記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2002.12.27
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話のネタとしてよく出すことはあっても、実はあまり信用してないもの。
それが占い。
毎朝血液型占いやら、カウントダウンなんとやらがやっているけれど、結果がよければ覚えているし(本当に覚えているか? といわれたら甚だ怪しいけれど)、悪ければ忘れてしまうもの。おみくじも実は同じようなもので、年の初めにたいてい引くけれど、凶なら神社の木に結ってきてしまうし、吉や大吉で持ち帰ってきたものはどこへ? って感じだ。

占いを、とても信じる友人がいる。
それもとっても身近なところにいる。
占いの良し悪しでその日一日を左右されてしまうような、そんな占い大好きな人。いくら「占いなんだから」といったところで、「占いに出たんだから気にしなきゃ!」と、盲目的に信じる人。なんだか一日をとても損して過ごしている気がして仕方がない。それは柚木崎の見方だけれども。

柚木崎が占いを信じない理由の一つが、占いにある。
変な話なのだけれど、こう説明するしか方法がない。
なにせ、本当にあった話なのだが、

いくらなんでもあれは占いをする人のすることじゃなかろう……。
そうかと思えば、友人に連れられて有名な『先生』のところに行ったときなぞ、「あなた、年齢いくつ? そう。その年には見えないわね。何見て欲しいって? ああ、そんなの、まだまだ先でしょう」と言われてしまった。
年齢や占って欲しい内容を前もって知っていて欲しいとは思わないけれど、まだまだ先って……。もう決まっていた事項を冗談で聞いたのだけれど、そういわれるとは思っても見なかった。しかも、なんだか投げやりに。

こういったことがあって、柚木崎自身は占いを信じていない。なんというのだろう? 信じるだけの根拠をもって目の前に出てきてくれたことがないからだ。だから、占いで一喜一憂する友人たちを見ると、なんだか羨ましいような、可哀想なような、複雑な思いを抱く。『無心に信じられていいなぁ』というような、『振り回されてる気がするけどねぇ』というような……。

そういいながら、実は占い用のカードを自分でも持っている。こういう不信の目で見るのっていうのも面白いかなと思っているからだ。でもたいていの「占って」という人は、柚木崎にカードを読ませず、自分で読んで凹んだり喜んだりする。……占いする側も大変らしい。





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Last updated  2002.12.27 14:06:08
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