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あっしたちの世代は、若いとき(20代前半)。クルマが憧れであり、クルマとの生活をいつも望んだ世代だったのです。20代前半世代とは、いつもそういうものなのだろうとは思っていませんが・・・ わが家の息子二人も、20代後半になりました。でも、親の影響があるのかも知れません。クルマは欲しがっていますが。やはり、あっしたちの頃に比べれば大して欲しがっていないように思えてなりません。
そんな若者のクルマ離れについて、NIKKEIのコラムで池原照雄が取り上げています。池原が言うのは「若者のクルマ離れ。その本質は購買力の欠如。派遣など不安定就労社会のツケが回ってきた」というのが主張です。
「若年層は、生まれた時から大体家庭にクルマがあり、すでに日用品化しているクルマから得る感動が少ない」「携帯電話という新たな消費品目が定着した」。さらに、「自動車メーカーが魅力ある商品や使い方を提供しきれていない」という反省の声も聞かれる。
バブル崩壊後、日本企業は3つの過剰(債務、設備、雇用)の解消に走った。若年層の就労は非常に不安定になり、ワーキングプアと呼ばれる人々や、朝日新聞が名づけた「ロストジェネレーション」(就職氷河期に社会に出た20代後半から30代前半の層)を生み出した。
その数は1995年にピークとなり、以降2006年まで一貫して減少した。この世代の人口の推移も給与所得者数とほぼ同じ傾向で減少しているので当然といえば当然。ただし、人口に占める給与所得者数の比率は1985年当時から10ポイント以上も落ち込んでいるのだ。
2005年以降は1年を通じて勤務した給与所得者は、3人に1人のレベルまで低下している。こうした若年層の不安定な就労の増大は、派遣労働の規制緩和と軌を一にしている。2004年には製造現場への派遣も解禁され、非正規従業員の増加に拍車をかけた。
今回の混乱は、若年層の購買力といった新車市場の問題点をさらすだけでなく、雇用創出という企業の大きな社会的使命を果たすうえでの課題を突きつけている。今の嵐が弱まれば、自動車産業は率先してワークシェアリングの導入など、安定した就労形態のモデルづくりに知恵を絞ってほしい。
というのが、池原文の主な論点です。しかし、いつの時代も若者は貧しいのです。あっしたちの時代も若者は決して裕福ではなかった。もしかしたら、今の若者より貧しかったのではないだろうか。それでも、当時は高嶺の花であるクルマ、クルマだった。持ちたいから働く。持てなくても知識を集める。友との話はクルマばかり。当時の若者の活気をクルマが支えていた。それが若者の特権であるとも思った。今の若者はクルマ以外のものが多くある、そのことはそうだろう。若者にクルマのかっこよさ、素晴らしさを提示しきれないメーカーの怠慢。これもあるだろう。でも、若者自身がクルマを選ばなくなった。その傾向が顕著なのだと思う。
大人がクルマを若者から奪った。クルマを、大人のものにしてしまった。
果たして、これから若者がクルマに憧れるような時代が戻ってくるのか。それは望み薄なのだろうと思っている。
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