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「新編・銀河鉄道の夜」を今読んでいます。寝る前は読書のパターンの私ですが近頃は寒くて布団から手を少し出してるくらいでも寒い中面白いのでドンドン読んでしまいます(笑)日本のグリム童話みたい。「注文の多い料理店」もとても素敵でしたよ。今のところお星様を題材にしたのを2篇、読み終えました。昨日、「カイロ団長」に突入したところです。そうです、寝る前読書はペース遅いんです(汗)てか、それがいいのです。味わって読んで行くのです。「双子の星」は双子のお星さまポウセ童子とチュンセ童子が主人公です。その名の通り、双子座のお星様です☆前編と後編があり後編では、イジワルな箒星の陰謀で海に落とされてしまいます。そしてヒトデとなってこれから先、生きていかなかればいけなくなってしまいそうになります。ところが、この双子たちは今まで良い行いをしてきたので海蛇の大様と、天の大様の計らいによって無事に自分たちの家に帰ることができます。「よだかの星」はとっても悲しい、けど美しい物語です。性格が良いにもかかわらずその見た目からか、中途半端な名前からかみんなにイジメられ、煙たがられている、よだか。よだかは羽虫を食べます。ある日、よだかはやるせなくなって夜空を気晴らしに飛んでいきます。大きく口を開けるとドンドンと羽虫が入ってきます。ふいに1匹の甲虫がよだかの喉に入ってひどくもがきました。そして、また一匹の甲虫がよだかの喉に…よだかは無理に飲み込んでしまいましたが急に泣き出してしまいます。「あぁ、甲虫や、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。 そしてそのただ1つの僕が今度は鷹に殺される。 それがこんなにつらいのだ。 (中略) 僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。…」と、こういうセリフがあります。私は、素晴らしい描写だなと思いました。賢治はとても繊細で、自然の世界の中に自分の世界観を見出していたんですね。突然、泣き出してしまうことってある。もうどうしたらいいのか自分の色んな感情が飽和状態になってしまって。大人になるにつれてその涙の器は大きく大きくなっていく。でも、それはもろいプラスチックでできてて色は黒く塗られてたりするかもしれないし本当はひび割れててそこから溢れ出しているんだ。でも、その事に気づかないふりをする。子供の頃の器はねきっと、とてつもなく小さいんだろうね。でも透明で、繊細で、頑丈なんだよ、きっと。賢治は子供のままだったのかな?私も子供のままだなぁ。そんなことを考えました☆
2005.10.19
「アルジャーノンに花束を」を読んでます。前から知ってたけどそんなに興味なかったの。具体的なストーリーは知らなかったし…でも、本の紹介みたいな冊子にこれが紹介されててすごく面白そうだなって興味をそそられたんです☆普段は昔の文豪ばっかり読んでるの。現代の作家より、昔のが好きだし時代物が好きだったりして。それに日本語に訳されてる洋物は基本的に読まない感じで…知的障害の主人公チャーリィがビークマン大学の博士や教授たちの実験によってドンドン賢くなっていく過程がすごく良く描かれてる。やがて普通の人よりも賢くなって行ってしまう。そうすると、チャーリィを孤独が襲う。そして今まで自分はバカで周りにからかわれていたのにそれに気づかなかったことに気づいて行く事によって今まで自分の中に起こらなかった感情、嫉妬や憎悪が生まれて来る。そして、キニアン先生との初めての恋。女性をそんな対象として見たことがないチャーリィは知識だけが膨れて行く中でその事に戸惑うの。作者のダニエルキイスは心理学を学んでいたことがあってすっごく人間の描写が上手いの。特に、微妙な自然な描写が。まだ最後まで読んでないんだけど結末は大体わかるの。最後、チャーリィは手術には成功したわけだけど賢いままで、ずっとはいられなくて元に戻ってしまうんだと思う。これを読んでてすごくチャーリィの気持ちになって考えるの。いつも読書は寝る前なんだけど読んでない時も、考える。バカにされてることに気づいてなくてどんなことされてもニコニコしてみんな、僕を愛してくれてるんだって思いながら生きてた時の方が実は幸せだったのかなって。まぁ、それは極端だけどさ。私もそうだけど人間は多かれ少なかれ知識を欲してると思うの。でも、知識って時として無い方が幸せなんじゃないかな?って思うの。それは昔から考えて来たことだったんだけど…私は、何でも考えすぎてしまう所あるからね。知識や経験から来る思い込みは、時として人間の本来持ってる感情や原始性やスピリチュアルな何かを封じ込めてしまうように思うんだ。チャーリィは教授たちの実験に利用されて同じく賢くなる実験に成功したネズミのアルジャーノンと競争するの。彼らは教授に利用されてしまったわけだけど結果的に、むしろ幸せだったのかもなとも思うの。それは、二つの世界を見ることができたから。二つの世界で、異なる人間の心理を。そして異なる自分を生きることができたから。人間には知性がある。動物と違って。それは時として人間を苦しめてるように思う。でも、だからこそ人間なんだ、とも思う。
2005.10.04
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