、ジダンは化学兵器の製作者だという。グリーンバードからは、タラと直接会って、次のステップに進むという返事があった。実はタラは自分の写真をグリーンバードに送っており、顔が割れていることから、タラをおとり捜査に加えることになった。キャロラインの死で怯えているタラだったが、ベルの説得もあり公園でグリーンバードを待つ。しかし、近づいてきたのは若い女性で、リストには載っていないパキスタン生まれのニタ・カヤリとわかる。カヤリはタラに次のターゲットと毒入りスプレーを入れたバッグを別の場所に用意していた。モージャーは、簡単には口を割りそうにないカヤリの尋問で、リクルートした少女たちとは違う立場だと思いこんでいることを突けと指示する。やはりカヤリもグリーンバードと結婚するつもりで、自分は特別だと思っていた。グリーンバードに利用された事を指摘すると、他に3人の少女をTTXの作戦に巻き込むつもりだったという。一方、ダークジハードのサイトはカヤリの逮捕を知ってか、FBIを殺害対象とするビデオにすり替わっていた。やはり傍受した通信に、ハリド・バルフムと特定される人物がアメリカ国内にいることがわかった。FBIは協力を申し出たカヤリの情報で、食物テロの実行犯となるハキーマ・バッシーを手配する。ハキーマはフードマーケットに向かい、すでにスプレーを撒いた後だった。ベルとジダンはハキーマを逮捕するが、彼女は毒針の影響を受けておらず、本当にグリーンバードと共に国を出るつもりだったようだ。フェリーの切符を持っていたことから、フェリー乗り場を封鎖しバルフムを捜索する。ジダンは人質を取ったバルフムと対峙し、バルフムを射殺する。ハキーマは18歳のため、大人として裁かれ、カヤリは捜査協力したことで減刑が検討されることになった。ベルは心に傷を負ったタラを気遣う。イスラム教徒のジダンは潜入捜査で、ISのリクルートの仕組みを体験したのでしょうか。混乱した人に秩序を約束し、ISは楽園だと思い込ませる。化学兵器を作るバルフムの罪業は兵士としてモスルで目の当たりにしていて、この辺の認識はおそらくベルとは一線を画すのでしょう。少女たちは何でわざわざISに興味を持ち、彼らの意のままにテロの実行犯になろうとするのか。今回はベルの一般人としての思いがジダンのスタンスとは違っていて、なかなか良かったです。タラを演じた女優さんが上手かったですね。多分相当若いのだろうけど、高圧的な父親のもと、迷える10代の少女がリアルでした。ラストはLaw & OrderフランチャイズであるSVUのオリビアを彷彿とさせました。新しいボスは有名なプロファイラーで、チームとしてのお手並みはこれからというところでしょうか。ティーンエージャーの娘がいるようですね。それにしても、この部署はNSAやCDCなどのメンバーも加わっているのですね。実質の捜査のリーダーはヴァレンタインだと思うのですが、一体どういう組織なんだろう。日々ISの通信を傍受しているというのが、やっぱりというか、私達も実はネットの活動を知られているんだろうな、と思ってしまいました。
January 21, 2021
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『ブロンクス爆破事件』ディック・ウルフの最新犯罪捜査ドラマ。「Law & Order」や「シカゴ」シリーズと同じ世界観ではなさそうですが、そちらではおなじみの出演者が出るようですし、チェックしようかなと思います。WOWOWから回ってくるのが早いですよね。ちなみに「BONES」でオーブリー役だったジョン・ボイドもシーズン2から登場するらしいので楽しみです。ブロンクスのビルで爆発事件が発生、現場に到着したFBIのマギー・ベル特別捜査官は救出活動よりも建物から全員を避難させるように指示する。その直後に第2の爆発が起こり、ビルは跡形もなく崩れ落ちた。幼いエメットを失った母親はベルを責める。現場から最初の爆発のあった部屋の住人フェルトン・エイムスの遺体が見つかる。エイムスはマック・ボーラーズのリーダーで、ドラッグの売人としてかなり派手ななりふりをしていたという。今の所、テロを思わせる声明は出ておらず、ギャング内での勢力争いかと見られる。エイムスの携帯から対立していたと見られるナンバー2,ウェイン・クリントンが浮かび、監視をしている最中、クリントンが乗り込んだ車も爆破された。捜査対象は、マック・ボーラーズと対立する他のギャングに移るが、分析官のクリステン・チャザルは麻薬ビジネスを取り仕切るには多額の資金が必要で、ブロンクスのギャング単独では難しい、他のビジネスも関わっているのではないかという。市民センターで新たな爆弾が発見され、FBIがセンター長のブリック・ピーターズから話を聞く。センターではギャングに所属する若い住民の姿も見られ、発見された爆弾を見たオマル・アドム・ジダン特別捜査官は古い軍仕様の手榴弾が使われているのに気づく。ピーターズが雑用係に使っているエルサルバドル出身のウィルマーがMS13のメンバーで、身柄を拘束して手榴弾との関連を尋ねる。初めは口が堅いウィルマーだったが、防犯カメラに何者かからバッグを受け取っているところが写っていたことから、ウィルマーはベルナルド・フュネスからバッグを受け取ったことを認める。フュネスは行方不明になっており、その後拘置所でウィルマーは何者かに惨殺された。市の半分を封鎖中のためFBIは一刻を争うと、フュネスの情報を公開して一般市民からの情報を求める。フュネスが自宅近くに潜伏中と見たベルらが捜索中、ジダンはMS13のユニフォームを着た少年の姿を見かけ、廃ビルにフュネスがいると判断して突入する。ジダンの判断は正しかったが、フュネスは爆弾製造者について絶対に話さない。刑務所の中でも安全ではない、それくらい、恐ろしいらしい。フュネスの隠れ家にあった爆弾製造の工具に血液が付着しており、今の所データベースに該当するものはいないが、新しいアプローチで外見が推定できるという。一方、クリステンは起爆に使われた携帯電話が10年前にアジアで使われたもので、去年NYCのシナゴーグ建設現場の爆破未遂で使われたのと一緒だという。その事件では、オルタナ右翼を擁護するロバート・ローレンスという人物が何か知っているかもしれない。ローレンスはブロンクスの爆弾事件とは無関係と言いつつ、人種差別的な発言を捜査官たちに向ける。FBIは、シンクタンクのために資金集めで苦労しているローレンスが、黒人ギャングの縄張りを奪いたいMS13と手を結んだのではないかと考える。工具から採取された血液からDNA表現型解析で似顔絵を作ったところ、ピーターズに酷似していた。ピーターズは今の仕事の前は、陸軍で施設を建設し爆弾を扱う任務にあたっており、母親が営むダイナー周辺の治安が良くないと不満を持っていた。ピーターズとローレンスの接点が確認されていないが、ピーターズの母親のダイナーで2人が会った可能性がある。ジダンはダイナーの地下で手榴弾の空き箱を発見するが、これまでに使われた数以外に、6つの手榴弾がなくなっていた。ローレンスはこれからCBSのインタビュー番組に出演する予定で、FBIはピーターズに残りの爆弾をどこで使うのか問い詰める。ピーターズは次のターゲットはビルではなく人で、場所はわからないという。ただ、24時間以内に起爆しなければ、電池の問題で起爆しなくなってしまうという。ターゲットを絞り込めない中、クリステンが参加予定だったマイノリティのリーダーが集まる会議があることがわかる。クリステンは参加者の避難をセキュリティに要請し、逃げ惑う人々の中にMS13のユニフォームを着た少年がいるのを発見する。爆弾は会議場の椅子の下にあり、クリステンが解除を試みるころ、ベルとジダンはテレビ局のローレンスに向き合う。ローレンスは証拠はないとうそぶくが、弁護士に電話をするという。しかし、ローレンスが電話をかけると、爆弾を解除したクリステンがその電話に出た。ローレンスは逮捕され、ベルはエメットの葬儀に参列する。1話完結、捜査のテンポが早くてサクサク進みますが、緊張感があって余計なものがないのが良いですね。主役の2人組、特にベルがいいなあ。夫を事故なのかテロなのかわかりませんが亡くしていて、まだその悲しみからは立ち直っていない。エメットの母親から「あなたに何がわかるの」と言われ、初めてエメットの写真を見て辛さが増し、葬儀に参列して死を悼む、どの表情も良いと思いました。相棒のジダンは「OA」と呼ばれ、元陸軍兵士でFBIでは潜入捜査官をしていたらしい。こちらも、いずれ過去のストーリーが語られるのでしょうね。クリステンはスーパーアナリストだな、肝も据わっているしなんでもできそう。チーフのバレンタインは「Law & Order」本家でルーポ刑事でした。ボス役のコニー・ニールセンはパイロットのみのようで、次からCSI:NYでおなじみのセーラ・ワードに交替するようです。想像するに、mother figureを加えて、より親しみをもたせたかったのかな。コニー・ニールセンさん、「ワンダーウーマン」でヒッポリタ女王だったんだけど、FBIではちょっと怖かったかも。(笑)どの犯罪者も母親思い、と言って、ピーターズの怖いお母さんを持ち出すのが良かったですね。お客さんにもあんな強面なのかしら。
January 15, 2021
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