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2007.09.08
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テーマ: いい言葉(573)
カテゴリ: 文学・芸術
赤い薔薇2


Till a’ the seas gang dry, my dear,
And the rocks melt wi’ the sun :
And I will love thee still, my dear,
While the sands o’ life shall run.

最初の行は繰り返しになりますね。二行目のwi’はwithの略。海が干上がったり、岩が溶けたり、異常気象もここに極まれり、ですね。三行目も繰り返し部分です。四行目のo’はofの略。砂時計のイメージから来ているのでしょうか、sands of life(命の砂)は寿命という意味です。ロウソクの炎みたいなものです。直訳すると「命の砂が流れている間」。sunとrunで韻を踏んでいます。

「すべての海が枯れ果てても
太陽が岩を融かそうとも
愛しい人よ、私はあなたを常(とわ)に愛する


And fare thee weel, my only love,
And fare thee weel a while !
And I will come again, my love,
Thou’ it were ten thousand mile.

この詩の最後の部分です。weelはwell。fare thee well でfarewell (to you)の意味。farewellは元々、fare(行く、旅をする)とwell(よく)が合体した「よい旅を!」という意味であることがわかりますね。Thou’はthough。mileは本来ならmilesと複数形になるべきだと思いますが、whileとmileで韻を踏むために単数形にしたのではないでしょうか。

「さようなら、私のたった一人の恋人よ
しばしの別れだ、さようなら!
恋人よ、私は必ず戻ってくる
千里の道があろうとも」

バーンズには『(我が心はハイランドにあり)』という詩もあります。全部は紹介しませんが、リフレイン部分だけ翻訳します。


My heart's in the Highlands, a-chasing the deer;
Chasing the wild-deer, and following the roe,
My heart's in the Highlands, wherever I go.

「我が心はハイランドにあり、我が心はここにはない
我が心はハイランドにあり、鹿を追う

我が心はハイランドにあり、たとえどこへ行こうとも」

故郷ハイランドでの鹿を追う姿を思い浮かべているわけですが、「追う」という動詞や「鹿」という名詞を変えるなどして工夫していますね。「鹿」は段々具体的な鹿になっていきます。実は文章を書く場合、バリエーションをつけることは非常に大事なことです。翻訳をするときも同じで、私はあえて、「追う」「求める」「追跡する」という言葉を使い分けました。同じ単語を連発して単調になることを避けることが、文章を作成するコツですね。

さて、なぜこの詩を選んだかと言うと、バーンズが我が心の故郷であると謳っているのが、スコットランドのハイランド地方だからです。たいていの旅行者はスコットランドといっても首府エディンバラぐらいしか訪れないでしょうが、ハイランド地方があるのは、さらに奧、ネッシーで有名なネス湖辺りから北にあります。私も1980年9月にハイランド地方を旅して、手付かずの自然に圧倒されました。特にハイランド地方の北西部は圧巻です(たぶん今も・・・)。なるほどバーンズが心の故郷であると断ずるだけのことはあると、誰もが思うのではないでしょうか。写真もどこかにあると思いますので、いつかブログで紹介できればと思っています。

赤い薔薇
(続く)





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最終更新日  2007.09.08 11:51:47
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