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2005.11.20
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カテゴリ: 米外交史
▼独房2


ロレンツが叫び続けると、やがて声が聞こえてきた。
「静かにしろ!」とその声はスペイン語で言った。「静かにするんだ!」
声の主はすぐにわかった。マルコス・ペレス・ヒメネスだ。

「マルコス。どこにいるの」と、ロレンツは聞いた。
「お前の右だ」

声は通気孔から聞こえてきていた。どうやらヒメネスは、ロレンツの独房の隣にいるようだった。隣の独房は、普通の独房と違い、鉄格子の代わりに頑丈な扉が中にいる者や外からの視界をさえぎっていた。いわゆる重警備独房だ。

「なぜ、ここにいるんだ?」とヒメネスは聞いた。
ロレンツは、車でひき殺されそうになったことや流産したことなどをヒメネスに語った。ヒメネスは地団太を踏んだ。そしてロレンツに、ベネズエラにいるのは危ないと告げた。


「スペインに逃れて、私を待て」とヒメネスは言った。ヒメネスはこの国を脱出して、スペインで暮すという計画を持っているようだった。

ヒメネスは、なぜロレンツが赤ん坊を連れてきたのか聞いた。
ロレンツは言った。
「あなたに会うためよ」

そのときだ。看守が「静かにしろ!」とどなった。
だが、ロレンツは負けていない。看守に口汚く怒鳴り返した。ロレンツは再び叫び始めた。「モニカ! モニカ! 私の赤ちゃんよ! 私に返して!」
囚人たちも再び大合唱を始めた。「彼女に赤ん坊を返してやれ!」

ロレンツの頬に涙が伝わった。感情の抑制ができなくなり、過呼吸のせいか胸が苦しくなった。のどがからからで、頭痛もする。何も食べていなかったので、吐き気だけが波のように押し寄せてきた。
(続く)





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最終更新日  2005.11.20 09:59:43
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