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2018.09.25
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カテゴリ: 歴史散歩
仲哀、応神両天皇から破格の待遇を受けた弓月の一族。
その厚遇もあり、日本への民族大移動を実現させました。
どこかモーゼの出エジプトに似ていますね。
モーゼも海を渡ってカナンの地を目指しました。
少なくとも古代イスラエル人は、民族大移動に長けた一族であったに違いありません。
それだけ結束力が強かったということでしょうか。

その結束力・団結力がどこから来るかというと、やはりスメル(シュメール)から来ていると私は思います。
スメルの都市国家を作った人々は、メソポタミアの地に人類最古とも呼べる比類なき文明を打ち立てた人たちでありました。
その文明は、紀元前4000年ごろから約2000年間続いたとみられています。

彼らが目指した理想の国家は、メソポタミアでは作ることができませんでした。
そこでスメル人たちは、紀元前2000年ごろから、いくつかの部族に分かれて、半ば秘密結社のように彼ら独自の文明と文化を継承・存続させようとしたはずです。

正統竹内文書的に解釈すると、その一つの部族は、スメルの大都市スサの王族(スサノオ)の一族です。軍事力・政治力に長けたスサノオのグループは長い流転の末、陸のシルクロードを渡って紀元前1~2世紀ごろ日本の山陰地方に辿り着きました。
これが後に出雲族として知られるグループですね。

もう一つは、太陽信仰を掲げる祭祀王アマテラスのグループで、彼らは航海術に長けていたので海(あま)族と呼ばれました。
後に「あま」が「天」に変わり、天孫族と称するようになったわけです。
彼らは海のシルクロードを渡って、同じく紀元前1~2世紀ごろ日本の九州(日向地方)に辿り着きます。
これが後に日向族として知られるグループです。

そして三つ目のグループが、今回紹介している、天体観測に長けた暦博士(後の陰陽師)を有するツクヨミのグループです。月と関係があるので、歴史上は月氏族、軍事系は弓月族としても知られています。
彼らはシルクロードの草原ルートを事実上支配していましたから、おそらく紀元前3世紀ごろから三々五々、日本にもやって来ています。オオナムジもこのルートを使った可能性があります。
また、山形に月山があることから、東北の日本海側に渡って来たグループもいたと見られます。


この三グループの民族移動に関しては、実は『古事記』の中に強烈に示唆されています。
それが三貴子誕生の神話です。
どういうことかというと、三貴子の生まれ方にヒントがあるのです。
三貴子はイザナギの顔から生まれるのですが、アマテラスが左目、ツクヨミは右目、スサノオは鼻から生まれたと書かれています。
これはそのまま世界地図のアジアの地形に対応します。


アジアに横たわるヒマラヤ山脈が巨大な鼻に見えてきませんか。
スメル文明が開花したメソポタミアのチグリス・ユーフラテス両河に囲まれた肥沃な三日月地帯を口に見立ててください。
すると、次のような顔が浮かび上がってくるはずです。イザナギの左目は東南アジアを通る海のシルクロード、右目は月氏族が拠点にした敦煌を通る草原のシルクロード、そして鼻はヒマラヤ山脈があるアジアの中央部を通る陸のルートに相当するわけです。

この私の説は、早ければ今月か来月に出版される予定の新装版『誰も知らない世界の御親国日本』(出版社ヒカルランド)の前書きの追加改訂版として地図イラスト付きで紹介されることになっています。
既に四巻発売されている「次元転換される超古代史」の新装版シリーズ(これが日本精神<心底>の秘密)の第五弾ということになりますね。
いつものように出版が正式に決まりましたら、このブログでご案内いたします。
この新装版では、ほかにも追加・改訂して、『魏志倭人伝』でなぜ崇神天皇が卑弥呼の「男弟」と呼ばれ、トヨスキイリヒメが卑弥呼の「宗女」と呼ばれたのかも系図を使いながら丁寧に説明しています。
記紀の専門家の方でも見落としている事実が指摘されていますので、専門家の方も是非お読みください。

それにしても、アジアをイザナギの顔に見立てた可能性があることは、私にとっても大きな驚きでした。『古事記』の編纂者は既に8世紀に、このように世界地図を見ることもできたし、それを物語に組み込むこともできたスーパー作者であったと舌を巻かざるを得ませんね。
(続く)





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最終更新日  2018.09.25 12:30:55
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