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カテゴリ: 文学・芸術
▼メリ・ローラン3(マラルメ34)


それではメリ・ローランに捧げられたロンデルを見てみましょう。

Rondel2(ロンデル2)

Si tu veux nous nous aimerons
Avec tes lèvres sans le dire
Cette rose ne l’interromps
Qu’à verser un silence pire

お前が口に出さずとも、もし望むなら
私たちは愛し合えるのだ

もっと悪い沈黙が蒔かれるのを邪魔しているにすぎない


Jamais de chants ne lancent prompts
Le scintillement du sourire
Si tu veux nous nous aimerons
Avec tes lèvres sans le dire

微笑みの輝きを放つような
気の利いた歌はどこにもない
お前が口に出さずとも、もし望むなら
私たちは愛し合えるのだ

Muet muet entre les ronds
Sylphe dans la pourpre d’empire

Jusqu’aux pointes des ailerons
Si tu veux nous nous aimerons

輪の中で、黙って、黙って
深紅の王の衣で現れた空気の精シルフよ
炎のように輝く口づけは、

もし望むなら私たちは愛し合えのだ

軽い感じの詩ですね。1889年の元旦を祝うため、ローランが作った「もし望むなら私たちは愛し合えるのだ」という句に、マラルメが一種の返歌として書いたものではないかとされています。戯れの詩のようです。

第一節に出てくる「薔薇」は、恥らうような恋心のことでしょうか。愛し合うのに言葉は要らないと言っているようですね。なぜなら、どのような歌もローランの微笑みを表すことが出来ないからだそうです(第二節)。推測するに、二人で応答歌を作ろうとしたのでしょうが、ローランにはそれほど詩才がなく、詩句が浮かばなかったのを慰めているようにも聞こえます。

第三節は、感覚的に二人が愛し合う場面を描写(想像)しているのかなと思われます。「炎のように輝く口づけは、翼の先端まで引き裂かれる」は難解です。魂の叫びが空気を引き裂くような、激しい口づけだったのでしょうか。あるいは燃えるような口づけも、時間が来れば現実が引き裂いてしまうと言っているのでしょうか。どちらにも解釈できるような気がします。

さて、マラルメの薔薇の詩もあと二編を残すだけとなりました。

秋の薔薇
(続く)





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最終更新日  2008.02.28 09:02:23
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ロンデル  
furafuran  さん
こんにちは。

さらりと流れる詩が「歌う」というか、バレエのように「軽く踊る詩」に思えます。それに、三節目が終わるともう一度、一節目に戻るような気がして「まわる詩(?)」の印象を受けます。ロンデルのなかに二種類の脚韻とリフレインがあるからでしょうか。薔薇のおかげで、告げはしないけれど炎は心の中にと、何度も言っているようにも思えてきます。

マリーゴールドの中に、一輪だけ薔薇?楽しませていただいたマラルメの薔薇もあと二編なのですね。 (2008.02.28 11:45:25)

Re:ロンデル(02/28)  
白山菊理姫  さん
furafuranさん


>さらりと流れる詩が「歌う」というか、バレエのように「軽く踊る詩」に思えます。それに、三節目が終わるともう一度、一節目に戻るような気がして「まわる詩(?)」の印象を受けます。ロンデルのなかに二種類の脚韻とリフレインがあるからでしょうか。薔薇のおかげで、告げはしないけれど炎は心の中にと、何度も言っているようにも思えてきます。

詩というより楽曲という感じがしますね。楽曲にもロンド(回旋曲)がありますが、あれと同じです。第三節の「輪の中で」も「輪になって踊れ」というイメージと重なります。

フランス詩にも、短歌のように応答歌があるのが面白いです。これも日本の影響を受けているのかもしれません。

>マリーゴールドの中に、一輪だけ薔薇?楽しませていただいたマラルメの薔薇もあと二編なのですね。

これも名前のついていない新種の薔薇の一つです。番号だけでは寂しいためか、薔薇の周りには花壇がめぐらされています。

マラルメだけで34回まで来てしまいましたね。やっと終わり? それとももう終わり? 私は予想外に楽しめましたので、もう終わり、という感じです。 (2008.02.28 21:22:14)

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