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信じられないことに、スセリビメが宗像三女神の末子に組み込まれていた!
というところまで前回は話しましたね。
『古事記』に騙された、と。
しかしながら、ここで竹内氏の『帝皇日嗣』を知っている我々は気づくわけです。
そういえば、誓約の際、アマテラスが「私の子である」と宣言した五人の王子の中に、実は自分の夫(アメノオシホミミ)を忍ばせていたということを。
だったら、宗像三女神も必ずしもアマテラスとスサノオの間に生まれた子でなくてもいいわけです。
確かに「(宗像三女神は)あなた(スサノオ)の子である」とアマテラスは言っていますが、自分の子とは言っていませんものね。もちろんそのうちの二人はアマテラスの子かもしれませんが、末子のタギリが沼河姫の子(スセリビメ)であってもいいわけです。
天照は少なくとも嘘は言っていなかった。
ここでようやくわかりましたね。
誓約で生まれたとされる五王子と三女神は、ただ単に、天孫日向族系の王子たちと出雲神族系の王女たちに分けただけだということを。
してやられました。
だけど『帝皇日嗣』がなければ、わからなかったことなんですね。
でも、本当にスセリビメは宗像三女神の末子であるタギツヒメなのでしょうか。
可能性はかなり高いです。
というのも、大国主とスセリビメの間にできた長子とみられるタテミナカタノミコトの名前に注目してください。「ミナカタ」は「ムナカタ(宗像)」に似ていませんか。
タテミナカタは、宗像三女神の子とも読めるわけです。
衝撃はまだまだ続きます。
仮にスセリビメが宗像三女神の末子タギツ姫であるとすると、大祓詞(おおはらえのことば。中臣の祓詞)にしか出てこない瀬織津姫の正体までわかってしまうからです。
その正体が誰かは、ご自分で調べてください。祝詞にはっきりと書いてあります。
竹内氏の『古事記の宇宙』でもう一つ注目されるべきなのは、オオヤマクイが賀茂別雷大神の父親となっていることでしょうか。
最後にさりげなく系図が載せてあるだけで竹内氏はあえて何も書いていませんが、雷神(火雷神)がオオヤマクイであったわけですね。丹塗矢でもあります。
すると、勘のいい人ならすぐにわかってしまいますね。
ミゾクイミミの娘のところに通った事代主の正体が示唆されているわけです。
(続く)
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