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2007.01.26
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カテゴリ: 不思議な世界
プラスイオンとマイナスイオン


内田はその考えを確かめるため、大気中のイオンを測る機械を使って、東京・世田谷の自宅の周りで計測を毎日行った。1970年代の世田谷といえば、空気のきれいな住宅地域ということになっていたが、空気中のイオンがマイナスになるのは一週間に一度あるかないかという有様だった。

その中で内田は、面白い現象に気が付いた。一週間か一〇日に一度ある「マイナスイオンの日」には、自宅屋上にあるラン、藤、月桂樹、バラといったすべての植物からは空気中のマイナスイオンの数倍から数十倍以上のマイナスイオンを輻射されていた。ところが、「プラスイオンの日」にはそうした植物から輻射されるマイナスイオンは打ち消され、ツツジ、アロエ、コンフリーなどがわずかにマイナスイオンを輻射する程度で、ほかの植物は「あたかもプラスイオンを輻射しているかのように実測」されたのだ。

内田の自宅から100メートル離れた場所には病院があるが、その病院には焼却炉があり、不要になった発泡スチロールの包装材やポリエチレンの薬瓶を焼いたりしていた。風が病院のほうから吹いているときに空気中のイオンを測ると、プラスイオンがとてつもなく跳ね上がる。湯をわかすのに古タイヤなどを燃やしている、300メートル離れた銭湯が風上にあるときにも、同様にプラスイオンの数値が極端に増加した。

都営のごみ焼却場も同様であった。しかも、プラスイオンの輻射が大きい、軽い微粒子粉塵ほど遠くへ飛んでいくのである。排気ガス、焼却場の黒煙――。都会で生活する人々を苦しめる光化学スモッグは、まさにプラスイオンが作り出す現代社会の病気であるように思われた。
(敬称略=続く)





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最終更新日  2007.01.26 12:15:34
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