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2006.03.30
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カテゴリ: メディア
▼富山の正力17(A級戦犯2)


正力の戦犯としての罪状は、おおよそ次のようなものであった。
1、1940年、大政翼賛会を準備するときのメンバーだった。
2、正力は警視庁時代に厳しく思想犯を取り締まり、悪名をとどろかせた。大学など教育機関に初めて手入れをした。
3、読売新聞社主として枢軸、三国同盟を強力に支持。日本におけるドイツ宣伝活動の主要な機関として機能した。新聞を軍の宣伝活動のために利用し、真珠湾攻撃の前にはその膨大な部数をもって積極的に軍に貢献した。
4、膨大な部数をもって大衆を毒し、最も邪悪な影響力を行使した。

正力にとって幸運だったのは、戦後すぐに民主化政策を推進したGHQが、労働運動が過激になるにしたがって方向を180度転換。正力が収監された後の読売新聞に警戒を強めたことであった。戦後の読売新聞は、それまでの正力による戦争賛美路線に対する反動から、親共産党の記事が多くなっていた。1946年1月5日の社説では、天皇の戦争責任を問うて自発的退位を求めた。翌6日の社説では人民戦線内閣の設立を訴えた。

今では考えられないが、当時月刊であった日本共産党の機関紙「アカハタ」になぞらえ、読売新聞は「日刊アカハタ」とさえ呼ばれていたのだ。

GHQの方針転換により株が上がったのは正力であった。正力は、言わずと知れた共産主義弾圧のエキスパートである。経営者としても、カネと力に物を言わせるアメリカの資本主義手法を積極的に進め、労働組合に対しても断固とした姿勢を貫いている。



ほかに何か裏取引があったのかどうかはわからない。この勧告に従って正力は1947年9月1日、釈放された。奇しくも関東大震災24周年の日、収監されて1年9ヶ月ぶりの娑婆への復帰であった。
(続く)





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最終更新日  2006.03.30 09:59:17
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