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2005.10.29
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カテゴリ: ダイビング
▼サメ2


最初、サメが近づいてきたときはびっくりしました。だがよく見ると、背びれなどヒレの先が黒くなっています。ブラックチップ・シャーク(日本ではツマグロ)と呼ばれる、主にリーフに棲むリーフシャークですね。このサメはそんなに凶暴ではありません。もちろん野生の動物ですから、興奮させると何をしでかすかわかりません。だけれども、タヒチではよく見かけるサメで、まず襲ってくることはないでしょう。

そうとわかれば、安心ですね。ブラックチップは体長1・2~1・5メートルほど。私のほうが大きいです。一般的に海の世界では、大きいということは強いということです。私がわざとサメのほうに向かって泳ぐと、すぐにサメは方向を変え、逃げていってしまいました。

写真は、私に恐れをなして”尻尾を巻いて”退散するブラックチップ。水面を雨が叩いていますね。先ほどまで輝いていた太陽が隠れてしまって、写真も暗くなってしまいました。

blacktip

ただ、気をつけなくてはいけないのは、サメの種類によっては、いつもこうはいかないということです。以前紹介したレモンシャークも最初はこちらに向かってきますが、ある距離までくると方向を変えます。ところが、 タイガーシャーク1 、 2 、 3 、 4 や、 ホオジロザメ1 2 はそうはいきません(ホオジロザメは最近、 川崎市の港で発見 されました。こんな近くまで来ているんですね)。

タイガーシャークやホオジロザメは人間よりはるかに大きいです。4~8メートルにも成長します。8メートル級のタイガーやホオジロをもし海の中で見たら、どんなにベテランのダイバーでも平常心ではいられないでしょうね。実際に見た人は「潜水艦のようだった」と感想を述べています。

彼らは、自分より小さな人間を見ても怖がりません。エサなのかどうか、近づいてきて様子を見るでしょうね。ダイバーが怪我をして血でも流していたら、襲ってくる可能性が非常に高くなります。

でも、もっと危険に身をさらしているのは、普通のダイバーよりも、サーファーや水中銃を使った漁をしている人たちでしょう。魚の血のにおいや断末魔の痙攣はサメを呼び寄せます。また、ボードの上で両手をバタつかせているサーファーは、下から見るとタイガーの好物の亀や、ホオジロの好物であるアシカのように見えます。ハワイや宮古島でサーファーがサメに襲われたことがありますが、タイガーシャークが好物と間違えて食い付いたのではないかとみられています。

満月の晩に海で泳ぐのも危険ですよ。私が1999年4月に米ワシントンDCからタヒチに向かっていたとき、機中でロサンゼルスタイムズを読みました。そこには、新婚旅行先のハワイで悲劇に遭遇した悲惨なカップルのケースが紹介されていました。

ハワイ諸島のどこの島かは忘れましたが、そのカップルは二人乗りのカヌーに乗って、海に漕ぎ出しました。ところが沖に出ると強い潮の流れの中に入ってしまって岸に戻れなくなってしまったんですね。岸は遠ざかり、二人は漂流してしまいます。やがて日が暮れて、夜になります。

幸いなことに、海は荒れていなくて、静かです。空には満月が煌々と輝いています。月の光が黄金色に海を染めています。ロマンチックですね。ただ、ハワイは常夏と言っても、夜は結構冷たい風が吹くんです。寒くなった二人は、海水に手をつけて水温を確かめました。すると結構温かいことに気づきました。

新郎がためしに海に飛び込んでみると、海の中はやはりとっても温かい。カヌーの上で寒さに震えている新婦にも海の中に入るように告げました。二人はカヌーに手をかけて海の中につかりました。空には満月。海の中は温かく、気持ちがいいです。

しかし、恐怖は次の瞬間にやってきました。新婦が叫び声を上げたんですね。驚いて振り向いた新郎が見たのは、大きな魚が新婦のそばにいて攻撃を加えている光景でした。攻撃された新婦はカヌーから手を離したため、夜の海をカヌーからどんどん離れていきます。新郎は新婦の名を呼びました。返事がありません。新婦は暗闇の中に消えていきました。この暗闇と不気味なほど静かな海の上で、新郎はまったくの無力でした。

怖くなって再びカヌーに乗り込んだ新郎は一晩中、ただガタガタ震えていたようです。翌日、カヌーはある島に流れ着き、新郎は救出されました。警察はサメの襲撃にあったという新郎の話を一応、信じつつも、保険金殺人などの可能性についても調べていると、書いてありました。



ガラパゴス諸島のアシカは、満月の晩になると、海に魚を捕りに行く数がめっきり減るそうです。彼らはわかっているんですね。空が月で明るいと、深海の暗がりからサメが忍び寄ってくることを。アシカのほうからは見づらくて、サメのほうからは見やすい状況ができあがるわけです。自然界においては、アシカにとって致命的な悪条件ということになりますね。

今日はちょっと怖い話になりました。次回もサメの話ですが、もうちょっと明るい話になると思います。





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最終更新日  2005.10.29 21:43:38
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川崎港のサメには、びっくりしました。  
ホオジロザメは人喰いザメなんですよね。

そういえば、豪州だったかの十代のサーファーの女の子が、サメに足(かどこか)をかじられて、でも、再び復帰したお話、思い出しました。

「ジョーズ」は、いつの時代も健在なのですね。

満月の美しさと静けさ。カヌーをこぐ新婚カップル。暗闇の中での、あっという間の襲撃。
できすぎた恐怖映画みたいです。 (2005.10.30 01:13:50)

Re:海外でのダイビングあれこれ(10/29)  
カズ姫1  さん
海の中綺麗ですね。そこで鮫に遭遇!!。鮫の正面写真なんて見たことないですね。勇敢にも鮫を追い払って、尻尾を巻いて逃げる所を写真に。ドキドキ、ワクワクですね。でも、満月の夜は気をつけないといけないんですね。スリルとサスペンスにとむ時間有り難う御座いました。 (2005.10.30 01:36:22)

Re:川崎港のサメには、びっくりしました。(10/29)  
白山菊理姫  さん
ヤンチャリカ9971さん
おはようございます。

>ホオジロザメは人喰いザメなんですよね。

そうです。三大人食いザメの一つですね。海の中で会いたくない魚です。

>そういえば、豪州だったかの十代のサーファーの女の子が、サメに足(かどこか)をかじられて、でも、再び復帰したお話、思い出しました。

たぶんそれは、ハワイか、アメリカ西海岸のサーファーで右腕か左腕をなくしていますね。

>「ジョーズ」は、いつの時代も健在なのですね。

しかしホオジロザメも、人間に乱獲され、数が減っているそうです。人間って恐ろしいですね。

>満月の美しさと静けさ。カヌーをこぐ新婚カップル。暗闇の中での、あっという間の襲撃。
>できすぎた恐怖映画みたいです。

新郎にとって、一生のトラウマになりますね。まさか、と思ったことでしょう。マウイ島でダイビングしているとき、ガイドの一人が水面に浮かび上がったウミガメをタイガーシャークが襲っている光景に出くわしたことがあると言っていました。新婦は多分、亀か何かと勘違いされたのでしょう。ちょっと、怖い話でした。 (2005.10.30 09:55:51)

Re[1]:海外でのダイビングあれこれ(10/29)  
白山菊理姫  さん
カズ姫1さん
おはようございます。

>海の中綺麗ですね。そこで鮫に遭遇!!。鮫の正面写真なんて見たことないですね。

タイガーシャークやホオジロザメ以外はすぐ横を向いてしまいます。かといって、タイガーとホオジロには会いたくないというのが本音です。

>勇敢にも鮫を追い払って、尻尾を巻いて逃げる所を写真に。ドキドキ、ワクワクですね。

この場合、ちっとも勇敢ではないですからね(笑)。ブラックチップも実は、尻尾を巻いて逃げたわけではありません。無駄な争いをしたくないだけでしょう。その点では人間より賢いですね。

>でも、満月の夜は気をつけないといけないんですね。スリルとサスペンスにとむ時間有り難う御座いました。

ちょっと怖い話でしたね。あと、水が濁っているときも気をつけてくださいね。サメは動いているものを闇雲に噛むときがあります。だから水が濁っている海で動いていると、エサだと間違えられてしまう可能性が高まるんですね。マウイ島では海がmurky(濁った)なときは気をつけろと、言われたことがあります。理由を聞くと、マウイ島で実際に起こった事例があるからですね。話が長くなるので、ここではこれで止めておきます。
(2005.10.30 10:18:37)

Re:海外でのダイビングあれこれ(10/29)  
ほわいと さん
すごいお話しでした。5番を選びましたが、私、認識の甘さもはなはだしく、あまりにも現実ばなれしておりました。そういう場面に遭遇していたらどんなパニックに陥るか。願望と現実を混同して、たいへん申し訳なく、恥ずかしい限りです。 (2005.10.30 23:49:56)

Re[1]:海外でのダイビングあれこれ(10/29)  
白山菊理姫  さん
ほわいとさん
おはようございます。

>すごいお話しでした。5番を選びましたが、私、認識の甘さもはなはだしく、あまりにも現実ばなれしておりました。

いえ、本当は5番が正しいんですよ。理想は5番。秋山さんが行ったという別の惑星では、多分5番が正解になるでしょう。地球では、まだちょっと難しいかな。

>そういう場面に遭遇していたらどんなパニックに陥るか。願望と現実を混同して、たいへん申し訳なく、恥ずかしい限りです。

そんなに恐縮しないで下さいね。ダイバーがサメに襲われることは、本当に稀です。スピアフィッシングをやっているかしないかぎり、まず襲われません。

タヒチのリーフに棲んでいるサメも人を襲いません。だから私も、安心してシュノーケリングで写真を撮れたんですね。

でも、こうした知識は、知っておくに越したことはありませんね。 (2005.10.31 08:45:37)

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