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2017.02.12
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カテゴリ: 歴史散歩
本書『竹内文書と平安京』を書いている時、遊びで近畿地方の七つの霊山である「七高山」についても「タカミムスビの法則」が適用できるかどうか調べたことがあります。
そうしたら、見事にタカミムスビで説明できたんですね。
紙幅の関係で省略しましたが、ここでそれを簡単に紹介しましょう。

「七高山」とは、比叡山、比良山、伊吹山、愛宕山、神峰山(かぶさん)、金峰山(きんぷせん)、葛城山のことです。
七高山は、役行者ともゆかりの深い修験霊場の山で、必ずしも単独峰を指してはいません。
そこでまず、測量点探しから始めました。
たとえば、吉野山とその南方の山上ヶ岳を含む霊場を包括している金峯山は、吉野山にある金峯山寺と山上ヶ岳を測量点としていると考えられるわけです。
神峰山は、神峰山寺の北にある裏山(標高273メートル)を測量点とし、ほかの五山は最高峰(たとえば比良山なら武奈ヶ岳、比叡山なら大比叡)を測量点としたと考えました。

まず全体的な七山の配置で特徴的なのは、伊吹山を先端とする鋭い鋭角の矢印のような形になっていることです。

つまり「炎」と「勇」が合体した第三の地流気の導線です。

次に愛宕山が、伊吹山と金峯山寺のある吉野山から等距離(80・7キロ)にあることに注目しました。
また、愛宕山から武奈ヶ岳を結んだ距離(32・9キロ)は山上ヶ岳と葛城山を結んだ距離(32・8キロ)とほぼ等しく、愛宕山から大比叡と葛城山をそれぞれ結んだ直線がなす角度はほぼ90度となっています。
そのことから、愛宕山が三角測量の基準点であったことは間違いないと思われます。

大比叡は愛宕山と金峯山寺をそれぞれ結んだ直線のなす角度がぴったり90度であり、葛城山も伊吹山と金峯山寺をそれぞれ結んだ直線のなす角度もほぼ90度です。
神峰山と葛城山を結んだ距離49・8キロは、伊吹山と武奈ヶ岳を結んだ距離49・3キロにほぼ等しくなっています。
つまり、まるで距離と方角がきちんと測量されたかのように七高山が配置されていることがわかるんですね。

これだけでも七高山が近畿地方の測量に関係した山であることがわかるのですが、この七山の測量点に、近江富士こと滋賀の三上山を加えると、測量山としての色彩が飛躍的に強まるんですね。
たとえば、神峰山から山上ヶ岳と近江富士にそれぞれに引いた直線のなす角度はほぼ完璧な90度となります(誤差わずか3分、すなわち0・05度)。
また金峯山寺から大比叡と近江富士までの距離はそれぞれ77・4キロと完全に一致し、その誤差は何とわずか18メートルです。
この誤差も金峯山寺の測量点(建物の中央付近を測量点とした)を50メートルほど東南東方向に動かせばまったく解消される計算です。


そのときできる伊吹山、武奈ヶ岳、近江富士、愛宕山の菱形の配置図は、大和の三輪山、耳成山、天香久山、畝傍山の配置図をそのまま拡大したような位置関係になっているんですね。

さらに加えて見事なのは、七高山と近江富士の間の距離の関係であります。
近江富士と大比叡を結んだ距離は18・6キロ。その約2倍が近江富士と愛宕山の距離36・8キロとなり、そのさらに2倍が近江富士と葛城山の距離73・5キロとなっているんです。
そのほか18・6キロの5倍が愛宕山と山上ヶ岳を結んだ距離93・9キロにほぼ等しく、6倍が武奈ヶ岳と山上ヶ岳を結んだ距離112・3キロにほぼ一致することを考えると、近江富士と大比叡を結んだ線分は三角測量の基線となったことは間違いないと思われます。

つまり七高山は、近江富士を中心とする測量兼光通信のネットワークであったかもしれないわけですね。

地図も書いたのですが、見つかりませんでした。
いつか地図が出てきたら、地図を使って再度説明いたしましょう。
このシリーズは不定期に続きます。





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最終更新日  2017.02.12 12:39:33
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