GOOD-LANVINな城主<Si vis pacem, para bellum>

GOOD-LANVINな城主<Si vis pacem, para bellum>

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ドクターケイ

ドクターケイ

Calendar

Favorite Blog

未だ暗い。 New! HABANDさん

京都ぶらぶら10762歩… New! nkucchanさん

穏や可児・健や可児 ちょこぱん.さん
チーズとワインで乾杯 こっこなりさん
日々の散歩 うずみみさん

Comments

ドクターケイ @ Re[1]:9月10日(木)…(09/10) ちょっと太めのじいさんさんへ ヴォギュ…
ちょっと太めのじいさん@ Re:9月10日(木)…(09/10) ルーミエのボンヌマールありますが、あと…
ドクターケイ @ Re[1]:9月3日(木)…(09/03) ちょっと太めのじいさんさんへ そうです…
ちょっと太めのじいさん@ Re:9月3日(木)…(09/03) 桑名、桑国、スリーレイクス、六石と並ん…
ドクターケイ @ Re[1]:8月31日(月)…(08/31) ちょっと太めのじいさんさんへ 名古屋市…
2026.01.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
I Say a Little Prayer - cover inspired by Dionne Warwick, Aretha Franklin and H.E.R.




健診や聴診で「心雑音」が聞こえたら
 近頃は普段の診察で聴診することも少なくなった先生も多いのではないでしょうか。多くの検査機器が登場し、医療機関へのアクセスも容易な医療圏では、数カ所のクリニック、複数の診療科にまたがって通院している患者さんも多く、自分で調べなくても既にさまざまな診断が付いている場合も多いと思います。
 しかし、健康診断や初診で息切れや咳などの呼吸器疾患、循環器疾患を疑う場合には聴診は避けられません。今回はそんな時に「心雑音が聞こえた(聞こえてしまった?)」時の対応についてお話ししたいと思います。
心雑音の原因を探す手掛かりは?
 心雑音の正体は、その多くが心臓内での血流の乱れによって生じる音です。乱れが生まれる背景はさまざまで、弁の逆流や狭窄、心室や心房の壁に小さな穴がある場合、あるいは血液量や心拍出量が増える全身状態でも起こります。
 循環器内科医は、心雑音の聞こえる「タイミング」(収縮期/拡張期/連続性)や「強さ」(Levine分類)、一番強く音が聞こえる「場所」を手掛かりに心雑音の原因を探していきます。貧血や痩せ型の体型による生理的な雑音であるケースも多いのですが、弁膜症としての異常が最も多く見られるのは僧帽弁であり、次が大動脈弁となっています。頻度は高くありませんが、動脈管開存症、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症などの先天性心疾患が心雑音の原因となっているケースもありますので、心雑音が聞こえる場所とタイミングは非常に重要です。
 心雑音を聴取する場所から考えられる疾患としては、
第2肋間胸骨右縁⇒大動脈弁疾患、機能性雑音
第2肋間胸骨左縁⇒肺動脈弁疾患、動脈管開存

心尖部⇒僧帽弁疾患、心室中隔欠損
などが代表的です(図)。
 それでは「どのような」心雑音に注意する必要があるのでしょうか?
心雑音が聞こえた時の対応
100人に1人は心雑音が聞こえる
 心雑音は実際どのくらいの頻度で聞こえるのでしょうか。ある健診センターからの報告では、全5492例のうち49例(0.89%)に心雑音を認めました。このうち14例(0.25%)は病歴から診断が確定しており(内訳は弁膜症が5例、先天性心疾患が4例、詳細不明が5例)、35例(0.64%)は心雑音に関して未診断であったと報告されています(人間ドック2012; 26: 756-762)。つまり1%弱、100人に1人程度の患者には心雑音が聞こえるという計算になります。
 心雑音が聞こえる患者さんの中には、以前から指摘されていて検査も受けたことがある人もいれば、初めて指摘されたという人もいるでしょう。次に、どのような心雑音に注意する必要があるのか解説します。
注意すべき心雑音、3つのポイント
 一つ目は音の大きさです。Levine分類に定義される6段階中3度以上の心雑音は、一度精査を行っておく必要があると考えます。Levine 3/6度とは、聴診器を当てると注意して聴取しなくても聞こえる程度の心雑音です。音の大きさは心臓内での乱流の強さを表しているため、音が大きい場合には中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症や狭窄症が存在する可能性が高いと言えます。中等度以上の弁膜症は定期的な心臓超音波検査でのフォローアップが推奨されており、一度、循環器内科への紹介・受診を考える必要があります。
 二つ目は息切れや動悸、めまいなどを伴う場合です。この場合には重度の弁膜症や心筋症が隠れている可能性もあるため、一度精査する必要があります。
 三つ目は発熱を伴う場合です。健診でそのような場面に遭遇することはあまりありませんが、「発熱+心雑音」は感染性心膜炎を否定しなければならない所見です。発熱があるが特に感染症のフォーカスを疑わせる所見を認めないケース、不明熱としていくつかのクリニックを受診するも熱が下がらないケースなどでは、筆者は必ず気を付けて聴診するように心がけています。

 先日も40歳代男性で発熱を主訴にいくつかのクリニックに受診したものの改善せず、ここ数日、息切れが出てきたという患者さんがいらっしゃいました。心尖部でLevine 4/6度の心雑音を聴取し、心エコーで左房を旋回する重度の僧帽弁閉鎖不全症を認めました。胸部X線でも心拡大と胸水を認めたため、連携する総合病院に救急搬送し、準緊急での手術となりました。
 このように随伴症状を伴う心雑音の場合には緊急での対応が必要な場合もあります。しかし、無症状のケースでは、検査をするにしても待機的な心エコー検査で対応できる場合がほとんどです。
 若年者で胸骨左縁に限局した軽度の収縮期雑音、心電図・胸部X線が全て正常で症状もない場合は機能性雑音の可能性が高く、貧血、甲状腺機能亢進症などが否定されれば、経過観察でもよいと考えます。
 ただ、無症状の場合でも、胸骨第2肋間の付近、心尖部で聴取する雑音は機能性雑音でない場合が多いため、一度待機的な心エコーが必要だと考えます。また、高齢者や既知の心疾患例では、症状が乏しくても大動脈弁狭窄症や心筋症が隠れている場合もあるため、原則として一度は心エコーを施行することがおススメです。
心雑音の原因・患者背景・検査所見を総合して判断を




























お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.01.19 12:00:14
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: