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「文月・七月」
七夕で織女星(織姫)に文を供えるからとも、「穂含み月」が転訛したともいわれる。
▽川開き
山で山開きがあるように、川では水難防止を祈願する川開きがある。有名なのは江戸の川開きで、享保一八年五月二八日(一七三三年七月九日)、八代将軍吉宗が死者の慰霊のために墨田川で花火を打ち上げて、川開きをした。
その背景には、一七三二~三三年の享保時代に冷夏や害虫による飢饉、地震や疫病による災害が全国で相次いだことがあった。その負の連鎖を断ち切るために、花火という「火」の力を使って地鎮めの祭りをしたのであった。今では夏の風物詩である隅田川の花火大会になっている。
▽七夕
天の川の両岸にあるわし座の牽牛星と、こと座の織女星とが年に一度相会するという、七月七日の夜に星を祭る年中行事だ。中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」という女性の手芸上達を祈る祭事と、盆に先立つ物忌の祓えの日本の風習が合体したものと考えられている。
畑作の収穫祭の側面もあり、神に感謝し、神の乗り物として「キュウリの馬」と「ナスの牛」を供え、牛馬への冥福も祈った。
▽精霊(しょうりょう)送り
七月一五日か一六日に盆の供物を川や海に流し、仏(精霊)を送る行事だ。長崎の精霊船が有名。盆の魂祭(たままつり)が終わる日に、精霊が幽界へ帰るのを送るのである。
▽土用の丑の日
七月下旬(二八日前後)の一番暑いころ、夏負けしないようにこの日にウナギを食べる。夏バテや病気回復に効き目があるとされている風習だ。丑の日に因(ちな)んで、ウのつくもの、たとえばウリ、梅干などを食べると体に良いと信じられた。とりわけウナギを食べるのは、江戸時代の蘭学者・平賀源内が、うなぎ屋の宣伝策の一環として広めたのだとされている。
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