記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2004.07.25
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去年度、同じマンションに住む人の中から
補助鍵をつけたいという意見が出た。
その人は指紋識別装置をつけたかったそうで、
一番最初にその意見を言ったのだが、
この意見は通らず、別の補助鍵の設置という形でおさまった。
会議の時には結構な人が
補助鍵をつけたいという意見だったのに、
いざふたを開けてみたら2世帯しか補助鍵をつけないという
何とも不思議な結果となった。

その2世帯のうち、1世帯がウチである。
先日、昼頃に来ると言っていたのだが、
いきなり電話がかかってきて、早くくることになったので
今日は朝から慌ててしまった。
元々の鍵と新しくつける鍵は違うものにしたのだが
間違えないようにしなければね、と
片割れとお互いに確認しあった。

実際、鍵の取り付けを始めたら
時間がかかるかと思ったのだが、意外に早かった。
そういう付け方にしたからかもしれないが
元からある鍵より高い位置につけてもらった。
約1時間で設置完了。
取り付け工事に来てくれた人は、
「実は3世帯になったんです、取り付け」
と、なんとも表現しがたい表情で教えてくれた。
5世帯以上の設置で、設置価格が少し下がるのだが、
3世帯なのでなにも変わらない。
面白いことに、3世帯が3世帯とも、
鍵の種類が違うのだという。
ウチのも含めて見せてもらったのだが、確かに全部違う。
こういうのにも好みが反映するらしい。

新しい鍵をもらって。
片割れと共に自宅の鍵をつけているキーホルダーにつける。
が、……今回の鍵は頭がでかいので
キーホルダーにつけようにもつけられない。
片割れに至っては、ぶら下げる場所がない状態でもあった。
仕方がないので、新しいキーホルダーを買いに行くことに。
適当に昼食を食べて、買い物に出かけた。
早速新しい鍵を使うのだ。

自宅から少し離れた駅まで車で出かける。
地下駐車場に停めて、駅に附属するデパートへ行った。
そこまで歩いていく途中で、
ご機嫌さんの小さな子どもと何人もすれ違う。
歌を歌っている子どももいれば
少しずつ色が違うタイルの上を、跳ねるようにスキップしてる子。
踊っている子もいた。
なんでこんなにはしゃいでいるんだろうと思ったら、
近くでイベントをやっているらしい。
そのイベントに、子どもの喜ぶ何かがあったようだ。

買い物の目的があるので、そのイベントのところへは行かず、
まっすぐに目的の場所に向かう。
旅行用の鞄やグッズがたくさん置いてあるコーナーへ行くと、
機能的なキーホルダーがいくつか置いてあった。
良さそうなものは2~3種類。
片割れは真剣な顔で、そんなに変わらないそれらを比べ
どれがいいかを悩んでいる。
そんな片割れを置いて、柚木崎は別の場所へ。
このフロアには万年筆が置いてある。
硝子ペンも。
柚木崎はそういった文房具が大好きだ。
自宅でも普段は万年筆を使っている。
いつか硝子ペンを買いたいと思っているのだが
なかなか一目惚れするものに出会えないのが残念である。

竹で作られた万年筆や、見事な細工の万年筆を
ショーウィンドウ越しに見つめる。
こういう時間が、実は好きである。
試し書きなどもさせてもらいながら
このインク、今のがなくなったら買おうとか
そんなことを考えている。
一番の愛用品はCrossの万年筆なのだが、
ペリカンやプラチナなども使っている。
微妙に違うインクの色を見ながら
他の万年筆も使ってみたいなぁと思っていたら
片割れが迷いながらも一つのキーホルダーを持って傍に来た。
どうやらこれに決定のようである。

キーホルダーを1つ買って
他にも少しだけ、買い物をして。
上の階まで行って本屋を覗き、本を3冊ほど買う。
そのうち2冊はポストカードブック。
今年の残暑見舞い(暑中見舞いは書ききれないと見た)に使う。
それだけ買って、夕飯の買い物へ別の店に向かう。
いろいろ買って帰ってきたが、
ドアを開ける時に鍵をどちらだか迷ってしまった。
しばらく慣れるまでは時々こうやって迷うのだろう。
慣れるまでの楽しみでも、あるのかもしれない。





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Last updated  2004.07.28 15:16:29
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